※記事内に広告を含む場合があります
- FOMCのメンバーは誰?2026年に投票権を持つ12人を一覧で知りたい
- 投票権はどう決まる?2027年は誰が投票する?
- FOMCの議長は誰で、任期は何年?歴代の議長は?
- タカ派・ハト派は誰?ニュースの発言をどう読めばいい?
2026年のFOMC(連邦公開市場委員会)で投票するのは、ウォーシュ議長を含む12人です。FRB理事7人とニューヨーク連銀総裁が毎回投票し、残りの4席を11の地区連銀総裁が1年交代で務めます。この記事では、FRBの公式サイトをもとに2026年のメンバー一覧・投票権の仕組み・歴代議長と任期をまとめます。タカ派・ハト派は、2007年以降の声明文に残る反対票の記録で整理します。
FOMCのメンバー一覧【2026年】投票権を持つ12人
| 名前 | 役職 | 投票 | 任期の終わり |
|---|---|---|---|
| ケビン・ウォーシュ | FRB議長(FOMC議長) | 毎回 | 議長2030年5月21日・理事2040年1月31日 |
| ジョン・ウィリアムズ | ニューヨーク連銀総裁(FOMC副議長) | 毎回 | — |
| フィリップ・ジェファーソン | FRB副議長 | 毎回 | 理事2036年1月31日 |
| ミシェル・ボウマン | FRB副議長(金融監督担当) | 毎回 | 理事2034年1月31日 |
| マイケル・バー | FRB理事 | 毎回 | 理事2032年1月31日 |
| リサ・クック | FRB理事 | 毎回 | 理事2038年1月31日 |
| ジェローム・パウエル | FRB理事(前議長) | 毎回 | 理事2028年1月31日 |
| クリストファー・ウォラー | FRB理事 | 毎回 | 理事2030年1月31日 |
| ベス・ハマック | クリーブランド連銀総裁 | 2026年 | 投票は2026年12月の会合まで |
| アンナ・ポールソン | フィラデルフィア連銀総裁 | 2026年 | 同上 |
| ローリー・ローガン | ダラス連銀総裁 | 2026年 | 同上 |
| ニール・カシュカリ | ミネアポリス連銀総裁 | 2026年 | 同上 |
※FRB「Federal Open Market Committee」「Board Members」と各理事の経歴ページ(2026年10月10日確認)
毎回投票する8人は、FRBの理事7人とニューヨーク連銀の総裁です。ニューヨーク連銀は市場で実際に国債の売買などを行う役目があるため、総裁は常に投票し、FOMCの副議長も務めます。残りの4人が、その年の当番になった地区連銀の総裁です。
2026年は顔ぶれが大きく変わった年です。5月22日にパウエル氏が議長を退き、ウォーシュ氏が議長に就きました。ウォーシュ氏が入った理事の席は、前日の5月21日に辞任したミラン理事の席です。パウエル氏は議長を退いたあとも理事として残っており、投票メンバーのままです。
投票しない地区連銀総裁7人も会合に出る
| 地区連銀 | 総裁 | 2026年の立場 |
|---|---|---|
| シカゴ | オースタン・グールズビー | 代理メンバー(2027年に投票) |
| リッチモンド | トーマス・バーキン | 代理メンバー(2027年に投票) |
| アトランタ | シェリル・ベナブル(暫定総裁) | 代理メンバー(2027年はアトランタ連銀の総裁が投票) |
| サンフランシスコ | メアリー・デイリー | 代理メンバー(2027年に投票) |
| ボストン | スーザン・コリンズ | 投票なし(2028年に投票) |
| セントルイス | アルベルト・ムサレム | 投票なし(2028年に投票) |
| カンザスシティ | ジェフリー・シュミッド | 投票なし(2028年に投票) |
※FRB「Federal Open Market Committee」の代理メンバーと輪番表、2026年9月会合の議事要旨の出席者(2026年10月10日確認)
