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FX未経験者、初心者の方が最初に絶対に知っておくべきFXに関する基本的な情報をまとめておきましたので、これからFXをやってみたいという方はまずはここで紹介する情報を理解しておきましょう。
FXとは?
FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語で外貨為替証拠金取引のことを意味します。
外貨為替証拠金取引っていうのはひとつずつ分解して説明すると…
- 外国為替:円、ドル、ユーロ、ポンド等の異なる通貨の売買(交換)をすること
- 証拠金取引:保証となるお金を業者に託し取引をすること
ということになり、簡単に説明すると外貨を証拠金取引という方法で売買することです。
外貨を売買するというのは、円でドルを買ったり、ドルでユーロを買ったり、2つの外貨間での売買を行うということです。
基本的にはこのように外貨の売買を行うことをForeign Exchange、略してFXと言います。
テレビのニュースで「今日の為替見通しは1ドル100円」などと言っているのを聞いたことはありませんか?
これは「1ドルの価値を日本円で換算すると現在100円ですよ」という意味です。
つまりそのタイミングでドルを買いたい場合は、1ドルあたりに対して100円を支払う必要があるということです。
これを為替レートというのですが、為替レートはその時々によって常に変動をしていますので、1ドルあたり100円の時もあれば、1ドルあたり101円の時もあります。
証拠金取引とは?
証拠金取引というのは証拠金を担保にして取引を行うことを意味します。
FXを行うためには通常、FX会社の取引口座を開設する必要があります。
そのFX会社に対して証拠金を預け、証拠金を担保に取引をするという仕組みとなります。
わざわざ証拠金を担保にして取引を行う理由は、少ない資金でも取引を可能にするためです。
FX会社に対して証拠金を担保として預けることで、その何倍もの金額を運用することが可能となります。
例えば、1万円を証拠金として預けた場合、その10倍の10万円分、20倍の20万円分などの取引が可能となるのです。
FXの場合はその性質上、少ない金額では売買や金利による恩恵を受けづらく、大きな金額を運用することで資金効率を高める必要があります。
「1ドル100円の時に1ドルを買って、1ドル101円の時にその1ドルを売れば1円の儲け」等とやっていてもたったの1円しか儲かりませんよね。こんなことをいくらやっていても投資としては資金が全然増えていかず効率が悪いわけです。
そこで「1ドル100円の時に1万ドルを買って、1ドル101円の時にその1万ドルを売れば1万円の儲け」と、単純に売買する金額を1万倍にすることで、損益も1万倍にすることができるわけです。
同じように「1ドル100円の時に10万ドルを買って、1ドル101円の時にその10万ドルを売れば10万円の儲け」と、金額を増やせば増やすほど損益もどんどん増えていくのがわかると思います。
このように金額を増やして取引をすることで売買による損益も増え、投資対象として資金効率が良くなっていくわけです。
しかし、実際に1万ドルを買うためには100万円、10万ドルを買うためには1,000万円もの大金が必要になります。これでは資金に相当な余裕のある人以外はなかなか手が付けづらいですよね。
そこで、証拠金取引を採用して資金の何倍もの金額を運用できるようにすることで多くの人が手軽に投資できるような仕組みにしているのです。
現状では日本国内のFX会社では資金の25倍ほどの金額を運用することが可能です。つまり、40,000円あれば100万円分の取引も可能ということになります。
こうすることで、少ない資金しかない人でも効率よく為替に投資することができるわけです。
少ない資金で大きな金額を運用することをレバレッジと言います。
資金の何倍で取引しているのかを表す言葉として、レバレッジ10倍、レバレッジ25倍などと表現します。
レバレッジについて更に詳しく知りたい方は『FXのレバレッジとは?』も是非参考にしてみて下さい。
資金の何倍もの金額を運用できるのはFX会社が差金決済というものを採用しているからです。
差金決済とは売買によって生じた差額分の損益のみの受け渡しをする方法のことです。
例えば、100万円分のドルを買って101万円で売るとします。
この時、本来であれば100万円分の取引をする為には、手元に100万円の現金がなくてはできません。
しかし差金決済では以下のようになります。
FX会社は100万円分の売買をデータ上だけで行い、投資家に対して売買によって生じた差額分のみの受け渡しをします。(逆に売買によって1万円を損した場合は、預けている証拠金からその差額分である1万円だけが引かれる形となります。)
