ゴトー日とは?意味と仲値(9時55分)にドル円が動く理由をわかりやすく

※記事内に広告を含む場合があります

こんな疑問を持つ方へ
  • ゴトー日とは何?どういう意味?
  • なぜゴトー日にドル円が上がると言われるの?何時ごろ?
  • 金曜日や土日のゴトー日はどうなる?
  • FXでゴトー日を使うときに気をつけることは?

ゴトー日(五十日)とは、毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日(月末)のことです。会社の支払いが集まる日で、FXでは輸入企業のドル買いによって、銀行の仲値が決まる9時55分ごろまでドル円が上がりやすい日と言われてきました。この記事では、ゴトー日の意味と、仲値にドル円が動くと言われる理由を解説します。hiro-fx.comが集めた2025〜2026年のドル円の1秒足で、実際にどうだったかも紹介します。

ゴトー日とは?5と10のつく「五十日」のこと

項目内容
日付毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日(30日のかわりに月末とする数え方もある)
読み方ごとうび(ゴトー日・五十日・五・十日とも書く)
なぜこの日か会社どうしの支払い・集金の日として、5と10のつく日が昔から多く使われてきた
土日祝の場合前の営業日に前倒しされることが多く、市況ニュースでは「実質ゴトー日」と呼ばれる
英語Gotobi(gotobi day)。海外の為替ニュースでもそのまま使われる

※hiro-fx.com作成

ゴトー日は「5(ご)と10(とお)の日」という意味で、漢字では五十日と書きます。日本の会社では、取引先への支払いや集金、給料日を5と10のつく日に決めることが多く、お金の動きが集まる日として知られてきました。

31日まである月は「30日」と「月末(31日)」のどちらをゴトー日に数えるかで説明が分かれます。31日はゴトー日ではありませんが、月末の支払いが集まる日として、ゴトー日と同じように注目されます。2月は30日がないので、月末の28日(うるう年は29日)が月末の支払い日になります。

なぜゴトー日にドル円が上がると言われる?輸入企業と仲値

図1 ゴトー日にドル円が上がると言われるしくみ 輸入企業の支払いが集まる日に、仲値(9時55分ごろ)に向けてドル買いが増えるという説明 1 輸入企業 ゴトー日に 海外への支払い (ドルが必要) → 2 銀行 仲値でドルを売る 約束が増え、 ドルが足りなくなる → 3 市場 銀行が9時55分 までにドルを 買い集める → 4 ドル円 仲値に向けて 上がりやすい (仲値後は反落も)

図: hiro-fx.com作成。市場で一般に言われている説明を図にしたもの

海外から商品を買う輸入企業は、支払いのためにドルが必要です。支払日がゴトー日に集まると、その日に銀行で円をドルに替える注文が増えます。この両替には、銀行がその日の朝に決める「仲値」のレートが使われます。

銀行は仲値で企業にドルを売る約束をするので、手元のドルが足りなければ、仲値が決まる9時55分ごろまでに市場でドルを買い集めます。このドル買いがドル円を押し上げる、というのがゴトー日の説明です。仲値が決まると買う理由がなくなるため、そのあとは下がりやすいとも言われます。

仲値とは?9時55分のレートで決まる銀行の基準レート

仲値(なかね)は、銀行がその日に会社や個人と外貨を両替するときの基準になるレートです。各銀行が9時55分ごろの市場のレートを参考に決め、10時ごろに公表します。三菱UFJ銀行の仲値が代表的で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのサイトに公表相場として載ります。

ゴトー日に銀行が関係するのはなぜ?

