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FX取引では「2wayプライス表示」が基本となっています。
少し聞きなれない言葉かもしれませんが、FXをする上で2wayプライス表示を理解することはとても大切なことです。
今回はこの「2wayプライス表示」についてわかりやすく解説していきます。
2wayプライス表示とは?
2way(ツーウェイ) プライス表示とは、外貨の取引をする際に売りと買いの2つのレートを同時に表示させることを意味します。例
こんな感じで取引ツールなどには「売り」と「買い」の価格が両方同時に表示されていると思います。これが2wayプライス表示です。
上記の場合は、112.581円で売ることができ、112.587円で買うことができるということです。
2wayプライス表示をする理由
2wayプライス表示をする理由は簡単に言うと、FX業者による不当な為替レートの提示を防ぐためです。
実はFX業者が提示している為替レートというのは必ずしもインターバンク市場で取引されている為替レートと同じとは限らず、FX業者によって提示される価格が変わります。
なので買いか売りのどちらか一方の価格だけを表示させていると、悪徳なFX業者だと実際の相場価格よりも高いレートで買わせたり、逆に安いレートで売らせたりすることもできてしまうのです。
例えば上記のようにFX業者が「買いだけ」を提示していた場合、顧客がその価格が適正価格なのかどうか判断するのは難しく、例えそれがインターバンク市場の価格と差異があっても顧客はその価格で買わざるえません。
FX業者の提示する為替レートは顧客からするとブラックボックスであるため、仮にインターバンク市場の価格から0.5銭上乗せされていたとしても顧客としてはそこで買うしかないのです。
そこで、不自然な価格の提示ができないように買いと売りの両方を同時に表示させる2wayプライス表示が行われるようになりました。
実際のインターバンク市場での買いが「100.00円」売りが「99.99円」だったとした時に、先ほどのように買いの価格を不当に引き上げて「100.05円」にしたとしても同時に売りの価格が「100.02円」に上がってしまうと、売り注文が増えるたびにFX会社は損をしてしまうことになります。
だからといって買いの価格を「100.05円」に引き上げつつも売りの価格も不当に安く「99.95円」などに引き下げてレートを提示すると、今度はスプレッドが1銭も開き、あまりにも不自然になってしまいこれはこれで信用を失います。
つまり、買いと売りの価格を同時に提示することで不当な価格を提示しにくくなるということです。
2wayプライス表示にすることでFX業者が提示する為替レートの透明性をある程度確保しているわけです。
一昔前はこのFX業者ごとの為替レートの違いを利用して利益を出す手法もあった
最近ではあまり聞かなくなりましたが、一昔前は不自然なレートを提示するFX業者を逆に利用して利益をだす「業者間アービトラージ」という手法もありました。
業者間アービトラージというのは例えば「A社は100円で買い」「B社は100.05円で売り」と異なるレートを提示していた際に、二つの業者で両建てをしてレートが正常に戻ったタイミングで両方とも決済すれば差額が100%儲かるという手法です。
最近ではFX業者の不自然な値動きが減ってきたため、あまり行われていない手法になりました。
「売り」と「買い」の価格差はコストになる
2wayプライス表示では売りと買いに価格差があります。
この価格差のことをスプレッドと言います。
価格差が0.6銭の場合は「スプレッド0.6」と表現します。なので価格差が1銭の場合は「スプレッド1」、価格差が2銭の場合は「スプレッド2」といった感じになります。
このスプレッドというのはトレードをする顧客からするとコストとなり、FX業者からすると利益になります。
スプレッドが大きくなればなるほど取引にかかるコストも大きくなるので、自分がトレードをする通貨ぺアのスプレッドをしっかりと把握しておくことが大切です。
よく「取引手数料無料」などと掲げているFX業者も多いですが、実際には取引手数料は無料でもこのスプレッドによって利益を上げているわけです。
FX業者を選ぶ際にはこのスプレッドという部分も非常に重要な選定基準となりますので必ずチェックしておきましょう。