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ダウ理論の6つの基本法則について動画で解説しております。
今回は fx で使えるダウ理論というものについてお話ししていきたいと思います。
ダウ理論とは相場の動きの特徴を「6つの基本法則」で説明したものです。
チャールズダウという方が提唱したもので、「テクニカル分析の先駆者」なんて呼ばれたりもしてます。
で、この方は1902年に亡くなられているので、つまり「100年以上前の理論」ということになります。
なのでずっと言い続けられている理論の一つなんです。
裏を返すと、100年間もずっと言い続けられるっていうものは、かなり相場の本質的なことを捉えていないと無理なので、このダウ理論っていうのは相場の本質的な動きを捉えているってことなんです。
なので、このダウ理論を知ることで相場の本質的な動きを理解できるっていうことなんですね。
だからこのダウ理論を知っておくことで、今後トレードしていくときに相場がどういった動きをする傾向があるのかということがなんとなく理解できるって事なんです。
どんなトレードルールを持つにしても、このダウ理論を知っていることで、何らかのヒントになるかなと思います。
それではこのダウ理論の6つの基本法則の中身を紹介していきたいと思います。
その6つの基本法則がこちらです。
これがダウ理論の6つの基本法則となります。詳しくはこの後一つずつ解説していきます。
ではまず一つ目の「価格はすべての事象を織り込む」ってことなんですけど、これはもうそのままでこういうチャートってありますよね。
こういう価格変動っていうのは色んな要素が絡み合って動くわけです。例えば経済指標があったりとか、用人の発言があったりとか、投資家たちの心理があったりとか、自然災害とか、事件事故が起きたりとか、ファンドや機関投資家の動向があったりとか、相場を動かす要因というのは本当に色々な物事があるわけです。
で、結局いろんな物事あるんですけど、すべての事象を織り込んだうえで価格変動は起こるってことなんです。
相場が下がっている時っていうのは、全ての物事を織り込んだうえで売りの圧力のが大きかったってことなんです。
相場が上がっている局面っていうのはすべての物事を織り込んだうえで買いの圧力の方が大きかったってことなんです。
色んなことがあったにせよ、結局はすべての事象を織り込んだ結果が価格変動であるってことなんです。
だから最も重要なのは「価格変動そのもの」なんです。
つまりチャートの動きそのものを見ておけば、経済指標だったり用人の発言だったり投資家の心理だったり自然災害だったり事件事故だったりファンドや機関投資家の動向だったり「すべてを織り込んだものを知る事が出来る」って事なんです。
基本法則の2つ目は「トレンドには3種類ある」です。これはどういうことかというと、こういうチャートがあった時に、このチャートっていうのは大きな流れを見ると右肩上がりのチャートになってますよね。
こういう大きな目線で見たトレンド(赤矢印)を「主要トレンド」と言います。
主要トレンドの目安としてはだいたい1年とか数年とかそういう規模なトレンドを指します。
で、この主要トレンドの中にもよく見ると中くらいのトレンド(緑の矢印)があるわけです。
この緑の矢印を「二次トレンド」と言います。二次トレンドの目安としては、だいたい3週間とか3ヶ月とかそのぐらいの期間におけるトレンドを指します。
で、この二次トレンドの中にもよく見ると更に小さいトレンド(青の矢印)があるわけです。
この青矢印を「小トレンド」と言います。だいたい目安としては3週間未満のトレンドが小トレンドと言われます。
このようにトレンドとひとえにいっても「主要トレンド」から「二次トレンド」「小トレンド」っていうふうに3種類トレンドがあるんです。
相場というのはフラクタルなので大きいトレンドの中にも中くらいのトレンドがあって、中くらいのトレンドの中にもさらに小さいトレンドがあるってことです。
さらに言うと5分足とか一分足とかを見ていけばさら細いトレンドがあったりもします。
トレンドっていうのはこういうふうに分類することができるって事なんです。
なので大事なのは「主要トレンドがどっちを向いているか」っていうのがトレード判断をする上で非常に大きな要素となります。
結局主要トレンドが上向きなので、中の二次トレンドだったり小トレンドっていうのも上昇する数の方が多くなるわけです。
なので主要トレンドの方向性があっていれば二次トレンドと小トレンドとかをベースにトレードするにしても勝率が上がっていくので、まずはチャート分析をするうえでは主要トレンドから順番に分析していくことで大きな方向性が外れにくくなりますので、そうすると必然的にトレードの勝率も上がっていくっていうことなんですね。
だから5分足チャートだけを見てトレードするとか1分足チャートだけを見てトレードするっていうのはなかなか難しいんです。必ず主要トレンドだったり二次トレンドっていうものを把握した上で小トレンドや更に小さい時間足で勝負していくということが大切になります。
そして基本法則の3つ目は「主要トレンドは3段階からなる」です。
これはどういうことかと言うと、主要トレンドの動きというのは3つに分けることができるってことなんです。
まず最初の黄色い部分を「先行期」と言います。ここはまだトレンドが始まったばっかりなので少数の人しか買いで入っていない状況です。
そしてこの後の緑の部分を「追随期」と言います。
先行期から更に上昇をしたことで多くの人が「上昇トレンドだ」と気が付くことで、追随してくる人がどんどん買いを入れてくるので更に上昇をしていきます。
