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相場には昔から「格言」というものが存在し、それらは今の時代においても的を得ているものが多く、実際のトレードで大いに役立ちます。
そこで、今回は僕がお勧めする「知ってると勝ちやすくなる相場の格言100選」を役に立つ場面ごとに紹介していきたいと思います。
株式相場の格言がほとんどですが為替相場でも考え方は同じです。気に入った格言があったら紙に書いて壁に貼っておくのもいいと思います。
格言は役立つ場面ごとに分類してあります。以下に目次を用意しましたので、あなたが気になる場面の格言から是非チェックしてみて下さい。
厳しい為替相場の世界に参入する前に知っておくといい格言を紹介します。どのような心持で相場に参入すればいいのか?こちらで紹介する格言を参考にしてみてください。
用意周到は安全の父
投資をする為に万全の準備をすることでリスクをある程度抑えられるという意味の格言です。
もちろん投資には必ずリスクはありますが、しっかりと準備をすればリスク管理が可能になります。
例えば、投資に対する知識、資金管理、トレード戦略、環境管理など、投資に必要なあらゆるものを用意周到に準備しておくことでリスクを抑えることができます。丸腰で戦場にでることのないように、しっかりと準備をして戦場にでましょう。
他人を頼るべかららず、自力を頼むべし
相場には本当にたくさんの情報があり、迷うことも多々あります。
そんな中で、自分自身で調べたり、勉強したり、分析したりせずに人の意見ばかりに頼っていると、様々な情報に流され踊らされてしまうのです。
「有名なアナリストがこう言ってたから」「テレビのニュースでこういってたから」など、特に自分で分析もせずに他人の意見に頼ってしまうのはとても危険です。
相場において大切なのは自分自身の信念やトレードルールを元に、自分で納得のいく判断ができるようになることです。
人の商い、うらやむべからず
「FXで1億円儲けた」など、他の人の成功例はとてもうらやましく感じますよね。
だからと言って他人の成功をうらやましがって、何も考えずに真似をしたりしてはいけませんし、自分には才能がないと落ち込んだりする必要もありません。
他の人には他の人のやり方がありますし、自分には自分に合ったやり方があります。
他人の成功ばかりに目をやるのではなく、自分が成功する為に自分に合ったやり方を模索することが大切です。
また、「うらやむ」のではなく「成功事例を学ぶ」ということは意味がありますし、大切なことです。
成功事例を学んで自分い活かすことと、成功をうらやむことはしっかりと分けて考えましょう。
ドタバタは避けよ
何事もそうですが、ドタバタと冷静さを欠いて焦ってしまうと上手くいきません。
当然相場においても冷静さを欠いて焦ってドタバタとトレードをしていてはなかなか勝ちづらくなってしまうのです。
例え、負けが続いてもドタバタと焦ってしまうのではなく、常に冷静な判断と行動をできるようにすることが長期的に勝ち続ける為には大切です。
大きく勝っている時や負けが続いている時などは、いつも通りの冷静な判断がしにくくなることもありますので、そういった時はこの格言を思い出しましょう。
いのち金には手をつけるな
投資には生活に必要なお金を使うなという意味の格言です。
当然ですが、投資は余裕資金でやるのが基本です。生活費だとか学費だとかを使うべきではありません。
生活に必要なお金を使うと、仮に負けた時に焦って損失を取り返そうと必死になってしまうのです。焦りによって周りが見えなくなり正しい判断ができなくなると、さらに大きく損失をだしてしまうこともあります。
そうならない為にも、最初は「最悪負けて無くなってもいいお金」で始めることが大切です。
眠れぬ玉は持つな
自分の許容範囲を超えるような大きな金額でポジションを持ち、相場の動きが気になり夜も眠れないような取引はするべきではないという意味の格言です。
玉というのは建玉のことで、信用取引によって自分の資金以上の取引をすることを意味します。
株やFXでは信用取引によって自分の資金以上の取引ができるのも大きな特徴ですが、だからと言って自分が許容できるリスクを超えるような大きなポジションは持つべきではありません。
自分の許容範囲を超えたポジションを持つと、冷静な判断はできないですし、不安が常につきまとい、それこそ夜も眠れません。
投資においては自分自身の精神状態はとても大きな影響を与えるので、精神状態が不安になるような取引はするべきではありません。
卵は一つのカゴに盛るな
一つの投資先に全ての資金を投入するようなことはせず、投資先を分散することでリスクも分散されるという意味の格言です。
卵を一つのカゴに入れると、そのカゴを落とせば全ての卵が割れてしまいます。しかしカゴを分散させておけば、もし一つのカゴを落としたとしても割れるのはそのカゴに入っている卵だけで済みます。
投資においても、一つの投資先に全ての資金を投入していると、そこで何か起きた時に全ての資金がリスクにさらされます。万が一何かが起きてもいいように、あらかじめ投資先を分散させておくことで、資金を守ることができるのです。
大きな資金を運用する人ほど、万が一カゴを落としてもいいようにしっかりと投資先を分散してリスクを分散していくことが大切です。
自分よりも相場を知らない人の助言に従ってはならない
トレードに迷うと、ついつい色々な人の意見を参考にしたくなります。そんな中で自分よりも相場について知識のない人の意見を信じてしまうのは良い結果にはならないという意味の格言です。
色々な人の意見を聞いて安心したくなる気持ちもわかりますが、自分よりも知識のない人の意見まで取り入れてしまうと、正しい判断ができなくなることがあります。
正しい判断をする為にどんな情報を拾っていくのか、しっかりと精査していく意識が大切です。
百冊の理論書は1回の売買にしかず
どれだけたくさんトレードに関する理論書を読んでも、実際に売買をするという体験にはおよばないという意味の格言です。
もちろん事前にできるだけたくさんの勉強をして知識をつけることは大切ですが、実際に自分のお金が増えたり減ったりするという体験は特別なものです。
