バイナリーオプションは勝てない?損益分岐の勝率と国内6社の損失口座の割合

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こんな疑問を持つ方へ
  • バイナリーオプションは本当に勝てないの?理由を知りたい
  • 上がるか下がるかの2択なら、勝率は50%じゃないの?
  • 何%当てれば損をしないの?自分の取引で計算したい
  • 「必ず勝てる手法」や自動売買ツールは信じていい?

バイナリーオプションで勝ち続けるのが難しいのは、上がるか下がるかがほぼ五分五分なのに、損をしないには50%より高い勝率が必要だからです。国内でバイナリーオプションを扱う6社の公表データでも、毎月の取引で損をした口座の割合は、各社とも平均で71%を超えていました。

この記事では、勝てないと言われる理由を3つの数字で確かめます。当サイトが集めているドル円の1分足、ペイアウト倍率から計算した損益分岐の勝率、金融先物取引業協会(FFAJ)の各社の損益データです。

バイナリーオプションは勝てない?五分五分の予想に「業者の取り分」がのる

図1 バイナリーオプションで勝ち続けにくい理由 予想の当たりやすさと、損をしないために必要な的中率の差 1 ドル円が上がるか 下がるかは、 ほぼ半々 → 2 購入価格に 業者の取り分が 入っている → 3 損をしないには 50%より高い 的中率が必要 → 4 回数を重ねるほど 平均では 損が残りやすい

図: この記事の結論を4つの段階にまとめたもの(hiro-fx.com作成)

バイナリーオプションは、判定時刻にレートが基準より上か下かを当てる取引です。当たれば受け取り、外れれば購入代金を失うので、見た目は「当たる確率50%のゲーム」に見えます。

ところが、購入価格には業者の取り分が含まれています。たとえばペイアウト倍率が1.8倍なら、1万円で当たれば1万8,000円、外れれば0円です。的中率がちょうど50%だと、2回で2万円払って1万8,000円しか戻らず、平均で購入額の1割が減っていきます。

もちろん、短い期間で見れば勝つ人もいます。ただ、続けるほど「業者の取り分」の分だけ平均が下がるため、長く勝ち続けるには、取り分を上回るほど高い的中率を保ち続ける必要があります。

あわせて読みたい:バイナリーオプションとは?仕組みとFXとの違い、国内の規制をやさしく解説

【データ】ドル円は数分〜2時間後に上がっていた?1分足で検証

図2 ドル円は1分後〜2時間後に上がっていた?(2026年8月27日〜2026年10月2日) ある1分足の終値より、その何分後かの終値が高かった割合。1分ずつずらして数えた 0% 20% 40% 50% 60% 1分後 48.7% 5分後 50.3% 15分後 51.0% 30分後 51.7% 1時間後 53.2% 2時間後 53.1% 残りは下がった回と同じ値の回。出典:hiro-fx.com のドル円1分足(Yahoo Finance)。2時間後は35,742回

図: ドル円1分足の終値と、1分後〜2時間後の終値を比べた割合(2026年8月27日〜2026年10月2日・hiro-fx.com集計)

当サイトが毎時集めているドル円の1分足で、「ある時点から5分後・15分後・2時間後などに上がっていたか」を数えました。5分後に上がっていた割合は50.3%、15分後は51.0%、2時間後は53.1%でした。

どの長さでも、上がった割合は49〜53%に収まり、五分五分に近い結果です。1分後は同じ値のままだった回が3.5%あり、上がった割合は48.7%にとどまりました。

週ごとに見ると「上がりやすさ」は入れかわる

週(月曜はじまり)2時間後に上がっていた割合数えた回数
8月31日の週49.7%6,985回
9月7日の週46.5%6,965回
9月14日の週58.0%6,973回
9月21日の週55.8%6,969回
9月28日の週54.9%5,305回

※ドル円1分足(hiro-fx.com集計)。集計を始めた8月27日〜30日の週は回数が少ないため除き、9月28日の週は10月2日までの分です

2時間後に上がっていた割合を週ごとに分けると、低い週は46.5%(9月7日の週)でした。高い週は58.0%(9月14日の週)で、週によって入れかわっています。期間全体ではドル円は159.26円から157.70円へ下がっていて、「上がった回数」と「値動きの向き」も一致していません。

