FXのpipsとは?1pipsはいくらか、ドル円が1日に動く幅も実データで

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こんな疑問を持つ方へ
  • FXでよく聞く「pips(ピップス)」の意味を、わかりやすく知りたい
  • 1pipsはいくら?1,000通貨や1万通貨だと何円になる?
  • ユーロドルのように円を含まない通貨ペアは、どう円に直せばいい?
  • ドル円は1日に何pipsくらい動く?自分の取引量だと何円になる?

FXのpips(ピップス)とは、為替レートの値動きの幅を数える単位です。ドル円など円を含む通貨ペアなら1pips=0.01円(1銭)、ユーロドルなどは1pips=0.0001ドルが一般的です。ドル円を1万通貨取引していれば、1pipsの値動きで100円の損益になります。

この記事では、FX会社の公式解説で確かめたpipsの定義と円換算のしかたを整理しました。当サイトの値幅データから、ドル円など6通貨ペアが1日に何pips動いたか(2026年7月9日〜2026年9月30日)と、その金額も紹介します。

pips(ピップス)とは?為替の値動きの幅を数える単位

図1 1pipsはどのけたの動き?(一般的な定義) 右の例はどれも「1pips上がった」ことになる。レートは2026年9月30日のNY市場の終値(ユーロポンドはユーロドル÷ポンドドルで計算) 通貨ペア 1pipsの大きさ けたの位置 1pips動いた例 ドル円・ユーロ円などクロス円 0.01円(1銭) 小数点以下2けた目 157.39円 → 157.40円 ユーロドル・ポンドドルなど 0.0001ドル(0.01セント) 小数点以下4けた目 1.1333ドル → 1.1334ドル ユーロポンド 0.0001ポンド 小数点以下4けた目 0.8544ポンド → 0.8545ポンド 出典:松井証券・みんなのFXの用語解説(一般的な定義)。外為どっとコムのように1pips=0.1銭と決めている会社もある

図: 1pipsの大きさと、けたの位置。松井証券・みんなのFXの用語解説をもとに hiro-fx.com が作成

pipsは、「何円動いた」「何ドル動いた」の代わりに使う、FX共通の値動きの単位です。ドル円が157.39円から157.49円に上がれば10pips、158.39円まで上がれば100pipsの上昇です。

FXでは円・ドル・ユーロ・ポンドなど、単位の違う通貨を取引します。「10銭」「10セント」とばらばらに言うと比べにくいため、どの通貨ペアでも「10pips」と同じ単位で表せるようにしたのがpipsです。

pipsの読み方と、銭・ポイントとの関係

pipsは「ピップス」と読み、1つなら「pip(ピップ)」、複数なら「pips」です。日本では1でも「1pips」と書くことが多く、この記事もそれに合わせています。円を含む通貨ペアでは1pips=1銭なので、「0.2銭」と「0.2pips」は同じ大きさです。語源は「percentage in point」の頭文字とする説明が、松井証券やみんなのFXの解説に載っています。

1pipsは「最小単位」とは限らない(0.1pipsと会社ごとの定義)

GMOクリック証券や外為どっとコムなど、ドル円を「157.392円」のように0.001円(0.1銭)単位で表示するFX会社があります。GMOクリック証券の取引ルールでも、ドル円の呼値(値段の刻み)は0.001円、ユーロドルは0.00001ドルです。このため、一般的な定義では表示の最後のけたは0.1pipsにあたります。

ただし、1pipsの決め方は会社によって違います。外為どっとコムは円を含む通貨ペアで「1pips=0.001円(0.1銭)」としており、一般的な定義の10分の1です。同社の解説では、1Lot(1,000通貨)なら1pipごとに1円の損益になると説明しています。自分の口座の画面で「pips」と出ている数字が1銭単位か0.1銭単位か、一度確かめておくと安心です。

1pipsはいくら?取引量ごとの早見表(ドル円など円を含む通貨ペア)