そうすることでさらにここから上昇を目指していくっていうことになります。
そして追随期が末期になると、今度は赤い部分で「利食い期」に入ります。
これは先行機だったり追随期でエントリーした人達が、もうこのあたりで利確を入れてくるっていう水準になってきます。
多くの利確が入るのでここからは下落に向かっていくっていうことになります。
基本的に主要トレンドっていうのはこういう風な性質があるということです。
なので、今どのあたりにいるのかっていうのを自分である程度認識しておくことは大事なことです。
例えばもう利食い期にいるなってことであれば、ここから買いを狙っていくっていうのは結構危険なので、逆にここは逆張りを狙っていこうとか、今追随期にいるっぽいからもう少し買いを入れていこうかなとか、いろんな戦略を組むことができるわけです。
だから今相場がどこの期にいるのかっていうのをある程度認識しておけば戦略も変えていくことができるって事なんですね。
そして基本法則は4つ目は「価格は相互に確認されなければならない」というものです。
元々ダウ理論っていうのは株式市場においていれていた理論なので、この相互に確認するっていうのはもともとは「同じセクターの似た銘柄同士で確認していくことでより分析の精度が上がりますよ」っていうものなんですけど、 fx の場合は似たような銘柄があったりするわけではないので、ちょっとここの解釈を変えなければいけないんです。
どのように解釈を変えていけばいいかっていうと、fx の場合は大きな特徴が「通貨ペアの取引を行う」っていうことが言えます。
つまり fxの場合相互に確認するっていうのは「各通貨ごとに確認していく」っていうことが望ましいということです。
通貨ペアの取引を行うっていうのは実は fx の最大の特徴なんです。
fx の場合は通過ペアの取引を行っているので、必ず「ドル円」とかっていう通貨ペアの売買をしています。
ドルを買ったら円を反対売買しているわけです。
なので相互に確認するというのは、例えば「今ドルが強い」とか「今ドルが弱い」とか「円が強い弱い」っていうものを確認していくということなんです。
ドルが強くて円が弱い場合は円安ドル高になる可能性が高いわけです。
でも逆にドルが買われていて、かつ円も買われているっていう状況だとどっちに動くのかって結構わかりにくいんですよ。
だからそれぞれの通貨ごとに今強いのか弱いのかっていうものを確認していくことでトレードの制度って上がるんです。
例えばドルが買われていて、円も買われていて「ドル円はわかりにくいな」となった時に、もしユーロが売られている状況だった場合、ドル円にこだわらずにユーロ円のトレードするとわかりやすいわけです。
円が買われていて、なおかつユーロ売られている状況なんだったらそこでユーロ円の売りを狙っていけばいいわけです。
こんな感じで各通貨ごとにそれぞれ今の強さっていうのを相互に確認しておくことでよりトレードの精度が上がるってことなんです。
そして基本法則の5つ目は「トレンドは出来高でも確認されなければならない」というものです。
繰り返しになりますが、ダウ理論は元々株式市場を元に言われた理論なので株式相場においては出来高って非常に重要なデータなんです。
でもfx の場合は取引所がないので正確な出来高の確認はできないんですけど、それでも一応 MT4とかでも「ボリューム」っていうインディケーターがあるのでそれが一応出来高の代わりになるようなデータかなと思います。
このボリュームっていうのは「その時間内に価格がどれだけ動いたかを示すもの」なので正確な出来高ではないんですけど、それでもある程度の指標にはなるかなと思います。
相場の基本的な性質として「出来高が多い時はトレンドが発生しやすい」「出来高が少ない時は持ち合いになりやすい」ということが言えます。
なので出来高と価格の動きに注目していくこともとても大切な観点となります。
基本法則の6つ目は「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」というものです。
ダウ理論でいう明確なシグナルっていうのは「戻り高値」とか「押し安値」っていうものを基準にしたものです。
例えばこういうチャートの動きがあった場合は、緑の部分で高値と安値が切り上がらなくなったので、ここが転換シグナルということで、上昇トレンドから転換した可能性があるっていうことなんです。
実際のチャートを見て一つ解説していくと、例えばこちらドル円のチャートなんですけれども、こんな感じで高値(赤)と安値(青)に印をつけてますが、下降トレンドの場合は高値と安値が切り下がらなくなった黄色い印の所でトレンド転換を疑うべき場面です。
そして上昇トレンドの場合も高値と安値が切り上がらなくなった黄色い印の所でトレンド転換が疑えます。
こういう明確な転換シグナルが出るまでトレンドっていうのは続きますよっていうのがダウ理論なんです。
これは非常にわかりやすい判断の仕方なので、トレンドを判断するうえではわかりやすい考え方かなと思います。
ということでダウ理論の6つの基本法則をおさらいしておくと、
「価格はすべての事象を織り込む」
「トレンドには3種類ある」
「主要トレンドは3段階からなる」
「価格は相互に確認されなければならない」
「トレンドは出来高でも確認されなければならない」
「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」
っていうことです。これらを理解しておくことで相場の本質的な動きをつかむヒントになりますので、ぜひ理解しておくといいかなと思います。