デモトレードを100回やるよりも、1万円でもいいので実際のお金を使ってトレードをした方がはるかに経験値はプラスになります。
相場に王道なし
投資で儲ける為の近道はないという意味の格言です。
近道を探そうとするのではなく、コツコツと勉強をしたり、経験を積んでスキルを身につけたりすることが結局は上手くいく為の最善の方法です。
努力を怠って、楽をして近道を探そうとしていては、いつまでたっても安定して勝つことはできません。
自信ある自己流は確信なき正統派に勝る
相場の世界では人それぞれ条件やタイミングなどの投資手法が異なります。
その為、全ての人に共通する投資法よりも自分に合った投資法を確立した方が上手くいきやすいという意味の格言です。
人それぞれ資金量も違えば、許容できるリスクの範囲も違いますし、売買できる時間帯も違います。自分と完全に条件が一致するなんていう人はいません。
他人が上手くいったやり方を真似しても上手くいくとは限りません。大切なことは自分自身の投資法を確立させることです。
強弱よりも運用を学べ
値動きを気にするよりも自分自身の投資スキルを学ぶべきであるという意味の格言です。
例えば、投資で成功している人に対しては「これから値動きはどうなるのか?」ということを聞くよりも、「どのような投資法をしているのか?」を聞くべきです。
今後の値動きばかりを気にするのではなく、自分自身の投資スキルを上げる為にはどうするべきなのか考えるようにしていきましょう。
相場巧者は孤独を愛する
孤独であることを苦とせず、むしろ楽しめるような人が相場では上手くいくという意味の格言です。
当たり前ですが、相場での判断は全て自己責任です。常に自分自身で考え、自分自身で判断し、自分自身で決断をします。
相場の世界では自分自身の信念を強く持ってブレない人が上手くいく傾向にあり、他の人に判断や決断を頼っているような人は上手くいかない傾向があります。
相場で生き残るためには、孤独を楽しめるくらいの余裕を持てるようになりましょう。
凧の糸と相場の金は出しきるな
資金を全て使うようなことはせず、資金に余裕を持って投資するべきであるという意味の格言です。
凧揚げをするときに凧の糸を全て出してしまうと、それ以上の調節はきかなくなり、何かトラブルが起きた時に糸が切れてしまう可能性も高くなります。
投資も同じで、自分の持っている資金を全て使ってしまうと、身動きが取れなくなりますし、何かトラブルが起きれば全ての資金がリスクにさらされることになります。
投資は全ての資金を出し切るのではなく、余裕のある資金を使っていくようにしましょう。
知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は恐れず
知識のある人は惑わされることはなく、思いやりのある人は不安になることはなく、自分の信念を貫ける人は恐れずに行動することができるという意味の格言です。
相場においてはそのどれもがとても大切なものです。
しっかりと知識をつけて情報に惑わされないようにし、謙虚さを常に保ち決して驕らず、自分の信念を貫いて行動できる人が上手くいきやすいと言えます。
また、相場とは関係ありませんが、トップに立てるような人達はこれらを兼ね備えていることが多いとも言われています。
知って行わざるは知らざるに同じ
いくら詳しく知っていても、実際に行動を起こさなければそれは知らないのと同じであるという意味の格言です。
相場においては後から「上がると思った」「利確しようと思った」などと言っても、その場面で実際にトレードをしていなければ意味はありません。
どんなに上手く今後の相場の動きを予測できても、実際に売買をしなければ「絵に描いた餅」で終わってしまうのです。
「知っている」のと「実際に行動する」のは全くの別物であることをしっかりと認識しておきましょう。
名人、天井売らず底買わず
相場で儲けている名人は、天井で売る、あるいは底で買うということにこだわっていないという意味の格言です。
初心者ほど天井で売れなかったこと、もしくは底で買えなかったことを後悔したり、後のトレードに引きずってしまいがちです。
どんな名人でも天井で売る、底で買うというのを毎回狙うことは不可能であり、それよりも着実に取れるところで利益を狙っていく方が得策です。
天井や底にこだわりすぎないようにしていきましょう。
勝っている時こそ周りが見えなくなったり調子に乗ってしまいがちです。勝っている時こそ知っておきたい格言を紹介します。
驕り商い皆向え
少し勝ちが続くと調子に乗ってしまうことがあります。調子に乗って思い上がってしまった時には既に勝利の女神は離れていっているという意味の格言です。
驕り(おごり)というのは「得意になっていい気になり、思い上がる」という意味です。
何事も謙虚さを忘れ、思い上がってしまうと周りが見えなくなり上手くいかなくなります。
相場においても勝っている時こそ襟を正して、改めて気持ちを引き締める意識が大切です。
頭と尻尾はくれてやれ
相場において「底値で買って天井で売る」なんていうことはほぼ不可能です。全ての利益をとるのではなく、欲張らずに美味しいところだけ利益をとれれば十分であるという意味の格言です。
利確がなかなかうまくいかないという人は、ついつい欲張りすぎて利確のタイミングを逃してしまうこともあります。そんな時にとても役に立つ格言です。
自分が利益を確定させた後に、更に利益が伸びていく方向へ相場が動くととても損をした気分になってしまいがちです。しかし、自分で利益を確定させる場面をあらかじめ決めていたのであれば、その後相場がどう動くかは関係なく、自分はしっかり腹八分目で利益がとれたことを良しとしましょう。
「持ち続けていればもっと利益がとれたのに」というタラレバ的な思考が頭をよぎる時は、この格言を思いだしましょう。
勝った自慢は負けての後悔
トレードで勝った時に自慢ばかりするような人は逆に負けた時も愚痴や泣き言をいう傾向にあるという意味の格言です。
勝っているからといって浮かれるのではなく、勝っている時こそ謙虚に、そして冷静に自分自身と向き合うことが大切です。
勝っている時こそ驕らないように気を引き締めましょう。
木は天まで伸びず
どんなに高い木でも天まで伸びることはありません。相場においてもどんなに強気な上昇相場でも、それがいつまでも続くことはないという意味の格言です。