預けている証拠金の範囲内で収まる差額分での取引になるので、実際に100万円などの大金が無くても取引ができるわけです。
「少ない資金しかないのにそんな大金を運用するのは怖い」「4万円しかないのに100万円分の運用をして100万円損したらどうしよう」等と思う方は非常に多いと思います。
しかし、極まれなケースを除いて証拠金以上の損失は基本的にはでません。
というのも、FX会社は強制決済という方法を採用しているからです。
証拠金がある程度の水準を下回ってくるとFX会社が強制的に決済をします。そうすることで、それ以上の損失がでないようになっているのです。
例えば、証拠金が4万円だとした時に、損失が2万円になったタイミング等で強制的に決済されるということです。(強制決済のタイミングはFX会社によって異なります)
これによって、ズルズルと損失が広がっていって「証拠金が4万円しかないのにいつの間にか100万円も損をしていた」なんていうことは無くなります。
上記の例で言えば、どんなに損失を出しても最大で2万円ということになります。
強制決済は上記のように投資家を守るという意味合いももちろんありますが、FX会社自身を守るために絶対に必要なシステムです。
多くの投資家が証拠金以上の損失を出されては、取引を代行しているFX会社自身も資金を回収できない恐れが高まり経営破綻してしまうのです。
FX会社としては担保として預けられている証拠金の範囲内で取引を完結させることで、リスクを無くすことができます。
FX会社としても闇雲に証拠金以上の損失を出させないようにしっかりとシステムを構築しているのです。
証拠金以上の損失がでる極まれなケースとしては、あまりにも急激に為替レートが変動しFX会社が用意していた強制決済が間に合わなかった場合です。
あまりにも急激に為替レートが動くと、101円で強制決済をするはずが間に合わずに100円で決済されたりすることがあります。そうなると想定したよりも多くの損失を出してしまう可能性があるわけです。
FXをやるべき理由
資産が1億円以上あるような富裕層と呼ばれる人たちのほとんどは経営者か投資家と言われています。
逆に言うと、経営者か投資家にならなければ富裕層になれる可能性は低くなるということです。
労働収入だけに頼っていてはいつまでたっても、上記の図で言うところの「マス層」「アッパーマス層」から上にいくことはできません。
そこで、一般層の人達が富裕層になる為に最も手を付けやすいのが「投資」です。投資は原資があれば誰でも参入はできる為、参入障壁は低いのです。
もちろん、投資といっても不動産や株式など様々な種類がありますのでFXだけを指すわけではなく、FXはあくまで投資という選択肢の中の一つです。
FXをやることで労働収入だけでは到達できない領域まで達することも可能なのです。
『脱税で発覚した億を稼ぐFXトレーダー達』という記事でも書いていますが、普通のおじいちゃんや主婦などが億を稼げてしまう可能性があるのも投資の魅力と言えます。
FXで利益を出す方法
FXで利益を出す方法は大きく分けて2種類あります。
- 為替差益によって利益を出す
- スワップポイントによって利益を出す
それでは一つずつ解説していきます。
為替差益によって利益を出す
為替差益によって利益を出すというのは簡単に言うと為替を売買して利益を出すということです。
為替レートというのは常に変動をしています。1ドル100円の時もあれば、1ドル101円の時もあります。
その際、100円で買ったものを101円で売れば1円の儲けが発生しますよね。このように為替レートの変動を利用して利益を出す方法が為替差益によって利益を出すということです。
またこの為替差益によって利益を出すことをキャピタルゲインとも言います。
為替レートが変動する理由は、それぞれの国の経済状況、GDP、失業率、銀行や投資家の動きなど、様々な要因が複雑に絡み合って通貨の価値は変動しています。
スワップポイントによって利益を出す
スワップポイントというのは金利差調整分のことで2国間の金利差から得られる利益のことです。
例えば、銀行にお金を預けておくと1年後にはいくらか増えていたりしますよね。これが金利です。外貨預金でいう利息のようなものですね。
日本は0.01%など低金利ですが、世界には日本よりも金利の高い国がいくつもあります。
通貨 | 政策金利 |
トルコリラ | 24.0% |
メキシコペソ | 7.5% |
ブラジルレアル | 6.5% |
南アフリカランド | 6.5% |
ニュージーランドドル | 1.75% |
オーストラリアドル | 1.5% |
※金利は各国の金利政策によって変動しますのであくまで目安となります
