ユーロ円の特徴は?ドル円との違いと動く時間帯、1日の値幅を実測

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こんな疑問を持つ方へ
  • ユーロ円ってどんな通貨ペア?ドル円と何が違う?
  • ユーロ円は何時ごろによく動く?1日にどれくらい動く?
  • ドル円しかやったことがないけど、ユーロ円は難しい?
  • 1万通貨だと必要証拠金はいくら?スプレッドはどれくらい?

ユーロ円の特徴は、ドル円より1日の値幅が大きい日が多く、欧州の朝(日本時間の夕方)とニューヨーク時間によく動くことです。ただし当サイトの集計では、ドル円との差は年によって変わり、2025年はドル円のほうが大きく動いていました。

この記事では、約20年分の値動きをhiro-fx.comが集計したデータと、ECB(欧州中央銀行)・各FX会社の公式ページをもとに解説します。特徴と動く時間帯、必要証拠金とスプレッドまで順に見ていきます。

ユーロ円とは?ドル円と比べた特徴を一覧で

比べることユーロ円(EUR/JPY)ドル円(USD/JPY)
何と何の通貨ペアかユーロと円(クロス円)米ドルと円
値段(2026年10月26日の終値)約176円約157円
1日の値幅(2006〜2026年の平均)約121pips(約1.21円)約90pips(約0.90円)
1日の値幅(直近1年の平均)約99pips約96pips
よく動く時間(日本時間)欧州の朝(夏16時台・冬17〜18時台)とNY時間NY時間(米国の指標の時間)と東京の9時台
主な材料ECBの金融政策・ユーロ圏の景気、ドル円の動きFRB・日銀の金融政策、米国の指標、為替介入
スプレッドの目安(日中)0.4銭前後0.2銭前後
1万通貨の必要証拠金(25倍)約70,400円約62,800円

※値幅・値段はYahoo!ファイナンスの日足をhiro-fx.comが集計(直近1年は2025年10月27日〜2026年10月26日)。スプレッドは各社の公式ページ(2026年10月28日確認)。必要証拠金は1ユーロ176円・1ドル157円で計算

ユーロ円は、ユーロと日本円を交換するときのレートで、「1ユーロ=何円か」を表します。米ドルを含まない円の通貨ペアなので「クロス円」と呼ばれます。

ユーロは1999年1月に導入された共通通貨で、2026年1月にブルガリアが加わり、使うEUの国は21か国になりました。国際決済銀行(BIS)の2025年4月の調査では、ユーロは世界の為替取引の28.9%にかかわり、米ドルに次ぐ2位です(円は16.8%で3位。1回の取引に2つの通貨がかかわるため合計は200%)。取引が多い通貨どうしの組み合わせなので、ふだんはスプレッドが狭く、売買しやすい通貨ペアです。

【データ】ユーロ円はいつ・どれくらい動く?時間帯と1日の値幅をドル円と比較

図1 ユーロ円が動く時間帯(1時間ごとの平均の値幅) 2024年10月29日〜2026年10月28日の1時間足。夏時間=欧米とも夏時間の期間、冬時間=欧米とも冬時間の期間 冬時間(11月〜3月上旬) 夏時間(3月末〜10月末) 10 20 30 40 pips 0時 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時 24時 日本時間。各棒はその時刻からの1時間(例:16時と17時の目盛りの間=16時台)。1pips=0.01円 0時台 41.0 23時台 30.4

図: ユーロ円の1時間ごとの値幅(高値−安値)の平均。2024年10月29日〜2026年10月28日のYahoo!ファイナンスの1時間足をhiro-fx.comが集計(1時間ごとに、冬時間は142〜179日分、夏時間は240〜300日分)。欧米の夏時間の切り替えがずれる3月・10月末〜11月初めの数週間は除く

動く時間帯:夏は16時台と21〜23時台、冬は17〜18時台と22時〜0時台

ユーロ円がよく動くのは、欧州の市場が始まる日本時間の夕方と、ニューヨーク市場が開いている夜です。冬時間で一番動いたのは0時台の平均41.0pipsで、23時台36.5pips、17時台36.1pipsが続きました。夏時間は23時台30.4pips、16時台30.1pipsが上位です。