どんなに調子が良くても上昇相場がいつまでも続くことはありません。必ずどこかで天井はやってきます。
しっかりとタイミングを見計らって取れるときに利益を取っておくことが大切です。
利食い千人力
当たり前ですが含み益の段階では利益は確定していません。利確をすることで初めて利益となり、その利益こそが重要であるという意味の格言です。
初心者にありがちなのが「含み益」であれこと考えてしまうことです。例えばプラス100万円の含み益があるとしたら、あたかも既に100万円を獲得したかのように考えてしまうのです。この考え方は非常に危険です。
利確をして初めて100万円分の価値となります。利確をするということは決断が必要であり、それこそが千人の力を得るのに等しいのです。
買いやすい時は深呼吸、買い難い時に勇気
強気な相場で買わないと乗り遅れてしまいそうなときは、慌てて飛びついてしまいがちです。そういった時こそ一旦落ち着いて深呼吸をし冷静な判断が必要です。
反対に悪い材料がでて相場が弱気一色の時こそ実は大きなチャンスが隠れていたりするという意味の格言です。
強気一色の時こそ落ち着いて冷静に判断し、弱気一色の時こそチャンスをうかがうようにしてみましょう。
慢は損を招き、謙は益を招く
慢心しておごり高ぶっているといつか失敗を招き、謙虚な姿勢を忘れずにいれば上手くいくという意味の格言です。
相場において危険なのは調子に乗っておごり高ぶってしまうことです。
少しトレードの調子が良いとついつい調子に乗ってしまいがちですが、そういった時こそ自分自身が慢心していないか再確認するようにしましょう。
そういった慢心が失敗や損失を招くのです。
思い上がりは下り坂
勝ちが続いていい気になり、うぬぼれた時点で実はもう下り坂が始まっているという意味の格言です。
いい気になってうぬぼれていると、心のどこかに隙ができ、向上心も無くなります。進歩が止まった時点で、実は現状維持ではなく下り坂になるのです。
うぬぼれずに、向上心を忘れずに取り組むことが大切です。
負けが続くと気持ちがぶれてしまったり、自信がなくなってしまうこともあると思います。そんな時にはここで紹介する格言を思い出しましょう。
損せぬ人に儲けなし
儲ける為にはその前に損をすることも必要になるという意味の格言です。
FXにおいても勝率100%のトレーダーなど存在せず、トレードを繰り返していけばどんなに勝っている人でも必ず負けトレードは発生します。そんな負けトレードがあるからこそ、利益を生み出す勝ちトレードもできるのです。
僕の中でトレードにおける損失は「必要経費」だと思っています。
ビジネスでも何でもそうですが、稼ぐためには必要になる経費が発生します。それと同じで、トレードで勝つ為には必ず負けトレードという必要経費を払う必要があります。
トレードにおいて損失を0円に抑えながら利益を出し続けるということを長期間継続していくのは非現実的です。そうではなく、例えば「90万円の損失を出しながらも、100万円の利益を出して10万円プラスになる」というのがトレードで利益を出す為の正常な姿です。
損失を必要経費として心から受け入れられていない人はこの格言を思いだしましょう。
一文惜しみの百失い
目先の小さな利益のことばかりに心を奪われていると後で大損をしてしまうという意味の格言です。
例えば、小さな損失が嫌でなかなか損切をせずにいると、気がついた時には取り返しのつかない大きな含み損を抱えてしまったりするようなことです。
目先の小さな利益ばかりに気をとられないように注意しましょう。
意地商いは破滅の因
意地を張っていると周りが見えなくなり正しい判断ができなくなります。それが商売を破滅させる原因になるという意味の格言です。
自分の思っていた方向とは逆に相場が動き、含み損を抱えてしまっても意地になって損切をせずにいつまでもポジションを持ち続けてしまうようなことがあります。これを続けていてはいつ破滅が訪れてもおかしくありません。
自分の予想とは違う方向に相場が動いたのであれば、意地を張らずに自分の間違いを素直に認め、サクッと損切をしてしまうことが大切です。
相場では意地を張らずに、間違いは間違いと即座に認め切り替えることが破滅を防ぐことに繋がります。
運を待つは死を待つに等し
自分で努力をしないでただただ運頼みをしているのは、自分の死を待っているのと同じであるという意味の格言です。
相場においても自分自身のトレードスキルを磨かずに、運頼みを繰り返していればいつか自滅してしまいます。
短期的に見れば運だけで勝てることもあるかもしれませんが、長期的に見れば運だけで勝ち続けれるほど相場はあまくありません。
必ず自分自身のトレードスキルを磨くようにしていきましょう。
最初の損は最良の損
初めてトレードをした際にビギナーズラックによってたまたま勝ってしまうこともありますが、それによって自分には才能があると勘違いしてしまうことがあります。
その勘違いから、相場を甘く見てしまったり、自分の実力を過信してしまうことで後に大きく損をしてしまうことも多いのです。
それに比べて最初に負けを経験した人は、相場を甘く見ることもなければ自分の実力を過信することもありません。
そういったことから最初の損というのは決して悪いことではなく、むしろこれから相場と向き合っていく上では良い経験であるという意味の格言です。
最初の負けはいい教訓になりますし、いい経験になります。その経験を活かしてこれから負けないように更に勉強したり、自分のスキルを上げることを考えていきましょう。
損して休むは上の上
損をした後に何とか取り返そうと必死になってトレードをしてはいけないという意味の格言です。
損をした後に何とか取り返そうと必死になると、冷静な判断ができず焦ってトレードをしてしまいがちです。
そうではなく、損をした後こそ冷静に休み、判断ができるトレーダーこそが上級者であるということです。
損をした後は焦って取り返そうとはせずに、冷静に判断をしていくようにしましょう。
逃げる時は迷うな
逃げるときに「あっちにいこうか」「こっちにいこうか」と迷ってばかりいると、最終的には逃げ遅れてしまうという意味の格言です。
