為替介入の過去の時間帯一覧|2026年までの10回は何時?曜日と祝日の傾向

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こんな疑問を持つ方へ
  • 過去の為替介入は何時ごろに行われた?一覧で見たい
  • 介入が多い時間帯や曜日はある?日本時間の夜や祝日でも来る?
  • 介入されるとドル円はどのくらい、どれくらいの速さで動く?
  • 介入の時間帯にポジションを持っていたらどうなる?何に気をつければいい?

2022年以降の円買い介入10回は、東京の朝・昼、ロンドン時間、NY時間と時間帯がばらばらで、「この時間なら安全」という時間はありませんでした。共通していたのは、急な円安の直後や、日本の祝日・米国の指標発表の直後など市場の参加者が少ない、または相場が一方向に走った場面だったことです。

財務省は介入の時刻を公表しません。この記事では、財務省が公表している介入日の記録(当サイトの為替介入データベース)に、報道とドル円の1分足で確かめた開始時刻を重ねて、過去の介入の時間帯・曜日・値動きをまとめました。

為替介入が行われた過去の時間一覧(2022〜2026年の円買い介入10回)

図1 2022年以降の円買い介入10回は何時に始まった?(日本時間) ドル円が急に下がり始めた時刻。財務省は時刻を公表しないため、報道とドル円の1分足で確かめた 東京時間(目安) ロンドン時間(目安) NY NY時間(続き) 0時 3時 6時 9時 12時 15時 18時 21時 24時 2022年9月22日(木) 17時ごろ 2022年10月21日(金) 23時30分ごろ 2022年10月24日(月) 8時30分すぎ 2024年4月29日(月・祝) 13時ごろ 2024年5月2日(木) 5時ごろ 2024年7月11日(木) 21時30分すぎ 2024年7月12日(金) 22時すぎ 2026年4月30日(木) 19時ごろ 2026年5月4日(月・祝) 12時40分ごろ 2026年5月6日(水・休) 13時20分ごろ オレンジの日付=日本の祝日・休日(東京市場が休み)。※2024年5月2日の分は財務省の記録では5月1日

図: 2022年9月〜2026年5月の円買い介入(ドル売り・円買い)10回の開始時刻。財務省の記録と報道、ドル円の1分足をもとに hiro-fx.com が作成

日付急落が始まった時刻介入額(財務省)ドル円の動きその日の状況
2022年9月22日(木)17時ごろ2兆8,382億円145.90円→140.68円日銀の金融政策決定会合の結果発表の日
2022年10月21日(金)23時30分ごろ5兆6,202億円151.94円→146.18円NY時間(週末前の金曜夜)
2022年10月24日(月)8時30分すぎ7,296億円149.71円→145.39円週明け月曜の朝
2024年4月29日(月・祝)13時ごろ5兆9,185億円160.20円→155.04円昭和の日(東京市場が休み)
2024年5月2日(木)※5時ごろ3兆8,700億円157.76円→152.99円FOMC(米国の金融政策会合)の結果発表の直後
2024年7月11日(木)21時30分すぎ3兆1,678億円161.62円→157.41円米国の消費者物価指数(CPI)発表の直後
2024年7月12日(金)22時すぎ2兆3,670億円159.25円→157.36円前日に続く2日連続
2026年4月30日(木)19時ごろ6兆2,787億円160.62円→155.55円ゴールデンウィークの谷間
2026年5月4日(月・祝)12時40分ごろ7,802億円157.25円→155.70円みどりの日(東京市場が休み)
2026年5月6日(水・休)13時20分ごろ4兆6,759億円157.89円→155.03円振替休日(東京市場が休み)

※時刻は日本時間。財務省は時刻を公表しないため、報道とドル円1分足の急落で確かめた目安です。ドル円の動きは「直前3時間の高値→開始後3時間の安値」。介入額は財務省「外国為替平衡操作の実施状況」。※2024年5月2日早朝の分は、財務省の記録では5月1日。

10回の介入額は合計36兆2,461億円です。1回あたりの金額が最も大きかったのは2026年4月30日の6兆2,787億円で、財務省が記録を公表している1991年以降の円買い介入で最大でした。

2024年4月29日と2024年7月12日は、1日のうちに急落が2回ありました(4月29日は13時ごろと16時ごろ、7月12日は朝8時30分ごろにも1円60銭ほど下落)。表には、報道で「介入」とされることが多い大きいほうの時刻を載せています。

