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FXの専門用語の一つに「マージンコール」というものがあります。
一般の方からするとあまり聞きなれない言葉だと思いますが、今回はこのマージンコールについて詳しく解説していきます。
マージンコールとは?
マージンコールというのはわかりやすく言うと「このままいくと強制ロスカットされますよ~!」っていうFX会社からのお知らせです。
マージン(Margin)は日本語に直訳すると「証拠金」を意味します。
なので、マージンコール(Margin Call)をそのまま直訳すると「証拠金の呼びかけ」のような意味となります。
マージンコールというと何となく電話でお知らせがくるようなイメージがありますが、通常はメールでお知らせが届きます。
また、たまにマージンコールを強制ロスカットと勘違いしている人がいますが、マージンコールはあくまでお知らせであって強制ロスカットではありません。
マージンコールの仕組み
基本的にFX会社は顧客が証拠金以上の損失がでないように強制ロスカットという仕組みを設けています。
強制ロスカットとは証拠金維持率が一定の水準よりも下回ったらFX会社が強制的に決済をして損失を確定させる仕組みのこと。
これによって資金がマイナスになるのを防ぐ。
そこで、いきなり強制ロスカットをする前にまずは「このままだと強制ロスカットしますよ~!」っていうお知らせを事前にしようっていうのがマージンコールです。
つまり、マージンコールから強制ロスカットまでの流れはこんな感じになります。
買いでエントリーしたものの、予想に反してレートが下がっていってしまった時に、ポジションを持ち続けていればどんどん含み損が発生し、証拠金維持率は減っていきます。
その証拠金維持率が一定の水準を下回るとまずはマージンコールが発生し、更に一定の水準を下回るとついに強制ロスカットが執行されるわけです。
一定の水準を下回るとは?
証拠金維持率が一定の水準を下回ったらマージンコールがかかります。
この一定の水準というのはFX会社によって異なりますが、証拠金維持率が50%~70%を下回ったらマージンコールがかかるFX会社が多いです。
証拠金維持率は保有しているポジションがあれば自動的に表示してくれるFX会社がほとんどですので、一度ポジションを持っている時に取引ツールなどで確認してみるといいと思います。
特に含み損を抱えている時は、自分の持っているポジションの証拠金維持にはしっかり注目しておくようにしましょう。
マージンコールを恐れている人も多い印象ですが、もし実際にマージンコールがかかったとしても別に慌てる必要はありません。
何度も言いますがマージンコールはただのお知らせです。
それにマージンコールを放置しても、そのままいくとただ単に強制ロスカットされるだけなので、それをしっかり自分で認識していれば問題ありません。
では、実際にマージンコールがかかったらどうすればいいのかというと、大きく分けて2通りの対処法があります。
対処法1.自分でポジションの一部、もしくは全部をロスカットをする
例えば10ロットのポジションを持っていたとしたら、半分の5ロットだけ決済してしまうことで証拠金維持率を上げることもできます。
ポジションを半分にすることで証拠金維持率が一定の水準を上回れば、強制ロスカットされずにポジションを継続して持ち続けることが可能です。
または、もうそのトレードはあきらめて全てをロスカットしてしまうのもありです。
個人的にはマージンコールがかかるようなトレードはロット数だったり、エントリーのタイミングだったり、どこかに失敗があると思いますので、変にこだわらずにロスカットしてしまった方がいいと思います。
変なこだわりは余計に傷口を広げてしまうだけです。
対処法2.追加の証拠金を入金して証拠金維持率を上げる
しかし、それでもポジションを維持し続けたいという場合は追加で新たにお金を入金することで証拠金維持率を上げることもできます。
いわゆる「追証」ってやつです。
証拠金維持率がマージンコールがかかる水準よりも上になるように追加で入金をすればポジションは維持されます。
ただし、相場が反転する可能性がかなり高いと判断できるような状況でなければ無理にポジションを維持し続ける必要はないと思います。
いずれにせよ、FX会社が設けている期日までに証拠金維持率が回復しなければ強制ロスカットが執行されます。
マージンコールが発生するようなトレードはしないように
そもそも、マージンコールが発生するようなトレードは基本的に大失敗だと思った方がいいです。
エントリーのタイミングなのか、レバレッジの上げすぎなのか、決済のタイミングなのか、何かしらに問題があります。
一度のトレードで証拠金維持率が50%~70%になるというのはかなり致命傷であり、本来はそこまでポジションを持つべきではありません。
もしマージンコールが発生するようなトレードをしてしまったら、「なぜそうなってしまったのか」を必ず自己分析して、二度と同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。
ほとんどの場合で「損切ができずにズルズルとポジションを持ち続けたこと」が原因であることが多いです。
エントリーと同時に適切な損切ラインもしっかり設定しておくようにしましょう。