値動き1,000通貨1万通貨10万通貨
1pips(0.01円)10円100円1,000円
10pips(0.10円)100円1,000円10,000円
50pips(0.50円)500円5,000円50,000円
100pips(1.00円)1,000円10,000円100,000円

※1pips=0.01円(一般的な定義)で計算。ドル円・ユーロ円・ポンド円・豪ドル円など、円を含む通貨ペアならどれも同じ金額です。

円を含む通貨ペアの損益は「pips × 0.01円 × 取引量(通貨)」で計算できます。1,000通貨なら1pipsで10円、1万通貨なら100円、10万通貨なら1,000円です。

たとえば1万通貨で30pipsの利益なら3,000円、1,000通貨で50pipsの損失なら500円の損です。表の金額はレートの水準に関係なく同じなので、ドル円が140円でも160円でも変わりません。

FX会社の注文画面では、取引量を「ロット」で入れることがあります。1ロットが何通貨かは会社で違うので、損益を計算するときは必ず通貨の数に直してください。

あわせて読みたい:FXのロットとは?1ロットは何通貨・いくら必要かを国内8社で確認

ユーロドルなど円を含まない通貨ペアのpipsと円換算

図2 ユーロドルの1pipsを円に直す流れ(1万通貨の場合) ユーロドルの損益はまず米ドルで出て、それをドル円のレートで円に直す(ドル円157.39円で計算) ① 1pipsの幅 0.0001ドル (0.01セント) → ② 1万通貨なら 0.0001ドル×10,000 =1ドル → ③ 円に直す 1ドル×157.39円 =157.39円

図: ユーロドル1万通貨の1pipsを円に直す流れ。ドル円157.39円(2026年9月30日のNY市場の終値・Yahoo Finance)で hiro-fx.com が計算

ユーロドル(EUR/USD)やポンドドル(GBP/USD)など円を含まない通貨ペアは、1pips=0.0001ドル(0.01セント)が一般的です。これらは1ユーロ=1.1333ドルのように1前後の数字で取引されるため、小数点以下4けた目を1pipsとしています。

損益はまず右側の通貨(ユーロドルなら米ドル)で出ます。1万通貨なら1pipsで1ドルなので、ドル円157.39円で円に直すと約157円です。ドル円のレートが変わると、同じ1pipsでも円での金額が変わる点がクロス円との違いです。

通貨ペア2026年9月30日のレート1万通貨・1pipsの損益円に直すと
ユーロドル1.1333ドル1ドル約157円
ポンドドル1.3265ドル1ドル約157円
豪ドル米ドル0.6948ドル1ドル約157円
ユーロポンド—1ポンド約209円(1ポンド=208.78円で計算)
(参考)ドル円157.39円100円100円

※ドル円157.39円、ポンドドル1.3265ドル(どちらも2026年9月30日のNY市場の終値・Yahoo Finance)で円換算。実際の換算レートは各社の決済のしかたで変わります。

円換算の計算式

円を含まない通貨ペアの損益(円)= pips × 0.0001 × 取引量 × 右側の通貨の円レート
例:ユーロドルを1万通貨、20pipsの利益 → 20 × 0.0001 × 10,000 × 157.39 = 3,148円

FX会社のスプレッドの表示もこの違いに合わせています。GMOクリック証券は、2026年9月25日に公開した実績のページでドル円を「0.2銭」、ユーロドルを「0.3pips」と表示していました。

【データ】ドル円は1日に平均何pips動く?6通貨ペアの値幅を1万通貨の金額に

図3 1日に平均何pips動く?(2026年7月9日〜2026年9月30日の60営業日) 1日の高値と安値の差の平均。青=円を含む通貨ペア(1pips=0.01円)、橙=円を含まない(1pips=0.0001ドル) 0 40 80 120 160 ドル円 118.8pips ユーロ円 116.1pips ポンド円 146.4pips 豪ドル円 87.3pips ユーロドル 48.0pips ポンドドル 63.0pips 出典:hiro-fx.com 値幅データ(Yahoo Financeの1時間足から1日ごとの値幅を集計)