欧米が冬時間になると、動く時間は夏より1時間遅くなります。2026年はヨーロッパが10月25日、米国が11月1日に冬時間へ切り替わるので、11月からは冬の時刻で見てください。

時期ユーロ円が動きやすい時間 上位3つドル円が動きやすい時間 上位3つ
冬時間(11月〜3月上旬)0時台 41.0/23時台 36.5/17時台 36.10時台 37.4/22時台 36.9/9時台 35.3
夏時間(3月末〜10月末)23時台 30.4/16時台 30.1/22時台 28.421時台 32.2/23時台 30.8/22時台 30.1

※単位はpips(1時間の高値−安値の平均)。期間は図1と同じ

ドル円と比べると違いがはっきりします。欧州の朝(冬17〜19時台)のユーロ円の値幅は平均31.8pipsで、ドル円の26.6pipsの約1.2倍でした。夏の16〜18時台も約1.1倍です。反対に、米国の雇用統計などが出る時間(夏21時台・冬22時台)は、ドル円のほうが大きく動きます。

曜日で見ると、過去1年のユーロ円の1日の値幅は月曜が平均99.0pipsで最も小さめでした。木曜118.3pips・金曜122.0pipsと、週の後半ほど大きくなっています。hiro-fx.comの今日の値動きマップの2026年10月28日時点の集計です。

1日の値幅:20年平均はドル円の約1.3倍、2025年はドル円が上回った

図2 1日の値幅の年平均:ユーロ円とドル円 2006年1月〜2026年10月の5,371営業日(2026年は1〜10月)。1日の高値−安値 ユーロ円 ドル円 50 100 150 200 250 pips 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024 2026 2008年 240 2025年 ドル円126・ユーロ円117 Yahoo!ファイナンスの日足をhiro-fx.comが集計。不良データ1日(2023年12月25日のユーロ円)を除く

図: 1日の高値と安値の差(pips)の年平均。2006年1月2日〜2026年10月26日、ユーロ円とドル円の両方にデータがある日を集計

「ユーロ円はドル円より動く」とよく言われます。20年分で確かめると、長い目で見れば本当ですが、年によっては逆になります。2006〜2026年の平均はユーロ円120.9pips、ドル円89.9pipsで約1.3倍です。ユーロ円のほうが大きく動いた日は、全体の74.0%でした。

ただし差が特に大きかったのは、世界金融危機やユーロ圏の債務危機があった2007〜2012年ごろです。2022年からはドル円も大きく動くようになって差が縮まり、2025年はドル円125.8pips、ユーロ円117.4pipsと逆転しました。直近1年(2025年10月27日〜2026年10月26日)はユーロ円99.4pips、ドル円96.2pipsでほぼ同じです。

期間ユーロ円の平均ドル円の平均ユーロ円のほうが大きく動いた日
2006〜2026年(5,371日)120.9pips89.9pips74.0%
2025年(254日)117.4pips125.8pips41.7%
直近1年(257日)99.4pips96.2pips54.5%

※Yahoo!ファイナンスの日足をhiro-fx.comが集計。直近1年は2025年10月27日〜2026年10月26日

1万通貨なら1日にいくら動く?

ユーロ円は1pips(0.01円)動くと、1万通貨で100円の損益になります。直近1年の1日の値幅を、取引量ごとの金額に直すと次のとおりです。

1日の値幅(直近1年)1,000通貨1万通貨10万通貨
ふつうの日(中央値 82.8pips)約830円約8,280円約82,800円
平均(99.4pips)約990円約9,940円約99,400円
10日に1日はこれ以上(162.1pips)約1,620円約16,210円約162,100円

※1日の高値と安値の差を金額にしたもの。実際の損益は、売買したところから決済したところまでの差で決まります

1万通貨なら、ふつうの日でも高値と安値の差は8,000円ほどあります。今日のユーロ円がどれくらい動いているかは、今日の値動きマップ【毎時更新】のユーロ円のタブで確かめられます。

