スワップポイントで月10万円に必要な資金は?スワップ生活を4社の実績で計算

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こんな疑問を持つ方へ
  • スワップポイントで月10万円もらうには、いくら資金が必要?
  • トルコリラやドル円で、スワップだけで生活するのは無理?
  • 月5万円・月30万円ならいくら?自分で計算する方法は?
  • 複利で再投資すれば、少ない資金でも届く?

スワップポイントで月10万円(税引き後)を受け取るには、レバレッジ1倍で計算すると多くの資金が要ります。トルコリラ/円でも約540万円〜900万円、米ドル/円なら約4,830万円〜1億200万円です。レバレッジを上げれば資金は減りますが、急な円高でロスカット(強制決済)される危険が増えます。

計算に使ったのは、OANDA証券・みんなのFX・LIGHT FX・外為オンラインの4社の公表スワップです(hiro-fx.comが集計)。税金を引いた手取りでの必要資金と計算方法、複利で再投資した5年間の実際の結果を解説します。

スワップポイントで月10万円もらうには、いくら必要?

通貨ペア必要な通貨の量資金(レバレッジ1倍)急落を考えた倍率資金(その倍率)
トルコリラ/円約171万通貨〜286万通貨約540万円〜900万円1倍約540万円〜900万円
メキシコペソ/円約269万通貨〜825万通貨約2,290万円〜7,030万円2倍約1,150万円〜3,510万円
南アフリカランド/円約293万通貨〜825万通貨約2,800万円〜7,900万円1.5倍約1,870万円〜5,270万円
米ドル/円約31万通貨〜64万通貨約4,830万円〜1億200万円3倍約1,610万円〜3,380万円

※月10万円は税引き後の手取り。税率20.315%を戻した税引き前の月125,494円で計算。幅は4社のうち受け取りが多い会社〜少ない会社。レートは2026年10月16日の終値(米ドル/円157.99円・メキシコペソ/円8.52円・トルコリラ/円3.14円・南アフリカランド/円9.58円)。「急落を考えた倍率」は、その通貨が過去に1年間で最も下がったときでもロスカットされなかった実効レバレッジ(下の節で説明)。hiro-fx.com集計

スワップポイントは、金利の高い通貨を買って持つと毎日もらえるお金です。1万通貨あたりの額は小さく、トルコリラ/円でも1か月で438〜733円でした。月10万円にするには、トルコリラ/円を約171万通貨〜286万通貨持つ必要があります。

見落としやすいのが税金です。国内FXのスワップには、売買の利益と同じく20.315%の税金がかかります(国税庁タックスアンサーNo.1521)。手取りで10万円残すには、税引き前で月125,494円が必要です。

レバレッジ1倍(持っている通貨の金額と同じだけ入金)なら、ロスカットの心配はほぼありません。トルコリラ/円は2021年10月からの5年で74%下がったため、表では倍率を1倍のままにしています。

スワップ生活は無理?生活費と比べると

総務省の家計調査では、2025年の二人以上の世帯の消費支出は1か月平均314,001円でした。生活費をすべてまかなうなら、月10万円ではなく月30万円前後が目安になります。

月30万円(手取り)の資金は、レバレッジ1倍でトルコリラ/円が約1,610万円〜2,700万円です。米ドル/円では約1億4,500万円〜3億500万円になります。スワップだけで暮らすのは、数千万円から億単位の資金がある人に限られます。多くの人にとっては「生活費の一部を補う」ほうが現実的な目標です。

月5万円・月30万円なら?目標額別の必要資金の早見表

目標(手取り)トルコリラ/円メキシコペソ/円南アフリカランド/円米ドル/円
月5万円約270万円〜450万円約1,150万円〜3,510万円約1,400万円〜3,950万円約2,410万円〜5,080万円
月10万円約540万円〜900万円約2,290万円〜7,030万円約2,800万円〜7,900万円約4,830万円〜1億200万円
月30万円約1,610万円〜2,700万円約6,880万円〜2億1,100万円約8,410万円〜2億3,700万円約1億4,500万円〜3億500万円

※レバレッジ1倍の資金。税率20.315%を引いた手取りで計算。幅は4社のうち受け取りが多い会社〜少ない会社。2026年10月16日のレートと、上の表と同じ時期のスワップで計算。hiro-fx.com集計

目標額が2倍になれば、必要な資金も2倍です。月5万円なら月10万円の半分、月30万円なら3倍になります。

同じ月10万円でも、通貨によって資金は大きく変わります。米ドル/円は1万通貨あたりのスワップは大きいものの、1万通貨の金額も約158万円と大きいためです。レバレッジ1倍での年利に直すと、米ドル/円は1.5〜3.1%、トルコリラ/円は16.7〜28.0%でした。