トレードで言うと、損切をするときに「どうしよう」などと迷っている間にどんどん含み損が増えて、取り返しのつかない領域までいってしまうようなことを意味します。
損切をするときは迷わずスパッと切ってしまう方が結果的に損失を最小限に抑えられる場合が多く、あれこれと理由をつけて損切を先延ばしにしている時ほど致命的な損切になってしまいやすいです。
逃げるときは迷わず逃げましょう。
獣を追うもの、目に大山を見ず
目の前の獣ばかりを追っている人は、山にあるリスクがほとんど目に入っていないという意味の格言です。
相場においても、目の前の値動きばかりを気にしていると、相場の大きな流れやトレンドが見えなくなります。
まずは相場全体を見て大きな流れやリスクなどをしっかりと見据えた上で、目の前の値動きにも注意を払うようにしていきましょう。
落ちてくるナイフはつかむな
価格が急落するような場面では下手に売買を行うべきではないという意味の格言です。
急落する局面というのは価格変動のスピードも早くとてもリスキーです。
落ちてくるナイフをつかむのではなく、床に落ち切ったナイフを拾うようにしましょう。
売買は底値をつけて反発してからでも遅くありません。
高値おぼえ、安値おぼえは損のもと
前回つけた高値や安値のことばかりを意識して「またあの価格まで戻るだろう」などと過去の記憶を基準に売買していては損をするという意味の格言です。
もちろん、直近の高値や安値というのは認知バイアスが働くので無意味というわけではありませんが、それを過信しすぎて「この前あの価格だったんだからまた戻るだろう」などと楽観的に考えていてはいけません。
過去の高値や安値はあくまでも参考程度に考え、それらを過信して投資判断をしてはいけません。
つかぬはやめよ
「今日はついてない」と感じたのであれば、その日は無理に売買をするべきではないという意味の格言です。
何をやっても上手くいかなかったり、思っていた方向とは相場が逆に進んだりするときは、その日はそれ以上売買するのをやめて切り替えてしまうのも大切です。
いくら実力やスキルが必要な世界とはいえ、当然ながら「運」も必要な世界です。
その運がないと感じたのであればいさぎよく切り替えてまた明日やり直しましょう。相場は明日もあります。
ナンピン商いは怪我の因
ナンピンは基本的にトレンドと逆行したトレードになる為、損失がさらに拡大する恐れがあるという意味の格言です。
ナンピンが上手くいくのは資金が無限にあって、なおかつトレンドが転換する可能性がある場合のみです。
資金が無限にあるわけではないのであれば、ナンピンはお勧めしません。
引かれ玉は投げよ
自分の判断を間違え、含み損を抱えてしまったポジションは売ってしまえという意味の格言です。
もちろん、何でもかんでも含み損を抱えたらすぐに損切をしていては損切貧乏になってしまいます。
この格言の真意は「自分が判断を間違えたと思ったのであれば」迷わずに手仕舞ってしまった方がいいという意味です。
相場の世界ではいさぎよく自分の間違いを認めることも立派なスキルです。
理屈上手の商い下手
相場は理屈通りにはいかないものです。どんなに立派な理論を持っている人であっても実際の相場で上手く動けなければ稼ぐことはできないという意味の格言です。
また、価格が思わぬ方向へ動いた際にもあれこれと理屈を並べてその値動きを正当化し、損切をしたがらないようなパターンもあります。
あれこれと理屈を並べるのが上手な人に限って、含み損を抱えた時でも自分の間違いを素直に認めず損切ができないのです。
理屈ばかりを並べるのではなく、実際に行動できるようになりましょう。
ついつい焦ってトレードをしてしまう癖がある方はここで紹介する格言を忘れないようにしましょう。
休むも相場
ポジションを持っている状態だけが相場ではないという意味の格言です。
安定して勝つ為には「チャンスがなさそうならトレードをしない」という選択ができるかどうかがとても重要になります。何でもかんでもすぐにポジションを持ちたがってしまうと、チャンスでもない場面で無理やりエントリーしてしまうことになるのです。
すぐにポジションを持ちたがるようないわゆる「ポジポジ病」な人はこの格言を常に意識するようにしましょう。
買い遅れれば買い場待て
出遅れてチャンスを逃したら、慌ててついていくようなことはせずに次のチャンスを待てという意味の格言です。
まさにこの言葉のままで、初心者の場合狙っていた場面やチャンスを逃すと悔しくなって慌てて後からエントリーしてしまうようなことがあります。慌ててエントリーするのではなく、一度チャンスを逃してもまた次のチャンスを待てばいいのです。
ついつい慌ててトレードをしてしまう時にはこの格言を思いだしましょう。
売るべし買うべし休むべし
「売り」や「買い」を判断するのと同じくらい「休む」という判断も重要になるという意味の格言です。
トレードをするというのはもちろん売り買いをすることですが、相場においては「どこで休むのか」も重要な判断基準です。
休むことを知らない人は、自分が相場を見ている時間は常にポジションを持とうとします。
しかし、それではチャンスでない場面でもトレードをしている可能性が高く、結果的に勝ちづらくなってしまうのです。
勝つ為にはチャンスの場面までは休むという感覚が大切です。
相場は明日もある
当たり前ですが相場には明日があります。なので、何も今日中に無理やり焦ってトレードをすることはないという意味の格言です。
トレードにおいて「焦り」とか「無理に」といった感情は大概の場合上手くいかないことが多いです。
「今日はちょっと上手くいかない」とか「今日はあまりチャンスがない」と思うのであれば、無理にトレードをするのではなく。切り替えて明日もう一度チャンスを伺いましょう。
ついついトレードを焦ってしまう人はこの格言を思いだしましょう。
急ぎ商い損のもと
焦って商売をすると、たいがい上手くいかず損をしてしまうという意味の格言です。
相場においても焦ったトレードはたいがい上手くいきません。焦って損切や利確をするのではなく、しっかりと自分の狙い通りのところで売買ができるのが理想です。
焦らずに、じっくりと自分のペースでトレードをしていくことが大切です。
飛びつく魚は売られる
餌に飛びつく魚はすぐに釣りあげられ売られてしまうという意味の格言です。
