中古住宅販売成約指数とは?基礎知識と為替相場との関係性

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中古住宅販売成約指数とはアメリカの中古住宅のうち売買契約は成約しているものの、決済が完了していない物件を集計した指標のことです。
住宅は販売の1~2ヶ月前に契約が結ばれるため、保留中の住宅販売指数は通常中古住宅販売を1~2ヶ月リードする先行指標となります。

英語でThe Pending Home Sales Indexと言い、この頭文字をとって「PHS」と呼ばれることもあります。
また日本語でも「中古住宅販売保留指数」や「仮契約住宅販売指数」などと呼ばれることもあります。

2001年を100として比較計算されます。

いつ発表される?
毎月下旬に発表されます。
誰が発表するの?
NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORS(全米不動産業者協会)が毎月発表しています。全米不動産業者協会は1908年5月12日にシカゴで設立された協会です。
なぜ注目されているの?
景気の先行指標となる住宅販売件数を1~2ヶ月リードしてある程度のデータを把握することができる為です。住宅セクターの先行指標として注目されています。
為替相場との関係性は?
住宅の販売数が多ければ好景気である可能性が高く、金利上昇圧力からドル需要の増加に繋がります。反対に住宅の販売数が少なければ不景気である可能性が高く、金利下落圧力からドル需要の減少に繋がります。
指数はどうやって算出してるの?
Multiple Listing Services(MLS)と大手ブローカーから保留中の住宅販売データを収集しています。サンプル数はMLSから100以上、大手ブローカーから60以上のデータを受け取っている為、EHSの50%以上をカバーする大きなサンプルサイズとなっています。このサンプル数は全ての統計の約20%に相当します。
これによって他の先行指標よりも信頼性の高い指数を算出しています。
どこで見れるの?
NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORSのホームページでレポートを見ることができます。(リンク先は英語です)
注意するべきことは?
保留中の住宅販売のすべてがクロージングに行くわけではないので、中には決済に行く前にキャンセルされたり、フォールアウトされる物件がでてきます。なので、実際の中古住宅販売指数とはずれが生じる可能性があります。

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