例えばトルコリラなどの非常に高い金利の通貨を持っていれば、それだけ多くの金利を受け取ることができます。(※ただし、FXは上記の金利をそのまま受け取れるというわけではなく、上記の政策金利、通貨の金利差、流動性などを基準にFX会社ごとに定められたスワップポイントを受け取ることになります)
FXの場合は2国間の通貨の売買を行うので、その2国間の通貨には金利差が発生します。
例えば日本円(低金利の通貨)を売って、豪ドル(高金利の通貨)を買うと上記のように金利差が生じます。
仮に豪ドル/円を1万ドル買い、金利差が1.4%だった場合、年間で約14,000円、1日あたり約38円のスワップを受け取ることができるということになります。
これにレバレッジをかけて10万ドル分を買えば1日あたり約380円、100万ドル分を買えば1日あたり約3,800円のスワップポイントを受け取ることができるということです。
これがスワップポイントによって利益を出すということです。
また、スワップポイントによって利益を出すことをインカムゲインとも言います。
スワップについて更に詳しく知りたいという方は『スワップポイントとは?スワップで稼ぐ為に知っておくべきことまとめ』もご覧ください。
- スワップポイントは各国の金利政策によって変動します
- 各国の金利差が逆転した場合、スワップポイントの受取りから支払いに転じることがあります
1.レバレッジがきく
レバレッジがきくということは、少ない資金でも大きな金額を運用することができるということです。
少ない資金で大きな金額を運用するというと、ほとんどの方はリスクのことばかりを考えてしまうと思います。
もちろんしっかりとリスクのことを考えるのは大前提として、その多大なるメリットについても理解しておくべきです。
投資の世界では、少ない資金で大きな金額を運用することはある意味お金を増やすための鉄板セオリーでもあるのですが、その「少ない資金で大きな金額を運用する」ということは実はなかなか簡単にはできません。
例えば不動産投資をしたいからといって、100万円を頭金にして、1,000万円の融資を得ようとするのは審査が厳しく、非常にハードルの高い作業となります。不動産投資ではいかにたくさんの融資を受けられるかが成功への重要なポイントだったりします。
株式投資も、信用取引では基本的には資金のおよそ3倍程度までの取引しかできません。
しかし、FXでは口座開設さえできれば、資金の25倍までの取引ができるのです。100万円の資金があれば2,500万円分もの取引が可能と言うことになるのです。単純に少ない資金でこれだけ大きな金額を運用できることは、資金効率を考えると非常に大きなメリットとなるのです。
リスク管理を大前提として、投資で効率よくお金を増やすためには「資金効率が良い」というのは非常に大きなメリットです。
2.24時間取引が可能
FXでは世界中に市場が存在する為、平日24時間の取引が可能です。これは時間効率を考えた時にもの凄く大きなメリットとなります。
どんな投資商品であっても必ず考慮しなければいけないことは、「資金効率」と「時間効率」です。この二つが優れているだけで、投資としては非常に優れているということを認識しておきましょう。
24時間常に資金を働かせることができるということはそれだけ資金を増やすチャンスが多くあるということです。
FXはこの両方ともが非常に優れているのです。
株式市場の場合、市場が開いている時間は前場が9時~11時30分、後場が12時30分~15時までとなっております。
24時間取引可能な為替投資と市場が開いている時間が5時間の株式投資を単純な取引時間で比較した場合、4.8倍の差があることになります。
3.金利がもらえる
FXではトレードをして得ることができるキャピタルゲインと、通貨を保有し続けることで金利が得られるインカムゲインがあります。
通貨を保有するだけで金利が得られるので、売買を頻繁に行わなくても通貨を持っているだけで利益を得ることもできます。これも大きなメリットです。
これをスワップポイントと言います。更に詳しくは『スワップポイントとは?スワップで稼ぐ為に知っておくべきことまとめ』も参照してみてください。
4.流動性リスクが低い
流動性リスクとは「買いたい時に買えない」「売りたい時に売れない」といったリスクのことです。
例えば、不動産を保有している場合、その不動産を売りに出してもなかなか買い手がみつからず売れない、逆に不動産を買いたいと思っても、なかなかいい物件が売りに出なくて買えないといったケースが多々あると思います。
このように「買いたい時に買えない」「売りたい時に売れない」というのが流動性リスクが高い状態です。不動産投資ではこのように流動性リスクは非常に高くなります。