投票しない総裁も、会合では景気の見方や政策の意見を述べます。年4回の経済見通し(ドットチャート)も、投票しない人を含めた参加者が出します。投票権がなくても、発言がニュースになり相場が動くことがあるのはこのためです。
FOMCの投票権の仕組み:4つの席を11の地区連銀で回す
| 年 | ニューヨーク以外で投票する地区連銀(4席) |
|---|---|
| 2026年 | クリーブランド・フィラデルフィア・ダラス・ミネアポリス |
| 2027年 | シカゴ・リッチモンド・アトランタ・サンフランシスコ |
| 2028年 | クリーブランド・ボストン・セントルイス・カンザスシティ |
| 2029年 | シカゴ・フィラデルフィア・ダラス・ミネアポリス |
※FRB「Federal Reserve Bank Rotation on the FOMC」より。メンバーは毎年最初の定例会合(1月)で入れ替わる
投票の4席は、地区連銀を4つのグループに分け、各グループから1人ずつ出す決まりです。グループは次の4つです。
- ボストン・フィラデルフィア・リッチモンド
- クリーブランド・シカゴ
- アトランタ・セントルイス・ダラス
- ミネアポリス・カンザスシティ・サンフランシスコ
クリーブランドとシカゴは1年おき、ほかのグループは3年に1回の順番で回ってきます。2027年に投票するのは、シカゴのグールズビー総裁、リッチモンドのバーキン総裁、アトランタ連銀の総裁、サンフランシスコのデイリー総裁です。アトランタは2026年10月時点で暫定総裁が務めており、正式な総裁が決まれば入れ替わります。
| 立場 | 人数 | 投票 | ドットチャート |
|---|---|---|---|
| FRB理事 | 7人 | 毎回 | 出す |
| ニューヨーク連銀総裁 | 1人 | 毎回 | 出す |
| その年の当番の地区連銀総裁 | 4人 | その年だけ | 出す |
| 当番でない地区連銀総裁 | 7人 | なし | 出す |
※理事に空席があると人数は減る。FOMCの会合に出る「参加者」は全員で19人。ドットチャートを出すかどうかは各参加者の判断で、出さない人がいる会合もある
FOMCの議長は誰?歴代議長と任期
| FRB議長(FOMC議長) | 在任期間 |
|---|---|
| ポール・ボルカー | 1979年8月〜1987年8月 |
| アラン・グリーンスパン | 1987年8月〜2006年1月 |
| ベン・バーナンキ | 2006年2月〜2014年1月 |
| ジャネット・イエレン | 2014年2月〜2018年2月 |
| ジェローム・パウエル | 2018年2月〜2026年5月 |
| ケビン・ウォーシュ | 2026年5月22日〜(議長の任期は2030年5月21日まで) |
※FRB「Board of Governors Members, 1914-Present」より、1979年以降の議長
FOMCの議長は、FOMC自身が選びます。ただ、FRB議長がFOMC議長を兼ねるのが慣例です。ウォーシュ氏も、FRB議長に就いた2026年5月22日にFOMCの全会一致で議長に選ばれました。副議長はニューヨーク連銀総裁が務めます。
| 立場 | 任期 | 選ばれ方 |
|---|---|---|
| FRB理事 | 14年(満期まで務めた人は再任できない) | 大統領が指名し、上院が承認 |
| FRB議長・副議長 | 4年 | 理事の中から大統領が指名し、上院が承認 |
| 地区連銀総裁 | 5年 | 各地区連銀の取締役会が選び、FRB理事会が承認 |
| 当番の投票権 | 1年 | 輪番表で決まる |
※FRB「Board Members」ほか。理事の14年の任期は2年ごとに1席ずつ始まり、途中で就いた人は前任者の残りの期間を務める
議長の任期は4年ですが、理事としての任期は別に数えます。パウエル氏のように議長を退いても理事の任期が残っていれば、理事として投票を続けられます。パウエル氏の理事の任期は2028年1月31日までです。
FOMCメンバーのタカ派・ハト派は?2026年の12人を反対票で整理
| メンバー | 2024年以降の反対票 | 反対票から見える向き |