上がる回が少し多い期間があっても、それが次の週も続くとは限りません。次の節で見るように、損をしないために必要な的中率は50%を何ポイントも上回るため、この程度の偏りでは足りません。

何%当てれば損をしない?ペイアウト倍率から損益分岐の的中率を計算

図3 ペイアウト倍率と「損をしないために必要な的中率」 必要な的中率=1÷倍率。国内の購入価格(ペイアウト1,000円)に直すと=購入価格÷1,000円 ペイアウト倍率 国内の購入価格にすると 損をしない的中率 的中率50%で1回1万円の平均損益 2倍 500円 50.0% ±0円 1.9倍 526円 52.6% −500円 1.85倍 541円 54.1% −750円 1.8倍 556円 55.6% −1,000円 1.7倍 588円 58.8% −1,500円 倍率は例(業者・時間・権利行使価格で変わる)。平均損益=1万円×(0.5×倍率−1)。hiro-fx.com計算

図: ペイアウト倍率ごとの損益分岐の的中率と、的中率50%のときの平均損益(hiro-fx.com計算)

損をしないために必要な的中率(勝率)は、1÷ペイアウト倍率で計算できます。倍率が2倍ならちょうど50%ですが、1.8倍なら55.6%、1.7倍なら58.8%を当て続けないと、平均ではお金が減ります。

国内の業者は、ペイアウトを1枚1,000円で固定し、購入価格が変わる形です。この場合の損をしない的中率は購入価格÷1,000円で、556円で買うなら55.6%が必要です。

上がるか下がるかが本当に半々なら、公平な価格は500円です。外為どっとコムは、同じ権利行使価格の「上がる」と「下がる」の購入価格を足しても1,000円にならないと説明しています。その差が業者の取り分で、取引のたびに必要な的中率を50%より押し上げます。

「手数料0円」でも実質のコストはある

GMOクリック証券のように取引手数料を0円にしている業者もありますが、コストがないわけではありません。GMOクリック証券は、取引レートを理論式で計算し、リスクプレミアムをスプレッドとして上乗せすると説明しています。

1.8倍の取引を、的中率50%で1回1万円ずつ100回続けると、平均では−100,000円です。1回ごとの差は小さく見えても、回数を重ねるほど大きくなります。

国内業者の公表データ:損をした口座は24か月平均で7割超

図4 毎月の取引で損をした口座の割合(国内6社・24か月平均) 2024年9月〜2026年8月。月の通算損益がマイナスだった口座÷取引した口座 0% 25% 50% 75% 100% GMO外貨 78.9% 楽天証券 78.4% GMOクリック証券 75.1% 外為どっとコム 73.9% トレイダーズ証券 72.7% IG証券 71.2% 出典:金融先物取引業協会「個人向け店頭バイナリーオプション取引月次データファイル」を hiro-fx.com が集計

図: 国内でバイナリーオプションを扱う6社の、2024年9月〜2026年8月の月ごとの数字を平均(金融先物取引業協会の月次データ・hiro-fx.com集計)

国内の業者は、協会のルールにもとづいて、顧客全体の損益を月ごとに公表しています。1つは「顧客が払った金額に対して、受け取った金額が何%だったか」、もう1つは「取引した口座のうち、損をした口座が何%だったか」です。

会社払った額に対する受取額損をした口座の割合月ごとの幅
GMO外貨92.5%78.9%74.5〜82.8%
楽天証券95.5%78.4%73.6〜83.6%
GMOクリック証券95.0%75.1%70.6〜77.6%
外為どっとコム92.9%73.9%61.2〜84.1%
トレイダーズ証券94.2%72.7%67.7〜79.6%
IG証券94.7%71.2%65.0〜76.9%

※2024年9月〜2026年8月の24か月の平均。受取額の割合は、業者が顧客に支払った額(途中の売却代金とペイアウト)÷顧客から受け取った額。出典:金融先物取引業協会「個人向け店頭バイナリーオプション取引月次データファイル」(2026年9月14日更新)。GMOクリック証券・外為どっとコムの2026年8月の数字は各社の公表資料と一致を確認

24か月の平均で、損をした口座の割合は各社71.2〜78.9%でした。6社×24か月の144か月分のうち、損をした口座が半分を下回った月は1回もなく、いちばん低い月でも61.2%でした。

