FXで金銭的な目標を立てるべきではない3つの理由

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FXトレードを行う際に多くの初心者トレーダーは「毎日1万円稼ぐ」とか「毎月10万円稼ぐ」といったような金銭的な目標を立ててしまうことあります。
しかし、このような「金銭的な目標を設定してしまう」というのは多くの人がやってしまいがちな代表的な間違いの一つです。
これは多くのネット上の情報や書籍等でも「まずは目標金額を設定しましょう」と言っている影響があると思いますが、思考停止でこのような情報を鵜呑みにしてはいけません。
今回はFXで金銭的な目標を立てるべきではない3つの理由について解説していきます。

FXで金銭的な目標を立てるべきではない3つの理由

1.目標があることによって「無理なトレード」をしてしまう

例えば、あなたは「毎月10万円を稼ぐ」という目標を立てていたとします。
そんな中、今月もあと1日で終わるというタイミングであと1万円稼げれば目標の10万円を達成できるという状況になった場合、なんとかあと1日で1万円を稼ごうと「無理をして」トレードをしなければいけなくなるのです。
これはその日の相場がチャンスであるなしに関係なく「とにかく目標を達成したい」という気持ちによって無理なトレードをしてしまう原因になってしまうのです。
本来、大事なことは「チャンスの場面だけ」でトレードをすることであり、チャンスが無いのであれば無理をしてトレードをするべきではありません。

2.目標があることによって「ポジポジ病」になってしまう

初心者トレーダーがやってしまいがちな代表的な失敗に「ポジポジ病」があります。
ポジポジ病とはとにかくいつでもポジションを抱えていないと気が済まないような一種の病気のようなものです。
しかし、FXでは無駄なトレードが多いと累計で勝ち続けることは非常に難しくなります。
大事なことはできるだけ勝つ確率の高い勝負「だけ」をし続けることです。
しかし、目標を設定することによって、目標達成のためにできるだけトレード回数を増やさなければいけなくなってしまうのです。これによって無駄なトレードが増え、ポジポジ病になってしまう大きな原因となります。

3.目標があることによって「焦って」しまう

目標設定というのはそもそも、自分自身に対して結果を出すためのモチベーション維持や、やる気を上げるために必要となるものです。
そしてこの目標設定には「あえて自分を焦らせることでやる気を引き出す」といった効果があり、通常であればこれは結果を出すうえでとても有効なものと言えます。
例えば「1カ月以内に3キロ痩せる」という目標を設定した場合、「1カ月以内に痩せなければいけない」という「焦りの感情」を刺激することでやる気が上がり、モチベーション維持もできるのです。
しかしFXなどの投資の場合は、その焦りの感情を刺激する効果がマイナスに働きます。
焦りの感情があると上記で説明したような無理なトレードをしてしまったり、ポジポジ病になってしまうのもそうですし、他にも焦って利確をしてしまったり、焦って投資判断をしてしまったり、焦って操作ミスをしてしまったり等、とにかくFXにおいて良いことは一切ありません。
目標設定によってFXでは一切必要のない「自分自身の焦り」という感情を引き出してしまうことになるのです。

FXで勝つために大事なことは「相場都合」に合わせること

FXで勝つために大事なことは「相場都合」に合わせること

目標設定をしてしまうことで「無理なトレードをしてしまう」「ポジポジ病になってしまう」「焦ってしまう」といったように、とにかくFXトレードにおいては良いことは一切ありません。
そもそも「1カ月以内にいくら稼ぎたい」とか「年間でいくら稼ぎたい」といったような目標というのは全て「自己都合」にすぎません。
あなたがいつまでにいくら稼ぎたいのかなんて相場には一切関係のない話です。

FXで勝つためにとても大事なことは常に「相場都合に合わせる」という意識を持つことです。
「相場都合に合わせる」というのは相場の動きに合わせて柔軟にトレードを変化させられる考え方のことです。
なので、相場の動き的にチャンスであればトレードをするし、チャンスでなければトレードをしないといったことが相場都合に合わせるということです。
1日の中でチャンスが無いと判断したらトレードしないという選択がトレーダーとして生き残る上で正しい選択です。
そこに「今日中にいくら稼ぎたい」といったような自己都合を相場に持ち込んで、無理やりトレードをしてしまうようなトレーダーは生き残れる可能性は非常に低いと思われます。

とにかく長く生き残りたいのであれば、できるだけ「自己都合を排除し、相場都合に合わせる」ということを意識することが大切です。

「1年間で100万円を稼いでやろう」ではなく、「相場都合に合わせてトレードを続けていたら、結果的に1年間で100万円稼げていた」が正しい利益への認識です。

FXトレードにおける正しい目標の立て方

FXトレードにおける正しい目標の立て方

とにかく、ここで説明したようにFXにおいて金銭的な目標を立てることは圧倒的にデメリットが大きいのでやらない方がいいです。
しかし、やり方によっては目標設定を推奨できるパターンもあります。
それが「自己成長に繋がる目標設定」です。
例えば、以下のような目標設定はむしろ設定することを推奨できます。

  • 今月中にFXの本を10冊読む
  • 今日は資金管理方法について学ぶ
  • 今月は各通貨の特徴について理解する
  • 経済指標について1日1つ知識を深める
  • テクニカル分析のやり方を勉強する
  • 1日1つトレードスタイルを試して、自分にあったスタイルを今月中に確立する
  • チャート分析練習を毎日行う

金銭的な目標ではなく、上記のような「自己成長に繋がるような目標」に関しては、どんどん設定して自分のモチベーション維持ややる気アップに繋げていくのがいいと思います。
このようなスキルアップに繋がる目標の立て方であれば、自分自身の身になるようなものばかりなので、必ずいつか役に立つ時がきます。
しかし、金銭的な目標ばかりを立ててしまうトレーダーはいつまでたっても成長することはありません。
同じ失敗を繰り返すことも多いですし、1年後も全く知識も増えてなければ、スキルも上がっていないトレーダーとなってしまうのです。

しっかりと自分自身の成長に繋がるような目標設定をして、金銭的な目標設定しかしていないトレーダーと数年後に大きな差をつけてやりましょう。

まとめ

当然ですが、ほとんどの人はお金を稼ぎたくてFXを始めると思います。
なので金銭的な目標を立ててしまうのも無理はありませんし、気持ちはよくわかります。
しかし、ある意味で矛盾するようなことですが「FXで稼ぐ為には稼ぐことを目標にしない」というのが実は勝つためには大切になる考え方です。
この矛盾した感覚が掴めるようになると、初心者トレーダーから一歩前進です。
感覚としては「あとで振り返ってみたら結果がついてきていた」というのが理想です。

この感覚を掴めるように「金銭的な目標」といった自己都合をできるだけ排除して、相場都合でトレードできるようになっていきましょう。

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