|---|---|---|
| ハマック | 3回(2024年12月は利下げに反対、2026年4月は緩和寄りの文言に反対、7月は利上げを主張) | タカ派 |
| ローガン | 2回(2026年4月は緩和寄りの文言に反対、7月は利上げを主張) | タカ派 |
| カシュカリ | 2回(2026年4月・7月、ローガン氏と同じ) | タカ派(2017年は利上げに反対したハト派寄り) |
| ウォラー | 3回(2025年7月・2026年1月は利下げを主張、2025年3月は保有資産の減らし方で反対) | ハト派寄り |
| ボウマン | 2回(2024年9月は大幅利下げに反対、2025年7月は利下げを主張) | 会合によって両方 |
| ウォーシュ・ウィリアムズ・ジェファーソン・バー・クック・ポールソン・パウエル | なし | 決定に賛成し続けた多数派 |
※FRBの声明文の投票欄からhiro-fx.comが集計(2024年1月〜2026年9月)。退任したミラン前理事は2025年9月〜2026年4月に6回続けて、より大きな利下げを主張
タカ派は物価の安定を重く見て、利上げや高い金利に前向きな人です。ハト派は雇用や景気を重く見て、利下げや低い金利に前向きな人です。ただし、どちらに入るかは報道機関や調査会社が発言から判断したもので、決まった一覧はありません。上の表は、本人が公式に残した反対票で整理したものです。
2026年の投票メンバーでは、ハマック・ローガン・カシュカリの3人がはっきりしたタカ派です。7月の会合では、3人そろって「0.25%の利上げをすべきだ」と反対票を投じました。次の9月の会合で利上げが決まり、このときは12人全員が賛成しています。
一方、ウォラー理事は2025年から2026年1月にかけて利下げを主張しており、ハト派寄りと読めます。反対票のない7人は、議長の案に賛成してきた人たちです。発言の中身で「タカ派寄り」「ハト派寄り」と報じられることはありますが、投票では多数派にいます。
【データ】2007年以降の反対票は100票、引き締め寄りが73票
図: FRBの声明文(2007年1月〜2026年9月・163会合)の投票欄をもとにhiro-fx.comが集計。理由の文から「利上げ・据え置き・緩和をやめる」側を引き締め寄り、「利下げ・追加緩和」側を緩和寄りに分類
当サイトが保存しているFRBの声明文で、2007年以降の163会合を数えました。反対票が出た会合は71会合(約44%)、反対票は合わせて100票です。向きで分けると、もっと引き締めたいという反対が73票、もっと緩和したいという反対が25票で、引き締め寄りの反対が約4分の3を占めます。
2010〜2016年は、ゼロ金利と量的緩和が続いたため「緩和をやめるべきだ」という反対が毎年のように出ました。反対票がゼロだったのは2018年・2021年・2023年の3年だけです。2025〜2026年は利下げを求める反対と、利上げを求める反対が同じ時期に出ており、意見が割れている時期だと分かります。
| 反対票の多い人(2007年以降) | 反対票 | 向き |
|---|---|---|
| ジョージ(カンザスシティ連銀) | 16票 | 引き締め寄り15・緩和寄り1 |
| ラッカー(リッチモンド連銀) | 11票 | 引き締め寄り10・その他1 |
| ホーニグ(カンザスシティ連銀) | 9票 | すべて引き締め寄り |
| フィッシャー(ダラス連銀) | 9票 | すべて引き締め寄り |
| カシュカリ(ミネアポリス連銀) | 6票 | 緩和寄り4・引き締め寄り2 |
| ミラン(FRB理事) | 6票 | すべて緩和寄り |
※hiro-fx.comの集計。1回の会合で4票の反対が出たのは2026年4月だけ(2007年以降)
反対票の多い人の多くは地区連銀の総裁で、FRB理事の反対は少なめです。2024年までの理事の反対は、この期間ではボウマン理事の1票だけでした。2025年以降はミラン氏・ボウマン氏・ウォラー氏と、理事の反対票も増えています。
FOMCメンバーの発言と反対票は、為替でどう見ればいい?
