FXのマージンコールとは?意味と来たらやること、国内11社の水準

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こんな疑問を持つ方へ
  • FXの「マージンコール」ってどういう意味?ロスカットとは違うの?
  • マージンコールのメールが来た。このあとどうなる?何をすればいい?
  • マージンコールは証拠金維持率が何%になると来るの?
  • 自分の口座は、あと何円動いたらロスカットされる?

FXのマージンコールとは、証拠金維持率が下がり、強制ロスカットが近づいていることをFX会社が知らせる警告です。届いた時点ではポジションは決済されませんが、そのまま下がり続けるとロスカットされます。

この記事では、国内のFX会社11社の公式サイトで、通知が来る水準と通知の方法、ロスカットの水準を2026年10月2日に確かめました。あわせて、ドル円157.39円(2026年9月30日)で「あと何円動くとマージンコール・ロスカットか」を計算し、当サイトの値幅データと比べています。

FXのマージンコールとは?ロスカットが近いことを知らせる警告

図1 マージンコールからロスカットまでの流れ 含み損がふくらむと証拠金維持率が下がり、FX会社がまず警告し、さらに下がると自動で決済する ① 取引中 証拠金を入れて ポジションを持つ → ② 含み損が増える 証拠金維持率が 下がっていく → ③ マージンコール 「ロスカットが近い」 とメールなどで警告 (決済はされない) → ④ ロスカット さらに下がると 全ポジションを 自動で決済 マージンコールは「お知らせ」。ここで手を打てばロスカットを避けられることがある

図: マージンコールからロスカットまでの流れ(各社の取引ルールをもとに hiro-fx.com 作成)

マージン(margin)は英語で証拠金、コール(call)は呼びかけのことです。FXでは、含み損で証拠金に余裕がなくなってきたときに、FX会社から届く注意のお知らせを指します。IG証券は、維持証拠金を下回った時点で送る「注意喚起メール」をマージンコールと呼んでいます。

会社によって呼び方は違い、「ロスカットアラート」「アラートメール」「プレアラート」などの名前で届きます。中身はどれも「このままだとロスカットされます」という警告です。マージンコール自体には強制力がなく、届いただけでポジションが減ることはありません。

証拠金維持率とは

マージンコールもロスカットも、証拠金維持率で決まります。証拠金維持率は「口座のお金(含み損益を足したもの)÷ポジションに必要な証拠金×100」で計算します。100%なら、口座のお金がちょうど必要な証拠金と同じ額まで減っている状態です。会社によって「有効比率」とも呼びます。

あわせて読みたい:FXの証拠金とは?必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率の違いと計算

マージンコールとロスカット・追証の違い

図2 マージンコール・追証・ロスカットの違い どれも証拠金維持率で決まるが、強制力と期限が違う マージンコール 追証(追加証拠金) ロスカット 何が起きる 警告が届く 期限までに入金か決済 自動で強制決済 いつ 維持率が通知の水準を下回ったとき 1日1回の判定時刻に100%未満 ロスカット水準を下回ったとき 強制力 なし(お知らせだけ) 期限を過ぎると強制決済 あり(すぐに決済) ある会社 確認した11社すべて 一部の会社(DMM FXなど) すべての会社 各社の取引ルールをもとに hiro-fx.com 作成。追証の有無や時刻は会社ごとに違う

図: マージンコール・追証・ロスカットの違い(各社の取引ルールをもとに hiro-fx.com 作成)

3つの違いは強制力です。マージンコールは警告だけ、ロスカットは水準を下回った時点で自動的に全ポジションが決済されます。DMM FXは「ロスカットは事前の通知なく執行されます」と明記しており、マージンコールが届かないままロスカットになることもあります。

追証(追加証拠金)は、1日1回の判定時刻に証拠金維持率が100%を下回っていると発生し、期限までに入金か決済が必要になる仕組みです。DMM FXでは毎営業日のクローズ時点で判定し、翌営業日の4時59分までに解消しないと強制決済(マージンカット)されます。追証がない会社もあります。

英語の margin call は、証拠金の追加を求めること(日本でいう追証)を指すこともあります。日本のFX会社の多くは、マージンコールを「ロスカット前の警告」の意味で使っています。

