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ゴトー日の仲値は本当に上がるのか?ドル円46営業日の実データで検証した

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「ゴトー日(5・10日)は輸入企業のドル買いが集まるので、ドル円は仲値(9:55)に向けて上がりやすく、仲値を過ぎると反落しやすい」。FXの世界で長く語られてきた通説です。本当にそうなのか、このサイトで毎日自動蓄積している仲値・時間帯アノマリー統計のデータ(Yahoo Finance の5分足ベース)で検証してみました。対象は2026年6月17日〜8月21日の46営業日(ゴトー日12日・通常日32日・月末2日)、集計は2026年8月23日時点のものです。

この記事でわかること
・ゴトー日のドル円は9:00→仲値9:55で平均何pips動いたか(通常日との比較)
・「仲値まで上昇→仲値後に反落」の教科書パターンが実際に何日あったか
・全期間と直近1ヶ月で結果がどう変わったか、月末はどうだったか

結論:この期間のゴトー日は「仲値に向けて上昇」になっていませんでした

ゴトー日12日の9:00→9:55の値幅は平均−4.8pips・中央値−4.4pipsで、上昇した日は12日中5日(42%)でした。通常日32日は平均−4.4pips・上昇率56%(18日)ですので、少なくとも2026年6〜8月のデータでは、ゴトー日だからといって仲値に向けて上がりやすいという傾向は確認できませんでした。

仲値後(9:55→10:30)の反落についても、ゴトー日は平均−1.6pips・反落した日は12日中7日(58%)。通常日の反落率62%(32日中20日)と大きな差はなく、「ゴトー日だから仲値後に下がる」とも言いにくい結果です。「仲値まで上昇して、仲値後に反落する」という教科書どおりの形になった日は、ゴトー日では12日中2日にとどまりました(通常日は32日中16日)。

検証の中身:日タイプ別の値幅と勝率

9:00の価格を基準に、各時刻までのドル円の変化をpipsで集計しています。「上昇率」は仲値までにプラスだった日の割合、「反落率」は仲値後にマイナス(0以下)だった日の割合です。

区間ゴトー日(n=12)通常日(n=32)通常日・8/3除外(n=31)月末(n=2)
仲値まで 9:00→9:55 平均−4.8pips−4.4pips+1.5pips+43.9pips
同・中央値−4.4pips+1.6pips+1.9pips+43.9pips
同・上昇率42%(5/12)56%(18/32)58%(18/31)100%(2/2)
同・最大/最小+14.6/−27.9+18.8/−188.2+18.8/−18.4+45.9/+41.9
仲値後 9:55→10:30 平均−1.6pips+1.2pips−0.5pips−18.1pips
同・反落率58%(7/12)62%(20/32)65%(20/31)100%(2/2)
直前5分 9:50→9:55 平均−2.5pips−1.0pips+19.6pips
直後5分 9:55→10:00 平均−1.1pips+1.2pips−16.1pips

出典:仲値・時間帯アノマリー統計(2026年8月23日 10:50集計、対象2026-06-17〜2026-08-21)。通常日の8月3日は9:25〜9:45に約2円急落した特異日のため、除外した列も併記しています。

平均パスをチャートにすると、ゴトー日(青)は9:30頃まで小幅プラスで推移したあと、9:50〜9:55にかけて下げ、仲値後も10:20頃まで軟調という形でした。通常日(8/3除外・オレンジ)はほぼ横ばいで、仲値前後で目立った山谷はありません。

-12 -9 -6 -3 +0 +3 +6 仲値 9:55 9:00 9:15 9:30 9:45 10:00 10:15 10:30 ゴトー日(n=12) 通常日(n=31・8/3除外) pips(9:00比)

直近1ヶ月だけを見ると、向きが逆になっていました

期間を直近1ヶ月(7月21日〜8月21日)に絞ると、ゴトー日6日の仲値までの値幅は平均+3.0pips・中央値+6.2pips・上昇率67%(4/6)と、全期間とは逆向きでした。前半(6月17日〜7月20日)のゴトー日6日は平均−12.6pips・上昇1/6で、7月3日(−23.7pips)と7月10日(−27.9pips)の2日が全期間の平均を大きく押し下げています。一方で直近1ヶ月は仲値後に平均+4.3pips・反落率33%(2/6)と、反落どころか続伸する日のほうが多くなっていました。

月末はきれいな「上昇→反落」でした(ただし2件)

6月30日は仲値まで+41.9pips→仲値後−21.5pips、7月31日は+45.9pips→−14.8pipsで、2件とも通説どおりの形です。ただしサンプルは2件しかなく、この時期の月末はたまたま強いドル買い需要と重なった可能性もあるため、「月末は必ずこうなる」とは言えません。

秒スキャ視点のポイント:この期間のゴトー日は「上がるか下がるか」よりも「動く幅が大きい」ことのほうが特徴的でした。仲値までの値幅の絶対値はゴトー日が平均12.2pips、通常日(8/3除外)が7.9pipsです。方向を決め打ちしてエントリーするより、9:50前後からボラティリティが出やすい時間帯として、逆行時の損切り幅を通常日より広めに見ておく、あるいは動き出した方向に短く乗る、という使い方のほうがデータには合っていそうです。

注意点:サンプル数と期間依存

まず、ゴトー日は12件・月末は2件と、サンプル数はまだ少ない段階です。前半と後半で向きが逆になっていることからも分かるように、この結果は「2026年6〜8月のドル円はこうだった」という記録であり、長期的な傾向として断定できるものではありません。8月3日のような特異日は平均値を大きく歪めるため、中央値と併せて見ることをおすすめします。

また、このデータは5分足の終値ベースで、実際の仲値レートそのものではありません。祝日前倒しのゴトー日判定(5・10日が休日の場合は前営業日)を採用していますが、実需の集まり方は月や輸入企業の決済サイクルによっても変わります。

統計は仲値・時間帯アノマリー統計で毎日10:50に自動更新され、サンプルは日々増えていきます。期間チップで「過去1ヶ月」に切り替えたり、日別の1分足ローソクで個別の日を確認したりできます。ゴトー日が増えてきたら、あらためて同じ切り口で再検証する予定です。

※本記事は公開データに基づく情報提供を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。