また株式投資においても、参加者の少ない銘柄などではなかなか売りたい価格で売れなかったり、買いたい価格で買えなかったりすることはよくあります。買値と売値が大きくかけ離れてしまう状態がまさにそうです。
しかし、為替投資における主要通貨ではこのような「買えない」「売れない」ということはほとんどありません。なぜなら不動産や株式のように投資先が分散されることなく、多くの投資家達が「円」「ドル」「ユーロ」「ポンド」といった主要通貨に集まってくるからです。
市場への参加者が多ければ多いほど、流動性リスクも軽減されるということを覚えておきましょう。これも大きなメリットとなります。
流動性リスクについて更に詳しく知りたい方は『FXにおける流動性リスクとは?個人トレーダーにもたらす影響』も参照してください。
5.「買い」でも「売り」でも利益を出すことが可能
FXではどんな局面でも利益を出すことができます。通貨の価値が上がっている局面ではもちろん、通貨の価値が下がっている局面でも利益が出せるのです。
これは2国間の通貨ペアで取引をしている為、一方の通貨の価値が下がっても、もう一方の通貨の価値は上がる為です。
例えば、不動産投資では不動産の価値が下がっていく局面で利益を出すことはできませんよね。
あらゆる局面で利益を出すことができることは時間効率や流動性リスクを考えた時に非常に大きなメリットです。
FXの場合は常に2つの通貨ペアを取引することになります。
例えばドル/円という通貨ペアを取引する場合は以下のようになります。
1ドル100円が1ドル101円になった場合、ドルの価値は上がり相対的に円の価値は下がっているということになります。(円安)
反対に1ドル100円が1ドル99円になった場合、ドルの価値は下がり相対的に円の価値は上がっているということになります。(円高)
つまり取引をしている一方の通貨の価値が下がっていても、相対的にもう一方の通貨の価値は上がっているので利益がだせるのです。
ドルの価値が下がっている局面で円を買っていれば利益がでますし、円の価値が下がっている局面でドルを買っていれば利益が出せるのです。
6.自動売買も可能
FXではこの価格になったら「買い」、この価格になったら「売り」といったように、注文をあらかじめ出しておくことで自動的に売買を行うことができます。
これができることで、常に相場を監視し続けなくても売買が可能となります。
完全自動でプログラム通りにトレードできるシステムトレードというものあり、なかなか時間がとれないという方でもトレードをすることができます。
時間の有効活用という意味でも自動で売買できるのは一つのメリットです。
7.外貨預金に比べて取引コストが安い
ほとんどのFX会社は取引手数料無料と謳っていますが、スプレッドが実質の手数料となっています。
しかし、そのスプレッドを加味してもFXは外貨預金に比べて圧倒的に取引コストが安いのです。
外貨預金の手数料とFXによる取引コストは使用する銀行やFX会社によって異なるのであくまで目安となりますが、以下のような違いがあります。
外貨預金手数料 | FX取引コスト(スプレッド) | |
ドル | 1円(往復2円) | 0.3銭 |
ユーロ | 1円50銭(往復3円) | 0.5銭 |
英ポンド | 4円(往復8円) | 1銭 |
通常の外貨預金よりも大幅に安いコストで外貨を保有できるのも大きなメリットです。
1.大きな資金を運用することができてしまう
FXにはレバレッジという仕組みがある為、少ない資金でも大きな資金を運用できるようになっています。
メリットのところでも説明した通り、大きな資金を運用できるのは非常に大きなメリットでもあるのですが、同時にリスクにもなります。
少ない資金を元手に大きな資金を運用するということはそれだけ資金の動きも大きくなり、ハイリスクハイリターンになるのです。
レバレッジをかければかけるほど、負けた時にはそれだけ証拠金が減るスピードも早くなります。
例えば、ドル円を取引するとして現在1ドル100円だとします。
100万円を証拠金としてレバレッジを20倍にして20ロット(2,000万円分)で取引をするとします。
20ロットの場合、1pips動くだけでも2,000円分の損益が発生することになります。
つまり、為替レートが1円(100pips)動くだけで20万円の損益が発生することになり、仮に1円分(100pips)マイナス方向に動けばあっという間に20万円の損失になるということです。
元手が100万円に対して20万円の損失は致命傷レベルの非常に大きなマイナスです。
もしレバレッジをそこまで上げずに2ロットなどで取引をしていれば、同じ取引内容でも2万円の損失で済んだことになります。
元手100万円に対して2万円の損失はまだまだ取り返せる範囲内であり立て直しも十分可能です。
レバレッジを上げすぎると負けた時に致命傷になってしまう可能性が大幅に高まるのです。
