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チャートの中でも比較的ポピュラーで、よく使われているのが「ローソク足チャート」です。
FXトレードを行うのであれば、まずはこのローソク足チャートの見方をしっかり理解しておくことは必須と言えます。
ここではローソク足チャートについての基本、見方、パターン、メリットデメリットなどを詳しく解説していきます。
ローソク足チャートとは?
ローソク足チャートとはその名の通りローソクの形に似ているチャートのことです。

こんな感じのやつですね。
最もよく使われているチャートなので、何となく目にしたことがある人も多いんじゃないかと思います。
為替レートの動きを表した一つ一つのグラフがローソクに似ているのがわかるでしょうか?

こんな感じで似てますよね。
このローソク足チャートですが、ほとんどのFX会社が用意している取引ツールでも初期設定で表示されますし、FXに関連するサイトやブログ等でもほぼローソク足チャートが使われます。
ですので、FXをやる上でまずはこのローソク足チャートの見方をしっかり理解しておくことは必須です。
ローソク足チャートの見方
ローソク足チャートは一つのローソク足の中で決められた時間の中での「始値」「高値」「安値」「終値」を全て表しています。

陽線は始値よりも終値の方が高かった場合(価格が上昇している時)に使われ、陰線は始値よりも終値が低かった場合(価格が下降している時)に使われます。
各部の名称は上に出ている線を「上ヒゲ」、下に出ている線を「下ヒゲ」、真ん中の四角形を「柱」「胴体」などと呼んだりします。
これの集合体が、

こんな感じになるわけですね。
一つ一つのローソク足に始値、終値、高値、安値の情報が全て入っているので、ローソク足チャートを見ればその時間にどのような値動きをしたのかおおよそわかるわけです。

例えばこのようにローソク足の幅が長ければそれだけその時間内で大きく動いたということであり、狭ければそれだけ小さく動いたということがわかります。
幅が長いほど相場に勢いがありトレンドが発生しやすく、幅が狭いほど停滞した動きで、もみ合いが発生しやすい局面と言えます。

また、このようにヒゲがでていることで「一度上昇したあとに下がっている」とか「一度下落したあとに上がっている」いうこともわかります。
このようなヒゲが頻繁に発生するとトレンドが転換する可能性があります。
「始値」「終値」「高値」「安値」の情報がパッと見てわかるので、その時間にどのような動きをしたのかが一目瞭然なのです。
これらの情報を元に実際のチャートを見て見ましょう。

こんな感じで緑のマルのところのように、上ヒゲが目立ってきたら上昇の勢いが弱まってきた可能性があり、トレンド転換が疑えます。実際、この辺りから上昇トレンドから下降トレンドに切り替わっています。
また青いマルのところのように、長いローソク足が頻繁に発生するようになったら、相場に勢いが生まれトレンドが発生したことが疑えます。実際強い下降トレンドが発生していますね。
このようにローソク足チャートを見るだけで様々な情報を得ることができるのです。
ローソク足チャートの時間軸
ローソク足チャートは設定を変えることであらゆる時間軸で表記することができます。
「5分足」とか「1時間足」とか「日足」なんていう言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これらはローソク足一つあたりの時間を指しています。

例えば5分足チャートは、ローソク足一つが5分間の中での値動きになります。
5分ごとに新しいローソク足に切り替わっていくので、5分ごとにチャートが動きます。
その為、細かい値動きを追いたい時などに使われます。

1時間足チャートは、ローソク足ひとつが1時間の中での値動きとなります。
1時間ごとに新しいローソクに切り替わっていくので、5分足チャートよりも大きな流れを見ることができます。

日足チャートは、ローソク足ひとつが1日の中での値動きとなります。
ローソク足が切り替わるのに1日かかるので、数日とか数ヶ月単位の大きな流れを見るのに適しています。
この他にも「1分足」「15分足」「4時間足」「週足」「月足」など、様々な時間軸があり、どの時間軸のローソク足チャートを見るのかもトレードをする上ではとても大事な判断となります。
基本的には「1分足」「5分足」などの時間軸が短ければ短いほど細かい値動きを追うのに適していて、「日足」「週足」「月足」などの時間軸が長ければ長いほど大きな値動きを追うのに適しています。
逆に言うと、短い時間軸だけを見ていると大きな値動きがほとんど見えないですし、長い時間軸だけをみていると細かい値動きがほとんど見えません。
自分のトレードスタイルに合わせてバランスよく様々な時間軸のチャートを見ていくことが大切になります。
ローソク足チャートの色について
ローソク足チャートの色に関しては特に決まりがあるわけではありません。
使っている取引ツールなどにもよりますが、基本的には全て自分で自由に設定することができます。
例えばこんな変な色にすることもできます。笑

重要なことは自分が「見やすい」「わかりやすい」と思う色にすることです。
最もよく使われている配色としては「赤青パターン」か「白黒パターン」が主流です。

ローソク足チャートのパターン
ローソク足チャートでは「始値」「終値」「高値」「安値」を一つのローソクの中に全て表現しているので様々なパターンが生じます。
そんな中でも特に特徴的な形を紹介します。
大陽線(陽の丸坊主)

上ヒゲがないのが特徴で、始値から終値まで上昇し続けていることを示す形です。
上ヒゲがないということはまだまだ上昇途中である可能性が高く、上昇する力が強い時に表れやすい形です。
上昇トレンド中にこの形がでてくるともうしばらく上昇トレンドが継続する可能性が高いと言えます。
上影陽線(陽のトンカチ)