つまり、じっくりとチャンスを待てずに慌てて目の前の相場の値動きに飛びついて売買をしてしまうと損をしてしまうということです。
目の前の値動きに飛びつくのではなく、自分が狙っていたチャンスの場面までじっくりと待ち続けることが大切です。
餌に飛びつかないように気を付けましょう。
辛抱する木に金がなる
辛抱強く我慢してコツコツと積み上げていくことが成功に繋がり、やがて財産を築くことができるという意味の格言です。
相場においてもハイレバレッジでいきなりドカンと勝とうと思わずに、自分の資金量に合ったロットでコツコツと利益を積み上げていくことが大切です。
また、別の解釈として「辛抱強くチャンスの場面まで待つことが利益につながる」というような解釈もできます。
いずれにせよ、相場においては辛抱強くコツコツと励む姿勢が勝利に繋がります。
どのようにトレードをしていけばいいのかわからなかったり、自分のトレード手法に迷いがある方はここで紹介する格言を参考にしてみて下さい。
利食い急ぐな損急げ
「利食いを急ぐのではなく、損切を急げ」という意味の格言です。
勝てないトレーダーに多いのが含み益がでるとすぐに利益を確定したがり、反対に含み損がでると損失を確定したがらない人です。いわゆる「コツコツドカン」タイプです。コツコツドカンというのは、コツコツと小さい利益を積み重ねながら、ドカンと大負けして一気にマイナスになってしまうパターンのことです。
トレードで勝つ為に重要になるのは「損小利大」を実行させることです。
損小利大を実行するには含み益がでている時こそなるべく粘って利益を伸ばしていき、反対に含み損がでている時はいつまでもズルズルと引っ張らないことが大切です。
損小利大のトレードができていないときは「利食い急ぐな損急げ」の格言を思いだしましょう。
遠くのものは避けよ
投資先として、自分があまり知らないようなもの、あまり情報が入ってこないようなものは避けようという意味の格言です。
どんなにチャンスがありそうに見えても、自分がまったくわからないものや情報が入ってこないものには投資はするべきではありません。その状態はどんなリスクがあるのかすらわからない状態です。
FXで言えば、例えばマイナーな通過等はなかなか情報を得にくかったりします。そういったことからも、僕はなるべく情報の得やすい円を絡めた通過ペアのトレードをお勧めしています。
保ち合い放れにつけ
チャートが上下どちらにも大きく動かず横ばいの動きをすることを「保ち合い」と言います。
そんな横ばいの動きから上下どちらかに動きを見せた時には注意して相場を観察していくことが大切です。
価格が動くということは相場に何かしらの動きがあったということなので、そのタイミングからトレンドが発生しやすいのです。
保ち合いを放れたタイミングはチャンスである場面が多いです。
漁師は潮を見る
漁師は魚を獲る時に潮の動きを見ていると言われています。
相場でも同じように目先の価格を追うのではなく、大きな流れやトレンドなどを見ていくことが大切です。
また、適切なタイミングを見計らうというような意味合いもあります。
大きな流れを読み、適切なタイミングでトレードをすることで魚(利益)を得ることができるのです。
疑わしきはなにもするな
よくわからなかったり、何かおかしかったり、どっちに転ぶかわからないような時は何もするべきではないという意味の格言です。
相場では何となくトレンドが読みやすかったり動きが読みやすい場面もあれば、どっちに転ぶが見当もつかないような場面もあります。
自分の得意ではないパターンやよくわかっていない場合は無理にトレードをするのではなく、何もせずにリスクを回避することも大切です。
指値は変えるな
冷静な時に注文した指値は後になって変えるべきではないという意味の格言です。
そもそも冷静な時にしっかりと考えて注文したはずの指値を後からコロコロ変えるような人は、トレード自体がブレブレで手法が定まっていないですし、マインドもブレブレであると言えます。
マインドがブレブレである人ほど、なかなか損切もできないですし、何かと理由をつけて自分のトレードを正当化しがちです。
そもそも指値を注文したのであれば、その時点でしっかりと考えられた戦略がなければいけません。そしてそのしっかりと考えられた戦略を後から変えるべきではありません。
相場は相場に聞け
自分の考えや判断にこだわりすぎず、相場の動きに素直に従えという意味の格言です。
様々な要因が複雑に絡み合って相場は動いていますが、そんな相場が動くすべての要因を把握することは不可能です。
結果的には相場の動きこそが真実であり、その相場の動きを信じることがとても大切です。
相場のことは相場に聞くのが一番です。
人の行く裏に道あり花の山
群集心理で動くのではなく、その裏の道にこそ大きな成功はあるという意味の格言です。
大勢が同じ意見を言うと、ついついその意見に沿ってしまいがちですが、それでは大きな成功は手にすることができません。
本当に大きな成功をしたいのであれば、群集心理に惑わされることなく、しっかりと自分の信のある行動を貫くことが大切です。
損する忍耐より儲ける忍耐
含み損を抱えているポジションはすぐに損切し、反対に含み益がでているポジションは忍耐強く保有し続けるべきであるという意味の格言です。
勝てないトレーダーほど、含み損がでているポジションの戻りを期待してなかなか損切したがらず、含み益がでているポジションを利益を失いたくないという気持ちから焦って手仕舞いしてしまいがちです。
これが典型的なコツコツと小さな利益を積み重ねて、ドカンと一撃で大損をしてしまうコツコツドカンパターンです。
そうならない為にも、判断を間違えたのであればいさぎよく撤退し、含み益が出ている時こそリスクをとって粘り強くチャレンジをすることが大切です。
利食い腰は強く、引かれ腰は弱く
これは上記の「損する忍耐より儲ける忍耐」とほとんど同じ意味です。
含み益がでている時は粘り、含み損がでているときは粘らずにいさぎよく損切をしてしまうべきであるということです。
含み益が出ている時こそ腰を据えてドシっと構えましょう。
罫線は相場師の杖
過去の値動きをグラフにしたチャートは相場の動きを判断する為の手掛かりになるという意味の格言です。
トレードをする際には「みんなが注目しているもの」に注目することがとても大切です。