図: 6通貨ペアの1日の平均値幅(2026年7月9日〜2026年9月30日・60営業日)。hiro-fx.com 値幅データ

当サイトの値幅データでは、2026年7月9日から2026年9月30日までの60営業日で、ドル円の1日の値幅(高値と安値の差)は平均118.8pips、真ん中の日(中央値)は96.0pipsでした。1万通貨なら、平均で約11,880円分の値幅を1日で動いたことになります。

通貨ペア1日の平均値幅1日の中央値1時間の平均値幅1日の平均値幅を1万通貨で
ドル円118.8pips96.0pips20.6pips約11,880円
ユーロ円116.1pips86.1pips20.9pips約11,610円
ポンド円146.4pips109.6pips26.6pips約14,640円
豪ドル円87.3pips71.7pips16.3pips約8,730円
ユーロドル48.0pips42.7pips8.4pips約7,555円
ポンドドル63.0pips57.2pips10.8pips約9,916円

※1日の値幅は2026年7月9日〜2026年9月30日の60営業日(1日=NY市場の取引終了で区切り)。1時間の平均値幅は2026年10月2日時点の直近3か月の1時間足の平均。ユーロドル・ポンドドルの金額は1pips=1ドル×157.39円で換算。出典:hiro-fx.com 値幅データ

円を含む4ペアではポンド円が最も大きく、1日平均146.4pipsでした。ユーロドルは48.0pipsとドル円の半分以下ですが、1pipsあたりの金額が大きいため、1万通貨での金額は約7,555円になります。pipsの数だけでなく、円に直した金額で比べることが大事です。

1時間で見ると、ドル円の平均値幅は20.6pipsでした。時間帯による差が大きく、直近3か月では日本時間21時台の32.9pipsが最大、6時台の11.6pipsが最小です。その日の値動きは当サイトの今日の値動きマップで毎時更新しています。

あわせて読みたい:ドル円が動く時間帯は何時?最も動くのは22時台、静かなのは6時台

pipsで考えると便利な場面:損切り・利益確定・スプレッド・成績

図4 pipsで考えると便利な場面(ドル円・1pips=0.01円) pipsで決めておけば、取引量を変えても同じルールが使える 場面 pipsでの言い方 円に直すと 損切り 「20pips逆に動いたら決済」 1万通貨で2,000円の損 利益確定 「30pips取れたら決済」 1万通貨で3,000円の利益 スプレッド ドル円0.2銭=0.2pips 1万通貨で20円のコスト 成績の比較 「月に+150pips」 取引量が違っても比べられる スプレッドはGMOクリック証券が広告するドル円の原則固定0.2銭(2026年9月25日公開の実績ページ)で計算

図: ドル円・1万通貨で計算した例(hiro-fx.com 作成)

pipsの便利なところは、取引量と切り離してルールを決められることです。「20pipsで損切り」と決めておけば、1,000通貨なら200円、1万通貨なら2,000円と、量を変えても同じ考え方が使えます。

スプレッド(買値と売値の差)もpipsや銭で表されます。ドル円0.2銭は0.2pipsなので、1万通貨なら1回の取引で20円のコストです。注文した直後は、この分だけマイナスから始まります。

成績を比べるときもpipsが使えます。金額は取引量しだいで大きく変わりますが、pipsなら「値動きのうちどれだけを利益にできたか」を同じ物差しで比べられます。

pipsと取引量から損益を出す計算は、当サイトのFX計算機セット(pips損益計算機)でもできます。ユーロドルなどの円換算にも対応しています。

あわせて読みたい:スプレッドとは?初心者が絶対知っておくべき全情報まとめ

pipsの注意点:会社ごとの定義・けたの数え間違い・円換算

図5 pipsで損益を計算するときのチェックリスト 数え間違い・円換算の忘れを防ぐために ✓ 通貨ペアに円が入っているか確かめた(入っていなければ1pips=0.0001) ✓ 使っているFX会社の1pipsの定義を確かめた(1銭か0.1銭か) ✓ 表示の最後のけた(0.1銭・0.00001ドル)を1pipsと数えていない ✓ 取引量(通貨の数)を掛けて円に直した(ロット数のままにしていない) ✓ 円を含まない通貨ペアは、ドル円などのレートで円に直した ✓ スプレッド(売値と買値の差)の分だけ、最初はマイナスから始まると知っている

