追証とは?読み方は「おいしょう」、何%で発生するかと計算をわかりやすく

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こんな疑問を持つ方へ
  • 追証って何?なんと読むの?
  • 追証は何%で発生する?あといくら下がると追証になる?
  • 追証の金額はどう計算する?
  • FXにも追証はあるの?

追証(おいしょう)とは、信用取引で預けている保証金が足りなくなったときに、追加で差し入れるお金のことです。正式には「追加保証金」と言います。多くの証券会社では、保証金が取引金額の20%を下回ると発生し、期限までに入金か決済をしないと、持っている株が強制的に決済されます。

この記事では、追証の仕組みと計算方法をわかりやすく解説します。証券会社の公式ページの規則と、hiro-fx.comが集計した日経平均の値動きのデータをもとにしています。

追証とは?信用取引で保証金が足りなくなったときの追加のお金

図1 株の信用取引で追証が発生する流れ 多くの証券会社の場合(維持率20%で追証)。会社により基準と期限は違う ① 保証金を預けて 約3倍まで取引 → ② 株価が下がり 評価損が出る → ③ 維持率が20%を 下回る=追証 → ④ 期限までに入金 か決済で解消 → ⑤ 解消しないと 強制決済

信用取引では、証券会社にお金や株を「保証金」として預け、その約3倍までの株を売り買いできます。手元のお金より大きな取引ができる分、株価が予想と逆に動くと、損も大きくなります。

損が膨らむと、預けた保証金が「取引金額に対して最低限必要な額」を下回ります。このとき、足りない分を追加で入れるよう求められるのが追証です。期限までに解消しないと、証券会社が持ち株を強制的に決済します。

追証の読み方は「おいしょう」:「ついしょう」ではない理由

項目内容
読み方おいしょう
正式な名前追加保証金(ついかほしょうきん)
英語margin call(マージンコール)
似た言葉不足金・預り金不足(決済した後に口座がマイナスになった状態)

※読み方は野村證券・SMBC日興証券・松井証券の用語解説(2026年10月20日確認)

追証は、証券会社の用語集でも「おいしょう」と読みます。「追い(おい)」は訓読み、「証(しょう)」は音読みで、このように訓読みと音読みを組み合わせる読み方を「湯桶(ゆとう)読み」と言います。「ついしょう」と読む人もいますが、証券会社や取引の現場では「おいしょう」が使われます。

追証は何%で発生する?多くは維持率20%、会社によって違う

証券会社追証になる維持率入金・解消の期限
楽天証券20%を下回ったとき追証発生日の翌々営業日の正午
SBI証券大引け後に20%を下回ったとき発生日の翌営業日(2営業日後の正午までに未解消なら強制決済)
松井証券20%未満翌々営業日の11時30分(維持率10%未満は翌営業日の11時30分)
SMBC日興証券25%(オンライン・スイングトレード信用の場合)原則3営業日後(維持率20%以下は2営業日後)

※各社の公式ページ・よくある質問を2026年10月20日に確認。期限の細かい時刻や条件は変わることがあるので、取引している会社の画面で確かめてください

追証が発生するかどうかは「委託保証金維持率(いたくほしょうきんいじりつ)」で決まります。維持率は、預けている保証金が、持っている株の取引金額の何%にあたるかを表す数字です。

信用取引を始めるときは、取引金額の30%以上、かつ30万円以上の保証金が必要です(法令と取引所の規則)。その後、損が出て維持率が下がり、20%を下回ると追証になる会社が多くなっています。SMBC日興証券のオンライン・スイングトレード信用のように、25%で追証になる場合もあります。

期限も会社ごとに違い、翌営業日から3営業日後まで幅があります。一度発生した追証は、株価が戻って維持率が20%を超えても、自然には消えない会社が多い点にも注意が必要です(楽天証券・松井証券など)。

あわせて読みたい:追証の強制決済はいつ?6社の期限・判定のタイミングと解消する方法

あわせて読みたい:信用取引はレバレッジ1倍なら追証なし?追証がない投資・ある投資の一覧

追証の計算方法:あといくら下がると追証になる?

