FXのスキャルピング時に逆指値注文は必要か?億トレーダーに学ぶ

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FX取引は、多くの戦略とテクニックが存在し、その中でも「スキャルピング」は多くのトレーダーに支持されている手法の一つです。

短期間での小さな利益を狙うこの戦略は、正確なタイミングとリスク管理が求められます。

そこで、この記事ではスキャルピング時にリスク管理の鍵とも言える「逆指値」の注文を使うべきなのか?といったことについて解説していきます。

スキャルピングとは

スキャルピングとは、金融市場におけるトレード戦略の一つで、非常に短期間の価格変動を利用して小さな利益を狙う手法を指します。具体的には、数秒から数分の間にポジションを持ち、その短時間での価格の上昇や下落を予測して取引を行います。

一回の取引での利益は小さいものの、その取引を繰り返すことで大きな利益を目指します。その為、一日に数十回から数百回の取引を行うことも珍しくありません。

また、スキャルピングは、長期的な市場のトレンドや経済指標よりも、短期間の価格変動に注目します。

メリットデメリット
・時間効率が良い
・資金効率が良い
・トレードチャンスが多い
・持ち越しのリスクがない
・スプレッド(取引コスト)が蓄積される
・常にチャートを見続けなければならない
・高い集中力と判断力が必要
・適切なトレード環境が必要
FXのスキャルピング手法とは?4つのメリットと4つのデメリット

逆指値注文の役割とは

引用元:SBI FXトレード

逆指値とは、取引所やブローカーに対して、特定の価格に達した場合に取引を実行するよう指示する注文方法の一つです。通常の指値注文が「この価格以下で買いたい」という注文であるのに対し、逆指値は「この価格以上で買いたい」という注文となります。

主に自動的に損切をする際に使用されることが多い注文方法です。

例えば、110円でドル円の売りポジションを持っているとして、120円まで上がってしまったら自動的に損切を行うようにするというような注文方法です。

逆指値のメリット

事前に逆指値注文を設定しておくことで、指定した価格に達した際に自動的に取引が実行されるため、常に市場を監視している必要がなくなります。

その為、逆指値を設定することで、損失を一定の範囲に抑えることができます。急激な価格変動から資産を守るために有効な注文方法の一つです。

スキャルピング時に逆指値注文は必要なのか?

スキャルピング時に逆指値注文は必要なのか?

早ければ数秒のうちにエントリーから決済までを行うスキャルピング手法において、逆指値は必要なのでしょうか?

結論から言うと、スキャルピングの中でもポジションの保有時間によるということになります。

秒スキャの場合

秒スキャの場合は逆指値は必要ないと言えます。

というより、数秒の間にエントリーから決済までを行う秒スキャルピングにおいては、その間に目を離すトレーダーもいないと思うので、わざわざ逆指値注文を出す必要性があまりありません。

実際、秒スキャで億トレーダーまで上り詰めた人達のトレードを見ても、秒スキャの場合は1.5pips~2pips程度マイナスになったら成り行きで損切をすることが多いです。

あくまで噂ではありますが、逆指値注文を入れてしまうと店頭FX業者にレート操作で刈られてしまうという話もあります。

万が一、反応できないほどレートが飛んだ際の保険として10pips~20pips逆行したところに逆指値注文を出しておくのはありです。

数分以上ポジションを持つスキャルピングの場合

秒スキャのようにエントリーから決済までが数秒とまではいかなくても数分ポジションをもつことを前提としたスキャルピングを行う場合は、逆指値注文を使用するのもありです。

数分であれば逆指値注文を行う時間的余裕もありますし、逆指値注文を出しておくことで決済の反応が遅れてしまうというリスクを減らすことができます。

逆指値を出しておけば市場が予期しない方向に動いた場合でも、損失を最小限に抑えることができます。

新規注文と同時に逆指値注文をだせるOCOというオーダー方法もあります。

実際にスキャルピングを行っているトレーダー達の声

実際にスキャルピングを行っているトレーダー達の声

スキャルピングや逆指値の活用に関して、実際のトレーダーたちがどのような経験や意見を持っているのかを紹介します。以下は、Yahoo!知恵袋やトレーディングフォーラムからの実際のトレーダー達の声を抜粋しました。

逆指し値は自動でオーダーする設定にしてます。なので、成り行きでエントリーし、利確も成り行きです。ただし、損切は逆指し値で自動にしてます。

ほとんど成り行きでエントリー。相対取引の業者の場合は逆指値は入れない。レート操作で刈られるのを防ぐため。デイトレ~スイングは指値、逆指値を使います。

100パー成行です。

分スキャ秒スキャ共に損切りと利確は手動で決済しますが、反応できないほど一瞬で逆行した場合に備えて逆指値だけは入れている方が多いと思います。

分スキャなら伸びてもらう分には良いので特定のレートで指値利確を入れる場合もあるかもしれませんが、秒スキャではほとんど指値は使わないと思います。

指値と成行を併用しています。パソコンにはりついていられる時や大事な局面の時は成行注文をします。パソコンから席をはずさなければならない時は指値&逆指値注文をしてその場を離れます。

私としての結論は、スキャルピングは少しスプレッドが高くても約定力の高い業者を利用し、成行注文を利用するのが勝てる確率が高いと思います。

秒スキャのときは利食い損切りともオール成行です。

スキャルピングでも逆指値を同時発注している人は多いはずです。ただ、実際は逆指値に当たるまえに手動で損切りが反射的に出来るくらいでないと、スキャルピングは厳しいかと思います。

実際にスキャルピングをしているトレーダー達の声では成り行き注文でトレードをしてる人が多い印象です。

Q&A

スキャルピングはどのような市場環境で最も効果的ですか?
スキャルピングは高い流動性と比較的安定した市場環境で最も効果的です。大きなニュース発表前後など、市場のボラティリティが高い時期は、スキャルピングのリスクもリターンも高まります。
逆指値の位置をどのように決定すれば良いですか?
逆指値の位置は、サポート・レジスタンスライン、ボラティリティ、および自身のリスク許容度を考慮して決定すると良いでしょう。また、経験と市場の感覚も大切な要素となります。
スキャルピングでの取引頻度をどの程度に設定すれば良いですか?
これはトレーダーの戦略やスタイルによります。一般的に、スキャルピングでは高頻度の取引が行われることが多いですが、市場の状況や自身の判断に応じて取引頻度を調整することが大切です。
逆指値が頻繁にヒットする場合、どのような対策を取れば良いですか?
逆指値が頻繁にヒットする場合、逆指値の位置を再評価する、市場のボラティリティを考慮して逆指値の幅を広げる、または取引戦略自体を見直すなどの対策を検討する必要がありますが、そもそもエントリーのタイミングがあまり良くない場合も多いです。まずはエントリーのタイミングを厳選してみましょう。

まとめ

スキャルピングは、短期間の価格変動を利用して利益を追求する取引戦略であり、その成功の鍵は迅速な判断と適切なリスク管理にあります。

逆指値は、このリスク管理をサポートする強力なツールとして、多くのトレーダーに利用されています。しかし、どんなツールや戦略も、その仕組みと特性を正しく理解し、適切に活用することが最も重要です。

本記事を通じて、スキャルピングと逆指値の基本的な知識や活用方法についての理解を深めることができたことを願っています。

金融市場は常に変動し、新しい情報や技術が登場するため、絶えず学び続ける姿勢を持つことが、長期的な成功への道となるでしょう。