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- アメリカの長期金利とは?何の金利のこと?
- アメリカの長期金利はどう推移してきた?なぜ上がっているの?
- 株価やドル円にはどう影響する?
- 日本やヨーロッパと比べると高いの?先行きは?
アメリカの長期金利とは、アメリカの10年国債の利回りのことです。世界中の金利や株価、為替の目安になる数字で、2026年10月14日の終値は5.19%でした。2026年は物価への警戒から上がり、約24年ぶりの高さになっています。この記事では、1962年からの推移をhiro-fx.comが集計し、上がる理由・株価との関係・世界との比較をわかりやすく解説します。
アメリカの長期金利とは?10年国債の利回りのこと
| 項目 | アメリカの長期金利 |
|---|---|
| 何の金利か | アメリカ政府が発行する10年国債の利回り |
| 誰が決めるか | 国債の売り買い(市場)。FRBが直接決めるのではない |
| 2026年10月14日の値 | 5.19%(日本の10年国債は3.015%) |
| 政策金利(FF金利)との違い | FRBが決める短期の金利。2026年9月に3.75〜4.00%へ引き上げ |
| ニュースでの呼び方 | 米長期金利・米10年債利回り・米10年金利 |
※米10年債はYahoo!ファイナンス(終値)、日本は財務省「国債金利情報」、FF金利はFRBの発表による
アメリカの国債は世界で最も多く売り買いされている債券で、その10年物の利回りが「アメリカの長期金利」と呼ばれます。国債の値段が下がると利回りは上がり、値段が上がると利回りは下がります。ニュースで「米長期金利が上昇」と言うときは、10年国債が売られて利回りが上がったという意味です。
FRB(アメリカの中央銀行)が決めるのは、銀行どうしが短期でお金を貸し借りするときの政策金利(FF金利)です。長期金利は、この政策金利がこの先どうなるかの予想に、物価や財政の見通しなどを上乗せして市場で決まります。
あわせて読みたい:長期金利とは?10年国債の利回りの決まり方と政策金利との違い
アメリカの長期金利の推移:1981年の15.8%から2026年は5%台へ
図: Yahoo!ファイナンス(^TNX・日々の終値)をもとにhiro-fx.comが集計
| 年代 | 平均の利回り | できごと |
|---|---|---|
| 1970年代 | 7.5% | 石油危機で物価が急上昇 |
| 1980年代 | 10.6% | 1981年9月に過去最高の15.8%。FRBの大幅な利上げ |
| 2000年代 | 4.4% | 2008年の金融危機で低下 |
| 2010年代 | 2.4% | 低金利と量的緩和が続いた |
| 2020年代 | 3.1% | 2020年3月に0.5%まで低下→2022年からの利上げで上昇 |
※日々の終値の平均。2020年代は2026年10月14日まで。hiro-fx.com集計
アメリカの長期金利は、物価が急上昇した1970〜80年代に大きく上がり、1981年9月30日に15.84%の最高値をつけました。その後は40年近く下がり続け、新型コロナの混乱が起きた2020年3月9日には0.50%まで下がっています。
2022年からは、物価の上昇を抑えるためのFRBの急ピッチな利上げで再び上昇しました。2026年は2月27日の3.96%から上がり、9月16日には終値で5%を超えています。2026年10月5日の終値5.31%は、2002年4月2日以来、約24年ぶりの高さでした。
アメリカの長期金利が上がるのはなぜ?2026年の4つの理由
| 理由 | なぜ長期金利が上がるのか | 2026年の動き |
|---|---|---|
| 物価の上昇(インフレ) | 物価が上がると、お金の価値の目減りを補う利回りが求められる | 原油高で物価への警戒が強まった |
| 景気の強さ | 景気が強いと利下げが遠のき、国債を買う理由が減る | 4〜6月期のGDPが上方修正された |
| FRBの利上げ | 政策金利が上がると、その先の金利の予想も上がる | 9月に約3年ぶりの利上げ(3.75〜4.00%) |
| 長く持つリスクへの上乗せ | 先行きが読みにくいと、長い国債ほど高い利回りが求められる | 30年債の利回りも約24年ぶりの高さに |
※共同通信(2026年10月1日・10月8日配信)、Business Insider Japan(2026年10月8日)、FRBの発表をもとにhiro-fx.com作成
長期金利が上がる理由は、大きく「物価」「景気」「中央銀行」「長く持つリスク」の4つに分けられます。2026年秋の上昇では、原油価格の高止まりで物価への警戒が強まったことが大きいと報じられています。共同通信は、10月7日に10年債の利回りが一時5.36%台まで上がり、2002年4月以来の高水準になったと伝えました。
FRBも2026年9月16日、政策金利を0.25%上げて3.75〜4.00%にしました。利上げは2023年以来です。景気が底堅いなかで物価の伸びが高止まりし、「利下げはまだ先」と見られたことが、長期金利を押し上げています。