上影陽線は長い上ヒゲが特徴的です。
一旦は高値をつけますが、その後は下落して結果的に少しの上昇に収まった形です。つまり上昇の力が少し弱まってきていることを意味します。
上昇トレンド中の高値圏などでこのローソク足が頻繁に出てくると、上昇トレンドに黄色信号がかかると言ってもいいと思います。
実際に上記のチャートでは、上昇トレンドの中に上ヒゲが目立つようになってきて、頻繁に上影陽線がでてくると上昇トレンドから下降トレンドに切り替わっています。
下影陽線(陽のカラカサ)

下影陽線は長い下ヒゲが特徴です。
一旦は安値まで下落して長い下ヒゲをつけたものの、その後は持ち返して結果的には上昇している形です。
つまり、下降の力よりも上昇の力の方が強いということを意味しています。
下降トレンド中の安値圏などでこの形が頻繁にでてくると、上昇トレンドへの切り替わりの可能性が高まります。
また、上昇トレンド中にこの形がでてくると、まだまだ上昇の力は継続していると判断することもできます。
実際に上記のチャート例では下降トレンド中に下影陽線が現れて、そこから上昇トレンドに切り替わっている場面もあります。
大陰線(陰の丸坊主)

大陰線は下ヒゲがないのが特徴で、始値から終値まで下降し続けていることを示します。
下ヒゲがないということは、まだまだ下降途中の可能性が高く、下降の力が強いときに表れやすいです。
上記のチャートの例のように、この形がでてくるともうしばらく下降トレンドが継続する可能性が高いと言えます。
上影陰線(陰のトンカチ)

上影陰線は長い上ヒゲが特徴的です。
一旦は高値をつけますが、その後は下落していき結果的に始値よりも下落していく形です。
つまり上昇の力よりも下降の力の方が強くなってきていることを意味します。
上昇トレンド中の高値圏などでこのローソク足が頻繁に出てくると、上昇トレンドに黄色信号がかかると言ってもいいと思います。
下影陰線(陰のカラカサ)

下影陰線は長い下ヒゲが特徴です。
一旦は安値まで下落して長い下ヒゲをつけたものの、その後は若干持ち返した形です。つまり、下降の力が少し弱まってきたことを意味します。
下降トレンド中の安値圏などでこの形が頻繁にでてくると、上昇トレンドへの切り替わりの可能性がでてきます。
また、上昇トレンド中にこの形がでてきた場合も上昇の力がまだ継続していると判断することもできます。
とは言え、始値よりも終値は下落しているので陽線ほど上昇の力はありません。あくまで「下げ止まってきたかな~」くらいの感覚です。
実際に上記のチャート例では下影陽線が現れてから若干下げ止まっているような動きをしています。
ローソク足チャートのメリット
ローソク足チャートは何と言ってもたくさんの情報量をパッと見で視覚的にインプットすることができるのが大きなメリットです。
始値、終値、高値、安値が全て瞬時にわかる画期的なチャートと言っていいと思います。
その為、上昇の力が強いのか弱いのか、下降の力が強いのか弱いのかも瞬時に判断することが可能です。
トレードでは時に一瞬の判断で売買をしていかなければならないこともあるので、たくさんの情報量を瞬時にインプットできるのはとても大きなメリットです。
情報量が多い為、ちょっとしたトレードチャンスも見逃さずにあらゆる場面でトレードが可能になります。
ローソク足チャートのデメリット
ローソク足チャートのメリットはたくさんの情報量を瞬時にインプットできることでしたが、その反面「情報量が多すぎてトレードに迷いが生じてしまう」ということがデメリットと言えます。
要するに「ダマシ」に合う可能性が高くなりやすいということです。
ローソク足チャートにはたくさんの情報が含まれているので、それだけ売買サインと思われる動きも頻繁に現れます。
初心者のうちは「自分の都合のいいようにチャートを解釈してしまう」ということが結構あるので、たくさんの情報量の中から自分の都合のいい解釈をして、無理やり売買サインを作りだしてしまうこともあります。
そうなると、結果的に本当のチャンスではない場面でエントリーしてしまったり、ダマシに合ってしまったりするわけです。
情報量が多い故、そのたくさんの情報によってトレードに迷いが生じてしまうのです。
ローソク足チャートは始値、終値、安値、高値が瞬時に分かるだけでなく、その時の相場の動き方や流れまでが瞬時に判断できる為、非常に画期的なチャートです。
まずはローソク足チャートを見ながら実際の相場の動きを確認して見方になれていきましょう。
慣れてくると自然とローソク足チャートの形から相場の動きが見えてくるようになります。
また、ローソク足チャートは情報量が非常に多いので、自分のトレードに必要な情報をしっかり精査していくことも大切になります。
短期売買をするトレードスタイルに人にとっては売買サインになる場面でも、中長期売買をするトレードスタイルの人には売買サインにならないようなことも多々あります。
同じチャートを見ていても、それがチャンスなのかチャンスじゃないのかはその人のトレードスタイルに大きく左右されます。
ローソク足チャートを普段から見続けていくと、自分のトレードに必要な情報が見えるようになってきます。
この辺りはある程度の実践経験が必要な部分ではありますので、たくさんチャート見てどんどん慣れていきましょう。