企業の両替は、企業が自分で市場でドルを買うのではなく、取引している銀行を通すのが一般的です。そのため、ゴトー日のドルの需要は、いったん銀行に集まってから市場に出ていきます。ゴトー日の話に必ず銀行と仲値が出てくるのはこのためです。

ゴトー日は何時が注目?9時から仲値までの時間帯

時刻(日本時間)何が起きると言われるか
8時〜9時東京の銀行が動き出す。ゴトー日のドル買いを先回りする動きが出ることも
9時〜9時55分仲値に向けてドル買いが増えやすい時間。ゴトー日の注目はここ
9時55分仲値の基準になる時刻
10時ごろ銀行が仲値を公表
9時55分〜10時30分ドル買いが一巡し、下がりやすいと言われる

※hiro-fx.com作成。夏時間・冬時間に関係なく、仲値は日本時間の9時55分

ゴトー日が意識されるのは、主に東京の朝の時間帯です。9時から仲値の9時55分までが、ドル買いが入りやすいと言われる時間です。仲値は日本の銀行の決まりなので、アメリカやヨーロッパの夏時間・冬時間が切り替わっても、日本時間の9時55分のままです。

【データ】ゴトー日の9時→仲値、ドル円が上がったのは111回中54回

図2 9時から仲値(9時55分)までにドル円が上がった日の割合 2025年1月6日〜2026年10月7日の東京の営業日。月末と重なるゴトー日は月末に入れた 通常日(295回) 54%(160回) ゴトー日(111回) 49%(54回)  うち金曜(49回) 59%(29回)  うち金曜以外(62回) 40%(25回) 月末の最終営業日(21回) 71%(15回) 50%

図: hiro-fx.comが集めたドル円の1秒足(2025年1月6日〜2026年10月7日・東京の営業日427日)を集計。ゴトー日は前倒しを含む

hiro-fx.comは、2025年1月から2026年10月7日までのドル円の1秒足を集計しました。ゴトー日(月末と重なる日を除く)に9時から仲値までドル円が上がったのは111回中54回(49%)でした。ゴトー日でない通常日の54%より少なく、この期間は「ゴトー日は上がりやすい」とは言えない結果です。

ただし、曜日で分けると違いが出ました。金曜日のゴトー日は49回中29回(59%)が上がり、金曜以外は62回中25回(40%)にとどまっています。月末の最終営業日は21回中15回(71%)でした。仲値のあと10時30分までにドル円が下がったゴトー日は、111回中61回です。

あわせて読みたい:ゴトー日のドル円は本当に上がる?111回の1秒足で勝率と手法を検証

金曜日のゴトー日と、土日祝のときはどうなる?

本来のゴトー日曜日など実際のゴトー日
2026年10月10日土曜10月9日(金)
2026年10月25日日曜10月23日(金)
2026年11月15日日曜11月13日(金)
2026年12月5日土曜12月4日(金)
2026年12月20日日曜12月18日(金)

※土日祝・銀行の休業日は前の営業日に前倒しして計算。hiro-fx.com作成

ゴトー日が土日や祝日にあたると、支払いは前の営業日に前倒しされるのが一般的です。たとえば2026年11月15日は日曜日なので、13日の金曜日が「実質ゴトー日」になります。土曜と日曜のゴトー日はどちらも金曜日に移るため、金曜日はゴトー日になりやすい曜日です。

金曜日のゴトー日は、週末の分の支払いも重なって、ドル買いが多くなりやすいと言われます。上のデータでも、金曜のゴトー日は上がった日の割合が高めでした。ただし、ゴトー日でない金曜日も上がった日が多く、金曜日だけの特徴の可能性もある点には注意が必要です。

ゴトー日は道が渋滞する?銀行が混む理由

ゴトー日に言われること理由とされること実際は
道路が混む集金・支払い・納品の車が増える首都高の分析では、目立って混むのは25日と月末で、5日・10日は渋滞と関係が見られないとされる
銀行・ATMが混む給料・支払い・振り込みが集まる25日や月末の給料日、年金の支給日は混みやすい
ドル円が上がりやすい輸入企業のドル買い2025〜2026年は金曜と月末以外では上がりやすいとは言えなかった(上のデータ)