レバレッジをかけられるからと言って闇雲に高い倍率にするのではなく、余裕をもったロット数での取引をするようにしましょう。
2.為替相場変動リスク
為替相場は常に変動しています。その理由は世界情勢、各国の経済状況、投資家達の動き、国による介入、自然災害、事件や事故など様々な要因が絡み合って相場は動き続けます。
相場には絶対的な答えはなく、常に「何がおきてもおかしくない」というリスクがあることを理解しておきましょう。
極端な話をすると、明日急に円の価値が0円になることだって可能性としてはあるわけです。もちろん、そんなことはかなり低い可能性ではありますが、実際に急激に数十円動いたりすることもありますし、損切りすら間に合わないような場合もあります。
相場に自分の資金を投入している以上、常に相場変動のリスクを抱えているという認識が必要です。
このリスクを抑える為に重要になるのが、証拠金をコントロールすることです。
証拠金を余剰資金のみにしたり、資産の10%までにしたりと、そもそも口座へ入金する金額を抑えることでリスクをコントロールしましょう。
3.流動性リスク
投資商品には「流動性リスク」というものが必ず発生します。流動性リスクとは「売りたい価格で売れない」「買いたい価格で買えない」といったリスクのことです。
為替は必ず「買い手」と「売り手」がいて初めて取引が成立します。
つまり、買いたい時に売り手がいなければ買えませんし、売りたい時に書い手がいなければ売れないということです。
流動性リスクが高い状態にあると、例えば売りたい値段で売れなかったり、思った以上にスプレッドが開いてしまったりして、自分の希望通りの価格での売買ができなくなったりします。これは大きな額を運用する人にとっては非常に大きなリスクの一つとなります。
流動性リスクが高まる状態と言うのは、市場に参加者が少ない状態なので、主要通貨ペア以外の「あまり人気がない通貨ペア」だと、スプレッドが開きやすかったりするので注意が必要です。
反対に人気のある主要通貨ペアで取引をしていれば、市場参加者自体は非常に多いのでこの流動性リスクを抑えることができます。
4.金利変動リスク
FXには金利で利益を得ることができるスワップポイントというものがあります。
スワップポイントは各国の政策金利等によってタイミングによって変動します。
その為、プラスになることもあればマイナス金利になることもあり得るのです。
通貨を保有している以上、各国の政策金利が変動するリスクがあることもしっかり理解しておく必要があります。
更に詳しくは『スワップポイントとは?スワップで稼ぐ為に知っておくべきことまとめ』も参照してみてください。
5.システム障害リスク
リスクは相場の中だけにあるわけではありません。トレードをしている環境にもリスクは潜んでいます。
例えば、使っているパソコンが故障して急に使えなくなったり、インターネットが急に接続できなくなったり、FX会社のトレードシステムがエラーを起こしたりする可能性もあります。
こういったトラブルで取引が出来ない間も相場は動き続けていますので、取引できない間に損をしてしまう可能性もあるのです。
またこういったトラブル以外でも取引業者の定期的なメンテナンス時なども取引ができません。
こういったリスクを回避するには、まずは入金額を適切な額にしておくことと、ストップ注文などをだしておくことが大切です。
ストップ注文を出しておくと、指定した価格になったら自動的に売買がされるので、仮にその瞬間にパソコントラブルなどが起きても自動的に決済がされます。
6.FX会社の信頼性リスク
信頼できるFX会社で取引をするということも非常に重要なリスクヘッジとなります。以下は実際に起きた例です。
2007年10月、財務局は、エフエックス札幌が顧客と自社の資産を区別して管理する分別管理を怠っていたとして、9月末に金融商品取引法が施行されてから専業業者に対し初の処分となる業務停止命令を出した。破産管財人によると負債総額二十三億三千二百八十万円に対し、資産は一億四千万円程度しかなく、顧客への全額返還は絶望的だ。エフエックス札幌は、顧客からの証拠金を信託銀行などに信託する保全措置も取っていなかった。
このように業者が突然破産をしたり、倒産してしまうリスクもしっかりと考慮しなければいけません。
特にFXの場合は大きな金額を入金することもあるわけですから、できるだけ信頼できるFX会社を選ぶことも大切です。
このようなリスクを回避するには「信託保全」がついている業者を選んだり、FX会社の業績や公開されている資料などを見るのも有効です。
業者等が自社の資産と顧客の資産を分けて管理する為に、信託銀行と信託契約を締結し、顧客からの預かり資産を信託口座にて管理すること
FXはいくらあれば始められるのか?