ただし、年利が高い通貨ほど、値下がりも大きい傾向があります。年利の高さだけで必要資金を比べると、為替の損を見落とします。

スワップポイントの計算方法:月の受け取りと必要資金を出す4ステップ

図1 スワップの月額と、目標に必要な資金の出し方 FX会社が公表する「1万通貨あたりのスワップ」から計算する ①1か月分を出す 1万通貨の1日分 ×1か月の付与日数 (平均30.4日) → ②税引き前に直す 目標の手取り ÷(1−0.20315) 10万円→約12.5万円 → ③通貨の量 ②÷①×1万通貨 =必要な通貨の量 → ④資金 ③×レート ÷実効レバレッジ =必要な資金

図: hiro-fx.com作成。税率20.315%は国税庁タックスアンサーNo.1521による(2026年分)

例として、みんなのFXのトルコリラ/円で計算します。1万通貨の1日分は平均24.1円で、1か月では約733円です。手取り10万円には税引き前で約12.5万円が要ります。125,494÷733×1万通貨で、約171万通貨です。

トルコリラ/円のレートが3.14円なら、171万通貨の金額は約540万円です。これがレバレッジ1倍の資金です。3倍なら3で割って約180万円ですが、そのぶんロスカットまでの余裕は小さくなります。

スワップを年利に直すと比べやすい

通貨どうしを比べるときは、年利に直すと分かりやすくなります。計算は「1万通貨の1年分のスワップ÷(レート×1万)」です。トルコリラ/円なら8,794円÷31,410円で、約28%です。必要証拠金やロット数の計算は、当サイトのFX計算機セットでも確かめられます。

なお、スワップは毎日同じ額が付くわけではありません。土日の分は特定の曜日にまとめて付き、祝日の前後で日数が変わります。ただ、付与日数を1か月で合計すると暦の日数とほぼ同じになるので、平均30.4日で計算すれば十分です。

レバレッジは何倍まで?ロスカットまでの余裕を入れた必要資金

実効レバレッジロスカットまでの値下がり幅の目安月10万円のトルコリラ/円の資金
1倍(ロスカットなし)約540万円〜900万円
1.5倍約65%約360万円〜600万円
2倍約48%約270万円〜450万円
3倍約31%約180万円〜300万円
5倍約17%約110万円〜180万円
10倍約6%約50万円〜90万円

※実効レバレッジは「持っている通貨の金額÷口座の資金」。必要証拠金を取引額の4%(個人の最大25倍)、証拠金維持率100%でロスカットとして計算(みんなのFXは維持率100%以下でロスカット。水準はFX会社で違う)。値下がり中に受け取るスワップは含めていない

実効レバレッジとは、口座の資金に対して何倍の金額の通貨を持っているかです。倍率を上げるほど資金は少なくて済みますが、少しの値下がりでロスカットされます。3倍なら約31%、5倍なら約17%の値下がりで、ロスカットの水準に届きます。

そこで、各通貨が過去に1年間でどこまで下がったかを調べ、それでもロスカットされなかった倍率を出しました。

通貨ペア1年間で最も大きかった下落耐えられた倍率の上限計算に使った倍率月10万円の資金
トルコリラ/円−55%(2021年2月から)1.8倍1倍約540万円〜900万円
メキシコペソ/円−44%(2008年8月から)2.2倍2倍約1,150万円〜3,510万円
南アフリカランド/円−52%(2007年10月から)1.8倍1.5倍約1,870万円〜5,270万円
米ドル/円−26%(1998年8月から)3.5倍3倍約1,610万円〜3,380万円

※Yahoo!ファイナンスの日足の終値でhiro-fx.comが計算(データの始まりは米ドル/円が1996年、メキシコペソ/円・南アフリカランド/円が2003年、トルコリラ/円が2007年)。「計算に使った倍率」は上限を0.5倍きざみで切り下げた値。トルコリラ/円は5年で7割以上下がり続けたため1倍とした。必要証拠金4%・維持率100%でロスカットとして計算

メキシコペソ/円はリーマン・ショックの2008年から1年で44%、トルコリラ/円は2021年から1年で55%下がりました。倍率を上げて資金を減らすほど、こうした急落で退場する可能性が高まります。下落が何年も続けば、さらに低い倍率でもロスカットされます。

あわせて読みたい:証拠金維持率の安全圏は長期保有なら何%?スワップ運用を通貨別に15年で検証

スワップの複利運用とは?再投資で増えるのは「通貨の量」

再投資しない再投資する(複利)
受け取ったスワップ口座にたまる(出金もできる)その通貨の買い増しに使う
持っている通貨の量変わらない少しずつ増える
毎月のスワップスワップの水準しだい通貨の量が増えるぶん増える
為替の影響最初に買った量だけ買い増した量にも値動きの損益が出る
実効レバレッジ口座の資金が増えて下がる買い増した分だけ保たれる

