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投資をする上で必ず理解しておくべき言葉の一つに「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」というものがあります。
今回はこのインカムゲインとキャピタルゲインについて詳しく解説していきます。
インカムゲインとは?
インカムゲインというのは資産を保有している事で得られる利益のことを意味します。
直訳すると、インカム(income)は「収入」という意味になり、ゲイン(gain)は「得る」という意味になります。
「資産を保有している事で得られる利益」というのは、わかりやすい例で言うと不動産を保有していることで得られる家賃収入なんかがそうです。
例えばアパートを1棟保有している場合、(人が住めば)アパートを保有している期間は常に家賃収入を得ることができますよね。
つまり、アパートという資産を保有している事で、家賃収入というインカムゲインが得られるわけです。
インカムゲインのメリット
インカムゲインは資産を保有していることで安定的に収益を得ることができます。
その為、「安定的に」「継続して」収入を得続けることができるのが大きなメリットです。
安定的に継続して収入を得られるので年金対策などにも使われます。
常に資産を保有しながら利益を得ることができるので、リスクを低く抑えられるのも特徴です。
インカムゲインのデメリット及びリスク
資産を保有しているといっても、その資産価値自体も変動します。
不動産であっても地価は変動しますし、建物は劣化します。
FXにおいても、当然ながら為替変動によって通貨の価値は常に変動します。
この資産価値自体の変動によって元本割れを起こすリスクが常にあります。
またリターンにおいても比較的コツコツと積みあがっていくものなので、短期間で大きなリターンは得にくいと言えます。
インカムゲインはローリスクローリターンでコツコツ利益を積み上げていくスタイルと言えるので、「時間がかかる」「大きなリターンが得にくい」というのがデメリットと言えます。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインというのは保有している資産の価格変動によって得られる利益のことを意味します。
キャピタル(capital)とは直訳すると「資本」や「資産」という意味です。
「保有している資産の価格変動によって得られる利益」というのは、不動産で例えると、例えば5,000万円で購入したアパートが購入時よりも値上がりして6,000万円になったとします。
このタイミングで5,000万円で買ったアパートを6,000万円で売却すれば1,000万円の儲けを得ることができますよね。
このように、価格の変動を利用した売買をして利益を生み出すのがキャピタルゲインです。
価格変動によって損失を出すことを「キャピタルロス」といいます。
キャピタルゲインのメリット
キャピタルゲインはインカムゲインに比べて比較的「短時間で」「大きな利益が得られる」のがメリットです。
価格変動によって利益が得られるので、大きく価値が上昇したりすればそれだけ早く大きなリターンが見込めるのです。
インカムゲインでは回収に10年かかるようなものでも、インカムゲインなら数年でその分の利益をだせることもあります。
キャピタルゲインのデメリット及びリスク
キャピタルゲインは短時間で大きな利益が得られる反面、その分損失を被るリスクも大きくなります。
FXでも保有している通貨がマイナス方向に動けば短時間で大きく損失を被ることもあります。
要するにキャピタルゲインを狙うと、それだけハイリスクハイリターンになりやすくなるということです。
また税金に関してもインカムゲインよりも高くなりやすい傾向があります。
インカムゲインとキャピタルゲインが得られる主な金融・投資商品の種類
FX(為替投資)
FXでは通貨の売買をしていくことになるので、為替レートの変動を利用してキャピタルゲインを得ることができます。
これに加えて通貨を保有し続けることで得られる「スワップポイント」という金利によってインカムゲインも得ることが可能です。(ただし、 低金利の通貨で高金利の通貨を買うと、逆にスワップを支払わなければいけなくなるので注意)
また、FXはレバレッジによって資金の25倍までの取引ができるので少ない元手でも大きな利益を見込めます。
ただし、その分ハイリスクハイリターンな投資商品と言えます。
インカムゲイン | スワップポイントによって得られる |
キャピタルゲイン | 為替差損益によって得られる |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | ハイリスクハイリターン |
株式投資
会社が発行する株式の売買によって利益をだすことでキャピタルゲインを得ることができます。
また、株式を保有していることで得られる配当金によってインカムゲインを得ることもできます。
株式投資も信用取引によってレバレッジが3倍までかけられます。