マージンコールは何%で来る?国内11社の通知とロスカットの水準

FX会社通知の名前通知が来る維持率通知の方法ロスカット
IG証券マージンコール100%割れメール(1日1回)75%以下(100%に戻るまで決済)
GMOクリック証券ロスカットアラート100%未満メール(1営業日1回)50%を下回る
GMO外貨(外貨ex)ロスカットアラート100%未満メール(1営業日1回)50%未満
SBI FXトレードアラーム通知100%と60%公式ページに記載なし50%を下回る
楽天証券(楽天FX)プレアラート/アラート100%/70%メール(各1日1回)50%(50〜95%で選択)
DMM FXアラートメール70%メール(1営業日1回)50%以下
松井証券プレアラート/アラート120%/100%取引サイトのお知らせ(1日1回)50〜90%で選択
みんなのFXロスカットアラート120%以下メール(1営業日1回)100%以下
LINE FXプレアラート/アラート140%/120%メール100%を下回る
ヒロセ通商(LION FX)アラートメール200%割れメール(受信設定時)100%を割り込む
外為どっとコムアラートメール200%割れメール(原則1営業日1回)100%(初期設定・100〜50%で選択)

※2026年10月2日に各社の公式サイト(取引ルール・よくある質問)で確認。個人口座。楽天証券はスタンダード25倍コース・ロスカット水準50%の場合。ヒロセ通商と外為どっとコムは「有効比率」。維持率の計算方法(注文中の証拠金を含めるかなど)は会社ごとに少し違います。

11社を並べると、通知が来る水準は200%から70%までばらばらでした。ロスカット水準が100%の会社は120〜200%で、50%の会社は100%や70%で知らせる傾向があります。同じ「維持率100%」でも、ある会社では最初の警告、別の会社ではロスカットそのものです。

注意したいのは、通知はほとんどの会社で1日1回までという点です。楽天証券は「通知が送信される前に、ロスカット基準額に到達しロスカットされる場合もあります」と書いており、ヒロセ通商も同じ注意をしています。マージンコールは「必ず届く最後の知らせ」ではありません。

ロスカット水準の一覧と、ロスカットされたら口座にいくら残るかは、別の記事で国内14社分をまとめています。

あわせて読みたい:強制ロスカットされたらどうなる?いくら残るかと国内14社の発動水準

【データ】あと何円でマージンコール?ドル円の実勢レートで早見表

図3 証拠金維持率ごとの「あと何円でマージンコール・ロスカット」(ドル円) ドル円157.39円(2026年9月30日のNY終値)で計算。カッコ内は実効レバレッジ。各列=その維持率まで下がるのに必要な逆行の幅 いまの維持率 200%まで 120%まで 100%まで 70%まで 50%まで 1000%(2.5倍) 50.36円 55.40円 56.66円 58.55円 59.81円 500%(5.0倍) 18.89円 23.92円 25.18円 27.07円 28.33円 300%(8.3倍) 6.30円 11.33円 12.59円 14.48円 15.74円 200%(12.5倍) 到達ずみ 5.04円 6.30円 8.18円 9.44円 150%(16.7倍) 到達ずみ 1.89円 3.15円 5.04円 6.30円 計算式:(いまの維持率−その水準)×レート×4%。必要証拠金は建てたときのレートで固定とみなす。hiro-fx.com が計算

図: 証拠金維持率ごとに、ドル円が何円逆に動くと各水準まで下がるか(ドル円157.39円・2026年9月30日のNY終値で hiro-fx.com が計算)

ドル円157.39円のとき、1通貨あたりの必要証拠金は6.30円(レートの4%)です。つまりドル円が6.30円逆に動くごとに、証拠金維持率は100ポイント下がります。いまの維持率から自分の会社の通知・ロスカットの水準を引けば、あと何円で届くかが分かります。

たとえば維持率300%(実効レバレッジ約8.3倍)なら、通知100%の会社でマージンコールが来るまで約12.59円、ロスカット50%までは約15.74円です。維持率150%(約16.7倍)だと、100%まで約3.15円しかありません。

