FXはレバレッジ1倍なら借金にならない?何倍から危ないかと注意点

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こんな疑問を持つ方へ
  • レバレッジ1倍(レバレッジなし)なら、FXで借金になることはない?
  • そもそもレバレッジ1倍ってどういうこと?自分は何倍になっている?
  • 何倍から借金の危険があるの?25倍は危ない?
  • 借金にならないために、ほかに気をつけることは?

レバレッジ1倍でドル円を買う取引なら、借金になることは事実上ありません。預けたお金と同じ金額しか取引していないので、ドル円が0円にならない限り、口座のお金はマイナスにならないからです。この記事では、FX初心者の方向けに、レバレッジ1倍の意味と計算方法、何倍から借金の危険が出てくるのか、借金にならないための注意点を解説します。

この記事の内容でクイズ(54秒):実際のレバレッジ25倍、ドル円が何%逆に動くと口座がゼロ?

FXはレバレッジ1倍なら借金にならない?

図1 レバレッジ1倍でドル円を買った例 口座に150万円を入れ、1万ドルを150円で買った場合 入金 口座に 150万円を入れる → 買う 1万ドルを 150円で買う (150万円分) → 下がる ドル円が 100円に下がる → 結果 口座は100万円 50万円の損でも マイナスにならない

図: レバレッジ1倍でドル円を買った場合の例(hiro-fx.com計算)

レバレッジ1倍とは、預けたお金と同じ金額だけ取引することです。口座に150万円を入れて、1万ドル(150円なら150万円分)を買うと1倍になります。

この取引で、ドル円が150円から100円に下がると50万円の損ですが、口座には100万円が残ります。50円まで下がっても50万円が残り、ドル円が0円にならない限り、口座のお金はマイナスになりません。銀行の外貨預金でドルを持っているのとほぼ同じ状態です。

しかも、1倍で買っている場合はロスカット(損が大きくなると自動で取引が終わる仕組み)もされません。ドル円が下がると、口座のお金と、取引に最低限必要なお金(取引金額の4%)が同じ割合で減っていくからです。

レバレッジ1倍の「売り」の場合は?

FXでは、ドル円が下がると利益になる「売り」から取引を始めることもできます。売りの場合はドル円が上がるほど損になり、1倍で口座のお金がゼロになるのは、ドル円が2倍(150円なら300円)になったときです。実際には、その前にロスカットで取引が終わります。1日でドル円が2倍になるような動きは考えにくく、1倍なら売りでも借金になることはまずありません。

そもそもレバレッジ1倍とは?自分の倍率の計算方法

図2 実際のレバレッジの早見表(ドル円150円のとき) 実際のレバレッジ=取引する金額÷口座のお金。国内の個人は25倍まで 取引する量 口座10万円 口座30万円 口座50万円 口座100万円 口座150万円 1,000通貨(15万円分) 1.5倍 0.5倍 0.3倍 0.1倍 0.1倍 1万通貨(150万円分) 15.0倍 5.0倍 3.0倍 1.5倍 1.0倍 3万通貨(450万円分) 取引できない 15.0倍 9.0倍 4.5倍 3.0倍 10万通貨(1,500万円分) 取引できない 取引できない 取引できない 15.0倍 10.0倍

図: 口座のお金と取引する量ごとの実際のレバレッジ(ドル円150円で計算。hiro-fx.com作成)

自分のレバレッジは「取引する金額÷口座のお金」で計算できます。ドル円150円で1万通貨(1万ドル)を取引すると、取引金額は150万円です。口座のお金が150万円なら1倍、30万円なら5倍、10万円なら15倍になります。

国内のFX会社では、取引画面で「○倍」を選ぶのではなく、口座にいくら入れて、どれだけの量を取引するかで倍率が決まります。「レバレッジなし」で取引したいときは、取引する金額と同じだけのお金を口座に入れれば1倍になります。なお、国内の個人のFXは最大25倍までと決まっています(2011年8月から・金融先物取引業協会)。

あわせて読みたい:【動画あり】FXのレバレッジとは?仕組みを理解すれば怖くない

レバレッジ何倍から借金の危険がある?25倍は?

