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- スイングトレードってどのくらいの期間ポジションを持つ?デイトレードとの違いは?
- どんな手法がある?忙しい会社員や初心者でもできる?
- 数日〜1か月持つと、途中でどれくらいの含み損になる?損切り幅の目安は?
- スワップポイントや週末の窓開けは、保有中にどれくらい影響する?
FXのスイングトレードとは、ポジションを数日〜数週間持ち、相場の大きな上げ下げ(波)から利益を狙う取引のことです。1日に何度もチャートを見なくてよい一方、保有中の含み損や週末の値動きに耐える必要があります。
この記事では、スイングトレードの手法、メリット・デメリット、やり方と注意点を解説します。あわせて、hiro-fx.comがドル円の日足20年分(5,172営業日)を集計し、3日・1週間・1か月持ったときの値動きと含み損の大きさを実測しました。
FXのスイングトレードとは?数日〜数週間ポジションを持つ取引
| デイトレード | スイングトレード | 長期トレード | |
|---|---|---|---|
| 1回の保有期間 | 数十分〜数時間 | 数日〜数週間 | 数か月以上 |
| 主に見るチャート | 5分足〜1時間足 | 4時間足・日足(流れは週足) | 日足・週足・月足 |
| チャートを見る回数 | 取引する時間はずっと | 1日に1〜数回 | 週に数回でも |
| 翌日への持ち越し | しない | する(週末もまたぐ) | する |
| スワップポイント | 基本的に付かない | 保有した日数分付く(支払いもある) | 保有した日数分付く |
※保有期間や回数は一般的な目安で、決まった定義はありません。hiro-fx.com が作成
スイングは英語で「揺れ」「振れ」という意味です。相場は上がり続けたり下がり続けたりせず、上げと下げをくり返しながら進みます。その1つの波を、数日〜数週間かけて取りにいくのがスイングトレードです。
日をまたいで持つので、1回の取引で狙える値幅はデイトレードより大きくなります。ドル円を1週間持つと、保有中の高値と安値の差は真ん中の値で188pips(約1.9円)でした(20年の集計)。同じだけ、逆に動いたときの含み損も大きくなります。
デイトレード・長期トレードとの違い
デイトレードはその日のうちに決済し、持ち越しのリスクを避ける取引です。長期トレードは数か月以上持ち、金利差や大きな景気の流れを狙います。スイングトレードはその中間で、仕事などでチャートを見る時間が限られる人でも続けやすいのが特徴です。
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スイングトレードの手法:よく使われる4つの考え方
図: hiro-fx.com が作成
順張り(トレンドフォロー)は、週足や日足で上昇が続いているなら買い、下落が続いているなら売る考え方です。高値と安値が切り上がっているか、移動平均線の向きなどで流れを判断します。スイングトレードで最も基本になる考え方です。
押し目買い・戻り売りは、順張りの入る場所を工夫したものです。上昇の途中で一時的に下がったところ(押し目)で買い、下落の途中で一時的に戻ったところ(戻り)で売ります。直前の安値(売りなら高値)を割ったら損切りする、と決めやすいのが特徴です。
ブレイクアウトは、何度も止められていた高値・安値や、もみ合いの範囲を抜けたところで、抜けた方向に入る考え方です。抜けたように見えてすぐ戻る「だまし」も多いため、損切りの値段を先に決めておくことが前提です。
レンジの取引は、一定の幅で上下している相場で、上限付近で売り・下限付近で買う考え方です。スイングトレードは流れに乗るほうが向いているとされ、レンジが続く相場は利益になりにくい場面です。
使う時間足は「週足・日足で流れ、4時間足で入る場所」
スイングトレードでは、週足や日足で大きな流れと節目(よく止められる値段)を確認し、4時間足で入る場所を決める組み合わせがよく使われます。どの手法も「これなら勝てる」というものではないので、ルールを決めて記録をとり、自分の取引で確かめることが欠かせません。
スイングトレードのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 1日に1〜数回チャートを見れば取引できる | 保有中に含み損を抱える時間が長い |
| 1回で狙える値幅が大きい | 週末や夜中の急変で、逆指値より不利に決済されることがある |
| 取引の回数が少なく、スプレッドの負担が小さい | 取引の機会が少なく、レンジ相場では利益になりにくい |
| 買いの向きによってはスワップポイントを受け取れる | 反対の向きではスワップポイントを毎日支払う |
※hiro-fx.com が作成
スイングトレードの一番のメリットは、時間の自由度です。損切りと利益確定の注文を入れておけば、仕事中にチャートを見ていなくても取引が進みます。取引の回数が少ないぶん、スプレッドなどの取引コストも小さくなります。
デメリットは、ポジションを持ったまま寝たり週末を越したりすることです。保有期間が長いほど、思わぬニュースや大きな発表に出会う回数も増えます。次の【データ】で、実際にどれくらいの含み損が起きるのかを確かめます。
【データ】ドル円を3日・1週間・1か月持つと、値動きと含み損はどれくらい?