図4 マージンコールが来てからロスカットまで、ドル円は何円の余裕がある? 通知の水準からロスカット水準までの逆行の幅(ドル円157.39円・個人の証拠金率4%で計算)。緑の線=直近60営業日の1日の値幅の平均 0円 1円 2円 3円 4円 5円 6円 7円 通知200%→ロスカット100% 約6.30円 通知120%→ロスカット100% 約1.26円 通知100%→ロスカット50% 約3.15円 通知70%→ロスカット50% 約1.26円 1日の値幅は hiro-fx.com の値幅データ(2026年7月9日〜2026年9月30日・平均1.19円) 1日の平均値幅 1.19円

図: 通知の水準からロスカット水準までの逆行の幅と、ドル円の1日の値幅の平均(2026年7月9日〜2026年9月30日の60営業日・hiro-fx.com の値幅データ)

大事なのは、マージンコールが来てからロスカットまでの余裕です。通知120%・ロスカット100%の会社では、余裕は約1.26円しかありません。当サイトの値幅データでは、直近60営業日のドル円の1日の値幅は平均1.19円で、60日のうち18日は1日でそれ以上動いていました。通知70%・ロスカット50%のDMM FXなども、余裕は同じ約1.26円です。

通知100%・ロスカット50%の会社なら余裕は約3.15円で、それ以上動いた日は3日でした。最も動いたのは2026年7月30日の5.82円です。1日の値動きの幅だけで見ても、警告から先の余裕を1日で使い切る日は珍しくありません。

ドル円の1日の値幅の推移は今日の値動きマップで毎時確認できます。当サイトの集計では、1996年以降で最も動いた日は1998年10月7日の11.85円でした。

マージンコールが来たらやること:決済か入金か

図5 マージンコールが来たらやること(上から順に) あわてて追加で注文する前に、まず数字を確かめる ✓ 取引画面で、いまの証拠金維持率と含み損を確かめる ✓ 自分の会社のロスカット水準まで、あと何円かを計算する(図3) ✓ 指標発表・週末・介入など、この先に大きく動く予定がないか確かめる ✓ ポジションの一部か全部を決済して、維持率を戻す ✓ 続けるなら入金して維持率を戻す(入金は損失を消すものではない) ✓ 損切りの逆指値を入れ、逆指値が滑った場合の損失も計算しておく

図: マージンコールが来たときの手順(各社の説明をもとに hiro-fx.com 作成)

マージンコールが来たら、まず取引画面で証拠金維持率と含み損を確かめます。メールは1日1回なので、届いたときより状況が悪くなっていることがあります。そのうえで、維持率を上げる方法はポジションを減らすか入金するかの2つです。

ドル円の取引量必要証拠金維持率100%→200%に戻す入金額100%→300%に戻す入金額
1,000通貨6,296円6,296円12,591円
10,000通貨62,956円62,956円125,912円
30,000通貨188,868円188,868円377,736円

※ドル円157.39円・証拠金率4%で計算。入金額=(戻したい維持率−いまの維持率)×必要証拠金。

ポジションを一部か全部決済する

ポジションを減らすと、必要な証拠金が減って維持率が上がります。半分を決済すれば、維持率はおよそ2倍です。含み損はその分だけ確定しますが、それ以上の損失の広がりを止められます。なぜ維持率がここまで下がったのか(数量が多すぎた、損切りしなかった)を振り返るなら、全部決済してやり直すのも1つの判断です。

入金して維持率を戻す

入金すれば口座のお金が増え、維持率は上がります。ただし入金しても含み損は消えません。相場が戻らなければ、入金した分まで損失が広がることがあります。「どこまで逆に動いたら決済するか」を決めずに入金を続けるのは避けたいところです。

やってはいけないこと:放置とナンピン

マージンコールを放置すると、相場が戻らない限りロスカットされます。急変時はロスカットの水準より不利な値段で決済され、口座がマイナスになることもあります。下がったところで買い増すナンピンは、必要証拠金が増えて維持率がさらに下がるため、ロスカットを早めます。平均レートとロスカットの値段はナンピン計算機で確かめられます。

