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FXトレードでは「あらゆる注文方法を理解しうまく活用する」ことで、リスクを少しでも減らせたり、トレードを有利にしたりすることができます。
買ったり売ったりするだけのある意味とてもシンプルなFXだからこそ、注文方法はしっかりとこだわっていきたい所です。
ここでは様々な注文方法の基礎について詳しく解説していきます。
なぜ注文方法にこだわるべきなのか?
1.リスクヘッジになる
FXは24時間トレードをすることができます。
しかし、普通に生活をしていれば24時間相場の動きをチェックし続けることは不可能です。
誰だって睡眠をとったり、食事をしたり、お風呂に入ったり、どこかに出かけたりすることはありますよね。
そういった自分が相場を見れない状況の時に、もしも為替レートが大きく動いてしまったら、知らぬ間に大損をしてしまうことだってありえます。
相場の世界では「寝てて見れなかったから今のは無し!」なんてことは当然できません。
ポジションを持った状態であるにも関わらず、相場の動きを見続けることができないというのは「とても大きなリスク」なわけです。
そんな大きなリスクを抑えるのに有効なのが「あらかじめ決めていた損切りポイントなどで自動注文を出しておくこと」です。
こうすることで、相場の動きを見れていなくても自動的に損切りを決行してくれる為、想定外の損失をある程度防ぐことができます。
注文方法によっては、こういったリスクヘッジになる使い方もできます。
2.チャンスが増える
相場の動きを観察していると時には「○○円になったらエントリーしたい」などと思うこともあります。
そういった場合、本来であればその価格になるまで相場の動きを見続けなければなりませんが、注文方法によっては自動的にその価格でエントリーするように設定をしておくことも可能です。
つまり、あらゆる注文方法を活用することで、自分が相場の動きを見れないような状態でもチャンスを掴める可能性があるということです。
単純にチャンスの数が増えるのも大きなメリットです。
3.時間を有効活用できる
自分が相場の動きを見れない状況でも、為替相場は常に動き続けています。
投資で稼ぐ上では「時間効率」という概念も非常に重要になってくる為、自分が相場を見れない状況でもなるべく時間を有効活用していくことが大切です。
仮に1日1時間しかトレードができない人と、1日8時間トレードができる人がいたら、単純に8倍も時間効率が変わってくることになります。
これが1ヶ月、半年、1年と時間が経過すればその差はどんどん大きく広がっていきます。
普段は会社に勤めていて、なかなか相場が見れないという人も、あらゆる注文方法を活用することで多少は時間効率を上げることができます。
それでは以下から具体的な注文方法について解説していきます。
最もオーソドックスな注文方法と言えるのが「成行(なりゆき)注文」です。
これは現在提示されている為替レートに合わせて注文を出す方法です。
例えば注文画面に上記のような為替レートが提示されていた場合は「111.787円で買い注文を出す」もしくは「111.781円で売り注文を出す」ということです。
ただし、注文をするその瞬間まで為替レートは動き続けていますので、必ずしも現在提示されている為替レートで取引が成立するわけではありません。
成行注文はあくまで「成行で注文を出す」という行為なので、実際に約定するレートは注文価格と多少のずれが生じることが普通です。
この注文価格と約定価格のずれのことを「滑る」と言ったりもします。
111.787円で買い注文を出したとしても、それよりも高いレートで約定をすることもあります。
現在提示されているレートよりも不利になることもあれば、有利になることもあります。レートの動き、成行に合わせて注文を出すのが成行注文です。
成行に合わせた注文方法なので最も約定させやすい注文方法です。
大量のポジションを約定させたい場合や、為替レートに多少の誤差があってもいいから今すぐポジションを持ちたいといった場合などに使える注文方法です。
自分でレートを指定して注文を出す方法が「指値(さしね)注文」です。
リミット注文と呼ばれることもあります。
成行注文とは違い、自分の指定した為替レート以外では約定しません。