図: ドル円を毎日の終値で買った場合と売った場合の、保有中の最大の含み損(2006年10月2日〜2026年9月30日・hiro-fx.com集計)
| 保有期間 | 保有中の値動きの幅(中央値・20年) | 含み損の最大(中央値・20年) | 10回に1回はこれ以上(20年) | 含み損の最大(中央値・直近5年) |
|---|---|---|---|---|
| 3日 | 141pips | 57pips(5,700円) | 191pips(19,100円) | 79pips(7,900円) |
| 1週間 | 188pips | 78pips(7,800円) | 251pips(25,100円) | 108pips(10,800円) |
| 1か月 | 396pips | 166pips(16,600円) | 526pips(52,600円) | 232pips(23,200円) |
※ドル円の日足(Yahoo Finance。配信データの日付の区切りのずれを補正)を hiro-fx.com が集計。20年=2006年10月2日〜2026年9月30日の5,172営業日、直近5年=2021年10月1日〜2026年9月30日の1,294営業日。毎日の終値で入り、翌日から3日・5日・20営業日持った場合。含み損は買いと売りの両方を数え、円は1万通貨あたり。日足の高値・安値は業者のチャートより数pips小さく出ることがあります。
ドル円を1週間持つと、保有中の最大の含み損は真ん中の値で78pips、10回に1回は251pips以上でした。1か月なら真ん中の値で166pips、10回に1回は526pips以上です。1万通貨なら、1か月の保有で約16,600円の含み損はふつうに起きる計算です。
直近5年は値動きが大きく、1週間の含み損は真ん中の値で108pips、1か月では232pipsでした。1日の値幅の平均も、20年の90pipsに対して直近5年は117pipsです。2026年の相場に当てはめるなら、20年の数字より直近5年の数字を目安にするほうが安全です。
損切り幅ごとの「保有中に損切りにかかる割合」
| 損切り幅 | 3日持つ | 1週間持つ | 1か月持つ | 1か月持つ(直近5年) |
|---|---|---|---|---|
| 50pips(1万通貨で5,000円) | 55% | 64% | 82% | 86% |
| 100pips(1万通貨で10,000円) | 30% | 41% | 67% | 76% |
| 200pips(1万通貨で20,000円) | 9% | 16% | 43% | 55% |
| 300pips(1万通貨で30,000円) | 3% | 6% | 27% | 40% |
※上の表と同じ集計。保有中に、入った値段から損切り幅以上の含み損になった割合(買い・売りの両方)。スプレッドや逆指値の滑りは含みません。
損切り幅を50pipsにすると、1週間持つ間に64%、1か月なら82%がどこかで損切りにかかる計算です。100pipsでも1か月では67%でした。スイングトレードで損切りを狭くしすぎると、流れの向きが合っていても途中の上下で決済されやすくなります。
最後に利益で終わった取引でも、途中は楽ではありません。20年の集計で、1か月後にプラスで終わった取引のうち42%は、保有中に100pips以上の含み損を経験していました(1週間では14%)。含み損に耐えられる数量で入ることが、スイングトレードの前提です。
スワップポイントは含み損と比べてどれくらい?
