長期金利の推移グラフ|日本の過去最高8.1%と約30年ぶりの3%台

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こんな疑問を持つ方へ
  • 日本の長期金利の推移をグラフで長い期間見たい
  • 長期金利の過去最高はいつ?平均はどのくらい?
  • 2026年の3%台は何年ぶり?30年債・40年債はどうなっている?
  • 日銀の長期金利操作(YCC)やマイナス金利の時代は何だった?

日本の長期金利(10年国債の利回り)は、1990年9月に8.105%で最高をつけました。その後は30年近く下がり続け、2016年7月には−0.297%とマイナスになりました。その後は上昇に転じ、2026年9月には約30年ぶりに3%台に乗っています。この記事では、財務省の国債金利のデータをhiro-fx.comが集計しました。推移と過去最高・平均、30年債の動き、日銀の長期金利操作の時代を解説します。

【データ】長期金利の推移グラフ(日本の10年国債・1986年〜)

図1 日本の長期金利(10年国債の利回り)の推移 1986年7月5日〜2026年10月13日・日次。緑の網掛けは日銀の長短金利操作(2016年9月〜2024年3月) −2% −1% 0% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 1990年9月 8.105%(最高) 2003年6月 0.433% 2016年7月 −0.297%(最低) 2026年10月 3.111% 長短金利操作

図: 財務省「国債金利情報」の10年の利回り(1986年7月5日〜2026年10月13日)をもとにhiro-fx.com作成

長期金利の推移は、大きく3つの時代に分けられます。1990年前後のバブル期は5〜8%の高い水準でした。バブル崩壊後は景気の低迷と日銀の金融緩和で下がり続け、2016年には一時マイナスになります。そして2022年ごろから上昇に転じ、2026年には3%台まで戻りました。

上昇が速まったのは、日銀が長期金利を抑える枠組み(グラフの緑の網掛け)をやめた2024年3月以降です。10年国債の利回りの年平均は、2024年が0.91%、2025年が1.54%、2026年(10月13日まで)が2.58%と上がっています。

長期金利の過去最高・最低と平均は?

項目10年国債の利回り日付
過去最高8.105%1990年9月28日
過去最低−0.297%2016年7月27日
全期間の平均(1986年〜)2.06%中央値は1.43%
2026年の最高3.111%2026年10月7日(1996年8月以来の高さ)
最新3.019%2026年10月13日

※財務省「国債金利情報」の10年の利回り(1986年7月5日〜2026年10月13日・日次)をもとにhiro-fx.comが集計

財務省のデータで10年の利回りがあるのは1986年7月からです。それ以降の最高は1990年9月28日の8.105%、最低は2016年7月27日の−0.297%でした。全期間の平均は2.06%ですが、高い時期と低い時期の差が大きいので、どの期間で平均するかで印象は大きく変わります。

期間10年国債の利回りの平均おもな出来事
1986〜1995年5.11%バブル景気と崩壊
1996〜2012年1.55%デフレ・ゼロ金利・リーマン・ショック
2013〜2023年0.23%異次元緩和・マイナス金利・長短金利操作
2024〜2026年1.60%マイナス金利の解除・利上げ

※2026年は10月13日まで。hiro-fx.comが集計

3%台は何年ぶり?

報道によると、新しく発行された10年国債の利回りは2026年9月1日に一時3%をつけました。1996年10月以来、約30年ぶりの高い水準です。財務省のデータでも、終わりの値で3%台になったのは2026年9月2日(3.006%)が、1996年9月6日以来です。

長期金利の歴史:バブル期から上昇局面まで

時期10年国債の利回り何があったか
1989〜1991年5〜8%バブル景気で日銀が利上げ。1990年9月に最高の8.105%
1990年代8%→1%台バブル崩壊で景気が低迷し、日銀は利下げを続けた
1998年10月0.772%当時の最低。その後、国債の大量発行の不安で急上昇
2003年6月0.433%銀行の国債買いが集中して急低下し、その後急上昇
2013年4月〜1%を下回る日銀の異次元緩和(大量の国債買い入れ)
2016年一時マイナスマイナス金利の導入。7月に最低の−0.297%
2016年9月〜2024年3月0%程度に固定日銀の長短金利操作で10年の利回りを抑えた
2024年3月〜上昇マイナス金利の解除と利上げ。2026年9月に3%台

※10年国債の利回りは財務省「国債金利情報」の終わりの値。出来事は日本銀行の公表資料・報道をもとにhiro-fx.com作成

バブル期の長期金利が高かったのは、景気の過熱と物価の上昇を抑えるため、日銀が政策金利を引き上げていたからです。1989年から1991年にかけては、短期金利が長期金利を上回る「逆イールド」も長く続きました。

その後の約30年は、長期金利が下がり続けた時代でした。景気の低迷やデフレが続き、日銀は金利を下げ、2013年からは国債を大量に買い入れて長期金利そのものを押し下げました。2024年に日銀がこの枠組みをやめてからは、物価の上昇と利上げを反映して、長期金利が上がる時代に入っています。