基本的にFXはFX会社が設定している最低ロットの取引ができる金額から始めることができます。
例えば最低取引数量が100通貨からOKなマネーパートナーズの場合はなんと100円あれば取引が可能です。
つまり、単純に始めるだけであれば100円からでも可能ということです。100円からでもトレードができるので練習の意味も込めて取引をやってみるのもいいと思います。
他にも1000通貨から取引ができるFXプライムbyGMOなどもまずは少額で始めてみたいという方にはおすすめのFX会社です。1000通貨から取引OKなFX会社の場合は大体4000円~5000円あれば取引可能です。
FXでは大きな金額で取引をしなければいけないとか、何となく恐いイメージがある方も多いかもしれませんが実は全然そんなことないんです。
そもそも口座への入金額を数千円などの少額にしておけば損失もそれだけ小さくなりますし、リスクもかなり小さくFXを始めることができます。
FXはいくらから始めるべきなのか?
100円からでも取引を始められるのはわかったけど、実際いくらくらいから始めるべきなのか迷ってしまいますよね。
これに関しては、はっきり言うと明確な答えがあるわけではありませんが、まったくの初心者の方はできるだけ少額でやるべきです。
まずは「最悪無くなってもいい」と思える金額で始めることが大切です。もちろん、上手くやればお金が増えていくこともあるかもしれませんが、まずは最初に入金する金額は勉強代として最悪無くなってもいいと割り切れるくらいの金額でいいと思います。
口座への入金なんていつでもできるわけですから、ある程度慣れてきたら少しずつ入金額を増やしていけばいいだけです。初心者が最初からいきなり数百万円とか数千万円を入金する必要はありません。
何もわからない初心者の方がいきなり無くなったら困るような大金を入金することだけは避けるようにして下さい。
『FX初心者の典型的な失敗例から学ぶ簡単なリスク管理方法』でも詳しくお話していますが、まずは入金額を小さく抑えることが最も簡単にできるリスク管理方法です。
「早くたくさん稼ぎたい!」っていう気持ちで一気に大きなお金を入金したくなる気持ちもわかりますが、それ以上にリスクをしっかりと考えておくことが大切です。
FXで長期的に勝ち続ける為には利益を出すこと以上にリスクヘッジがものすごく重要であることを覚えておきましょう。
FXを始める為には口座開設をしよう
実際にFXを始める為にはFX会社に口座開設をする必要があります。
詳しい口座開設の手順や始め方は『FX口座開設の流れを初心者にもわかりやすく徹底解説』で解説しておりますので、是非参考にしてみて下さい。
FXに関するよくある質問
その他、FXに関するよくある疑問をまとめましたので参考にしてみて下さい。
FXは結局ギャンブルなの?
「FXはギャンブルだ」という言葉を耳にすることも多いですが、果たしてそうなのでしょうか?
これに関しては以下の記事で詳しくお話していますのでこちらも是非ご覧ください。
FXはゼロサムゲームなの?
FXは一般的にゼロサムゲームだと言われています。
が、果たして本当にそうなのでしょうか?
FXと株ではどちらが難しいの?
記事制作中…
FXとバイナリーオプションは何が違うの?
記事制作中…
FXとはどういったものでどんなメリットやリスクがあるのか、まずはここで紹介してあることをしっかりと理解しておきましょう。
- FXとは何か?
- どういった仕組みなのか?
- なぜFXをやるのか?
- どうやって利益をだすのか?
- どんなメリットがあるのか?
- どんなリスクがあるのか?
- いくらあれば始められるのか?
この記事ではこのようなことを細かく解説させて頂きましたので、もしわからないことがあったら再度見返してみて下さい。
説明がとてもわかりやすかったです。
ありがとうこざいます。
ありがとうございます。そのように言って頂けるととても嬉しいです。