円売り介入(円高を止める介入)の時間

2010〜2011年の円売り介入(ドル買い・円売り)4回は、2010年9月15日が10時30分ごろ、2011年3月18日が9時ごろ(G7の協調介入)、2011年8月4日が10時ごろ、2011年10月31日が10時20分ごろと、すべて東京市場の午前中に始まりました(ドル円1分足で確認)。「介入は東京の午前が多い」という話は、この時期の円売り介入のイメージです。円安を止める円買い介入は、上の表のとおり時間帯を選んでいません。

時間帯で見ると:円買い介入は海外時間と祝日にも来ている

図2 円買い介入10回の時間帯(2022〜2026年・日本時間) 急落が始まった時刻で分けた回数 0 1 2 3 4 早朝・東京の午前(5〜12時) 2回 東京の昼〜午後(12〜16時) 3回 ロンドン時間(16〜21時) 2回 NY時間(21時〜翌5時) 3回 出典:財務省「外国為替平衡操作の実施状況」の介入日+報道・ドル円1分足(hiro-fx.com集計)

図: 2022〜2026年の円買い介入10回を、急落が始まった時刻の時間帯で分けた回数(hiro-fx.com集計)

10回のうち、日本時間の夕方以降(ロンドン時間・NY時間)に始まったのは5回、早朝から午後に始まったのは5回でした。どの時間帯にも来ているので、「夜なら来ない」「東京の午前だけ注意」という見方は2022年以降の実績と合いません。

日本の祝日に3回:東京市場が休みでも介入はある

10回のうち3回(2024年4月29日・2026年5月4日・2026年5月6日)は日本の祝日・休日で、いずれも日本時間の昼過ぎに始まりました。東京市場が休みで取引が少ない日は、同じ金額でも相場を大きく動かしやすいためと考えられます。2026年4月30日の介入も、ゴールデンウィークの谷間の平日でした。

あわせて読みたい:日本の祝日にドル円は動かない?東京時間の値幅は通常日の約9割

指標発表・会見の直後にも来ている

2024年7月11日は米国の消費者物価指数(CPI)が予想より弱く出た直後、2024年5月2日早朝はFOMC(米国の金融政策を決める会合)の結果発表とパウエル議長の会見のあとでした。2022年9月22日は、日銀が金融緩和を続けると決めた日の夕方です。もともとドル安・円高に動きやすい材料が出た直後に重ねると、少ない金額で効果を大きくできます。

曜日で見ると:円買い介入は木曜・水曜が多く、月曜も少なくない

図3 円買い介入をした日の曜日(1991年5月〜2026年5月の42日) 財務省が公表している全記録から数えた日数 0 4 8 12 月曜日 8日 火曜日 3日 水曜日 10日 木曜日 12日 金曜日 9日 出典:財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(日次の内訳)をもとに hiro-fx.com が集計

図: 財務省が公表している円買い介入(ドル売り・円買い)42日の曜日(1991年05月〜2026年5月・hiro-fx.com集計)

財務省の全記録で円買い介入をした42日を曜日別に数えると、木曜日が12日、水曜日が10日、金曜日が9日、月曜日が8日、火曜日が3日でした。2022年以降の10回に限ると、月曜3回・水曜2回・木曜3回・金曜2回です。

曜日の差は回数が少ないぶん偶然の影響も大きく、「火曜日なら来ない」とは言えません。曜日よりも、円安の速さや祝日・指標発表といった「その日の状況」を見るほうが役に立ちます。

【データ】介入されるとドル円はどれくらい動く?10回の値動き

図4 介入が始まってから3時間で、ドル円は何円下がった? 直前3時間の高値から、開始後3時間の安値までの幅 0円 2円 4円 6円 2022/9/22 5.22円 2022/10/21 5.76円 2022/10/24 4.31円 2024/4/29 5.16円 2024/5/2 4.77円 2024/7/11 4.21円 2024/7/12 1.89円 2026/4/30 5.06円 2026/5/4 1.55円 2026/5/6 2.86円 オレンジ=4円以上。ドル円1分足(業者の配信値で数銭ずれることがあります)を hiro-fx.com が集計