| 保有期間 | スワップの日数 | スワップ(買い・1万通貨) | 含み損の最大(中央値・20年) | 同(直近5年) |
|---|---|---|---|---|
| 3日 | 3日分 | 約430円 | 約5,700円 | 約7,900円 |
| 1週間 | 7日分 | 約1,010円 | 約7,800円 | 約10,800円 |
| 1か月 | 30日分 | 約4,320円 | 約16,600円 | 約23,200円 |
※スワップはSBI FXトレードの米ドル/円・1万通貨の買いの実績(2025年7月〜2026年6月の1年間で52,540円)を365日で割った1日約144円で計算(同社のプレスリリース 2026年7月9日)。スワップは金利やFX会社で変わり、将来の金額は保証されません。1週間・1か月は暦の日数で付く前提。
ドル円の買いのスワップは、1万通貨で1日約144円(SBI FXトレードが公表した2025年7月〜2026年6月の実績)でした。1週間持てば約1,010円、1か月なら約4,320円です。これに対して1か月持ったときの含み損の真ん中の値は約16,600円で、スワップの数倍あります。
スイングトレードの損益は、スワップよりも値動きで決まる部分のほうがはるかに大きいということです。売りのポジションでは、同じくらいの金額を毎日支払うことになります(支払いの額は受け取りと同じとは限りません)。
スワップは、多くのFX会社でニューヨーク市場の終わり(日本時間の朝6時・冬時間は7時)をまたぐごとに付きます。土日の分はふつう水曜日にまとめて付くので、水曜は3日分です。当サイトのスワップ倍増DAYデータベースでは、過去20年の水曜日のうち756回が3日分、祝日がからむ243回が4日分以上でした。
週末をまたぐと、月曜の始まりに「窓」が開くことがある
| 週明けの窓の大きさ | 週の数 | その日のうちに金曜の終値に戻った割合 |
|---|---|---|
| 5pips未満 | 50週 | 92% |
| 5〜10pips | 63週 | 81% |
| 10〜20pips | 101週 | 70% |
| 20〜50pips | 90週 | 59% |
| 50pips以上 | 35週 | 26% |
| 全体 | 339週 | 68% |
※hiro-fx.com カレンダーアノマリーDB。窓=前の週の最後の値段と、週明けの最初の値段の差。2006年1月2日〜2010年8月2日の日足237週と、2024年10月7日〜2026年9月28日の1時間足102週の合計。2010年8月以降の日足は週末の値段がとれないため集計に入れていません。
週末はFXの取引が止まりますが、ニュースは止まりません。月曜の朝は、金曜の終値から離れた値段で取引が始まることがあり、これを「窓開け」と呼びます。ドル円の週明けの窓は、平均22.6pips(真ん中の値14pips)でした。
多くは小さな窓ですが、50pips以上の窓も35週(全体の10%)ありました。窓が開くと、逆指値を入れていても窓の先の値段で決済されることがあります。1週間の含み損と比べれば窓は小さいものの、損切りの値段どおりに決済されないことがある、という点に注意が必要です。
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スイングトレードのやり方:注文の前に決める5つのこと
図: hiro-fx.com が作成
スイングトレードは、保有中に何度も判断し直さないことが大切です。入る前に、損切りの値段・数量・保有中の予定までを決めて、注文と一緒に逆指値を入れておきます。
損切り幅から数量を決める早見表
| 損切り幅 | 1,000通貨 | 5,000通貨 | 1万通貨 | 3万通貨 |
|---|---|---|---|---|
| 50pips | 500円 | 2,500円 | 5,000円 | 15,000円 |
| 100pips | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 30,000円 |
| 200pips | 2,000円 | 10,000円 | 20,000円 | 60,000円 |
| 300pips | 3,000円 | 15,000円 | 30,000円 | 90,000円 |
※ドル円など円が絡む通貨ペアで、逆指値どおりに決済できた場合の損失額。週明けの窓や急変時は、これより大きくなることがあります。
スイングトレードの損切り幅は、上の【データ】のとおり、1週間持つなら100pips前後でもかかりやすい幅です。損切り幅を広く取るなら、そのぶん数量を小さくして、1回の損失額を決めた範囲に収めます。
たとえば口座に100万円あり、1回の損失を2%(2万円)までにするなら、損切り幅100pipsで数量は2万通貨までです。損切り幅を200pipsにするなら1万通貨までになります。
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スイングトレードの注意点:持ち越しのリスクとレバレッジ
図: hiro-fx.com が作成
スイングトレードの損失が大きくなるのは、含み損が膨らんでも損切りせず、そのまま持ち続けたときです。決めた損切りを動かすと、数日の取引のつもりが数か月の「塩漬け」になりがちです。
保有中には、米国の雇用統計やFOMC、日銀の金融政策決定会合など、相場が大きく動く予定が入ることがあります。大きな発表の前に数量を減らすか、発表をまたぐ前提で損切り幅と数量を決めておきましょう。
レバレッジを高くすると、少しの含み損で証拠金が足りなくなり、強制ロスカットで決済されることがあります。1か月持つなら数百pipsの含み損に耐えられるよう、実効レバレッジ(ポジションの金額÷口座のお金)を低めにしておくのが基本です。
