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3月10日、米シリコンバレーバンクの経営破綻が報じられました。
この規模の銀行が破綻するのは2008年のリーマンショック以来となります。
今回のシリコンバレーバンクの経営破綻はリーマンショック程ではないにせよ、金融市場にある程度の影響を及ぼすと考えられます。
そこで、念のため最悪の事態に備えて、2008年に起きたリーマンショック時の為替相場の動きを再確認してある程度の動きに対して準備しておきましょう。
2008年9月15日にリーマンブラザーズの経営破綻が発表されてからは強い円高ドル安となっています。
押し目を作りながらも一旦は2008年12月17日まで下降トレンドが続いていて、この間で1ドル107円から87円まで約2,000pipsの下落となっています。
期間でいうと約2か月の間トレンドが継続したということになります。
その後はやや上昇した後、横ばいの動きとなっています。
時間軸を週足にしてもう少し長いスパンでの値動きを確認してみましょう。
長いスパンで見るとこの下降トレンドは2011年10月につけた1ドル75.5円まで続いています。
リーマンブラザーズが経営破綻をした2008年9月15日からは、期間でいうと約3年間の下降トレンドが続いたことになり、値幅でいうとおよそ3,200pipsの円高ドル安となっています。
もちろん、これらの値動き全てがリーマンブラザーズの経営破綻によるものというわけではありませんが、あくまで一つの参考程度に見て頂ければと思います。
基本的にはリスク回避の動きからドルが売られているのがわかると思います。
今回のシリコンバレーバンクの経営破綻によって間違いなく信用不安の連鎖は起こると思いますが、今後はその連鎖がどの程度続くのかが重要になってきます。
早期に解決すればそこまでのショック相場にはならないと思いますが、ある程度長引けば連鎖的に経営破綻する銀行が出てくる可能性も十分あります。
そうなればリーマンショック時同様にある程度長期に渡ってドル売りの流れが続くことも想定されます。
FRBの急ピッチな利上げによる影響は全ての銀行に対して起きていることなので、今回浮き彫りになった銀行に対する信用不安はそう簡単には消えなそうです。