あわせて読みたい:FXで借金になるのはなぜ?ロスカットがあっても起きる仕組みと防ぎ方

マージンコールを来させないための設定と習慣

図6 通知を受け取るための設定と、維持率を保つ習慣 マージンコールが来る前にできること やること 理由 通知メールの受信設定を確かめる 会社によっては受信設定が必要(GMOクリック証券・ヒロセ通商など) 迷惑メールの設定を確かめる 携帯のメールではブロックされやすい(ヒロセ通商) 維持率に余裕を持たせておく 300%でもドル円約12.59円の逆行で100%に届く 損切りの逆指値を入れておく マージンコールより先に、自分で決めた値段で決済できる 週末・重要な発表の前に数量を減らす 通知の前にロスカットされることがある 各社の公式サイトと当サイトの計算をもとに hiro-fx.com 作成

図: マージンコールを防ぐための設定と習慣(hiro-fx.com 作成)

マージンコールを受け取るには、通知メールの受信設定が必要な会社があります。GMOクリック証券は会員ページの「メール配信」で設定する方式で、ヒロセ通商は受信設定をしている場合に送ると説明しています。口座を作ったら、一度は通知の設定と届くアドレスを確かめておきましょう。

根本的な対策は、マージンコールが来るほど維持率を下げないことです。上の早見表のとおり、維持率が高い(実効レバレッジが低い)ほど逆行への余裕は大きくなります。自分の維持率でドル円が何円動くと通知・ロスカットになるかを、ポジションを持つ前に計算しておきましょう。損切りの逆指値を入れておけば、マージンコールより前に自分の決めた値段で損失を止められます。

資金と取引量から必要証拠金や維持率を計算するときは、当サイトのFX計算機セットが使えます。

よくある質問

Q. マージンコールのメールが届きません。なぜですか?

A. 通知の受信設定をしていない、迷惑メールとして振り分けられている、などが考えられます。また多くの会社で通知は1日1回までで、急変時は通知より先にロスカットされることもあります。取引画面で維持率を直接確かめる習慣をつけてください。

Q. マージンコールが来たら、必ずロスカットされますか?

A. いいえ。相場が戻るか、決済や入金で維持率を上げればロスカットは避けられます。逆に何もしないまま相場が逆に動き続ければ、ロスカット水準でポジションが自動で決済されます。

Q. 夜中にマージンコールが来たらどうすればいいですか?

A. FXは平日ほぼ24時間取引されているので、夜中でもロスカットは執行されます。すぐに対応できないときに備えて、ポジションを持つ時点で損切りの逆指値を入れておくのが確実です。

Q. 「fx マージン」とは何のことですか?

A. マージン(margin)は証拠金のことです。FXで取引するためにFX会社に預けるお金を指し、「マージンコール」は証拠金が足りなくなりそうなときの警告という意味になります。

Q. マージンコールが来たかどうかで、税金や損益は変わりますか?

A. 変わりません。マージンコールはお知らせなので、損益は決済したときの値段で決まります。ロスカットされた場合も、その決済による損失として扱われます。

まとめ:マージンコールは「最後の知らせ」ではなく早めの合図

  • マージンコールは、証拠金維持率が下がってロスカットが近いことを知らせる警告。届いただけでは決済されない
  • 通知の水準は会社で違い、国内11社では200%〜70%。通知は1日1回までが多く、通知より先にロスカットされることもある
  • ドル円157.39円なら、6.30円逆に動くごとに維持率は100ポイント下がる
  • 通知120%→ロスカット100%の会社では余裕は約1.26円。直近60営業日のうち18日はそれ以上動いた
  • 来たら、維持率を確かめて決済か入金。放置やナンピンはロスカットを早める

自分の会社のロスカット水準と、ロスカットされたときに残る金額は強制ロスカットの記事で、証拠金維持率の基本は証拠金の記事で確認できます。

※この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。出典:IG証券・GMOクリック証券・GMO外貨・SBI FXトレード・楽天証券・DMM FX・松井証券・みんなのFX・LINE FX(LINE証券)・ヒロセ通商・外為どっとコムの各公式サイト(取引ルール・よくある質問)、ドル円のレートは Yahoo Finance(2026年9月30日のNY市場の終値)、1日の値幅は hiro-fx.com の値幅データ。早見表は必要証拠金を建てたときのレートで固定とみなした計算で、実際の維持率は各社の計算方法やスプレッドで少し変わります。この記事はFXの仕組みの解説で、特定のFX会社や取引をすすめるものではなく、投資の助言でもありません。取引の判断はご自身でお願いします。

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