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FXトレードをしていく上で必ず見るべきなのが「チャート」です。
今回は基本中の基本であるチャートについて詳しく解説してきます。
チャートとは?
チャートというのは過去の為替レートの値動きを「縦軸を価格」「横軸を時間」にしてグラフ化したものです。
要するに過去の為替レートの動きをわかりやすくグラフ化したもので、視覚的にパッと為替レートの動きが理解できるものです。
例えば、過去の為替レートの動きを文字で表現すると……
- 2016/12/16 00:00:00 始値:118.157 高値:118.428 安値:117.477 終値:117.959
- 2016/12/15 00:00:00 始値:117.079 高値:118.661 安値:116.982 終値:118.227
- 2016/12/14 00:00:00 始値:115.144 高値:117.393 安値:114.763 終値:117.024
- 2016/12/13 00:00:00 始値:114.921 高値:115.471 安値:114.739 終値:115.163
- 2016/12/12 00:00:00 始値:115.396 高値:116.112 安値:114.848 終値:115.045
なんていう感じになります。
これだとパッと見でどんな風に為替レートが動いてきたのかすぐにはわかりづらいですよね。
これを視覚的にパッとわかりやすくする為にこれらの数値を全てグラフにしたチャートで表現すると……
こんな感じになります。
これなら今までどんな風に為替レートが動いてきたのか視覚的にパッと判断できますよね。
このチャート見れば「今はかなり上昇トレンドだな~」なんてことがパッと見でわかると思います。
このようにチャートがあれば瞬時に相場の動きが確認できるのです。
チャートの種類
チャートにも様々な種類があるのですが、その中からよく使われる代表的なものを3つ紹介します。
ローソク足チャート
恐らく最もよく見るチャートなのがローソク足チャートです。
チャートの形が「ローソク」に似ている事から「ローソク足チャート」と呼ばれているチャートです。
日本では非常に人気のあるチャートで多くの取引ツールでは初期設定にされています。
バーチャート
その名の通りバー(棒線)で表示されているチャートです。
ローソク足チャートよりもシンプルで、アメリカでは比較的人気のあるチャートです。
ラインチャート
値動きを一つのラインで表示した非常にシンプルなチャートです。
わかりやすいシンプルなグラフの形をしているので、特に難しい知識がなくても見れるチャートです。
チャートの基本的な見方
チャートは基本的に縦軸が「為替レートの動き」、横軸が「時間」になっています。
縦軸の為替レートは、上に行けば行くほど値段が高くなり、下に行けば行くほど値段が安くなります。
横軸の時間は、左に行けば行くほど過去の値動きとなり、右に行けば行くほど最新の値動きということになります。
「始値」「終値」「高値」「安値」とは?
ローソク足チャートを見る上で必ず理解しておくべきなのが「始値」「終値」「高値」「安値」といった言葉の意味です。
- 始値(はじめね):最初に取引された価格のこと
- 終値(おわりね):最後に取引された価格のこと
- 高値(たかね):最も高く取引された価格のこと
- 安値(やすね):最も安く取引された価格のこと
例えば、「5分足チャート」であれば5分ごとの「始値」「終値」「高値」「安値」を示しているチャートということになります。
「陽線」と「陰線」とは?
ラインチャートなど一部「陽線」や「陰線」のないチャートもありますが、多くのチャートには「陽線」と「陰線」というものがあります。
陽線というのは始値よりも終値が高い場合(価格が上昇している場合)に使われる線のことで、陰線というのは始値よりも終値が低い場合(価格が下降している場合)に使われる線のことです。
上記のローソク足チャートの例で言うと、価格が上昇している際に使われている赤い線が「陽線」、価格が下降している際に使われている青い線が「陰線」となります。
ちなみに色に関しては使用するツールによって変更することができます。
時間軸の設定
また、チャートは「5分足チャート」「1時間足チャート」「日足チャート」などのように時間軸を変更することができます。
「5分足チャート」であれば、1つのローソクが5分ごとにどんどん更新されていきますし、「1時間足チャート」であれば1つのローソクが1時間ごとにどんどん更新されていきます。
以下は同じ場面のチャートですが、時間軸を変えることで見え方が変わります。
時間軸が短い方がより細かい値動きを見るのに適しているのに対して、時間軸が長い方がより大きな流れを見るのに適しています。
なぜチャートを見る必要があるのか?
なぜトレードをする際にわざわざチャートを見る必要があるのでしょうか?
