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FX初心者の頃は誰もが一度は耳にする言葉があります。
このようなことって様々な本やブログに書いてありますよね。
実際、僕自身もFX初心者の頃からかなりの期間においてこの言葉を信じていました。
しかし、実際にレバレッジについての理解が深まってくるとこの認識は間違いであったことに気が付きました。
今回は僕自身も誤解していた「初心者FXトレーダーの9割が誤解しているハイレバレッジに対する認識」についてお話していきたいと思います。
この記事について動画でも解説しておりますので、是非ご覧ください。
動画が見づらいという方は以下からテキストを読み進めて下さい。
【動画あり】FXのレバレッジとは?仕組みを理解すれば怖くない 金融庁がFXのレバレッジ規制を強化する真の理由
「ハイレバレッジ=危険」は間違い
ほとんどの初心者FXトレーダーは「ハイレバレッジ=危険」だと思っていますが、実はその認識は間違いです。
レバレッジというのは証拠金が増えるわけではなく「少ない証拠金で取引ができるようになるだけ」だからです。
一見両方とも同じことを言っているように見えてしまうかもしれませんが、この両者の違いを理解することがレバレッジの理解に繋がります。
この説明だけだと少しわかりづらいので「レバレッジ25倍の国内FX業者を利用したAさん」と「レバレッジ888倍の海外FX業者を利用したBさん」の例で解説してみたいと思います。
例えばAさんとBさんがそれぞれ口座に10万円を入金して「1ドル100円の時に1ロットの取引をする」とします。
Aさんはレバレッジ25倍で、Bさんはレバレッジ888倍でのトレードとなります。
両者は大きくレバレッジに差がありますが「1ロットでの取引」というのは同じですので、為替変動による損益も当然両者同じです。仮に-10pips変動したら両者共に-1,000円の損失がでます。
つまり両者共にリスク(危険度)は同じであると言えます。
しかしAさんとBさんではレバレッジに圧倒的な差がありますので、1ロットを取引する為に必要な証拠金の金額が異なります。
Aさんは4万円が必要であるのに対して、Bさんはわずか1,126円で済みます。
つまり両者はレバレッジに圧倒的な差があるにも関わらず、リスクは全く同じで、必要な証拠金のみが変化しているのがわかると思います。
このことから、レバレッジというのはリスク(危険度)が増えるわけではなく、必要な証拠金が減るだけであるというのがわかると思います。
Bさんはレバレッジ888倍のいわゆる「ハイレバレッジトレード」をしていますが、これが危険に見えるでしょうか?
むしろ10万円の口座で4万円分のトレードをしているAさんの方が証拠金維持率に余裕がなく、トレードスタイルが制限されてしまうのです。
反対にBさんは10万円の口座で1,126円しか使っていないことになるので、証拠金維持率にかなりの余裕があり、相当な為替変動が起こってもロスカットされることなく耐えることができる為、あらゆる戦略を立てることができます。
「ハイレバレッジ=危険」というのは間違った認識であると言えます。
リスクはレバレッジではなくロット数で決まる
つまり、リスクはレバレッジで決まるわけではなく「ロット数で決まる」ということが言えます。
1ロットなのか、10ロットなのか、100ロットなのか、1,000ロットなのか、このロット数によってリスクが変わってくるのです。
ハイレバレッジが危険なわけではなく、資金に見合っていないロット数でトレードをすることが危険なわけです。
トレードルールがしっかり確立できてない人、規律を守れない人、トレーダーとしてのメンタルが弱い人等がハイレバレッジを利用すると、自己資金に見合わないロット数に増やしてトレードをしてしまうこともありますのでそこは注意が必要です。
レバレッジ25倍と888倍、同じロット数をトレードするならハイレバレッジの方が安心?
同じ口座資金で同じロット数をトレードするのであれば必要な証拠金が少ないハイレバレッジの方が証拠金維持率に余裕ができる為、その分戦略の幅は広がります。
例えば「1ドル100円、口座資金10万円」でトレードする場合の各ロット数の証拠金維持率の違いを比べてみましょう。
ロット数 | レバレッジ25倍 | レバレッジ888倍 | ||
必要証拠金 | 証拠金維持率 | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | |
1ロット | 4万円 | 250% | 1,126円 | 8,880% |
2ロット | 8万円 | 125% | 2,252円 | 4,440% |
3ロット | – | – | 3,378円 | 2,960% |
4ロット | – | – | 4,504円 | 2,220% |
5ロット | – | – | 5,630円 | 1,776% |
10ロット | – | – | 11,261円 | 888% |
20ロット | – | – | 22,522円 | 444% |
30ロット | – | – | 33,783円 | 296% |
40ロット | – | – | 45,045円 | 222% |
50ロット | – | – | 56,306円 | 177% |
60ロット | – | – | 67,567円 | 148% |
70ロット | – | – | 78,828円 | 126% |
80ロット | – | – | 90,090円 | 111% |
比べるまでもありませんが、レバレッジ25倍では2ロットの取引でも証拠金維持率は125%になってしまうので、少しの変動で強制ロスカットされてしまう水準でありかなり厳しいです。
対して、レバレッジ888倍では2ロットの取引における証拠金維持率は4,440%とかなりの余裕があります。その為大きなトレンドを狙ってゆっくりポジションを持つこともできますし、損切幅に余裕を持たせた戦略をとることもできます。
もちろん両者ともに2ロット分の損益及びリスクは同じですが、損切幅に余裕を持たせられる分、ハイレバレッジの方が安心感があり戦略の幅が広がります。
また一応書きましたが、レバレッジ888倍では80ロットでの取引でも証拠金維持率は100%を超えている為取引可能です。(当然こんな無茶なロット数では数pips動いただけで即損切りとなりますが…)
いずれにせよ、同じ口座資金で同じロット数をトレードするのであればハイレバレッジの方が安心感があり戦略の幅が広がるのがわかると思います。