| 見るもの | いつ分かる | ドル円での読み方の例 |
|---|---|---|
| 反対票の数と向き | 声明文の発表と同時 | 利上げを求める反対が増えれば、次の会合で利上げに向かうサインになりやすい |
| 議長の記者会見 | 発表の30分後 | 次の会合への含みで、発表直後の動きが反転することもある |
| ドットチャート | 3・6・9・12月の会合 | 参加者が考える先の金利。中央値の変化がドル高・ドル安の材料になる |
| メンバーの講演 | 会合と会合の間 | タカ派の当番総裁や議長に近い人の発言は、次の会合の予想を動かしやすい |
| 議事要旨 | 会合の約3週間後 | 反対しなかった人の意見の割れ方まで分かる |
※一般的な見方で、結果は相場の予想(織り込み)との差で決まる。同じ内容でも予想どおりなら動かないことがある
反対票は、次の会合を読むヒントになります。2026年7月にタカ派の3人が利上げを求めて反対し、9月に実際に利上げが決まったのはその例です。ただし、反対票が出ても多数派が動かない会合もあり、反対票だけで次の決定は決まりません。
会合の前にはメンバーが発言を控える「ブラックアウト期間」があります。会合の前々週の土曜日から、会合の翌日までです。2026年10月の会合では10月17日〜29日(米国時間)にあたり、この間はメンバーの新しい発言が出ません。最新の利上げ・利下げの確率は当サイトのFRBウォッチで、毎時更新しています。
FOMCの日の夜は、発表と会見でドル円が大きく動くことがあります。予想とのずれで急に動くため、ポジションを持ったまま発表を迎えるなら、損切りの位置とロスカットまでの余裕を事前に確かめておきましょう。
あわせて読みたい:FOMC発表の1時間で、ドル円は何pips動くのか?2023年12月以降の22会合で検証
よくある質問
Q1. FOMCの参加者とメンバーは違うのですか?
A. FOMCの「メンバー」は投票する12人、「参加者」は会合に出る理事と地区連銀総裁の全員(定員どおりなら19人)を指すことが多いです。ドットチャートは参加者が出すので、点の数は投票メンバーより多くなります。
Q2. 投票権のない総裁の発言は気にしなくていいですか?
A. そうとは限りません。会合では意見を述べ、ドットチャートも出します。また翌年に投票する総裁の発言は、翌年の決定を読む材料になります。2026年の代理メンバーのグールズビー総裁らは2027年に投票します。
Q3. FOMCの副議長は誰ですか?
A. ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁です。FRBの副議長(ジェファーソン氏)とは別の役職なので、ニュースで「副議長」と出たときはどちらのことかを確かめましょう。
Q4. 反対票はどこで確認できますか?
A. FRBの公式サイトで、発表と同時に公開される声明文の投票欄に、反対した人の名前と理由が書かれます。約3週間後の議事要旨にも同じ記録が載ります。
Q5. FRB理事は誰が選ぶのですか?
A. 大統領が指名し、上院が承認します。議長・副議長も理事の中から同じ手続きで選ばれます。地区連銀の総裁は、各地区連銀の取締役会が選び、FRB理事会が承認します。
まとめ:FOMCメンバーは投票12人+地区連銀総裁7人
- 2026年の投票メンバーは12人。FRB理事7人(議長はウォーシュ氏)とNY連銀のウィリアムズ総裁、当番のハマック・ポールソン・ローガン・カシュカリの4総裁
- 当番の4席は11の地区連銀で回す。2027年はシカゴ・リッチモンド・アトランタ・サンフランシスコ
- FRB理事の任期は14年、議長は4年。2026年5月にパウエル氏からウォーシュ氏へ議長が交代し、パウエル氏は理事として残った
- 反対票で見ると、2026年のはっきりしたタカ派はハマック・ローガン・カシュカリの3人。ウォラー理事はハト派寄り
- 2007年以降の反対票は100票で、引き締め寄りが73票。2026年4月は1回で4票と、この期間で最も多かった
あわせて読みたい:FOMCとは?わかりやすく何を決めるか・FRBとの違い・年8回の仕組み
次の会合の日時はFXイベントカレンダーで確認できます。
※この記事の情報は2026年10月10日時点のものです。主な出典: FRB「Federal Open Market Committee」「Board Members」「Board of Governors Members, 1914-Present」、FOMC声明文と議事要旨(2026年9月16日会合)、FRBの発表(2026年5月22日)、各地区連銀のブラックアウト期間の案内、カンザスシティ連銀「Understanding Hawks and Doves」。反対票の集計はFRBの声明文をもとにしたhiro-fx.comの集計です。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資を勧めるものではありません。投資はご自身の判断で行ってください。