ユーロ円が大きく動く材料は?ECBの発表と日本時間

材料日本時間(夏時間)日本時間(冬時間)
ECBの政策金利の発表21時15分22時15分
ECB総裁の記者会見21時45分〜22時45分〜
欧州の市場が始まる時間15〜16時ごろ16〜17時ごろ
米国の雇用統計・消費者物価指数など21時30分22時30分
日銀の金融政策決定会合の結果会合の最終日(発表の時刻は決まっていない)

※ECBの発表は中央ヨーロッパ時間の14時15分、記者会見は14時45分から(ECB公式の発表文による)。2026年10月28日確認

ユーロ円は「ユーロの材料」と「円の材料」の両方で動きます。ユーロ側で一番大きいのはECBの金融政策です。ECBは2026年9月10日に政策金利を0.25%引き上げました。次の会合は2026年10月29日で、その後は12月17日、2027年2月4日の予定です。

円側では日銀の金融政策決定会合(2026年10月は29〜30日)や、政府・日銀の為替介入でユーロ円も大きく動きます。円買い介入があった2026年4月30日は、ユーロ円の1日の値幅も約519pips(約5.2円)ありました。発表の日時はFXイベントカレンダーでまとめて確かめられます。

ユーロ円は難しい?ドル円から始めた人がつまずきやすい点

つまずきやすい点なぜか対策
ドル円と同じ量だと損益が大きくなりやすい値段が高く、20年平均では値幅も大きい慣れるまでは取引量をドル円より少なめにする
見るべき材料が多いユーロ円の値段は「ユーロドル×ドル円」でほぼ決まるユーロドルとドル円のチャートも一緒に見る
夕方に急に動き出す欧州の市場が開き、ドイツやユーロ圏の指標が出る日本の夕方の予定を前日に確かめる
スプレッドがドル円の約2倍日中で0.4銭前後(ドル円は0.2銭前後)短い時間で何度も売買するほどコストを意識する
早朝はスプレッドが大きく広がる取引が少ない時間で、会社によっては約10銭まで広がる原則固定の時間外(早朝)の新しい注文は避ける

※hiro-fx.comが整理。スプレッドは各社の公式ページ(2026年10月28日確認)

ユーロ円が「難しい」と言われるいちばんの理由は、動く理由が2つあることです。ユーロ円の値段は、ユーロドルとドル円をかけ合わせた値にほぼ等しくなります。そのため、ユーロが強くなっても、同時にドル円が下がればユーロ円は上がらないことがあります。2つの通貨ペアがどれくらい同じ向きに動くかは、通貨ペアの相関一覧で確かめられます。

もう一つは早朝です。図1でもユーロ円は夏の6時台、冬の7時台に、ドル円の約1.5倍の値幅が出ていました。この時間は取引が少なく、GMOクリック証券の公式ページではユーロ円のスプレッドが9.8銭(日中は0.4銭)とされています。1万通貨なら、売買のコストだけで約980円かかる計算です。

ユーロ円の1ロットはいくら?必要証拠金の計算例

取引量取引額(1ユーロ176円)必要証拠金(25倍)1銭動いたときの損益1円動いたときの損益
1,000通貨176,000円7,040円10円1,000円
1万通貨1,760,000円70,400円100円10,000円
10万通貨17,600,000円704,000円1,000円100,000円

※必要証拠金=レート×通貨量÷25。個人の最大レバレッジ25倍で計算。実際の金額は取引するときのレートと各社の設定で変わります

「1ロット」が何通貨かは、FX会社によって違います。GMOクリック証券・DMM FX・みんなのFXは1ロット=1万通貨、外為どっとコムは1ロット=1,000通貨です。SBI FXトレードは1通貨から取引できます。海外のFX会社では1ロット=10万通貨が一般的です。

1万通貨なら、1ユーロ176円で必要証拠金は約70,400円です。ドル円(1ドル157円)の約62,800円より1割ほど多くなります。ただし必要証拠金ちょうどの入金では、少し逆に動いただけでロスカットになります。1日の値幅(ふつうの日で約83pips)を何日分か耐えられるくらいの余裕を見ておきましょう。

自分のレートと取引量での必要証拠金や、損切りまでの金額はFX計算機セットで計算できます。会社ごとの1ロットの違いはFXのロットとは?1ロットは何通貨・いくら必要かを国内8社で確認にまとめています。