※hiro-fx.com作成

スワップの複利運用は、受け取ったスワップで同じ通貨を買い増す方法です。通貨の量が増えるので、翌月以降のスワップも増えていきます。銀行預金の複利と違い、自動で再投資されるとは限りません。多くの場合、受け取ったスワップを使って自分で買い増します。

注意したいのは、増えるのが「通貨の量」だという点です。その通貨が値下がりすると、買い増した分にも損が出ます。また、スワップを口座の残高に移す(振替)と、その時点で税金の対象になるFX会社もあります。

【データ】4社の実際のスワップと、5年間の複利運用の結果

同じ通貨でも、FX会社で受け取り額が2倍以上違うことがある

図2 1万通貨のスワップを年利に直すと(レバレッジ1倍・買いの場合) 2026年9〜10月の公表値。かっこ内は1万通貨あたりの1か月分(税引き前) トルコリラ/円 OANDA証券 16.7%(438円) みんなのFX 28.0%(733円) LIGHT FX 28.0%(733円) 外為オンライン 17.4%(456円) メキシコペソ/円 OANDA証券 6.6%(466円) みんなのFX 5.7%(402円) LIGHT FX 5.7%(402円) 外為オンライン 2.1%(152円) 米ドル/円 OANDA証券 1.5%(1,952円) みんなのFX 2.8%(3,636円) LIGHT FX 2.8%(3,667円) 外為オンライン 3.1%(4,106円) 南アフリカランド/円 OANDA証券 2.2%(180円) みんなのFX 5.4%(429円) LIGHT FX 5.4%(429円) 外為オンライン 1.9%(152円)

図: OANDA証券は2026年9月16日〜10月15日の30日分の合計、みんなのFX・LIGHT FXは2026年9月22日〜10月16日の公表値を付与日数で割った1日あたり、外為オンラインは2026年10月17日に公表されていた最新の1日分(10月19日営業日分)から計算。1か月=365日÷12。年利は1か月分×12÷(2026年10月16日のレート×1万)。棒の長さは4通貨とも同じ目盛り。各社の公表データからhiro-fx.comが集計

米ドル/円の1万通貨・1か月分は、OANDA証券が1,952円、外為オンラインが4,106円と2倍以上の差がありました。トルコリラ/円も438〜733円と幅があります。FX会社によって、必要な資金が大きく変わります。

みんなのFXとLIGHT FXは、どちらもトレイダーズ証券のサービスで、この期間はほぼ同じ額でした。スワップは毎日変わるので、口座を選ぶときは各社の最新の公表値と過去の実績を見比べてください。

月10万円分を持っていても、毎月10万円とは限らない

図3 トルコリラ/円を286万通貨持っていた場合の、月ごとのスワップ(OANDA証券) 税引き前・為替の損益は含まない。点線は手取り10万円に必要な税引き前の額 −10万円 0万円 10万円 20万円 30万円 1月 2025年 4月 7月 10月 1月 2026年 4月 7月 約12.5万円

図: OANDA証券「スワップポイント(東京サーバー)」の公表データ(2025年1月〜2026年9月の21か月)からhiro-fx.comが集計。286万通貨は、同社の直近30日の水準で手取り月10万円になる量

OANDA証券の直近の水準で月10万円(手取り)になる286万通貨を、2025年1月から持っていたとして計算しました。21か月のうち、税引き前で約12.5万円を超えたのは11か月でした。

多い月は2025年3月の約33万円でした。一方、2026年3〜6月の4か月は合計がマイナスで、スワップを払う側になりました(2026年6月は約4.3万円の支払い)。スワップを生活費にあてるなら、受け取りが減る月や止まる月がある前提で考える必要があります。

100万円を5年間、複利で再投資したら

通貨ペア5年後の評価額(再投資なし)5年後の評価額(再投資あり)最後の月のスワップ(なし→あり)
米ドル/円1,562,702円1,590,045円1,364円→1,567円
メキシコペソ/円1,718,774円1,728,575円8,146円→9,208円
トルコリラ/円622,800円603,460円1,247円→2,910円

※2021年10月中旬のレートで100万円分(レバレッジ1倍)を買い、2026年10月16日まで持ち続けた場合。スワップはOANDA証券の公表値(1万通貨あたり)で計算し、「再投資あり」は毎月のスワップでその月末のレートで買い増した。評価額は持っている通貨の時価+たまったスワップ。税金・取引コストは引いていない。最後の月は2026年9月。hiro-fx.com集計

トルコリラ/円は、再投資すると通貨の量が8.1万通貨から19.2万通貨に増え、最後の月のスワップも約2.3倍になりました。ところが評価額は、再投資なしの622,800円より少ない603,460円でした。リラが12.32円から3.14円に下がり、買い増した分も値下がりしたためです。