過去の値動きというのは世界中のトレーダーが注目しているものであり、それをもとに相場の強さや流れを判断するヒントになります。
まずはしっかりとチャートを分析できるように自分自身のスキルを高めていくことが大切です。
相場の動き方や特徴をとらえた格言もあります。ここで紹介する格言から相場がどのように動く傾向があるのか参考にしてみてもいいと思います。
石が浮かんで、木の葉が沈む
普通では考えられないような理不尽なことが起こることもあるという意味の格言です。
普通だったら石は水に沈みますし、木の葉は浮かびます。しかし、世の中は道理と逆になり理不尽なことも起こるものです。
特に相場においては理由がつけられないような動きをすることも多々あります。
「自分の分析や理論は正しい」などと過信をせずに、相場がどんな理不尽な動きをしても「相場が正しい」と認めることが大切です。
相場ではどのようなことも起こりえると認識しておきましょう。
山高ければ谷深し 谷深ければ山高し
山が高ければ高いほどその分谷も深くなり、谷が深くなれば深くなるほどその分山も高くなるという意味の格言です。
相場においても、価格変動が激しく急激に上昇した時などはその分下落も激しくなることがあります。
大きく動いた時はその分反対方向へ戻る力も大きくなることが多いので注意が必要です。
弱気一色は買い信号
相場全体が弱気で下がっている時こそ実は絶好の買いチャンスであるという意味の格言です。
相場全体が弱気な時は売りたい人がすでに売り切っていることが多いと言われています。
大きな利益を生み出すには相場全体が弱気だからといってただただ自分もその流れに流されるのではなく、時にはその裏にチャンスがないかしっかり見極めるスキルが大切です。
押目待ちの押目なし
「少しでも安く買おう」「押し目をつけたら買おう」などと少しの安値にこだわっているあまりに、結果的に大きなトレンドに乗り遅れてしまうという意味の格言です。
押し目を待っているような時に限って、なかなか押し目をつくらず買いチャンスが訪れないことがあります。
大切なことは大きなトレンドをうまくつかむことであり、目先の安値などにこだわりすぎる必要はありません。
新値にはだまってつけ
新値をつけた場合は、素直にその流れにのるべきであるという意味の格言です。
例えば一定の水準でもみ合いが続いていた相場が、そのもみ合いから離れた価格をつけ始めた時などは、その流れが続く可能性があります。
このような持ち合い相場のブレイクアウト時などはそのままトレンドが形成される傾向があるので、素直についていく方が上手くいきやすいと言えます。
美人投票の論理
イギリスの経済学者ケインズが唱えた理論です。
美人コンテストにおいて「優勝者に投票した人にも賞金がでる」というルールのもと投票を行うと、自分の好みの女性に投票するのではなく、みんなが投票しそうな女性に投票をしなければいけなくなるという理論です。
株式相場や為替相場においても同じ理論が通用すると言われています。
自分ではなく「みんなが買いそうな場面」「みんなが売りそうな場面」というものをいかに見極めることができるかが大切になります。
相場の動きは市場に参加している投資家たちの心理の集合体であるということを意識しましょう。
風が吹けば桶屋が儲かる
ある一つの出来事が、一見すると全く関係のない所にまで影響を与えるという意味の格言です。
この格言の具体的な流れは以下のようになっています。
1.大風で土ぼこりが立つ
2.土ぼこりが目に入って、盲人が増える
3.盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
4.三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
5.ネコが減ればネズミが増える
6.ネズミは桶を囓る
7.桶の需要が増え桶屋が儲かる引用元:wikipedia
世の中の動きは単純なものではなく、あらゆる物事が複雑に絡み合っています。
風が吹いて桶屋が儲かるように、相場の動きは世界中の様々な事象やニュースなどが複雑に絡み合って動くということを認識しておきましょう。
ついた値段は正しい
それが例え割安であろうが割高であろうが、売り手と買い手の取引が成立した価格こそが正しい価格であるという意味の格言です。
自分だけの判断で「この価格はおかしい」と軽率に決めつけてしまうのではなく、「相場でついている価格が正しい」という前提で考えることが必要です。
自分に都合の良い自分よがりな考え方ではなく、相場主体の考え方で動くことで、より柔軟でスピーディーに相場の動きについていくことができるのです。
「なぜこの価格で取引されているのか?」を考えることが大切です。
インフレでは買い方、デフレでは売り方が相場をつくる
物価が上がるインフレ時は上昇相場、物価が下がるデフレ時には下降相場になりやすいという意味の格言です。
株式相場では「株はインフレに強く、デフレに弱い」などとも言われていますが、物価が上昇すると相対的に通貨の価値が下がることもありますので、為替相場でもインフレ、デフレは大きな影響を与えます。
FXをする上では物価指数などにも注目しておくことが大切です。
二番底は黙って買え
下降トレンドから二回底を作るような形の時はトレンド転換して上昇トレンドになる可能性が高いという意味の格言です。
二回底を作るようなチャートの形をダブルボトムなどと言ったりします。
一番底をつけて反発し、さらに二番底をつけてもう一度反発したときは、比較的相場が反発したがっている可能性が高い場面です。
そういった場面ではトレンド転換を疑ってみるのもいいと思います。
相場はすぐに止まらない
相場は一度動き始めるとなかなか止まらないという意味の格言です。
「車はすぐには止まらない」という言葉と同じです。車は急ブレーキを踏んでもすぐには止まりませんよね。
それと同じように相場も一度勢いがついてしまうと、すぐには止まらないことが多いのです。
相場はトレーダー心理の集合体ですから、一度相場が動き始めると多くの人の心理はその方向へと傾きやすいのです。
だから相場には「トレンド」というものができますし、「勢い」というものが生じるのです。
相場は高値圏では強くみえ、安値圏では弱くみえる
