為替介入の過去実施時間まとめ!介入を警戒すべき時間帯とは

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為替相場が急激に円安・円高になってくると警戒されるのが日銀及び財務省が行う「為替介入」です。

為替介入が行われると当然ながら為替相場の動向にも大きな影響がある為、個人トレーダーにとって為替介入は大きなチャンスであり大きなリスクでもあります。

そんな為替介入は「どの時間帯に行われることが多いのか」過去の実例からある程度警戒すべき時間帯を知っておくことで、今後のトレード戦略に活かすことができます。

過去の為替介入が行われた時間をまとめたので是非参考にしてみてください。

為替介入は意味ないのか?過去の実例からみる為替介入の効果 日銀が為替介入するとどうなる?過去の実例から相場の動きを解説

過去に為替介入が行われた時間

介入日曜日時間介入額方法ドル円値動き
1998年4月9日22時頃1957億円ドル売り・円買い133円台⇒129円台
1998年4月10日22時頃2兆6201億円ドル売り・円買い131円台⇒127円台
1998年6月17日23時頃2312億円ドル売り・円買い144円台⇒136円台
2000年4月3日9時頃1兆3854億円ドル買い・円売り102円台⇒105円台
2001年9月21日11時頃~夜1兆2874億円ドル買い・円売り115円台⇒117円台
2002年5月31日午後~夜1兆312億円ドル買い・円売り123円台⇒124円台
2003年5月19日22時頃1兆401億円ドル買い・円売り115円台⇒117円台
2003年9月30日朝方~夜1兆667億円ドル買い・円売り110円台⇒112円台
2003年12月10日16時頃1兆2838億円ドル買い・円売り107円台⇒108円台
2004年1月9日13時頃1兆6664億円ドル買い・円売り106円台⇒108円台
2004年3月5日午前1兆2446億円ドル買い・円売り110円台⇒112円台
2010年9月15日10時頃2兆1249億円ドル買い・円売り82円台⇒85円台
2011年3月18日9時頃6925億円ドル買い・円売り78円台⇒81円台
2011年8月4日10時頃4兆5129億円ドル買い・円売り76円台⇒80円台
2011年10月31日10時頃8兆722億円ドル買い・円売り75円台⇒79円台
2022年9月22日17時頃2兆8382億円ドル売り・円買い145円台⇒140円台
2022年10月21日23時頃5.5兆円ドル売り・円買い151円台⇒146円台
2022年10月24日8時頃ドル売り・円買い149円台⇒145円台

過去に為替介入が行われた時間はこのようになっています。

為替介入が実施された時間帯

時間帯別にみると、日本時間の午前中(6時~12時)に実施されている回数が最も多い結果となりました。とはいえ、12時以降や22時頃なども実施されることがある為、あくまで参考程度という感じです。

また、過去の傾向から見ると0時~6時にかけて最初の為替介入が行われる可能性は低いと言えます。

ポイント

為替介入の警戒感が高まってきた場合は、特に6時~12時の時間帯は注意しておきましょう。

為替介入が最も行われているのは金曜日

曜日別でみると、金曜日7回、月曜日4回、水曜日と木曜日3回、火曜日1回となっており、金曜日に行われていることが比較的多いようです。

為替介入警戒ゾーンについて

ドル円月足チャート

中央銀行や政府が為替介入を行う可能性が高まってくる「介入警戒ゾーン」に通貨のレートが接近すると、市場は介入の可能性を強く意識し、その結果として為替レートの動きに影響が出ることがあります。

ドル円相場の場合は過去の実例から見ると、円高の場合は1ドル80円以下、円安の場合は1ドル145円以上が介入警戒ゾーンと言えそうです。

期待の形成

「介入警戒ゾーン」は、過去の為替介入の実績や政府・中央銀行の発言、経済指標などの情報を基に市場が形成する期待です。このゾーンが形成されると、多くの投資家や市場関係者がその範囲を意識するようになります。

しかし、介入警戒ゾーンに基づく市場の期待と、実際の政府や中央銀行の行動との間にはギャップが生じることがあります。このギャップが大きい場合、市場の不安定性が増す恐れがあります。

Q&A

為替介入とは何ですか?
為替介入とは、中央銀行や政府が外国為替市場に直接介入し、国内通貨の価値を調整するための行為を指します。これは、経済の安定や通貨の価値を保護する目的で行われます。
為替介入はどのようなタイミングで行われるのですか?
為替介入のタイミングは様々ですが、通常は通貨の価値が急激に上昇または下落して市場が不安定になったとき、または特定の為替レートを維持するために行われます。
過去に為替介入が行われた具体的な時間帯は?
過去の為替介入の具体的な時間帯は様々ですが、過去の実例では日本時間6時~12時に初回の為替介入が行われていることが多いです。曜日別では金曜日が最も多い結果となっています。
なぜそのような時間帯に介入が行われるのですか?
為替介入のタイミングは、市場の流動性や他の国の市場の開閉時間、そして介入の効果を最大化するための戦略的な判断に基づいて選ばれます。深夜や早朝は、アジア市場と欧米市場の間の時間帯であり、市場の流動性が低いため、介入の影響を最大化することができると考えられます。
為替介入のタイミングを予測することは可能ですか?
為替介入の正確なタイミングを予測することは非常に難しいです。しかし、過去の介入のパターンや政府・中央銀行の発言、経済指標などの情報を基に、介入警戒ゾーンの予測は可能です。
為替介入の後、市場はどのように反応しますか?
為替介入の後、市場は通常、介入の目的とされる方向に為替レートが動くことが多いです。しかし、その効果の持続性や影響の大きさは、介入の規模や市場の状況によって異なります。詳しくは「日銀が為替介入するとどうなる?」の記事もご覧ください。

まとめ

為替介入は、国の経済政策の一環として行われる重要な行為であり、そのタイミングは市場の安定や通貨の価値を保護するための戦略的な判断に基づいて選ばれます。

過去の為替介入の事例を振り返ることで、政府や中央銀行の為替政策の方針や市場の動向を理解する手助けとなります。

特に、介入が行われた具体的な時間帯やその背景は、市場の流動性や他国の市場の動向、そして介入の効果を最大化するための戦略に基づいています。

これらの情報をもとに、投資家や市場関係者は今後の為替市場の動きを予測し、適切な投資判断を下すことができるでしょう。