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相場で生き残る為に必須とも言えるのが「的確に損切り(ロスカット)ができるスキル」です。
これがしっかりとできなければ相場で生き残ることは100%不可能です。
ただ、損切り(ロスカット)の重要性について理解はしているけど「じゃあ具体的に損切りってどうやればいいの?」という疑問を抱く方も多いと思います。
そこで、今回は具体的な損切り(ロスカット)への考え方、ルールの設定方法についてわかりやすく解説していきます。
損切り(ロスカット)に対する2つのアプローチ方法
損切りをする方法には大きく分けると2つのアプローチ方法があります。
1.「自己主体」で損切りをする方法
一つ目の考え方は「自己主体」で損切りをしていく方法です。
自己主体というのは相場の動きなどを考慮せずに、自分の中で決めた割合や金額などで損切りをしていく方法です。
例えば、
- 含み損が-2万円に達したら損切り
- 資金に対して-2%以上の含み損がでたら損切り
といったような考え方がまさに自己主体による損切りです。
自分自身の資金が-2万円になろうが相場には関係がありません。
その-2万円というのはあくまで自分自身の勝手な都合にすぎないわけです。
しかし自分の資金を守る為には、時に相場の動きとは別の概念で自分自身の許容範囲を設定しておくことも大切と言えます。
そんな時にはこの自己主体の考え方で損切りをしていくことが必要になる場面もあります。
リスクの許容範囲を明確に設定できるメリットがある半面、相場の動きを考慮せずに損切りをすることになるので「損切りをしたら反転してすぐに戻ってきた」みたいなことも起こりやすくなるデメリットがあります。
2.「相場主体」で損切りをする方法
二つ目の考え方が「相場主体」で損切りをしていく方法です。
「相場主体」というのは言葉の通りで、相場の動きに合わせて損切りをしていく方法です。
例えば、
- トレンド転換のサインが現れた局面で損切り
- 直近の安値を下回ったタイミングで損切り
- 抵抗線をブレイクしたタイミングで損切り
といったような考え方が相場主体による損切りです。
「いくらマイナスになったら損切り」といったような自己主体の考え方とは違い、相場の動き方によって損切りをするタイミングも変わってきます。
そうすることで「損切りをした瞬間に反転して戻ってきた」みたいなことを減らすことが可能です。
相場の動きに合わせることができるので、タイミングの悪いところでの損切りが防げるメリットがある半面、リスクの許容範囲が明確になりにくく損失が膨らんでしまうデメリットがあります。
損切り(ロスカット)に対する重要な考え方
損切り方法については大きく分けると2つのアプローチがあるわけですが基本的には「相場主体」で考えるべきだと思います。
というのも、「自己主体」による損切りはいわゆる「損切り貧乏」になりやすいからです。
損切りが重要であることを理解してはいるものの、あまりにも損切りが早すぎたりタイミングが悪すぎることで、損切りの回数ばかりが増えて結果的に損が膨らんでしまう人のこと
損切りが早すぎたり、タイミングが悪い人は相場の動きを考慮せずに自己主体で損切りをしてしまうことが多いのです。
例えば、上記のようなトレードがタイミングの悪い損切りの例です。
緑〇の所で売りエントリーをしましたが、その後はジワジワと上がっていってしまいます。
そこで、あらかじめ決めていた「含み損が-2万円に達したら損切り」という自己主体のルールに則って赤〇の所で損切りを決行します。
しかし相場を良く見ると、実はもう少し待てば抵抗線にぶつかりそうな局面でもあったわけです。
結果的にレートはこの抵抗線付近で再度下落していくことになり、損切りをしなければプラスのトレードができた場面です。
このような場面では抵抗線を上にブレイクしてから損切りをしても遅くはありません。
しかし、自己主体で「含み損が-2万円になったら損切りをする」というルールを設けていると、抵抗線付近であろうが関係なく損切りをしてしまいやすいのです。
このようにタイミングの悪い損切りばかりを繰り返してしまえば、当然損切り貧乏になってしまいます。
それを防ぐためにはやはり「自己主体」ではなく「相場主体」による考え方で損切りを決行していくことが大切になります。