図: 2022〜2026年の円買い介入10回で、直前3時間の高値から開始後3時間の安値までの下げ幅(ドル円1分足・hiro-fx.com集計)

10回のうち7回は、始まってから3時間以内にドル円が4円以上下がりました。最も大きかったのは2022年10月21日の5.76円、最も速かったのは2022年10月24日で、8時30分すぎから約15分で4.31円下がっています。1万通貨のドル買いを持っていれば、4円の下落で約4万円の含み損になる計算です。

その後は?1週間後・1か月後のドル円

介入日(財務省の記録)その日の終値1週間後1か月後介入前の水準に戻るまで
2022年9月22日−2.04円+0.12円+3.50円4日
2022年10月21日−2.36円−2.36円−8.08円1年以上戻らず
2022年10月24日+1.07円+0.92円−6.66円1日
2024年4月29日−1.91円−3.99円−0.96円52日
2024年5月1日−2.02円−2.30円−0.77円48日
2024年7月11日−3.41円−4.46円−14.56円1年以上戻らず
2024年7月12日+0.11円−0.78円−11.22円4日
2026年4月30日−3.21円−3.35円−0.83円36日
2026年5月4日+0.35円+0.38円+3.12円1日
2026年5月6日−1.17円+0.17円+2.31円7日

※いずれも介入前日の終値と比べた差。「戻るまで」は介入前日の終値を再び上回るまでの日数。出典:hiro-fx.com 為替介入データベース(財務省の公表データとドル円日足から計算)

急落したあとの動きはまちまちです。2022年10月と2024年7月は1か月後もドル円が大きく下がったままでしたが、2022年9月22日は4日、2026年5月4日は1日で介入前の水準に戻りました。1991年以降の円買い介入42回で見ると、1か月後のドル円は平均−1.86円、介入前の水準に戻るまでの日数の中央値は3日でした。介入は「一時的に大きく動かす」効果はあっても、流れを変えるかどうかは金利差などほかの材料しだいです。

あわせて読みたい:為替介入の効果はある?日銀の介入後にドル円がどう動いたかを過去の実例で

どの水準で介入された?介入を警戒すべき場面

介入した日直前のドル円の高値どんな場面だったか
1998年6月143円台(前日の終値)日米協調の円買い介入
2022年9月22日145.90円24年ぶりの円買い介入
2022年10月21日151.94円32年ぶりの円安水準の直後
2024年4月29日160.20円34年ぶりに160円台
2024年7月11日161.62円161円台が続いたあと
2026年4月30日160.62円再び160円台

※1998年は財務省の記録と前日の終値(当サイトの介入DB)。2022年以降は直前3時間の高値(ドル円1分足・hiro-fx.com集計)

2022年は145〜152円、2024年と2026年は157〜162円で介入がありました。ただし、財務省は「水準ではなく、急な動き(スピード)を見ている」と説明しており、同じ160円でもゆっくり上がったときは介入されていません。2024年7月は161円台が2週間ほど続いたあとでした。

当サイトの為替介入 警戒メーターは、円安の速さ・52週高値への近さなど7つの要素から介入の警戒度を0〜100で出しています。1992年以降のバックテストでは、スコアが70以上だった日の86%で30日以内に円買い介入があり(全期間の平均は4.2%)、2022年以降の介入10回の前日のスコアは平均49でした。2026年10月1日のスコアは5(平常圏)です。

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介入の時間帯にポジションを持っていたら:注意点と備え

図5 介入が警戒される時期のチェックリスト 急な円安・要人のけん制発言が続いているときに ✓ ドル買いのポジションに、必ず逆指値(損切りの注文)を入れておく ✓ 逆指値は急落時に滑る(決めた値段より不利に約定する)ことがあると知っておく ✓ 4〜5円の逆行でも強制ロスカットにならない資金・枚数にしておく ✓ 祝日・連休、米国の指標発表やFOMCの前後は、ポジションを小さくする ✓ 財務大臣・財務官の発言(「断固たる措置」など)が強まったら警戒を上げる ✓ 介入直後の急落を追いかけて売らない(数時間〜数日で戻ることもある)

図: hiro-fx.com が過去の介入の値動きをもとに作成

介入の急落では、数分で1円以上動くことがあり、FX会社のスプレッド(売値と買値の差)も一時的に広がります。逆指値を入れていても、決めた値段で決済されず、数十銭〜1円以上不利な値段になることがあります。