【データ】アメリカの長期金利と株価:急に上がった月の株価上昇は54%
図: Yahoo!ファイナンス(^TNX・^GSPCの月末値)をもとにhiro-fx.comが集計
1985年以降の500か月で、アメリカの10年国債の利回りが1か月に0.25%以上上がった月は83か月ありました。その月にS&P500(アメリカの代表的な株価指数)が上がったのは45か月(54%)、平均は+0.36%です。利回りがほぼ横ばいだった月の69%・平均+1.22%より、株価は伸びにくくなっていました。
長期金利が上がると、企業がお金を借りる費用が増え、株より国債で運用する魅力も高まるため、株価には逆風になりやすいとされます。ただし、0.25%以上下がった月も上昇は54%(平均+0.03%)にとどまりました。金利が大きく下がるのは景気の不安が強まったときが多いためです。株価にとっては、金利が上がるか下がるかより、急に大きく動くことが重荷になりやすいと言えます。
ひとことで言うと:アメリカの長期金利が1か月で0.25%以上動いた月は、上がっても下がっても株価の上昇が少なかった。
世界の長期金利と比べると?アメリカは主要国でも高い
図: トレーダーズ・ウェブ(2026年10月15日掲載)、日本は財務省「国債金利情報」(10月14日)をもとにhiro-fx.com作成
2026年10月14日の10年国債の利回りを主要国で比べると、アメリカは5.19%で、イギリス・オーストラリアに次ぐ高さでした。ヨーロッパではフランスやイタリアが4%台、ドイツは3.48%です。日本は約30年ぶりの3%台ですが、この中では最も低い水準です。
国ごとの差は、物価の伸び、中央銀行の政策金利、国の借金への見方などで生まれます。アメリカと日本の差(2026年10月14日で約2.2%)は、ドル円の動きを考えるときの大事な材料です。日米の金利差は年限別に日米金利差ウォッチで毎時更新しています。
アメリカの長期金利の見通しは?先行きを考えるときに見るもの
図: hiro-fx.com作成
アメリカの長期金利がこの先どうなるかを言い当てることはできませんが、動かす材料ははっきりしています。物価の指標が予想より高ければ上がりやすく、景気の悪化を示す指標が出れば下がりやすくなります。特にFOMCでFRBが利上げを続ける姿勢を見せるかどうかは、長期金利の大きな材料です。
FOMCの日程と、市場が利上げ・利下げをどれくらい予想しているかはFOMC織り込みウォッチで確認できます。物価や雇用の指標の日時はFXイベントカレンダーにまとめています。
よくある質問
Q. アメリカの長期金利が上がると、ドル円はどうなりますか?
A. 日本の金利が変わらなければ、日米の金利差が広がるのでドル高・円安になりやすくなります。月単位で見た日米の金利差とドル円の関係は日米金利差とドル円の相関は?で検証しています。
Q. アメリカの長期金利と政策金利はどちらが高いのが普通ですか?
A. 長くお金を貸すほど先行きのリスクがあるため、ふつうは長期金利のほうが高くなります。2026年10月も、10年国債(5%台)が政策金利(3.75〜4.00%)を上回っています。逆に短期金利のほうが高い状態を「逆イールド」と呼び、景気後退の前ぶれと言われることがあります。
Q. アメリカの2年国債と10年国債は何が違いますか?
A. 2年国債の利回りはFRBの利上げ・利下げの予想を強く映し、10年国債はそれに物価や財政の長い見通しが加わります。為替の短期の値動きは、2年の利回りと連動しやすい時期もあります。
Q. アメリカの長期金利はどこで見られますか?
A. Yahoo!ファイナンスなどの相場サイトで「米10年国債利回り」として毎日見られます。hiro-fx.comの日米金利差ウォッチでは、日本の金利との差とあわせて毎時更新しています。
まとめ:アメリカの長期金利は世界の金利の目安
- アメリカの長期金利とは、アメリカの10年国債の利回り。市場の売り買いで決まり、2026年10月14日の終値は5.19%
- 過去最高は1981年9月30日の15.84%、最低は2020年3月9日の0.50%(いずれも終値)
- 2026年は物価への警戒とFRBの利上げで上がり、2026年10月5日の5.31%は約24年ぶりの高さ
- 1985年以降、利回りが月に0.25%以上上がった月のS&P500の上昇は54%で、横ばいの月(69%)より低かった
- 主要国ではイギリス・オーストラリアに次ぐ高さ。日本との差は約2.2%
日本の長期金利の推移は長期金利の推移グラフ、日本で長期金利が上がる理由は長期金利はなぜ上がる?で解説しています。
※この記事の情報は2026年10月16日時点のものです。主な出典: FRB(2026年9月16日のFOMC声明)、財務省「国債金利情報」、共同通信(2026年10月1日・10月8日配信)、トレーダーズ・ウェブ(2026年10月15日)。米10年国債の利回りとS&P500はYahoo!ファイナンスの日足・月足をもとにhiro-fx.comが集計しました。過去の値動きは将来の値動きを示すものではありません。この記事は投資を勧めるものではありません。
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