ただし「リスクの最大許容範囲」に関してだけ言えば、相場主体ではなく自己主体で設定するといいと思います。
例えば「1回のトレードで許容できる最大リスクは5万円まで」といった感じです。
この例では緑のマルのエントリーポイントから仮に抵抗線を上に抜けた赤いマルの局面までポジションを持ったとしても-4万円になるとします。この場合であればリスクの最大許容範囲である-5万円以内なので、勝負にいけるという計算となります。
このように-5万円の許容範囲内に収まるようにロット数やエントリーのタイミングなどを考えるようにしていくわけです。
具体的な損切り(ロスカット)ルールの設定方法
損切りルールの設定方法は「自己主体」と「相場主体」の二つのアプローチのハイブリット型がおすすめです。
まず、一度のトレードでいくらまでの損失なら許容できるのか?という部分については自己主体の考え方でいいと思います。
これに加えて損切りポイントの設定に関しては相場主体で考えていきます。
ロジックは以下のようになります。
1.エントリーと同時に相場主体で損切りポイントを明確に設定する
まずは相場主体の考え方で、エントリーと同時に損切りポイントも明確に設定します。
重要な考え方なのが「エントリーと同時に損切りポイントも明確に設定する」ということです。
損切りポイントをあらかじめ明確にすることでリスクがはっきりと見えるようになります。
相場主体による損切りポイントの見つけ方の例をいくつか紹介します。
直近の高値や安値を基準としてロスカット
例えば売りポジションを持っている状態だったとした場合、上記のように直近の高値を越えた場面で損切りをするといったのも一つの目安となります。
直近の高値や安値というのは、相場の動きを判断する上で一つの重要な指標となります。
上記のような場面では直近の高値を上に抜けた赤のマルの所から上昇トレンドの勢いが更に強くなってもおかしくないので、売りポジションを持っている場合は一旦ここで損切りをしておいてもいい場面です。
トレンド転換のサインを基準としてロスカット
上記の例では、2本の移動平均線がクロスしている「ゴールデンクロス」が発生したタイミングを損切りの目安としています。
ゴールデンクロスが発生した赤〇の所から上昇トレンドになる可能性があるので、もし売りポジションを持っていた場合はここで一旦ロスカットをしておいてもいい場面です。
この例ではわかりやすくトレンド転換のサインとして移動平均線のゴールデンクロスを使いましたが、トレンド転換が伺えるサインであればトレンドラインを使ってもボリンジャーバンドを使っても何でもOKです。
自分が普段から使っている使い慣れた指標を使うようにするといいと思います。
いずれにせよ、自分が思っていた方向とは別の方向へいきそうなサインが現れた場合は素直に損切りをしておくことが大切です。
サポートライン、レジスタンスラインを基準としてロスカット
サポートラインやレジスタインスラインをブレイクしたタイミングは大きく動きやすいタイミングでもあります。
なので、もし上記のような場面で売りポジションを持っていた場合は、レジスタンスラインを上に抜けた赤いマルの所で一旦損切りをしておいてもいい場面です。
トレンドが発生した場面、トレンドが転換した場面などが損切りポイントとなります。
サポートラインとレジスタンスラインの引き方と使い方を知れば相場のシナリオが描ける
2.設定した損切りポイントで損切をした際に許容できる損失で収まる範囲内でのロット数でエントリーする
損切りポイントを設定したら、次は自己主体で「このトレードでいくらまでなら損失を出してもいいか?」ということを考えていきます。
例えば自己資金が100万円だとして、このトレードで自己資金の-2%、つまり-2万円までなら損失は許容できるとした場合は、損切りポイントで損切りをした際に-2万円を越えないようなロット数に調整します。
「損失を2万円以内に収める為にはロット数は5じゃ多いから4にしよう」などとロット数を調整して損失額を限定することができます。
なので、損切りポイントの設定方法や一度のトレードで許容できる損失額によってロット数は変わってくるということです。
このやり方であれば損切り貧乏にもなりにくく、かつ損失も明確に把握できるので、まずはこのやり方で損切りルールを設定してみるのがおすすめです。