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3月10日にアメリカのシリコンバレーバンクが経営破綻をしてから、世界中の銀行に対しての信用不安の連鎖が止まりません。
その連鎖はいよいよ欧州にも押し寄せています。
欧州株式市場でも銀行株は全面安となっていますが、中でもスイスのクレディスイスに対する信用不安が拡大し、経営破綻リスクが急上昇しています。
クレディスイスは1856年に設立されたスイスのチューリッヒに本社を置くグローバルな金融機関です。
総資産は107.9兆円でスイスで2番目の規模となる大きな銀行です。
そもそもクレディスイスは兼ねてから様々な不祥事が連続していました。
- マネーロンダリングを巡る有罪判決
- モザンビークでの汚職への関与
- 幹部が関与したスパイ活動
- 顧客データのメディアへの大量リーク
そんな中で3月14日に公表した年次報告書内で「財務報告に対する内部統制の重大な弱点」を公表しました。
クレディスイスは「グループ内で財務報告に対する虚偽表示リスクがあり、虚偽表示を特定・分析するための効果的なプロセスの設計及び維持ができなかった」と公表しました。
こういった不祥事の多さや、内部統制の甘さから信用が落ちていたところに、アメリカのシリコンバレーバンク破綻の影響から更なる信用不安の連鎖が広がり、クレディスイスからも顧客の流出及び預金の引き出し連鎖が起こりました。(第4四半期だけで1,000億ドル(約13.2兆円)以上の資金が引き出されています)
そんな中で、クレディスイスグループの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクは追加出資を否定したことが報道され、追い打ちをかけるようにクレディスイス株は大暴落し、上場以来最安値を更新することになりました。
15日午前の欧州株式市場でクレディスイス株が上場来最安値を更新し、1年でおよそ75%の下落となっています。
CDSは一時875bpとなっており、破綻危機レベルまで上昇しています。本格的に破綻リスクが高まっていると言えます。
相次ぐ預金の引き出し連鎖から流動性を確保する為に、クレディスイスはスイス中央銀行から最大500億スイスフラン(約7.1兆円)の借り入れを発表しました。
これによって信頼回復に努めますが、しかし7.1兆円では十分な流動性とは言えないかもしれません。
実際、年次報告書によれば第4四半期だけで13.2兆円が引き出されており、今回はその時より大きな取り付け騒動となっています。なので、7.1兆円はすぐに消化してしまうことが考えられます。
クレディスイスの破綻リスクからユーロが下落しています。
ウワー、クレディスイスが無くなっちゃうよーーー
「SVBの次に破綻するのはクレディ・スイスだろう」と金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート キヨサキが言ってる。
ドイツ銀行も道連れか。
今後考えられることは公的資金注入、会社分割、大リストラによる国内銀行化、他の欧州銀行による吸収合併
いつもは寝ている時間ですが、「暴落はチャンス」と買い出動。
大手銀行はかなり厳しい財務基準をクリアしているから大丈夫!という意見もあります。
SVBの破たんで収まるかと見ていたが、クレディスイスの危機で状況は大きく悪化したと認識せざるを得ない。
CSが自力で立ち直るのは難しい。何らかの公的支援、救済が必須だろう。
しかしアルケゴス、グリーンシルと問題ばかり起こして破綻危機の銀行に税金を投入することは議論があるだろうねぇ
スイスという国はクレディスイスを救えるのでしょうか
クレディスイスとてもいい欧州系商業銀行でしたが、投資銀行化しておかしくなりましたね
利上げしにくくなったFRBに利上げしない名分できた?
暴落したクレディスイス銀行は、潰せないのではないか。世界中の支配層が困るし、秘匿情報が多すぎる
ここからリセッション→雇用悪化か。もはやハードランディングは避けられない。
ドイツ銀行、パリバ、ソシエテまで影響が出始めていますね。