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FXでは「含み益」や「含み損」といった言葉を使うことがあります。
初心者の方は聞きなれない言葉だと思いますので、今回は「含み益」「含み損」についてわかりやすく解説していきます。
「含み益」「含み損」とは?
含み益(ふくみえき)とは決済していない状態での利益のことで、含み損(ふくみぞん)とは決済していない状態での損失のことです。
同じ意味で「評価益」「評価損」などとも言われます。
FXではポジションを持つと、為替レートの動きに応じて評価損益が表示されます。
例えば1ドル100円で1万通貨買ったとして、市場価格が1ドル101円になった場合(+100pips)含み益が1万円となります。
この場合評価損益の欄には+10,000円の表示がされます。
含み益の状態はまだ決済していないので利益は確定しておらず、市場価格の変化によって含み益は増減します。
決済をすることで初めて利益が確定するのです。
ちなみに、含み益がある状態で決済することを「利益確定」、含み損がある状態で決済することを「損切り」「ロスカット」などと言います。
FX初心者にありがちな「含み益」「含み損」に対するダメな考え方
「含み益」や「含み損」は通常の利益や損失とは異なり、ある種とても特殊なものです。
その為、特にFX初心者の場合はこの「含み益」や「含み損」というものに大きく惑わされてしまうことがあります。
FX初心者にありがちなよくあるダメな考え方を紹介していきますので、反面教師にしていきましょう。
含み益を利益だと思ってしまう
「含み益」はあくまで「含み益」であり、「利益」ではありません。
「そんなことは言われなくてもわかってるよ」と思うかもしれませんが、これが実際のトレードとなるとその当たり前のことさえ忘れてしまう人が多いんです。
例えばあなたが実際にトレードをしているとします。
上手くトレンドを掴んだエントリーをすることができて、何と含み益が+100万円まで上がってきました。
まだまだトレンドは強そうだしもう少し持って利益を伸ばそうと考えたのですが、予想に反して相場は反対方向へ動いてしまいます。
ジワジワと下がっていき、+100万円あった含み益は、+50万円、+40万円とどんどん下がっていきます。
ついには含み益が+10万円になってしまいました。
さっきまで目の前に+100万円があったのに、今では+10万円になってしまったのです。
ここでもしあなたが「さっきまで+100万円あったのに」「あそこで利確してれば100万円だったのに」みたいなことを強く考えてしまう場合、「含み益」を「利益」だと思ってしまう気持ちが強いということになります。
+100万円から+10万円に減ろうが、0から+10万円になろうが+10万円という価値は変わりません。
投資の世界では常に客観的な事実を冷静に捉えることが大切です。
「さっきまで100万円あったのに」という気持ちが強いと、さっきまで自分の目の前にあった+100万円がチラついて、結果的に+10万円くらいではなかなか決済ができなかったり、合理的な判断ができなくなってしまうのです。
初心者の方は含み益を「もう自分のものだ」と心のどこかで思ってしまうことがありますので「決済するまでは何が起こるかわからない」と利益を確定させるまでは気持ちを緩めないことが大切です。
含み損を見て見ぬふりをする
含み益や含み損というのは「決済をしなければ確定はしない」というのがある意味やっかいな部分でもあるんですよね。
決済をしなければ確定はしないので、含み損を抱えたとしても決済さえしなければまだ損失は確定しないということです。
これがメンタルの弱いトレーダーにとっては「大きな落とし穴」なんですね。
含み損を-10万円、-20万円、-30万円、-40万円、-50万円と抱えていっても、結局決済をしなければ損ではないんです。
だから、損をしたくないトレーダーは含み損を抱えるとなかなか決済をしません。損をしたくないので。
もちろん、中にはたまたまエントリー時の価格まで戻ってきて何とか損をしなくて済むパターンもあるかもしれません。
しかし、当然ながら毎回エントリー時の価格に戻ってくるわけはありません。
つまり「含み損を抱えたら損はしたくないから決済をしない」なんていうことを毎回やっていたら、必ずどこかで強制ロスカットでドカンとやられる日がくるということです。
「含み益」に関しては「含み益を利益だと思うな」というお話をしましたが、だからと言って「含み損は損だと思うな」というのは大きな間違いです。
というのも、そもそも「含み益」と「含み損」は性質が全く異なるからです。
含み益に限界はありませんが、含み損には資金的な限界があります。これが決定的な違いなんです。
含み益は+1億になろうが、+2億になろうが全く問題はありません。
しかし含み損の場合は-1憶、-2憶となるようなことはなく、ある程度含み損が大きくなって証拠金維持率が低くなるとFX業者が強制的にロスカットをするようになっています。
つまり、含み損の場合は放置しているとどこかで強制的に損失が確定させられるということです。
ということは、資金に限界がある限り「決済をしなければ損は確定しない」という理論はまかり通らないのです。
資金に限界がある以上、含み損を見て見ぬふりはできません。必ず致命傷になる前に損切りをすることが大切です。
参考になります。
ありがとうございます。そのように言って頂けると嬉しいです。