買い勢力の方が強い上昇相場の時は相場も強く見え、反対に売り勢力の方が強い下降相場の時は相場が弱く見える投資家心理を表現した格言です。
人間は直近で起きている物事の影響を強く受ける為、上昇が続いている相場では強く見えてしまうものです。
もちろん、実際に相場が強いから上昇しているわけですが、高値圏においても軽率に「強い」と判断してしまうのは問題です。
強そうに見える相場の時こそ慎重に、そして弱そうに見える相場の時こそ強気に捉えることが大切です。
上がった相場は自らの重みで落ちる
永遠に上がり続ける相場は無く、勢いよく上がった後はその反動によってまた下落してくるという意味の格言です。
勢いよく上がっている時は、それだけ反動にも注意しながら相場と向き合っていくことが大切です。
もし含み益を抱えたポジションをもっているのなら、永遠に上がり続けることはないということを大前提にしっかりと良い所で利確をしておきましょう。
「山高ければ谷深し 谷深ければ山高し」と同じような意味ですね。
蚊が止まっても崩れる
相場が天井付近などで絶妙なバランスで推移している時は、蚊がとまるような些細な影響でもバランスが崩れてしまうという意味の格言です。
相場熱が過熱しきっている時は、些細なニュースや些細な投資家の動きによって一気に相場が崩れることがあります。
持ち合いなどが長く続いて相場にパワーが蓄積されている時などは、ちょっとしたことをきっかけにその後どちらかの方向へ動き始めることもあります。
そういった相場の初動を見逃さないようにしてきましょう。
現象は知らせである
相場師は何かしらの現象からその後の大相場や、大暴落などを察知することができるという意味の格言です。
相場を観察しているとその後の動きに対する予兆や前触れなどを察知できることがあります。
全ての現象には意味があり、その現象をどのように捉えるのかが相場で勝ち続ける為にはとても大切です。
国策には逆らうな
国が行う政策には逆らうべきではないという意味の格言です。
同様の意味でアメリカでは「FRBには逆らうな」という言葉もあるみたいです。
国(中央銀行)が動かすお金は個人投資家などの資金量とはレベルが違う為、国の政策次第で為替市場はどちらにも動きます。
国の動きにしっかりとついていくことが勝つためには大切です。
材料はあとから出る
大抵の場合、相場が動いた後に好材料や悪材料がクローズアップされるという意味の格言です。
頑張って材料を集めようとしても、結局その材料を手に入れた時にはすでに相場は織り込み済みであることがほとんどです。
その為、今後の値動きを予想する為に材料ばかりを集めようとするのは非効率である場合が多いのです。
情報戦では一般の個人投資家はほとんど勝ち目はないと思った方がいいです。
材料は確かに大切ではありますが、そこにこだわりすぎないようにすることもまた大切です。
三空踏み上げには売り向かえ
3日連続で窓を開けて上昇しているような相場では上がりすぎによる反発が起こる可能性が高い為、売りに向かうべきであるという意味の格言です。
為替相場では窓開けというのはほとんどないので、基本的には株式相場で使われる格言となります。
ただ、為替相場においても3日連続で大きく上昇するようなことがあった場合は一度反発を注意してもいいかもしれません。
天井三日、底百日
チャンスというのはわずか一瞬であり、ほとんどの期間は我慢をする必要があるという意味の格言です。
相場というのは動くときはとても速いスピードで動きます。
チャンスになる時期までじっと我慢し、そしてチャンスになったらすかさず動き出せるように準備をしておくことが大切です。
行き過ぎもまた相場
予想を上回って更に相場が勢いづくことも相場の一つであるという意味の格言です。
色々と指標をみて「これ以上あがるはずはない」などと決めつけることは危険です。
信じられないような価格で取引が成立することがあるのもまた相場です。
自分自身の固定観念を捨てて、素直に相場についていくという気持ちが大切です。
もうはまだなり まだはもうなり
もう天井や底だと思ったら「まだ天井や底ではないかも」という気持ちをあわせ持ち、まだ天井や底ではないと思ったのなら「もう天井や底かも」という気持ちをあわせ持つべきであるという意味の格言です。
相場において「もう天井だ」とか「まだ底じゃない」などと決めつけてしまうのはとても危険です。
大切なことは常にどちらに動いてもいいようにしっかりと準備して相場についていくことです。
自分自身が心の中でついつい相場の動きを決めつけてしまっている時はこの格言を思い出すようにしましょう。
閑散に売りなし
市場参加者が少なく、出来高も少ない状態のときはそれ以上売られることがほとんどないという意味の格言です。
市場が閑散として動きがほとんどないような時は、買われることもないかもしれませんが、売られることもほとんどないということです。
閑散としている時は慌ててトレードをするのではなく、しっかりとその後の新値についていくように注意を払いましょう。
総悲観は買い、総楽観は売り
暴落をして相場に総悲観が漂う時こそ絶好の買い場であり、反対に相場全体に総楽観が漂う時こそ絶好の売り場であるという意味の格言です。
「弱気一色は買い信号」や「人の行く裏に道あり花の山」なども似たような意味ですね。
多くの人とは違う視点を持ってしっかりと相場に向き合うことがチャンスを掴むためには大切と言えます。
「みんなが売ってるから売ろう」「みんなが買ってるから買おう」などと軽率に考えるのは危険です。
朝のこない夜は無い、夜明け前が一番暗い
下落相場は永遠に続くわけではないという意味の格言です。
当然ですが相場は上がり続けることもなければ、下がり続けることもありません。
必ずどこかでトレンドが切り替わるわけですから、しっかりとトレンド転換を見極めることが必要です。
十二支にちなんだ干支別の格言もあります。その年の干支によって一年の運勢や流れを占う基準になるかもしれません。
子(ね)
子(ね)の格言は「繁栄」です。ねずみは子供をたくさん産むことから繁栄の象徴とされています。
繁栄というのは「勢いが盛んになり発展すること」を意味します。
その為、相場においても子年は強気で勢いのある相場になりやすいかもしれません。