計算するもの計算式
維持率(受け入れている保証金 − 評価損 − 諸経費)÷ 建玉の金額 × 100
あといくら損したら追証か受け入れている保証金 − 建玉の金額 × 20%
追証の金額建玉の金額 × 20% −(受け入れている保証金 − 評価損 − 諸経費)

※「建玉(たてぎょく)の金額」は信用取引で買った(売った)ときの金額。20%で追証になり、20%まで戻す会社の場合(楽天証券・SBI証券・松井証券など)

たとえば、現金100万円を保証金にして、300万円分の株を信用取引で買ったとします。最初の維持率は約33%です。追証になるのは、損が「100万円 − 300万円 × 20% = 40万円」を超えたとき、つまり株価が約13%下がったときです。

株価が15%下がると、評価損は45万円です。保証金は実質55万円に減り、維持率は約18.3%になって追証が発生します。追証の金額は「300万円 × 20% − 55万円 = 5万円」です。

図2 株価が何%下がると追証になる?(買いの場合) 現金を保証金にし、維持率20%で追証になる会社の場合。金利などの諸経費は除く 保証金率30%(約3.3倍) 10%下がると追証 保証金率33%(約3倍) 約13%下がると追証 保証金率40%(約2.5倍) 20%下がると追証 保証金率50%(約2.0倍) 30%下がると追証 保証金率100%(1倍) 80%下がると追証

図: hiro-fx.comが計算。下落率=最初の保証金率 − 20%(売りの場合は上昇率)

最初に預ける保証金の割合が大きいほど、追証までの余裕は広がります。目いっぱいの約3.3倍(保証金率30%)で買うと、株価が10%下がるだけで追証です。保証金率100%(レバレッジ1倍)なら、株価が80%下がるまで追証になりません。

保証金に現金ではなく株(代用有価証券)を使っている場合は、その株も値下がりすると保証金が減ります。持ち株と担保の株が一緒に下がると、図2より早く追証になるので注意しましょう。

【データ】日経平均が1日で5%以上下がった日は52日:追証が増える暴落

図3 日経平均が1日で大きく下がった日(下位5日) 1970年1月6日〜2026年10月16日の終値。前日比の下落率 1987年10月20日 −14.9%(ブラックマンデー) 2024年8月5日 −12.4%(米国の景気不安と円高) 2008年10月16日 −11.4%(リーマン・ショック後の金融危機) 2011年3月15日 −10.6%(東日本大震災) 2008年10月10日 −9.6%(リーマン・ショック後の金融危機)

図: Yahoo!ファイナンスの日経平均の日次終値からhiro-fx.comが集計(1970年1月6日〜2026年10月16日・13,961営業日)

追証は、短い期間に株価が大きく下がったときに一気に増えます。1970年1月6日以降、日経平均が1日で5%以上下がった日は52日、10%以上は4日ありました。最大は1987年10月20日(ブラックマンデーの翌日)の−14.9%です。

日付日経平均の下落率
2016年11月9日−5.4%
2018年12月25日−5.0%
2020年3月9日−5.1%
2020年3月13日−6.1%
2024年8月2日−5.8%
2024年8月5日−12.4%
2025年4月7日−7.8%
2026年3月9日−5.2%

※2016年10月20日〜2026年10月16日に日経平均が1日で5%以上下がった日。hiro-fx.comが集計

直近10年でも、5%以上の下落は8日ありました。2024年8月5日には1日で−12.4%と、ブラックマンデー以来の下げ幅でした。保証金率30%で買っていれば、こうした1日だけで追証になりうる下げ幅です。

個別の株は、日経平均より大きく動くことがよくあります。決算発表の翌日などに1日で20%以上下がる銘柄もあるので、1つの銘柄に保証金を集中させるほど追証の危険は高まります。

あわせて読みたい:追証売りとは?暴落の翌日〜2営業日後に出る仕組みと追証祭りが続く日数

FXにも追証はある?株の追証との違い

株の信用取引FX(国内の業者)
預けるお金委託保証金(取引金額の30%以上・30万円以上)証拠金(個人は取引金額の4%以上)
追証になる基準維持率20%を下回る(25%などの会社もある)証拠金維持率100%を下回るなど(会社による)
判定のタイミング大引け後など1日1回ニューヨーク市場の取引終了時など1日1回
追証の無い会社―みんなのFX・外為どっとコム・ヒロセ通商など
追証とは別の仕組み―維持率が一定を下回るとすぐ決済される強制ロスカット