※首都高の分析は乗りものニュース「『五十日は混む』は都市伝説」による。hiro-fx.com作成

ゴトー日に道路や銀行が混むと言われるのも、ドル円と同じ「支払いが集まる」という商習慣が理由です。ただ、首都高速の渋滞を分析した記事では、目立って混むのは25日と月末で、5日や10日は渋滞と関係が見られないとされています。言い伝えと実際の数字が違うのは、為替と同じです。

FXでゴトー日を使うときの注意点

図3 ゴトー日にFXで取引する前に確かめたい5つ ゴトー日は「必ず上がる日」ではない。条件を確かめてから考える □ 今日は本当のゴトー日? 土日祝のゴトー日は前の営業日に前倒し。月末と重なる日は値動きの形が違う □ 金曜日か、それ以外か 金曜のゴトー日は上がった日が多く、金曜以外は通常日より少なかった(2025〜2026年) □ 9時前のスプレッド(売値と買値の差) 業者によっては9時前に広がる。数pipsを狙う取引では大きな負担 □ 同じ時間帯の指標・要人発言 日銀の会合や国内指標があると、ゴトー日の動きより大きく動く □ 仲値のあとの持ち方 仲値のあとは下がりやすいとされる。持ち越すなら損切りの位置を決めておく

図: hiro-fx.com作成

ゴトー日は「上がりやすいと言われる日」で、必ず上がる日ではありません。上のデータのように、期間や曜日によって結果は大きく変わります。数pipsを狙う短い取引では、9時前に広がりやすいスプレッド(売値と買値の差)が、そのまま負けにつながることもあります。

同じ朝の時間帯に日銀の会合や国内の指標があると、ゴトー日の動きはかき消されます。取引する前に、その日の予定をFXイベントカレンダーで確かめましょう。仲値前後のドル円の値動きは、仲値・時間帯アノマリー統計で毎日更新しています。

よくある質問

Q. ゴトー日はドル円以外の通貨ペアにも関係ありますか?

A. 輸入企業の支払いはドル建てが多いため、主にドル円で語られます。ユーロ円などのクロス円も、ドル円につられて動くことはあります。

Q. ゴトー日の仲値は何時に決まりますか?

A. 各銀行が9時55分ごろの市場のレートを参考に決め、10時ごろに公表します。ゴトー日でも時刻は同じです。

Q. ゴトー日は円安になりやすいのですか?

A. 仲値までの短い時間に、ドル買い(円売り)が出やすいと言われる日です。1日を通して円安になりやすいという意味ではありません。

Q. ゴトー日の仲値トレードは儲かりますか?

A. 「必ず儲かる方法」ではありません。hiro-fx.comの集計では、ゴトー日の9時から仲値までの上昇は半分程度でした。スプレッドを引いた損得はゴトー日の検証記事で詳しく比べています。

Q. 31日はゴトー日ですか?

A. 31日はゴトー日ではありませんが、月末の支払いが集まる日なので、ゴトー日と同じように仲値に向けたドル買いが意識されることがあります。

まとめ:ゴトー日は「支払いが集まる日」

  • ゴトー日(五十日)とは、毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日(月末)のこと。英語でもGotobi
  • 輸入企業の支払いが集まり、仲値(9時55分)に向けて銀行のドル買いが増えるため、ドル円が上がりやすいと言われる
  • 土日祝のゴトー日は前の営業日に前倒し。土日の分が移るので金曜日がゴトー日になりやすい
  • 2025〜2026年の1秒足では、9時→仲値の上昇はゴトー日111回中54回。金曜は59%、金曜以外は40%
  • 必ず上がる日ではない。スプレッド・指標・月末との重なりを確かめてから考える

※この記事の情報は2026年10月16日時点のものです。主な出典: 三菱UFJリサーチ&コンサルティング「外国為替相場」、伊藤隆敏・山田昌弘「Puzzles in the Tokyo Fixing in the Forex Market」(NBER Working Paper 22820)、乗りものニュース「『五十日は混む』は都市伝説」。ドル円の集計はhiro-fx.comが集めた1秒足によるもので、過去の値動きは将来の値動きを示すものではありません。この記事は投資を勧めるものではありません。