図3 口座のお金がゼロになる値動き(レバレッジ別) ドル円が逆に何%動くと、口座のお金がなくなるか(150円なら何円か) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 2倍 50%(約75円) 3倍 33.3%(約50円) 5倍 20%(約30円) 10倍 10%(約15円) 25倍 4%(約6円) 計算式は「100%÷レバレッジ」。1倍の買いは100%(0円になるまで)。hiro-fx.com計算

図: 実際のレバレッジ別に見た、口座のお金がゼロになる値動き(hiro-fx.com計算)

口座のお金がゼロになる値動きは「100%÷レバレッジ」で計算できます。25倍なら4%で、ドル円150円なら約6円です。10倍なら10%、5倍なら20%まで耐えられます。

レバレッジ口座のお金がゼロになる値動きドル円150円なら
1倍100%約150円
2倍50%約75円
3倍33.3%約50円
5倍20%約30円
10倍10%約15円
25倍4%約6円

※逆方向に動いた場合。ふつうはゼロになる前にロスカットで取引が終わる。hiro-fx.com計算

ふつうは口座のお金がゼロになる前にロスカットで止まるので、この値動きが来たら必ず借金になるわけではありません。借金になるのは、この幅を超える動きが一気に来て、ロスカットが間に合わなかったときです。レバレッジが高いほど「ゼロまでの余裕」が小さく、少しの急変で借金の危険が出てきます。

一気に動いたら、借金はいくらになる?

レバレッジ(取引金額)一気に5%動いたとき一気に10%動いたとき
5倍(50万円分)7.5万円5.0万円
10倍(100万円分)5.0万円0円
25倍(250万円分)−2.5万円−15.0万円

※口座10万円で、ロスカットが間に合わず一気に動いた場合の口座のお金。マイナスの分が借金になる。口座のお金が2倍なら金額も2倍。hiro-fx.com計算

借金の額は「取引金額×動いた幅−口座のお金」で決まります。口座10万円・25倍(250万円分)の取引で、ロスカットが間に合わずに一気に5%動くと、口座はマイナス2.5万円になり、これを払うことになります。同じ急変でも、5倍なら口座に7.5万円が残ります。

【データ】ドル円は1日でどれくらい動いた?約30年分を集計

図4 ドル円が1日に動いた幅と、その日数 1996年10月〜2026年9月の日足7,753日。その日の始まりの価格から高値・安値まで 0日 50日 100日 150日 2%以上 176日 3%以上 43日 4%以上 14日 5%以上 7日 8%以上 2日 10%以上 0日 4%=25倍で口座のお金がゼロになる幅。Yahoo Financeの日足をもとにhiro-fx.com集計

図: ドル円が1日に動いた幅ごとの日数(1996-10-30〜2026-09-28・Yahoo Financeの日足をもとにhiro-fx.com集計)

hiro-fx.comが、ドル円の日足7,753日分で1日にどれだけ動いたかを数えました。25倍で口座のお金がゼロになる4%以上動いた日は14日ありました。一方、10倍でゼロになる幅の10%以上は0日でした。

1日で最も大きく下がったのは1998年10月7日の8.65%でした。ただしこのときは翌日も大きく下がり、2日間で14.2%下がっています。レバレッジが低くても、損切りやロスカットで止める仕組みは欠かせません。

レバレッジが低くても気をつけたい3つのこと

図5 損がふくらむと、レバレッジは上がっていく 口座30万円で1万ドルを150円で買った場合(最初は5倍) ドル円の価格 口座のお金 取引金額 実際のレバレッジ 150円 30万円 150万円 5倍 140円 20万円 140万円 7倍 130円 10万円 130万円 13倍 125円 5万円 125万円 25倍

図: 含み損でレバレッジが上がっていく例(hiro-fx.com計算)

1. 損がふくらむと、レバレッジは上がっていく

最初は低いレバレッジでも、損が出ると口座のお金が減るので、倍率は上がっていきます。口座30万円で1万ドルを150円で買うと5倍ですが、140円に下がると7倍、130円なら13倍、125円なら25倍です。

ここまで来ると、少しの急変でも口座がマイナスになりかねません。損が小さいうちに損切りすることが、低いレバレッジを保ついちばんの方法です。

2. 値動きの大きい通貨がある

ドル円以外では、もっと大きく動いた例があります。2015年1月15日には、スイスの中央銀行の突然の発表で、ユーロ/スイスフランが短時間で3割近く下がりました。2021年3月22日には、トルコリラが円に対して一時13%を超えて下がっています。こうした通貨では、ドル円の感覚で「5倍なら大丈夫」とは言えません。