米ドル/円とメキシコペソ/円は、この5年は円安が進んだので評価額が増えました。それでも再投資による上乗せは、米ドル/円で27,344円ほどです。スワップの複利は何年もかけて少しずつ効くもので、結果を大きく左右したのは為替の動きでした。

あわせて読みたい:キャリートレードは個人でもできる?FXでのやり方と実際のスワップで見た損益

スワップ生活を目指す前に確認したい5つのこと

図4 スワップで生活費をまかなう前のチェックリスト 必要資金の計算に入れ忘れやすいもの □ 税金(20.315%)を引いて計算したか 会社員は給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要。月10万円なら年120万円 □ スワップが減る・マイナスになる月を見込んだか 政策金利やFX会社の方針で変わる。2026年3〜6月はトルコリラ/円が払う側になった会社も □ ロスカットまでの余裕があるか 実効レバレッジが高いと、数年分のスワップを1回の急落で失うことがある □ 値下がりの損まで含めて損益を見ているか 受け取ったスワップより、持っている通貨の値下がりのほうが大きいことがある □ 生活に必要な資金を別に取ってあるか 会社を辞めれば、国民健康保険料や年金の保険料も自分で払う

図: hiro-fx.com作成。確定申告の基準は国税庁タックスアンサーNo.1900による

特に入れ忘れやすいのが、税金と「スワップが変わること」です。スワップは毎月決まった収入ではないので、生活費は給料などでまかない、スワップは上乗せと考えるのが無理のない形です。

よくある質問

Q1. スワップ生活をしているブログの人は、本当に生活できている?

A. 個人の記録は、その人が持っていた期間・通貨・FX会社での結果です。スワップの受け取り額だけを載せ、持っている通貨の値下がり(含み損)を書いていないこともあります。参考にするときは、受け取ったスワップと含み損の両方が載っているかを確かめてください。

Q2. 1日1,000円のスワップには、何通貨必要?

A. 4社のうち受け取りが多い会社の水準なら、トルコリラ/円で約41.5万通貨、米ドル/円で約7.4万通貨です(税引き前)。1日1,000円は1か月で約3万円、手取りでは約2.4万円です。

Q3. 10万円から始めると、スワップは月いくら?

A. 2026年10月のスワップとレートを使い、レバレッジ1倍で計算しました。トルコリラ/円は月1,395〜2,333円、米ドル/円は月124〜260円です(税引き前)。まずは受け取りと値動きを体験する金額と考えるとよいでしょう。

Q4. スワップポイントにかかる税金はいつ払う?

A. 1年間(1月〜12月)の利益を、翌年の確定申告で納めます。スワップが「受け取ったとき」と「決済したとき」のどちらの年の利益になるかは、FX会社の方式で決まります。振替の注意点はスワップ振替のデメリットとは?で解説しています。

Q5. ドル円とトルコリラ、スワップ生活に向いているのはどっち?

A. どちらがよいとは言えません。この記事の計算では、月10万円に必要な資金はトルコリラ/円のほうが少なく済みます。一方で、5年間の値下がりはトルコリラ/円のほうがはるかに大きくなりました。年利と値下がりの両方を見て、耐えられる範囲で判断してください。

まとめ:スワップで月10万円は、トルコリラ/円でも数百万円以上の資金が要る

  • 月10万円(手取り)に必要な資金は、レバレッジ1倍でトルコリラ/円約540万円〜900万円、米ドル/円約4,830万円〜1億200万円
  • スワップには20.315%の税金がかかる。手取り10万円には税引き前で約12.5万円が必要
  • 急落に備えた倍率(3倍)で計算しても、米ドル/円は約1,610万円〜3,380万円
  • 同じ通貨でもFX会社で受け取り額が2倍以上違うことがあり、月によってはマイナスにもなる
  • 複利で再投資すると毎月のスワップは増えるが、値下がりの損も増える。生活費の一部を補う目標が現実的

スワップの基本はスワップポイントとは?、長く持つときの証拠金の考え方は証拠金維持率の安全圏は長期保有なら何%?で解説しています。

※この記事の情報は2026年10月17日時点のものです。主な出典: OANDA証券「スワップポイント(東京サーバー)」の公表データ、みんなのFX・LIGHT FX・外為オンラインのスワップポイントの公表値、Yahoo!ファイナンスの為替の日足、国税庁タックスアンサーNo.1521・No.1900、総務省統計局「家計調査 2025年(令和7年)平均」。スワップポイントは毎日変わり、将来の受け取りを約束するものではありません。過去の値動きは将来の値動きを示すものではありません。この記事は特定の通貨やFX会社を勧めるものではなく、投資を勧めるものでもありません。