FXで勝ちたいなら予想はしない方がいいよっていう話

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FXトレードで勝つ為には予想が必要だと考えているトレーダーも多いと思います。

  • 勝っている人は的確な予想ができている
  • 凄いトレーダーはみんな予想が的中している

このように考えてしまうこともあると思います。

しかし、実はFXで勝つ為に「予想」というものは必要ありませんし、むしろそれどころか予想はトレードの邪魔になる危険性すらあります。

今回は「FXトレードにおいて予想は必要ない」ということについてお話していきます。

この記事について動画でも解説しておりますので、是非ご覧ください。

動画が見づらいという方は以下からテキストを読み進めて下さい。

未来のことは誰にもわからないという大前提

未来のことは誰にもわからないという大前提

まず、理解しておかなければいけないのが「未来のことは誰にもわからない」という当たり前の大前提です。(インサイダーなどで事前に情報を得るといった類の話は別)

当たり前なんですが、意外とこの大前提がすっぽりと抜けてしまっている初心者トレーダーって多いんです。

実態不明の「何となく凄そうな人」がSNS等で「しばらくは上がる」とか「ここから下がる」等と今後の相場の予想をしていると、その予想を鵜呑みにしてしまう人ってかなり多いです。

人間というのは不安な時ほど他人に頼りたくなる生き物ですので、自分が不安な時に自信満々に「ここから上がる」と言われるとついつい信じてみたくなってしまうものだからです。

しかし、その何となく凄そうな人も当然未来が見えているわけではなく、当たる時もあれば外れる時もあり、結局のところただの一個人の予想に過ぎません。

どんなに頭のいい人でも、どんなスーパートレーダーでも「未来が見えているわけではない」という当たり前の大前提をしっかりと頭に入れておくことが第一歩です。

予想をベースにトレードしている限り安定はしない

未来のことは誰にもわからないのですから、そのわからないことをいくら真剣に考えたところで結果は常に「どうなるかわからない」ものとなります。

つまり、未来予想をしてトレードをしている限り結果も不安定なものとなってしまうのです。

トレードにおいて予想という行為は無駄な労力と言っていいと思います。

「予想」ではなく「期待値」でトレードをする

「予想」ではなく「期待値」でトレードをする

予想をしないのであればどうやってトレードをすればいいのかというと、「期待値」をベースにトレードを行えるようになることが大切です。

期待値とは?
言葉の通り「期待される値」のことです。 ある試行を行ったとき,その結果として得られる数値の平均値です。

相場における期待値とは?

期待値というのは基本的に過去の統計から平均値を算出するということになります。つまり…

  • このパターンの時は上がりやすい
  • このパターンの時は反発しやすい
  • このパターンの時はトレンドを形成しやすい

といったような過去のあらゆる統計データからできるだけ期待値の高いパターンを見つけ出すのです。(難しく考えすぎずに王道のテクニカル分析で十分です)

これは予想をする行為とは大きく異なり、あくまでパターンを識別し、そのパターンに当てはめてトレードをするだけですので、そこから相場がどのように動くかはわからなくても大丈夫なのです。

過去のパターン通りに動く可能性もありますし、当然過去のパターン通りに動かない可能性もあります。予想をしているわけではないので、それはどちらでもいいのです。(パターンから外れたら損切をし、パターン通りだったら利益がでるだけです)

ただ、過去のパターンから同じ動きをする期待値の高い場面であることは間違いなく、ただただ期待値の高いトレードを繰り返していくことが、長期的に安定したトレードに繋がるのです。

「予想でトレードをする人」と「期待値でトレードをする人」の違い

わかりやすい例として「サイコロをふって1,2,3,4がでたら賭けた金額が2倍、5,6がでたら賭けた金額没収」というゲームがあったとします。これはやればやるだけお金が増えていく期待値の高いゲームですよね。

「予想をする人」というのは次のサイコロを振る時にいちいち何がでるかを予想します。「3回連続で1~4が来てるから、次あたり5か6がきそうだな…。よし次は賭けるのをやめておこう」などと考えるのです。

しかし「期待値でトレードをする人」というのは予想をしないので次にどの目がくるのかは全く興味がありません。ただただ、この期待値の高いゲームをひたすら繰り返していくことだけを考えます。2連敗しようが3連敗しようが関係なく、ただひたすら繰り返すのです。

これが「予想でトレードをする人」と「期待値でトレードをする人」の違いです。

ルーレットの胴元が儲かる理由も「期待値」によるもの

カジノ等にあるルーレットにおいて胴元が儲かっている理由を理解することもトレードで勝ち続ける為の大きなヒントとなります。

ルーレットというのは結果は完全なランダムですよね。にもかかわらず必ず胴元は勝てるようになっていて、そこに「期待値」の考え方があります。

ルーレットは全部で38個の数字がありますが、その中に「0」と「00」という緑のマスがあります。つまり38個の数字の中に緑の「0」と「00」があることによって、 赤と黒の完全な二分の一ではなくなっているのです。

お客さん側は赤に賭けても黒に賭けても、この緑の0か00に入った場合はハズレとなり、その分は胴元の利益となります。

つまり「この2マス分胴元は期待値が高い」ということが言えるのです。

胴元は38マス中2マス分有利なので、胴元の還元率は102.7%となり、やればやるほど+2.7%分の利益がでる期待値となっているのです。

胴元はいちいち次に赤がくるか黒がくるかを予想する必要はなく、ただただ期待値がプラスのルーレットをひたすら繰り返していけばいいのです。

予想はやがて「先入観」になってしまう場合も

予想はやがて「先入観」になってしまう場合も

冒頭で「予想はトレードの邪魔になる危険性がある」ということをお伝えしましたが、その理由は予想というのはそのまま「先入観」になってしまうことが多いからです。

先入観はトレードから柔軟性を奪い、合理的な判断の妨げになります。

「ここから上がる」という予想をした人は、「上がる」という先入観が邪魔をして客観的なデータ分析をすることができず、自己都合による偏った分析をしてしまいます。

些細なデータから上がるという根拠を無理やり見つけ出し、上がるという側面でしか相場を判断できなくなってしまうのです。

つまり予想をしたことによって、その先入観から自己都合による偏った相場の捉え方をしてしまい、結果的に冷静で合理的なトレードができなくなってしまうのです。

大切なことは予想はせずに「どう動くかはわからない」ということを前提に柔軟に立ち回ることです。

「予想」ではなく「期待値」でトレードをできるようにしていきましょう。

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