※FXは各社の公式ページを2026年10月1日に確認(詳しくは関連記事)。株は2026年10月20日に確認

FXにも追証がある会社とない会社があります。追証がある会社では、1日1回の判定時刻に証拠金維持率が100%などの基準を下回ると追証になり、期限までに入金か決済が必要です。

FXでは、追証とは別に「強制ロスカット」があり、維持率が50%などを下回るとその場で自動的に決済されます。追証がない会社でも、ロスカットで損が確定する点は変わりません。

あわせて読みたい:FXの追証とは?国内で追証がある会社・ない会社とロスカットとの違い

あわせて読みたい:強制ロスカットされたらどうなる?いくら残るかと国内14社の発動水準

追証になったらどうする?解消方法と注意点

図4 追証が出たときに確認すること 期限・金額・方法を最初に確かめる □ 追証の金額と期限を確認する 証券会社の画面やメールで、いくら・いつまでかを見る □ 入金して解消する 期限までに追証の金額以上を入金する □ 建玉を決済して解消する 一部または全部を決済。返済した建玉の20%分が追証から差し引かれる会社が多い □ 株価が戻るのを待たない 多くの会社では、維持率が回復しても一度出た追証は消えない □ 次の追証の危険も考える 入金しても下落が続けば、また追証になることがある

追証の解消方法は、主に「入金」と「建玉の決済(損切り)」の2つです。入金すれば建玉を持ち続けられますが、下落が続けば損はさらに膨らみます。決済すれば損は確定しますが、それ以上の損は止まります。

期限までに解消しないと、証券会社が全部の建玉を強制的に決済します。決済しても損が保証金を上回ると、口座がマイナスの「不足金」になり、その分を入金しなければなりません。

不足金が払えないときに何が起きるかは、追証が払えないとどうなる?で解説しています。

あわせて読みたい:FXで借金になるのはなぜ?ロスカットがあっても起きる仕組みと防ぎ方

よくある質問

Q1. 追証は英語で何と言いますか?

A. 英語では「margin call(マージンコール)」と言います。ただし、日本のFX会社では「マージンコール」を、追証とは別の「維持率が下がったことを知らせる通知」の意味で使うことがあります。

Q2. 現物取引やNISAでも追証は発生しますか?

A. 発生しません。現物取引は自分のお金の範囲で株を買うので、株価が下がっても追加のお金を求められることはありません。NISAで買える株や投資信託も現物なので、追証はありません。

Q3. 追証で入金したお金は返ってきますか?

A. 入金したお金は保証金として口座に残り、建玉を決済した後に出金できます。ただし、決済で損が確定すると、その損の分は差し引かれます。

Q4. 追証と強制ロスカットは何が違いますか?

A. 追証は「足りないお金を入れてください」という求めで、期限までに入金や決済をすれば取引を続けられます。強制ロスカットは、主にFXで維持率が一定を下回ったときに、その場で自動的に決済される仕組みです。

Q5. 追証を避けるにはどうすればいいですか?

A. 目いっぱいの約3倍で取引せず、保証金に余裕を持たせることが基本です。保証金率50%(約2倍)なら、追証まで株価の下落30%分の余裕があります。逆指値の注文で、損が一定に達したら決済されるようにしておく方法もあります。

まとめ:追証(おいしょう)は保証金が20%を割ると発生する

  • 追証(おいしょう)とは、信用取引で保証金が足りなくなったときに追加で入れるお金。英語ではmargin call
  • 多くの証券会社は維持率20%で発生。25%の会社もあり、期限は翌営業日〜3営業日後など会社で違う
  • 保証金率33%(約3倍)で買うと、株価が約13%下がると追証。保証金率が高いほど余裕がある
  • 日経平均が1日で5%以上下がった日は1970年以降52日、直近10年で8日
  • 期限までに入金か決済をしないと強制決済。一度出た追証は株価が戻っても消えないことが多い

FXの証拠金と追証の基本は強制ロスカットされたらどうなる?で、損失が口座のお金を超える仕組みはFXで借金になるのはなぜ?で確かめられます。

※この記事の情報は2026年10月20日時点のものです。主な出典: 楽天証券・SBI証券・松井証券・SMBC日興証券・野村證券の公式ページ、各FX会社の公式ページ、Yahoo!ファイナンス(日経平均)。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資を勧めるものではありません。取引の条件は必ずご利用の証券会社・FX会社でご確認ください。