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FXのトレード手法の一つに「長期トレード」というものがあります。
今回はFXの長期トレードの基本的なことからメリットデメリットなどを解説していきます。
長期トレードとは?
長期トレードとは数週間~数カ月という長い時間をかけて売買を完結させるトレード手法のことです。
長い時間をかけてトレードをするので、大きなトレンドを掴むことができるトレード手法です。
様々なトレードスタイルの違い
FXには長期トレード以外にも、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードなどの手法があります。
保有期間の目安 | 利幅の目安 | |
スキャルピング | 数秒~数分 | 数pips |
デイトレード | 数分~数時間 | 数pips~数十pips |
スイングトレード | 数日~数週間 | 数十pips~数百pips |
長期トレード | 数週間~数カ月 | 数十pips~数百pips |
主な違いはポジションを保有する期間の目安や、獲得する利幅の目安が異なります。それぞれの手法について更に詳しく知りたい方は以下も参考にしてみて下さい。
また、トレードスタイルの選び方がよくわからないという方は『FX初心者が自分に合ったトレードスタイルを選ぶ5つの方法』も参考にしてみて下さい。
長期トレード6つのメリット
1.1回のトレードで大きな利益を狙える
長期トレードでは数週間~数カ月、場合によっては数年という長い期間ポジションを持ち続ける為、大きなトレンドを掴めればそれだけ利益も大きくなります。
これはあくまで一例ですが、大きなトレンドを掴めれば上記のように4月~8月という長期間ポジションを保有し続けることで利益も大きくなります。
細かくトレードをして負けを重ねるよりも、長期的にトレンドを掴んでしまった方が結果的に利益が伸びることもあります。
2.スプレッドによる取引コストをほとんど気にしなくてOK
スキャルピングやデイトレードに比べて、長期トレードの場合は取引回数が少ないので、トレード毎にかかるスプレッドによる取引コストはそこまでシビアに考えなくても大丈夫です。
もちろん、ロット数を増やしていけばいくほどスプレッドの差も大きくはなるのですが、トレード回数が年に数回程度とかであればスプレッドを気にしすぎるよりも、チャンスのある通貨ペアを選んだり信頼性のあるFX会社でのトレードをしたりすることに軸足を置いた方が上手くいきやすいです。
スプレッドによる取引コストをそこまで気にせずに、トレードをする通貨ペアやFX会社などの選択肢も広がるのも大きなメリットと言えます。
3.トレード環境を整える必要がない
長期トレードの場合はスキャルピングなどのように「モニターをいくつも用意する」「Wi-Fi環境を整える」みたいなトレード環境をビシッと整える必要がありません。
1分1秒を争うみたいなトレードスタイルではないので、最悪スマホ1台でも十分トレードは可能です。
狙っていた場所でエントリーや決済ができれば十分ですので、空いた時間にスマホなどでチャートをチェックできれば十分です。
4.時間がなくてあまりチャートを見れなくてもOK
長期トレードでは周週間~数カ月という長い期間ポジションを持ち続ける為、損切ラインなどにしっかりと注文を出しておけば、ポジションを持っている最中はある程度放置していても大丈夫です。
ポジションを放置できるということは時間が無くてあまりチャートが見れない人でも十分トレードが可能なスタイルであるとも言えます。
時間が無くてあまりチャートが見れないという人にも適した手法と言えます。
5.短期的な値動きのノイズに惑わされにくい
大きなトレンドを狙うため、短期的な値動きのノイズに惑わされにくいというのもメリットの一つです。
例えば、このような「大きなトレンドは下降である」ということさえわかっていれば、 途中の緑の枠内の短期的な横ばいの動きや上昇があっても、惑わされることは少ないです。
大きなトレンドの中では一時的に上昇したり横ばいの動きをすることは当然あるので、明確なトレンド転換が疑える場面になるまでは慌てずに、おおよそのトレンドをつかめていればいいのです。
そういった意味で大きなトレンドを狙うことで目先のノイズに惑わされにくくなるのもメリットと言えます。
6.スワップを獲得することも可能
FXでは低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うと、その分スワップポイントを受け取ることができます。
スワップポイントって何?という方は『スワップポイントとは?初心者が知っておくべき全情報まとめ』をご覧ください。
長期トレードの場合は、数日間ポジションを持ち続けることになるので、保有している日数分のスワップポイントを受け取れるのも大きなメリットです。
ただし、逆に高金利の通貨を売って低金利の通貨を買うと保有している日数分のスワップポイントを支払わなければいけなくなりますので、デメリットにもなりえます。
スワップに関してはメリットとデメリットが表裏一体となっています。
長期トレード5つのデメリット
1.持ち越しによるリスクがある
長期トレードでは何日間かポジションを保有し続けることになる為、それだけ持ち越しによるリスクが発生します。