図: 各社の用語解説・取引ルールをもとに hiro-fx.com が作成

よくある間違いの1つが、けたの数え間違いです。表示の最後のけた(ドル円の0.001円、ユーロドルの0.00001ドル)を1pipsと数えると、値動きを10倍に見積もってしまいます。外為どっとコムのように、その最後のけたを1pipsとする会社もあるので、口座の定義に合わせて読みます。

もう1つは、pipsのまま損益を考えてしまうことです。同じ50pipsでも、1,000通貨なら500円、10万通貨なら5万円と、取引量で金額は100倍違います。損切りの幅を決めたら、必ず取引量を掛けて円に直してください。

円を含まない通貨ペアは、円に直すときのレートでも金額が変わります。ドル円が157.39円から10円動けば、ユーロドルの1pipsの円での価値も約6%変わる計算です。

よくある質問

Q. 10pipsはいくらですか?

A. 円を含む通貨ペアなら10pips=0.1円(10銭)です。1,000通貨なら100円、1万通貨なら1,000円の損益になります。

Q. 1,000通貨で1pips動くといくらですか?

A. ドル円など円を含む通貨ペアなら10円です。ユーロドルなら0.1ドルなので、ドル円157.39円で約16円になります。

Q. pipsとポイント(point)は同じですか?

A. 1pipsと同じ意味で「ポイント」と呼ぶ人もいます。一方、取引ソフトによっては表示の最後のけた(0.1pips)を1ポイントと数えるものもあり、意味がそろっていません。数字だけでなく、何円・何ドルの幅かで確かめると確実です。

Q. pipsの語源は何ですか?

A. 松井証券やみんなのFXの解説では、「percentage in point」の頭文字をとったpip(ピップ)の複数形と説明されています。

Q. 1日に何pips取れればよいですか?

A. 決まった目安はありません。ドル円は2026年7月9日〜2026年9月30日に1日平均118.8pips動きましたが、そのすべてを取れるわけではありません。取引量しだいで、同じpipsでも金額が変わります。目標をpipsと金額の両方で考えると、取引量を決めやすくなります。

まとめ:pipsは値動きの共通単位、金額は「取引量」を掛けて円に

  • pipsは値動きの幅を数える単位。円を含む通貨ペアは1pips=0.01円(1銭)、ユーロドルなどは0.0001ドルが一般的
  • 外為どっとコムのように1pips=0.1銭と決めている会社もある。口座の定義を確かめる
  • 円を含む通貨ペアは、1,000通貨なら1pipsで10円、1万通貨なら100円
  • ユーロドルの1pipsは1万通貨で1ドル。ドル円157.39円なら約157円
  • ドル円は1日平均118.8pips(中央値96.0pips)動いた。1万通貨なら約11,880円分

自分の取引量で損益がいくらになるかは、FX計算機セットで計算できます。1ロットが何通貨か、必要な証拠金はいくらかはFXのロットとは?1ロットは何通貨・いくら必要かを国内8社で確認の記事で、その日のドル円の値幅は今日の値動きマップで確認してください。

※この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。出典:松井証券・みんなのFX・外為どっとコムのpipsの解説ページ、GMOクリック証券「FXネオ 取引ルール」「提示スプレッド等に関する実績情報」(2026年9月25日公開分)、レートは Yahoo Finance(2026年9月30日のNY市場の終値)、値幅は hiro-fx.com 値幅データ(Yahoo Financeの1時間足から集計)。この記事はFXの仕組みの解説で、投資の助言ではありません。取引の判断はご自身でお願いします。

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