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よくある質問
Q. スイングトレードは初心者や会社員に向いていますか?
A. チャートを見る回数が1日に1〜数回で済むので、仕事がある人でも続けやすい取引です。ただし含み損を抱えたまま過ごす時間が長いため、損切りの逆指値を入れ、少ない数量から始めることが前提です。
Q. スイングトレードの利益率や利回りはどれくらいですか?
A. 人によって大きく違い、目安になる公的な統計はありません。個人の「利回り何%」という成績は、期間や資金、たまたま当たった相場によって大きく変わります。数字だけを見て同じ手法をまねるのは危険です。
Q. スイングトレードは何日まで持ってよいですか?
A. 決まりはなく、数日〜数週間が一般的な目安です。多くのFX会社ではポジションに保有期限はありませんが、持つ期間が長いほど含み損の最大も大きくなります。1か月を超えて持つなら、長期トレードとしてリスクを考え直しましょう。
Q. スイングトレードに向いている通貨ペアは?
A. 情報が多く、取引する人も多いドル円やユーロドルなどの主要な通貨ペアが扱いやすいとされます。高金利通貨は買いでスワップを受け取れますが、値動きが急なことがあり、売りでは支払いが大きくなります。
Q. スイングトレードでもスワップポイントの税金はかかりますか?
A. かかります。ポジションを決済したときの売買の損益と、受け取ったスワップポイントは、どちらもFXの利益として合算して税金を計算します。受け取るタイミングはFX会社によって違うため、取引する会社の説明で確認してください。
まとめ:スイングトレードは「含み損に耐えられる数量」で入る取引
- スイングトレードは、数日〜数週間ポジションを持ち、相場の大きな波を狙う取引
- 手法は順張り・押し目買い(戻り売り)・ブレイクアウト・レンジの4つが基本。週足・日足で流れ、4時間足で入る場所を見る
- ドル円を1週間持つと、含み損の最大は真ん中の値で78pips、1か月で166pips(20年)。直近5年はさらに大きい
- 1か月後に利益で終わった取引でも、42%は途中で100pips以上の含み損を経験していた
- スワップは値動きの損益より小さい。週末の窓で逆指値どおりに決済されないこともある
損切り幅を決めたら、そこから数量を逆算して入るのが基本です。週明けの窓の最新の記録はカレンダーアノマリー・データベース、スワップが多く付く日はスワップ倍増DAYデータベースで確認できます。その日のうちに終える取引はFXのデイトレードの記事で解説しています。
※この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。出典:Yahoo Finance のドル円日足を hiro-fx.com が集計、hiro-fx.com カレンダーアノマリーDB・スワップ倍増DAYデータベース、SBI FXトレード「2026年6月のFX取引におけるスワップポイント実績のお知らせ」(2026年7月9日)。値動きは配信元のレートで計算しているため、FX会社のチャートとは数pipsずれることがあります。過去の値動きは将来の値動きを保証しません。この記事は情報提供を目的としたもので、投資の助言ではありません。取引の判断はご自身でお願いします。
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