3つの重要な理由を紹介します。
1.相場の動きが見えるから
チャートを見ることで「相場の動き」が見えてきます。
相場というのは機械やロボットが動かしているわけではなく、世界中のトレーダー達が実際に通貨の売買をしているから動いています。つまり、相場の動きというのは世界中のトレーダー達の「心理の集合体」なわけです。
そんな人間心理の集合体である相場には「流れ」とか「傾向」というものが当然生じます。
そんな「流れ」「傾向」などをいち早く読み取ることができれば、当然トレードも有利になります。その為に有効なのが「チャートを見る」ということなのです。
ちなみに、FXでは「流れ」や「傾向」のことを英語で「トレンド」と言うことが多いです。
以下のチャートを見れば簡単にイメージできると思います。
この場合はチャートが右肩上がりに動いている傾向がありますよね。こういったパターンを「上昇トレンド」と言います。
このチャートを見ることで「今は上昇トレンドだな」っていう相場の動きが読めますよね。
この場合はチャートが右肩下がりに動いている傾向がありますよね。こういったパターンを「下降トレンド」と言います。
このチャートを見ることで「今は下降トレンドだな」っていう相場の動きが読めますよね。
この場合はチャートがほぼ横ばいに推移している傾向があります。こういったパターンを「レンジ相場」と言います。
また、レンジ相場は別名で「ボックス相場」や「保合い相場」とも呼ばれます。
このチャートを見ることで「今はレンジ相場だな」っていう相場の動きが読めますよね。
この場合はチャートが下降トレンドから上昇トレンドに流れが変わっているのがわかります。
このようにトレンドが切り替わることを「トレンド転換」と言います。
このチャートを見ることで「下降トレンドから上昇トレンドに切り替わったな」っていう相場の動きが読めますよね。
このようにチャートを見ることであらゆる相場の動きが見えてくるのがわかると思います。
チャートを見ることで「今は上昇トレンドだな」とか「トレンドが切り替わったな」といった判断ができるようになるということです。
2.売買の具体的なタイミングを伺えるから
チャートを見ることで具体的な売買のタイミングを見計らうこともできます。
例えばレンジ相場をブレイクした黒いマルの所でエントリーをしたり……
レンジ相場内での反発を狙って黒いマルの所でエントリーしたり……
トレンドの転換を狙って黒いマルの所でエントリーしたりできます。
これらの例のように、実際にエントリーするタイミングもチャートを使えばかなり具体的に戦略を立てることができます。
また、エントリーのタイミングだけでなく、利確や損切りのタイミングも同じようにチャートの動きから戦略を立てることができます。
具体的な売買のタイミングを見計らう為にチャートはとても重要な情報の一つとなるわけです。
3.信頼性のおける客観的なデータだから
チャートというのは今までの為替レートの動きを記録したデータであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
その「ただのデータである」っていうのが非常に良いことなんです。
というのも、ファンダメンタルズ的な情報とは違い、データには人間の感情は一切入っていない為、非常に客観的で信頼性の高い情報源と言えるからです。
更にチャートというデータは信頼性が高いだけでなく、リアルタイムで随時更新され続けます。
要するに信頼性の高い最新の情報が常に手に入るのがチャートというデータなんです。
当たり前ですが、トレードをする上で「情報」というものは非常に重要な役割を果たします。
そんな情報はできるだけ信頼性が高く、そしてリアルタイムでスピーディーに知れるものであるに越したことはありません。
この条件を満たす情報源は現状チャート以外にはありません。
個人トレーダーの場合、まず重要視すべき情報は間違いなくチャートというデータになります。
チャートの様々な分析方法
チャートはもちろんそのままの状態でも過去の値動きや相場の流れがわかるのですが、これらを更にわかりやすくするための様々な分析方法があります。
その代表的なものをいくつか紹介します。
チャートにラインを引く
チャート分析をする上で最もポピュラーな方法が「チャート上にラインを引く」というものです。
例えばこのように下値を支えている箇所をラインで結んでサポートラインを引いたり、
こんな感じで上値をラインで結んでレジスタンスラインを引いたりできます。
このようなラインを引くことで、「どこで反発しているのか」とか「どのようなトレンドなのか」ということがよりわかりやすくなるのです。
ラインの引き方は様々ですが、基本的には高値同士、安値同士をラインで結ぶことが多いです。
移動平均線を表示してトレンドを把握しやすくする
また移動平均線も非常によく使われる指標の一つです。
こんな感じのラインが移動平均線です。
移動平均線はある一定期間における為替レートの終値の平均値をグラフ化したものです。
これがあることによってより相場の動きやトレンドが読みやすくなります。
ボリンジャーバンドを使って値動きの幅を予測する
また、価格の値動きの幅を予測する為の指標としてボリンジャーバンドがあります。
こんな感じのうにゃうにゃっとした線がボリンジャーバンドです。
この線の幅で価格が変動する確率が高いことから、価格の変動幅を元にしたトレードを行う際に使用されます。