ユーロ円のスプレッドは何銭?4社の公式ページで比較

FX会社ユーロ円(原則固定)原則固定の時間それ以外の時間ドル円(参考)
GMOクリック証券0.4銭9時〜翌3時9.8銭0.2銭
DMM FX0.4銭9時〜翌5時0.4〜9.9銭0.2銭
みんなのFX0.4銭8時〜翌5時9.9銭0.2銭
SBI FXトレード0.38銭2026年9月の実績の基準値(100万通貨まで)実績ページで公表0.18銭

※各社の公式ページで2026年10月28日に確認(特定の会社をすすめるものではありません)。いずれも原則固定で、例外あり。指標の発表時や相場の急変時、年末年始などには広がることがあります

ユーロ円のスプレッドは、日中なら主な会社で0.4銭前後です。ドル円の0.2銭前後の約2倍で、1万通貨を1回売買するコストは約40円(ドル円は約20円)になります。

差が大きいのは、原則固定の時間の外です。表の3社は早朝のユーロ円を9.8〜9.9銭(DMM FXは0.4〜9.9銭)と表示していて、日中の20倍以上です。スプレッドは各社が予告なく変えることもあるので、口座を選ぶときは公式ページで最新の数字を確かめてください。

よくある質問

Q1. ユーロ円は土日や祝日も取引できますか?

A. 多くのFX会社では、月曜の朝から土曜の早朝まで取引でき、土日は取引できません。日本の祝日も取引できますが、クリスマスや年末年始は欧米の参加者が少なく、スプレッドが広がりやすくなります。

Q2. ユーロ円は1,000通貨でも取引できますか?

A. できる会社が多くあります。1ユーロ176円なら、1,000通貨の必要証拠金は約7,040円で、1円動いたときの損益は1,000円です。値動きに慣れるまでは少ない量から始めると、損の大きさを抑えられます。

Q3. 金利の「ユーロ円TIBOR」の「ユーロ円」とは違うものですか?

A. 違うものです。金利の世界の「ユーロ円」は、日本の国外で取引される円のことを指します。FXのユーロ円は、通貨のユーロと円の通貨ペアです。なお、ユーロ円TIBORは2024年12月末で公表が終わっています。

Q4. ユーロ円の値幅の最新の値はどこで見られますか?

A. hiro-fx.comの今日の値動きマップで、ユーロ円の今日の値幅・過去20日の平均・時間帯別の値幅を毎時更新しています。2026年10月27日の20日平均は約120pipsでした。

まとめ:ユーロ円は欧州の朝によく動き、値幅はドル円と同じかやや大きい

  • ユーロ円はユーロと円のクロス円。ユーロは世界で2番目に取引が多い通貨
  • よく動くのは欧州の朝(夏16時台・冬17〜18時台)とNY時間。欧州の朝はドル円の約1.1〜1.2倍動く
  • 1日の値幅は2006〜2026年の平均でドル円の約1.3倍。ただし2025年は逆転し、直近1年はほぼ同じ(ユーロ円約99pips)
  • 1万通貨の必要証拠金は約70,400円(1ユーロ176円・25倍)。1ロットが何通貨かは会社で違う
  • スプレッドは日中0.4銭前後でドル円の約2倍。早朝は10銭近くまで広がることがある

ユーロ円を始めるなら、まずは少ない量で、欧州の朝とECBの発表の時間を意識してみてください。必要証拠金や損益はFX計算機セットで、今日の値動きは今日の値動きマップで確かめられます。

※この記事の情報は2026年10月28日時点のものです。主な出典: ECB(欧州中央銀行)「Monetary policy decisions」(2026年7月23日)・「Monetary policy statement」(2026年9月10日)・理事会の日程・「Bulgaria introduces the euro」、国際決済銀行(BIS)「Triennial Central Bank Survey 2025」、日本銀行「公表予定」、金融庁(2024年3月6日のユーロ円TIBORの公表停止に関するお知らせ)、GMOクリック証券・DMM FX・みんなのFX・SBI FXトレード・外為どっとコムの公式ページ。値動きのデータはYahoo!ファイナンスの日足・1時間足をもとにhiro-fx.comが集計。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資の助言ではありません。取引の判断はご自身の責任でお願いします。