ポジションを持ち続けている以上、「急な暴落」「事件、事故、テロ、自然災害によるトラブル」「システムトラブル」「FX会社のトラブル」など様々なリスクに巻き込まれる可能性があるということです。
ポジションを持ち続けている以上、常にリスクが発生していることは頭に入れておきましょう。
2.トレードチャンスが少ない
長期トレードでは基本的には大きなトレンドを狙っていくことになります。
その為、その大きなトレンドを掴める場面以外はなかなかトレードチャンスがありません。
じっくりと相場の動きを待てない人にはなかなか難しいトレードスタイルと言えます。
3.時間効率が悪い
スキャルピングやデイトレードと比較して、時間効率が悪いというのもデメリットです。
例えば同じ「4日間」という期間があったとして、その期間内に4回トレードをした人と1回しかトレードしなかった人では前者の方が時間を効率的に使えていることになります。
これが数週間、数カ月になってくると時間効率の差はより大きなものとなってきます。
4.資金効率が悪い
スキャルピングやデイトレードに比べてトレード回数が少ない分、資金効率も悪くなります。
手元に10万円があるとして、同じ期間内で10回トレードをした人と1回しかトレードをしなかった人では取引高に10倍の差が生じます。
同じ資金をグルグルと回して何度もトレードをしている前者の方が圧倒的に資金効率が良く、資金が増えていくスピードも早いのです。
長期トレードはトレード回数が少ないゆえに資金効率が悪くなるのもデメリットと言えます。
5.スプレッドを支払い続けなければいけない可能性がある
上記メリットのところで、スワップに関してはメリットでもありデメリットでもあるとお話しましたが、高金利の通貨を売って低金利の通貨を買った場合は保有している日数分のスワップポイントを支払わなければいけなくなります。
これは長期トレードにおいては無視できないコストとなります。
スワップを払うポジションを持つ際にはそれ相応のコストがかかることをしっかりと頭に入れてトレードをしましょう。
長期トレードで勝つ為の5つのコツ
長期トレードで勝つためにいくつかのコツを抑えておきましょう。
1.テクニカル分析だけでなくファンダメンタルズ分析も行う
長期トレードではその名の通り長期的な値動きのビジョンを読むことが非常に重要になります。
その為、テクニカル分析は当然必要ですが、それに加えてファンダメンタルズ分析も重要になってきます。
例えば、ファンダメンタルズ分析によって「利上げの影響でしばらくはドル安になりそう」とか「円高になりそう」といったような漠然とした少し先の未来が予想できますよね。
長期トレードの場合はテクニカル分析に加え、こういったファンダメンタルズ分析もしっかりと行うことでよりトレードの精度を高めることができます。
ファンダメンタルズ分析って何?という方は『ファンダメンタルズ分析とは?』も読んでみて下さい。
2.トレンドの初動、転換期を狙う
長期トレードでは長期間にわたって大きなトレンドを狙っていくことになります。
その為にはトレンドの初動や、転換期を常に狙っていくことが大切になります。
既にポジションを持っている場合は、このようなトレンド転換期が利確のポイントになりますし、ポジションを持っていなければエントリーポイントにもなります。
長期トレードでは相場の動きに合わせた戦略が必要になります。
3.レバレッジを上げすぎずに証拠金維持率を高めにする
長期トレードでは持ち越しによるリスクが常に発生することになります。
ポジションを持ち続けていればいるほど「急な暴落」などに巻き込まれる可能性も高くなると言えます。
証拠金維持率が低いとそういったイレギュラーな相場の動きによって強制ロスカットされてしまう可能性も高くなります。
長期の場合はあまりレバレッジを上げずに証拠金維持率を高めに設定してポジションを持ち続けるようにすることが大切です。
多少の含み損は許容できるような余裕のあるロット数でポジションを持つようにしましょう。
4.できればスワップを獲得できるポジションを持つ
長期的にポジションを持つことになるので、当然ですができればスワップを受け取れるポジションを持つに越したことはありません。
ただし、誤解しないで頂きたいのは「スワップを狙え」というわけではなく、あくまでも「できるならスワップも獲得した方がいい程度」という話です。
たまにスワップばかりを狙って肝心の値動きなどが全く見えていないようなトレーダーがいますが、そういったトレーダーほどスワップで利益を出しても為替差損によってスワップ以上の損失を出してしまうのです。
スワップばかりに目がいって為替差損で損失をだしてしまうような本末転倒にはならないように注意しましょう。
5.「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で余裕を持って利確、損切を行う
長期トレードの場合はある程度「どっしりと構える」という姿勢が大切です。
大きなトレンドを追うことになるので、多少の小さな値動きには動じないくらいの気持ちで、余裕を持って相場を見れるようにすると勝ちやすくなります。
格言にあるような「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で、ある程度相場が明確にトレンド転換したと分かったタイミングまで決済をしないような余裕が必要です。
底値で買って高値で売ろうとせず、ある程度の相場の動きから「後だしじゃんけんをするイメージで」判断できるようにしていきましょう。