顧客が払った額に対して受け取った額は、平均で92.5〜95.5%です。100円払うごとに、平均で4〜7円ほどが戻らなかった計算になります。受け取った額が払った額を上回った(100%以上の)月は、144か月分のうち3回だけでした。

この数字は月ごとの集計なので、「1年続けて勝っている人の割合」までは分かりません。それでも、取引した口座の7〜8割が損をする月が2年間続いており、勝ち続けることの難しさを表しています。

バイナリーオプションをおすすめしない5つの理由

図5 バイナリーオプションをおすすめしない5つの理由 何が起きるかを1行で 理由 何が起きるか 1 平均ではマイナス 購入価格に業者の取り分。的中率50%では損が残る 2 判定時刻が決まっている 途中で当たっていても、判定時刻に逆なら外れ 3 1回ごとに全額を失う 外れた回は購入代金がゼロになる 4 何度も繰り返しやすい 少額・短時間で結果が出て、取引を重ねやすい 5 安い取引に引かれやすい 安いオプションほど当たる見込みが低い

図: この記事の検証と、金融庁・金融先物取引業協会の資料をもとに hiro-fx.com が整理

1. 平均ではマイナスになる価格のつけ方

ここまで見たとおり、購入価格には業者の取り分が入っています。協会の規則でも、取引を始める前に「顧客全体の支払った金額と受け取った金額の差が、業者の収益の源泉」だと確認することになっています。

2. 判定時刻が決まっている

FXなら、予想どおりに動いたところで自分で決済できます。バイナリーオプションは、途中で予想どおりに動いていても、判定時刻に逆の位置にあれば外れです。途中で売ることもできますが、判定時刻の直前は買値と売値の差が広がりやすいと、GMOクリック証券は説明しています。

3. 1回ごとに購入代金の全部を失う

協会の規則では、取引を始める前に「予測が外れた場合は投資元本がゼロになる」ことを確認します。損失が購入代金までに限られる一方で、外れた回は全額を失う取引を繰り返すことになります。

4. 少額・短時間で、何度も繰り返しやすい

金融庁は、少額で損失が限られるため低リスクだと誤解しやすく、短い時間で結果が出るため安易に何度も取引してしまうおそれがあると指摘しています。1回の損が小さくても、繰り返すうちに大きな損失になることがあります。

5. 安い取引ほど当たりにくい

購入価格が安い取引は、当たれば受け取る額が大きく見えますが、そのぶん当たる見込みが低い取引です。金融庁も、安いオプション料に引かれ、ペイアウトを受け取る可能性が低い取引を選びやすい点に注意を呼びかけています。

あわせて読みたい:FXはゼロサムゲーム?「嘘」と言われる理由とギャンブルとの違い

「必ず勝てる手法」「自動売買ツール」の勧誘に注意

図6 こんな勧誘は疑ってください 金融庁・国民生活センターが注意を呼びかけている例 ✓ 「絶対勝てる」「確実に儲かる」「すぐ簡単に稼げる」と言う ✓ SNSで知り合った人や友人から、取引や投資の話を持ちかけられる ✓ 勝てる手法・自動売買ツール・USBなどの高額な情報商材を売る ✓ 海外の業者の口座を紹介される(日本で登録のない業者) ✓ 入金ボーナスがつく代わりに、出金に厳しい条件がある

図: 金融庁「バイナリーオプション取引にあたってご注意ください!」と国民生活センターの公表資料(2019年10月24日)をもとに hiro-fx.com が作成

金融庁によると、友人やSNSを通じて「儲かる」と勧められ、分析ツール入りのUSBなど高額な情報商材を買う人がいます。そのうえで海外の無登録業者と取引し、多額の損失が出たという相談が増えたと、注意を呼びかけています。

本当に勝てる手法なら、高いお金で売られている理由を一度考えてみてください。紹介された海外の業者が日本で登録を受けていなければ、出金できないなどのトラブルが起きても、相手を追及するのは極めて困難です。困ったときは消費者ホットライン「188」に相談できます。

海外の業者が日本で登録なしに取引することの問題や、日本のルールは、バイナリーオプションとは?仕組みとFXとの違い、国内の規制をやさしく解説の記事で詳しく解説しています。

