「FXで勝っている人は1割」は嘘?実は半数以上のFX口座の資金が増えていた?

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「FXで勝っている人はどのくらいいるのか?」というのはFXをやっている人であれば誰もが一度は気になる部分でもありますよね。

一般的には「FXで勝っているのは1割程度」とよく言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

今回はこのあたりについてデータを元にお話ししていきたいと思います。

こちらの記事について動画でも解説しておりますので、是非ご覧ください。

動画が見づらいという方は以下からテキストを読み進めて下さい。

約半分のFX口座は資金が増加していた

約半分のFX口座は資金が増加していた

以下は金融先物取引協会が国内の店頭FX業者を対象に調査した「証拠金増減口座割合のデータ」です。 2017年までのデータにはなりますがある程度の指標にはなるかと思います。

証拠金増減口座割合(入出金調整済み)
年度 四半期 増加口座 減少口座
2017 3 50.23% 49.77%
2017 2 47.68% 52.32%
2017 1 52.52% 47.48%
2016 4 40.38% 59.62%
2016 3 49.04% 50.96%
2016 2 47.01% 52.99%
2016 1 24.26% 75.74%
2015 4 29.59% 70.41%
2015 3 51.54% 48.46%
2015 2 33.07% 66.93%
2015 1 51.15% 48.85%

この表の「増加口座」の欄を見て頂けるとわかると思いますが、四半期ごとに区切ると2017年に至っては約50%の口座において資金が増加しているということがわかりました。

2016年、2015年に関しても50%とはいかなくても4割くらいは口座資金が増加しているという結果になりました。

いずれにせよ四半期ごとのデータで言えば、世間のイメージよりも勝っている人が多い印象を受けます。

ただしこれは「あくまで四半期ごとのデータである」ことに注意

このデータで注意しなければいけないのは「あくまで四半期ごとに区切られたデータである」ということです。

どうゆうことかと言うと、2017年の1月~3月は勝っている人でも、次の4月~6月では負けている可能性があるということです。

つまり個人単位でみると以下のような損益になっている可能性も考えられるのです。

2017年Q1 2017年Q2 2017年Q3 2017年Q4 年間合計
+10万円 -20万円 +10万円 -20万円 -20万円

このようにQ1は勝っていても、次のQ2では負けていることも考えられ、年間の累計損益はマイナスになっている可能性もあるのです。

これでもデータ上は「Q1は勝っているトレーダー」に分類されます。

つまり、1年間の累計損益では約50%のFX口座の資金が増加しているかどうかは微妙であるということです。

FXというのは結局のところ「累計で勝てているかどうか」が非常に重要になります。ですので、1年間の累計ではまた違ったデータになってきます。

実は1年間の累計のデータに関しては以下の記事で一度解説しておりますが、ポーランドFXブローカーとフランス当局のAMFによる年間の利益を出した顧客率データが公表されていて、「1割~2割程度」であるという結論がでています。

FXはどのくらい稼げるのか?勝てる個人トレーダーは全体のわずか1割程度?

このことから「FXで勝っている人は全体の1割」というのは、四半期ごとのデータで見れば間違いであり、年間の累計データでみればある程度信憑性が高いと言えると思います。

このデータから参考にすべきこと

このデータから参考にすべきこと

このデータを見てわかる通り、あくまで「四半期ごとに区切れば」かなりのトレーダーが利益を出せているということがわかります。

これは言い換えると「四半期という期間ならある程度勝てる」ということでもあります。

しかし、集計期間を1年間にすると勝てていた人が5割から1割~2割にまで減ってしまいます。

なぜ四半期なら勝てても、1年間では勝てなくなってしまうのでしょうか?

もちろん様々な要因がありますが、最も大きな要因は「マインドが弱いから」です。

少しわかりづらいかもしれませんが「サッカーのリフティング」に例えてみたいと思います。

サッカーのリフティングというのはボールを地面に落とさずに何回空中で蹴り上げられるかというものです。

これは初心者の頃は2~3回やるのがやっとで、当然10回もできません。

しかし練習を重ねていくと次第に10回程度ならできるようになってきます。

そして、リフティングが10回できるようになった人は、同じことを10セットやれば合計100回になります。

つまり、リフティング10回できる人というのは「10回できた時点で技術的には100回できるポテンシャルがある」のです。

しかし、残念ながらリフティング10回できる人がすぐに同じように10セットできるということはなかなかありません。

途中で集中力がとぎれてしまったり、体力が無くなってしまったりして20回、30回でボールを落としてしまうのです。

つまり、リフティング10回できる人は本来100回できるポテンシャルがあるが、100回を目指すと途中で集中力が途切れたり体力がなくなったりしてできなくなってしまうということです。

これはFXトレードで1月~3月の損益では勝てるけど、年間の損益では勝てない人と同じです。

1月~3月の累計で勝てる人というのは年間の累計でも勝てるポテンシャルはあるのです。しかし、長い期間の戦いでは集中力を欠いてしまったり、心に油断ができたり「マインドの弱さ」によって年間で勝てなくなってしまうのです。

  • 勝ちが続いていたので調子に乗ってロット数を増やしてしまった
  • ついついトレードルールを破ってしまった
  • 少しぐらいならと油断して適当なトレードをしてしまった
  • いつもなら損切りするはずの水準で損切りができず損失が広がってしまった

大体の場合こういった心の油断からくるミスによって今まで積み上げてきた利益を吹き飛ばしてしまい、結局年間累計では勝てなくなってしまうのです。

1カ月2カ月程度であれば集中力が続いても、年間ではどこかでふと心の油断ができて崩れてしまうわけです。

少しずつ集中力が続く期間を長くして最終的には年間で勝てるようにしよう

リフティングの場合、10回できたら次は20回、次は30回と少しづつ目標を増やして最終的には100回に到達させます。

トレードの場合もいきなり年間で勝とうとするとなかなか集中力及びマインドセットが続かないと思いますので、まずは月間の累計損益で勝つことを目標にし、次は2カ月の累計、次は3カ月の累計と、少しずつ累計で勝つ目標期間を長くしていくといいと思います。

無理な目標を立てるよりはまずは自分が実現できそうな範囲からやっていくといいと思います。

hiro

多くの人は年間の累計で勝てるポテンシャルは持っている!

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