FXほど高倍率ではありませんが、それでも自己資金以上の投資をすることができるのでその分少ない元手で大きな利益を見込めます。
ただし、その分ハイリスクハイリターンな投資商品と言えます。
インカムゲイン | 配当金によって得られる |
キャピタルゲイン | 株式の売買によって得られる |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | ハイリスクハイリターン |
不動産投資
マンション経営、アパート経営、駐車場経営など不動産を保有することで家賃収入などのインカムゲインを得ることができます。
また、不動産を売却することによってキャピタルゲインを得ることもできます。
多額の費用が必要になるのがネックではありますが、FXや株のような相場の値動きの影響を比較的受けにくく、安定したインカムゲインが見込めます。
その為分散投資にも最適です。
インカムゲイン | 家賃収入などによって得られる |
キャピタルゲイン | 不動産の売買によって得られる |
税金 | 5~40%(所得税によって変わる) |
リスクとリターン | ミドルリスクミドルリターン |
投資信託
投資信託とは投資家から集めたお金を運用の専門家が株式や債券などに投資をするというものです。
投資信託の運用実績によってリターンが変わってきます。
投資信託が運用に失敗すれば元本割れを起こすリスクは当然ありますが、基本的に運用をプロに任せることができるので、投資にかける時間や労力がかからないのがメリットと言えます。
ただし、その分手数料などがかかります。
インカムゲイン | 運用益の分配によって得られる |
キャピタルゲイン | 保有途中で売買するケースもあり |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | ミドルリスクミドルリターン |
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とはその名の通り上場している投資信託です。
ETFでは日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きと連動する運用成果を目指しているので、市場の動きにによってパフォーマンスが把握しやすいのがメリットです。
上場しているので株などと同様にいつでも取引ができます。また、投資信託に比べて保有コストも割安です。
インカムゲイン | 分配金によって得られる |
キャピタルゲイン | 売買によって得られる |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | ミドルリスクミドルリターン |
個人向け国債
個人向け国債はその名の通り、個人投資家向けに販売される国債のことです。
国家が歳入不足を補う目的など、財政上の必要によって設定する金銭上の債務
国が発行しているものですので、基本的には元本割れのリスクは非常に低いと言えます。
それでいて銀行預金よりも利回りはいいのがメリットです。
インカムゲイン | 年2回利子によって得られる |
キャピタルゲイン | 国債の価値が上がることによって得られる |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | 超ローリスクローリターン |
個人向け社債
個人向け社債とは、個人投資家に向けて会社が社債を発行し販売しているものです。
主に会社が資金を調達する際に発行されます。
保有期間は数年~数十年というものもあり、満期まで保有することで金利がついて戻ってきます。
保有期間が設定されているので、ある程度信頼のおける企業を選ぶことが大切です。
インカムゲイン | 満期まで保有することで利子を得られる |
キャピタルゲイン | 価値変動によって得られる |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | 超ローリスクローリターン |
預金
定期預金や普通預金も預けることで利子が受け取れるので金融商品と言えます。
銀行にお金を預けるとわずかではありますが利子を受け取れますよね。
元本割れのリスクはほぼないですが、利子も少ないので超ローリスクローリターンと言えます。
インカムゲイン | 利子によって得られる |
キャピタルゲイン | なし |
税金 | 20.315% |
リスクとリターン | 超ローリスクローリターン |
インカムゲインとキャピタルゲイン比較
それではざっとインカムゲインとキャピタルゲインを比較してみましょう。
インカムゲイン | キャピタルゲイン | |
特徴 | 資産を保有することで利益が得られる | 資産を売却することで利益が得られる |
利益の大きさ | 小 | 大 |
時間効率 | 悪い | 良い |
リスク | 小 | 大 |
利益が発生する タイミング |
保有中 | 売却後 |
それぞれメリットデメリットが異なりますので、自分に合った投資方法を見つけていきましょう。