それでも取引するなら:始める前に確かめること

図7 取引する前に確かめること 自分のお金を守るための確認リスト ✓ 相手は日本で登録を受けた業者か(金融庁の登録業者一覧で確認) ✓ 業者が公表している月ごとの取引実績(損をした口座の割合)を見る ✓ 購入価格÷1,000円で、損をしないために必要な的中率を計算する ✓ 1か月に失ってもよい上限額を先に決める(協会ルールで申告もする) ✓ 生活費や借りたお金では取引しない ✓ 利益が出たら確定申告(国内業者は20.315%の申告分離課税)

図: 金融庁・金融先物取引業協会の資料と、この記事の計算をもとに hiro-fx.com が作成

取引をするかどうかは自分で決めることですが、始める前に「平均では減りやすい取引」だと理解しておくことが大切です。購入価格から必要な的中率を計算し、失ってもよい金額の上限を決めておくと、損が膨らむのを防ぎやすくなります。

国内の登録業者の取引は、協会のルールで取引の前に損失限度額などを申告し、限度に達すると知らせる仕組みがあります。業者が公表している月ごとの取引実績も、取引する前に確かめておきたい数字です。

よくある質問

Q. バイナリーオプションで勝っている人はいますか?

A. います。国内6社の公表データでは、月ごとに見ると損をしなかった口座がおよそ2〜3割ありました(2024年9月〜2026年8月の平均)。ただしこれは月単位の数字で、同じ人が勝ち続けているかどうかは公表されていません。

Q. 的中率60%の手法があれば勝てますか?

A. 計算上は、ペイアウト倍率1.8倍なら55.6%を超える的中率を保てれば、平均ではプラスになります。ただ、当サイトの1分足では、2時間後に上がっていた割合は週によって入れかわりました。過去の的中率がこの先も続く保証はなく、手法の宣伝の数字は確かめようがありません。

Q. FXとバイナリーオプションは、どちらが勝ちやすいですか?

A. 一概には言えません。FXにもスプレッドなどのコストがあり、損をする人は多くいます。バイナリーオプションは、1回ごとの価格に業者の取り分が入り、外れれば購入代金の全部を失うという違いがあります。

Q. 海外の業者はペイアウト倍率が高いので、勝ちやすいですか?

A. 倍率だけでは判断できません。日本で登録を受けていない海外の業者と取引すると、出金できないなどのトラブルが起きても救済が極めて難しくなります。利益は一般的に雑所得として総合課税になり、国内業者の取引のように損失を繰り越すこともできません。

Q. 負けた分は税金で取り戻せますか?

A. 国内の登録業者のバイナリーオプションの損失は、同じ年のFXなどの利益と通算できます。引ききれない損失は、確定申告をすれば翌年から3年間繰り越せます。損失そのものが戻るわけではない点に注意してください。

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まとめ:バイナリーオプションが勝てないと言われる理由

  • ドル円が5分後・15分後・2時間後に上がっていた割合は49〜53%で、ほぼ五分五分だった
  • 損をしない的中率は「1÷ペイアウト倍率」。1.8倍なら55.6%、国内なら「購入価格÷1,000円」
  • 購入価格には業者の取り分が入っているため、的中率50%では平均で損が残る
  • 国内6社の公表データでは、毎月損をした口座の割合が24か月平均で71.2〜78.9%だった
  • 「必ず勝てる」と勧める情報商材や、日本で登録のない海外業者には近づかない

バイナリーオプションは「上か下かを当てるだけ」に見えますが、平均ではお金が減りやすい仕組みです。仕組みやFXとの違いを先に知りたい方は、バイナリーオプションとは?仕組みとFXとの違い、国内の規制をやさしく解説の記事から読んでみてください。

※この記事の情報は2026年10月2日時点のものです。出典:金融先物取引業協会「個人向け店頭バイナリーオプション取引月次データファイル」(2026年9月14日更新)「個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則」、金融庁「バイナリーオプション取引にあたってご注意ください!」、国民生活センター「無登録業者とのバイナリーオプション取引は行わないで!」(2019年10月24日)、国税庁タックスアンサーNo.1521、GMOクリック証券「外為オプション取引ルール」「外為オプション取引の月次取引実績」、外為どっとコム「外貨ネクストバイナリー 取引ルール」「月次取引実績」。ドル円の値動きは hiro-fx.com が集めている1分足(Yahoo Finance)の集計で、FX会社のレートとは数銭ずれることがあります。この記事は過去のデータと仕組みの解説で、特定の取引や業者をすすめるものではなく、投資の助言でもありません。取引の判断はご自身でお願いします。

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