30年債・40年債(超長期金利)の推移

図2 超長期の国債(20年・30年・40年)と10年の利回り 2007年11月〜2026年10月13日・月末の値。財務省「国債金利情報」 −1% 0% 1% 2% 3% 4% 5% 2010年 2014年 2018年 2022年 2026年 30年 4.06% 40年 4.06% 20年 3.84% 10年 3.02%

図: 財務省「国債金利情報」(各月の最後の営業日の値)をもとにhiro-fx.com作成。30年は1999年9月、40年は2007年11月からデータがある

10年より長い20年・30年・40年の国債の利回りは「超長期金利」と呼ばれます。2026年は超長期の上昇が特に大きくなりました。財務省のデータでは30年が2026年10月6日に4.168%、40年が2026年10月6日に4.196%と、どちらもデータがある期間で最も高くなりました。

超長期金利は、生命保険会社や年金など、長い期間お金を運用する投資家が主な買い手です。こうした投資家の買いが細ったり、国の財政への不安が強まったりすると、上がりやすくなります。2026年10月13日時点で、30年と10年の利回りの差は1.04%と、2016年7月27日の0.56%より開いています。

日銀の長期金利操作(YCC)とマイナス金利の意味

日付日銀の決定長期金利への影響
2013年4月4日量的・質的金融緩和(異次元緩和)国債を大量に買い、長期金利を押し下げた
2016年1月29日マイナス金利の導入を決定(2月16日から)10年の利回りもマイナスに
2016年9月21日長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を導入10年の利回りを0%程度に誘導
2018年7月〜2023年10月許される変動の幅を少しずつ広げた±0.2%程度→±0.25%程度→±0.5%程度→1%を目途に
2024年3月19日マイナス金利と長短金利操作をやめた長期金利は市場で決まる度合いが強まった

※日本銀行の公表文をもとにhiro-fx.com作成

長短金利操作(YCC)は、日銀が短期金利だけでなく、10年国債の利回りにも目標を置いた政策です。利回りが目標を超えそうになると、日銀が国債を買って値段を支え、利回りを抑えました。そのため2016年9月から2024年3月まで、日本の長期金利はほぼ0%前後に張りついていました。

長期金利がマイナスとはどういう意味?

長期金利がマイナスとは、国債を満期まで持つと、受け取るお金の合計より高い値段で買っている状態です。普通に考えれば損ですが、日銀のマイナス金利のもとでは、銀行がお金を日銀に預けるとさらに損になるため、国債が高い値段でも買われました。財務省のデータでは、10年の利回りがマイナスで終わった日は、2016年2月から2020年5月までに計453日ありました。

長期金利の推移を自分で確かめるには

知りたいこと見る場所
毎日の長期金利(全年限)財務省「国債金利情報」(1974年からのデータをダウンロードできる)
長期金利と政策金利の推移当サイトの日銀ウォッチ
日米の長期金利の差とドル円当サイトの日米金利差ウォッチ
住宅ローンの固定金利との関係当サイトの住宅ローン金利ウォッチ

※hiro-fx.com作成

長期金利の毎日の値は、財務省が年限ごとに公表しています。ニュースで使われる「新発10年国債の利回り」とは計算方法が少し違うため、小数点以下で差が出ることがあります。長期金利が上がると、固定金利の住宅ローンや定期預金の金利も上がりやすくなります。住宅ローンへの影響は日銀の利上げで住宅ローンはいつから・いくら上がる?でも解説しています。

よくある質問

Q. 長期金利の過去最高はいつですか?

A. 財務省のデータで10年の利回りがある1986年7月以降では、1990年9月28日の8.105%が最高です。バブル期の利上げが続いた時期でした。

Q. 長期金利の平均はどのくらいですか?

A. 1986年7月から2026年10月13日までの平均は2.06%、中央値は1.43%です。ただし2013〜2023年の平均は0.23%と低く、期間によって大きく違います。

Q. 30年前と比べて長期金利は高いですか?

A. 1996年の年平均は3.12%で、2026年(10月13日まで)の2.58%と近い水準です。2026年は約30年前の水準に戻ったと言えます。

Q. 長期金利はこの先も上がりますか?

A. 分かりません。日銀の利上げのペース、物価、国の財政、米国の金利など多くの要因で決まり、予想は専門家の間でも分かれています。

まとめ:長期金利は30年下がり続けたあと、上昇の時代へ

  • 日本の長期金利(10年国債の利回り)の最高は1990年9月28日の8.105%、最低は2016年7月27日の−0.297%
  • 1986年以降の平均は2.06%。2013〜2023年は0.23%と特に低かった
  • 2016年9月〜2024年3月は日銀の長短金利操作で0%程度に抑えられていた
  • 2026年9月に約30年ぶりの3%台。30年債・40年債はデータがある期間で最も高くなった
  • 10年の利回りがマイナスで終わった日は2016〜2020年に計453日

長期金利と政策金利の最新の推移は日銀ウォッチで毎日更新しています。

※この記事の情報は2026年10月15日時点のものです。主な出典: 財務省「国債金利情報」、日本銀行(金融政策決定会合の公表文)、日本相互証券の値を伝えた報道(2026年9月1日)。利回りのデータはhiro-fx.comが集計しました。この記事は投資を勧めるものではありません。