レバレッジを高くしていると、急落の途中で強制ロスカットになり、相場が戻る前に損失が確定してしまいます。介入が意識される時期は、「4〜5円逆に動いても耐えられるか」を基準に枚数を決めておくと安心です。

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そもそも為替介入とは?決めるのは財務省、実際に売買するのは日銀

図6 為替介入の流れ 日本の為替介入(外国為替平衡操作)の仕組み 1 財務大臣が 介入を決める → 2 日銀が財務大臣の 代理人として ドルと円を売買 → 3 お金は国の 外国為替資金特別 会計から出る → 4 財務省が 月末に月の合計、 3か月ごとに日別を公表

図: 財務省・日本銀行の説明をもとに hiro-fx.com が作成

為替介入(正式には「外国為替平衡操作」)は、急な為替の動きを和らげるために、国が外国為替市場でドルや円を売買することです。決めるのは財務大臣で、日銀は財務大臣の代理人として実際の売買を行います。ニュースで「日銀が介入」と言われることがありますが、日銀が自分の判断で行うものではありません。

介入の結果は、財務省が毎月末にその月の合計額を、3か月ごとに日別の内訳を公表します。時刻は公表されないため、「何時に介入したか」は報道や値動きから推測するしかありません。この記事の時刻も、報道と1分足から確かめた目安です。

よくある質問

Q. 為替介入が一番多い時間帯は何時ですか?

A. 2022年以降の円買い介入10回では、東京の朝2回・東京の昼〜午後3回・ロンドン時間2回・NY時間3回で、特定の時間帯に集中していません。2010〜2011年の円売り介入は、4回とも東京の午前9〜11時でした。

Q. 夜中や早朝にも介入はありますか?

A. あります。2022年10月21日は23時30分ごろ、2024年5月2日は朝5時ごろに急落が始まりました。どちらもNY市場が開いている時間で、日本の深夜・早朝でも介入は行われます。

Q. 土日に介入されることはありますか?

A. 土日は外国為替市場が実質的に閉まっているため、財務省の記録(1991年以降)に土日の介入はありません。ただし日本の祝日(2024年4月29日、2026年5月4日・6日)には介入がありました。

Q. 介入したかどうかは、いつ分かりますか?

A. 財務省がその月の合計を月末に公表します。例えば2026年4月30日〜5月6日の介入は、5月末の公表で合計額が分かりました。当日は「介入したかどうか、コメントしない」とされることが多く、日銀の当座預金の見通しから市場が介入額を推計することもあります。

Q. 介入があると知ってから取引すれば儲かりますか?

A. 介入の時刻や規模は事前に知らされず、急落のあと数時間〜数日で戻った回もあります。また、急落中はスプレッドが広がり、注文が思った値段で通らないこともあります。介入を当てにした取引はおすすめできません。

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まとめ:為替介入の過去の時間帯

  • 2022〜2026年の円買い介入10回は、東京の朝・昼、ロンドン時間、NY時間と時間帯がばらばらだった
  • 3回は日本の祝日・休日、2回は米国の指標発表・FOMCの直後で、取引が薄いときや材料が出た直後が多い
  • 曜日は木曜・水曜がやや多いが、回数が少なく「この曜日は安全」とは言えない
  • 7回は始まってから3時間以内にドル円が4円以上下がった。1か月後まで下がったままの回も、数日で戻った回もある
  • 時刻は公表されない。急な円安と財務大臣・財務官の強いけん制が続くときは、時間帯に関係なく備える

介入の記録と警戒度は、当サイトの為替介入データベースで毎日更新しています。介入日の1時間足や、1991年以降の全介入の一覧もこちらで確認できます。

※この記事の情報は2026年10月1日時点のものです。出典:財務省「外国為替平衡操作の実施状況」、日本銀行「外国為替市場介入」、各社報道(2022年10月24日・2024年4月29日・2024年5月2日・2024年7月11〜12日・2026年4月30日・2026年5月4日の値動き)。ドル円の時刻・高値・安値は Dukascopy のドル円1分足(売値)を hiro-fx.com が集計したもので、FX会社によって数銭ずれることがあります。この記事は過去のデータの紹介で、投資の助言ではありません。取引の判断はご自身でお願いします。