丑(うし)
丑(うし)の格言は「躓き(つまずき)」です。
つまずきとは「物事の中途で、思わぬ障害につき当たって失敗する」というような意味があります。
丑年は相場においても思わぬ下落があるかもしれません。
寅(とら)
寅(とら)の格言は「千里を走り」です。
千里を走るというのは「遠く離れた場所まで走る」という意味です。遠く離れた場所まで走るということはそれだけ大きな動きをするということです。
寅年は相場が大きく上昇するかもしれません。
卯(う)
卯(う)の格言は「跳ねる」です。
ウサギといえば、やはりピョンピョンと「跳ねる」姿ですよね。跳ねるとは「はずみがついて飛び上がる」という意味です。
相場においてもピョンピョンと上昇傾向かもしれません。
辰(たつ)
辰(たつ)の格言は「天井」です。
辰は何となく高い所にいそうなイメージがありますので、そういう意味で天井ということでしょうか。
天井というのは「相場の最高点」を意味します。これ以上は上がりにくい年になるかもしれません。
巳(み)
巳(み)の格言は「天井」です。
巳の格言も辰と同じく「天井」です。ですので、辰年から含めて2年は天井が続くことになるかもしれません。
午(うま)
午(うま)の格言は「尻下がり」です。
尻下がりとは「物事の状態が後になるほど悪くなること」を意味します。
相場においてもこの年は徐々に下落していくかもしれません。
未(ひつじ)
未(ひつじ)の格言は「辛抱」です。
辛抱とは「つらさをじっと我慢して耐えること」を意味します。
相場においてもこの年はじっと我慢の年になるかもしれません。
申(さる)
申(さる)の格言は「騒ぐ」です。
騒ぐとは「やかましい声や音をたてる、穏やかでなくなる」といった意味があります。
相場においては乱高下の激しい騒がしい相場になるかもしれません。
酉(とり)
酉(とり)の格言は「騒ぐ」です。
酉も申と同じく「騒ぐ」です。申年から含めて2年間は相場が荒れやすくなるかもしれません。
乱高下の激しい相場に注意が必要かもしれません。
戌(いぬ)
戌(いぬ)の格言は「笑い」です。
「笑う門には福来る」ということわざもありますが、戌年は「笑い」の1年です。
相場においても上昇傾向にあり、笑いをもたらしてくれるかもしれません。
亥(い)
亥(い)の格言は「固まる」です。
固まるというのは「柔らかいものがまとまって固くなる」という意味があります。
相場においては乱高下が落ち着き、値固めをする1年になるかもしれません。
季節や月など、時期によって昔から言われる相場の格言もあります。あながち間違いではないものが多いので参考にしてみて下さい。
Sell in May, and go away(株は5月に売れ)
この格言はもともとアメリカの株式市場で使われていた格言で、6月~8月のバケーションシーズンに株価が下がる傾向があることから5月中に売るのが良いというものです。
過去の日本の株式市場の動向と照らし合わせてもあながち間違いではないというデータもあります。
アメリカの株式市場の影響は全世界に影響を与えるので、当然日本の市場にも大きな影響があるのです。
FXにおいても、同様に市場全体が弱気になりやすい月、強気になりやすい月もあるので、こういった観点から相場を捉えることも時には大切かもしれません。
don`t come back until St Leger day.(9月の第2土曜日まで戻ってくるな)
先に紹介した「Sell in May, and go away」の続きの格言です。
これもアメリカの株式市場で使われる格言で、5月に売ったら9月の第2土曜日まで戻ってくるなというものです。
日本の市場においても、実際に6~8月よりも9月は上昇傾向にあるというデータもあります。
9月に上昇するのは海外投資家がバケーションシーズンを終え、市場参加者が増えることも要因の一つです。
節分天井、彼岸底(せつぶんてんじょう、ひがんぞこ)
節分天井、彼岸底(せつぶんてんじょう、ひがんぞこ)とは、2月上旬の節分に高値をつけて、3月中旬の彼岸に安値をつける傾向があるという意味の格言です。
年明けに強気だった相場が2月上旬ごろから3月中旬の決算期にかけて調整し始める傾向があることからこのような格言が言われるようになりました。
決算期というのは株式相場においても、為替相場においても影響はあるので、これもあながち間違いではないかもしれません。
小回り三月、大回り三年
相場の動きは長期的には3年周期、中期的には3カ月周期でトレンドを形成する傾向があるという意味の格言です。
自分のトレードスタイルによって変わる部分ではありますが、仮に一つのトレンドが3カ月続いた時などは少し注意をしてみてもいいかもしれません。
もちろん、そのままトレンドが続く可能性もありますので、しっかりとした状況判断は必須です。
掉尾の一振(とうびのいっしん)
掉尾の一振(とうびのいっしん)とは年末にかけて相場が強気になる傾向があるという意味の格言です。
掉尾というのは「ものごとが最後になって勢いの盛んになること」という意味です。
相場も1年の最後である年末にかけて勢いが盛んになる傾向があることから、このような格言が言われるようになりました。
夏枯れ相場
夏枯れ相場とは「夏の時期は相場の勢いが無くなりやすい傾向にある」という意味の格言です。
これは海外投資家などの動きが影響していて、夏の時期はバケーションにあたり、市場参加者自体が減りやすいのです。
6月~8月というのは世界的に見ると市場参加者が減りやすい時期でもあるので、そういったことを踏まえながらトレードをしていくことも大切です。
上記で紹介している「株は5月に売れ」などと意味合いは似ています。
六十日でひと思案
相場では60日で1つのサイクルをつくることが多いという意味の格言です。
トレンドが60日周期で転換していくことが多かったことから言われるようになった格言です。
相場の格言はどれも本当に参考になるものが多く、真理をついているものが多いですよね。
気になるものや、自分に必要だと思うものは紙に書いてトレード中に常に意識できるようにしておくのも有効です。
ただし、格言はあくまで格言であり、必勝法ではありません。あくまでアノマリーであることを認識したうえで、上手に使っていくようにしましょう。