3. 週末や年末年始は、価格が飛びやすい

土日は取引ができないので、そのあいだに大きなニュースが出ると、月曜の朝に価格が大きく離れて始まることがあります。正月休みの早朝など、取引する人が少ない時間も同じです。長い休みの前は、取引を減らしておくと安心です。

FXで借金にならない方法:初心者のチェックリスト

図6 借金にならないためのチェックリスト 初心者のうちは、全部守るくらいでちょうどいい ✓ 「取引する金額÷口座のお金」で、自分のレバレッジを確かめる ✓ 初心者のうちは、レバレッジを数倍までにしておく ✓ 損切りの注文を必ず入れておく ✓ トルコリラなど値動きの荒い通貨は避ける ✓ 週末・年末年始・大型連休の前は、取引を減らす ✓ 借りたお金や生活費を口座に入れない レバレッジを下げるには、取引する量を減らすか、口座のお金を増やす

図: FXで借金にならないためのチェックリスト(hiro-fx.com作成)

借金を避けるいちばんの方法は、レバレッジを低くすることです。レバレッジを下げるには、取引する量を減らすか、口座に入れるお金を増やします。初心者のうちは、1,000通貨など少ない量から始めると、低いレバレッジを保ちやすくなります。

そのうえで、損切りの注文を入れて損がふくらむ前に止めること、値動きの荒い通貨や休み前を避けることを組み合わせましょう。ハイレバレッジについての考え方は「ハイレバレッジ=危険」という誤解でも解説しています。

よくある質問

Q1. レバレッジ1倍なら、FXより外貨預金のほうがいいですか?

A. どちらも為替の値動きで損益が出る点は同じです。一般にFXは売買のコスト(スプレッド)が外貨預金の為替手数料より小さく、売りから始めることもできます。コストや使い方で選び、どちらも元本割れはありうる点に注意してください。

Q2. レバレッジ25倍だと必ず借金になりますか?

A. 必ずではありません。多くの場合はロスカットで止まり、損は口座のお金の範囲に収まります。ただ、25倍では4%の値動きで口座のお金がなくなるので、急変でロスカットが間に合わないと借金になりやすくなります。

Q3. 2〜3倍なら安全ですか?

A. ドル円の場合、2倍なら50%、3倍なら約33%逆に動かないと口座のお金はゼロになりません。約30年のドル円で1日にそこまで動いた日はありませんが、通貨や時期によって値動きは違い、将来も同じとは限りません。

Q4. スワップポイントの支払いで口座がマイナスになりますか?

A. 売りの取引などでスワップポイントを払い続けると、口座のお金は少しずつ減ります。ただ、1日に払う額は取引金額に比べてごく小さいので、それだけでマイナスになることは現実的には考えにくいです。

Q5. 借金になったら、いくらくらい払うことになりますか?

A. 口座のマイナス分なので、「取引金額×動いた幅−口座のお金」で決まります。口座10万円・25倍で一気に5%動けば約2.5万円、10%なら約15万円です。レバレッジが高いほど、同じ急変でもマイナスは大きくなります。

まとめ:レバレッジ1倍なら借金にならない。低い倍率と損切りで身を守る

  • レバレッジ1倍=預けたお金と同じ金額だけ取引すること
  • 1倍でドル円を買えば、0円にならない限り口座はマイナスにならない(売りでも2倍に上がらない限りゼロにならない)
  • 自分の倍率は「取引する金額÷口座のお金」で計算する
  • 口座のお金がゼロになる値動きは「100%÷レバレッジ」。25倍なら4%、10倍なら10%
  • 損が出ると倍率は上がる。損切りの注文と、値動きの荒い通貨・休み前への注意が大切

※この記事の情報は2026年9月29日時点のものです。主な出典: 金融先物取引業協会「FX取引の規制について」「個人顧客を相手方とするFX取引に係る証拠金規制」、日本経済新聞(2021年3月22日のトルコリラ急落・2015年1月15日のスイスフラン上限撤廃)。ドル円の日足はYahoo Finance(USD/JPY・1996-10-30〜2026-09-28・7,753日)をhiro-fx.comが集計したもので、明らかな異常値3日を除いています。過去の値動きは将来を保証しません。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。