その為、自分が想定していたレートで取引を行えるというメリットがありますが、成行注文よりも約定しにくいというデメリットもあります。
基本的には現在の為替レートよりも「更に高く売りたい」もしくは「更に安く買いたい」といった時に使われる注文方法です。
例えば現在のドル円が100円で買える状態だとした場合、「99円まで下がってきたら買おう」といったことができます。
99円で買いの指値注文を出しておけば、為替レートが99円まで下がってきたら自動的に注文が出されるようになります。
またポジションを持っている際にも、「101円まで上がったら売ろう」といったこともできます。
現在の為替レートよりも不利なレートを指定して注文を出す方法が「逆指値(ぎゃくさしね)注文」です。
ストップ注文と呼ばれることもあります。
成行注文とは違い、自分の指定した為替レート以外では約定しません。
「現在の為替レートよりも不利なレート」というのは「現在提示されている為替レートよりも更に高い値段で買う」とか「更に安い値段で売る」といったことです。
例えば現在のドル円が100円で買える状態だとした場合、「101円まで上がったら買おう」といったことです。
なぜわざわざ不利なレートで注文を出すのかというと、主に2つの理由があります。
- ロスカット(損切り)をする際に使う
- ブレイクアウトなどの相場の勢いがつきそうな場面を狙う
100円の売りポジションを「101円まで上がったら損切りをしよう」といった場合などには逆指値注文をあらかじめ101円で出しておくことでリスクヘッジになります。
ロスカットが苦手という人は、新規注文と同時に損切りラインを設定して、あらかじめ逆指値注文を出しておくようにするのも有効です。
また、新規注文の際も「101円を上抜けしたらしばらくそのまま上がりそうだ」といった場合も、あらかじめ101円に逆指値注文を出しておくこともできます。
「もし○○円になったら新規で注文して、その後○○円になったら決済をする」といった注文方法がIFD注文です。
IFDは「If Done」の略で「イフダン注文」と呼ばれます。
つまり、IFD注文は新規注文と決済注文がセットになった注文方法ということです。
新規注文から決済注文まで自動的に行ってくれる注文方法なので、相場の動きを見れない時でも自動で取引をしてくれます。
新規注文と決済注文を同時に行うため「自動的に利益を確定させるパターン」と「自動的に損失を確定させるパターン」の使い方ができます。
上記の例のように、現在の為替レートが100円だった場合に、101円で新規の買い注文を出し、更に102円まで上がったら利益確定の決済注文を出すといったやり方が利益を確定させるパターンです。
自動的に利益を確定させてくれる注文方法です。
上記の例のように、現在の為替レートが100円だった場合に、101円で新規の買い注文を出し、99円まで下がった所で損切りの決済注文を出すといったやり方が損失を確定させるパターンです。
この注文方法なら、ある程度の損失額は想定することができるので大きなリスクヘッジになります。
基本的にはIFD注文を活用する場合は、こちらの損失確定パターンで使用する方がリスクヘッジとなり安全なのでおすすめです。
利益確定と損切りの両方の注文を同時に出して、どちらかが約定したらもう片方の注文はキャンセルとなるのがOCO注文です。
OCOは「One Cancels the Other」の略です。
例えば、現在1ドル100円のポジションを持っている状態だとしたら、「101円での利確」と「99円での損切り」を同時に注文するということです。
両方同時に注文を出しておきながらも、仮にどちらか一方の注文が約定したらもう片方の注文は自動的にキャンセルとなります。
相場の動きが読みにくく、一旦ポジションを解消しておきたい場合などには有効な注文方法です。
IFD注文とOCO注文がミックスしたものがIFDO注文です。IFO注文と言われることもあります。
IFD注文とOCO注文のミックスというのは「もし○○円になったら新規注文し、新規注文が約定したら同時に利確と損切りの両方の決済注文を行う」ということになります。
IFDO注文であれば、基本的には利益も損失も全て自分が想定している範囲内で取引を完結させることが可能です。
仕事などでほとんど相場の動きを見れない場合などはこの注文方法を活用することで効率的に取引を完結させていくことができます。