日銀黒田総裁「大規模金融緩和は経済へのプラス効果の方が大きかった」発言内容まとめ

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3月10日15時30分より日銀の黒田東彦総裁の会見が行われました。
4月8日に任期を終える黒田東彦総裁にとってはこれが最後の会合となります。
以下、主な発言内容まとめです。

  • 個人消費は物価上昇の影響を受けつつも感染症の影響が和らぎ緩やかに増加
  • 感染症の影響を注視しつつ必要あれば躊躇なく追加緩和
  • 当面、現在の金融緩和を続けて、企業が賃上げをしやすい環境を整えることが重要
  • 就職氷河期が完全に解消され、雇用は大きく増加したという意味で質的・量的緩和の効果はあった
  • 金融政策(大規模金融緩和)は副作用の面よりも経済へのプラスの効果の方がはるかに大きかった
  • 2%の物価安定目標は適切で問題だと思ってない
  • (大規模金融緩和について)出口戦略について言うのは時期尚早、実際に物価安定目標2%達成が見込めるようになった後に考えていく
  • 原因が何であれ物価の安定に向けて努力をする責任は中央銀行にある
  • イールドカーブの形状は歪みが解消するまでには至っていないが、市場機能回復までにはある程度時間がかかる

ドル円相場の動き

市場が反応するようなサプライズ発言は特になく、穏やかな動きとなりました。
記者会見の内容はほぼ想定内の発言になったと言えます。

SNSの反応

金融緩和の副作用とか、経済理論と実際の運用との齟齬とか、買い入れた株が負の資産では、とか、問題点を突っつくというか、反省の弁を引き出さんとする質問が多かったけど、政策は適切だったと回答。一切のブレなし!お疲れ様でした。

金融緩和継続でノーサプライズ。でも、円高方向。黒田総裁10年間お疲れさまでした。

おい讀賣新聞、どこが誤算だったかって質問もう4回目だよ。何が分からないんだよ!

総裁ラストの記者会見ですから10年間の総括が中心で、来月以降の金融政策に関してはやはり回答しづらいといったところかと思います。

黒田さん、大変な10年の間総裁お疲れさまでした。1年前からずっと記者会見を見続けてきて、感慨深いです。去年一年間日銀イベントをチャンスとしてトレードさせてもらいました。12月は手ひどくやられたけど

黒田さんは様々な圧力もあったかと思いますが、ブレなかったですね

しかし欧州は黒田さんが退任する、最後の会合が終わった、現状維持でもとにかく ドル売りしたくて仕方ない感じ。

大江さんが唯一タブーの消費税増税に切り込んだのが質問としてはいちばんでした。あとは割とどーでもよい質問。

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