スキャルピングに逆指値は必要?億トレーダーの使い方と1分足データで検証

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こんな疑問を持つ方へ
  • スキャルピングでも逆指値(損切りの注文)は入れたほうがいい?
  • 数秒で決済する秒スキャなら、逆指値なしでも大丈夫?
  • 逆指値を入れないと、最悪どのくらい損をする可能性がある?
  • 逆指値を入れると「刈られる」「滑る」と聞いて不安

スキャルピングでも、損切りの逆指値は「保険」として入れておくのが基本です。ふだんの損切りは自分の判断で成行で行い、逆指値は固まった・迷った・相場が急変したときに損を止める最後の線として使います。

この記事では、当サイトが毎分記録しているドル円1分足(2026年8月27日〜9月30日の30日分)を使いました。「入った方向と逆に、数分で何pips動くことがあるか」を調べています。あわせて、書籍や連載で使い方を語っている億トレーダー2人の例、逆指値の入れ方と注意点をまとめます。

スキャルピングに逆指値は必要?結論は「保険として入れる」

図1 逆指値を「入れる」「入れない」で何が違う? スキャルピングで損切りの逆指値を使う場合と使わない場合 逆指値を入れる 入れない(手動で損切り) 損の上限 おおよそ決まる(滑る分は別) 決まらない 固まった・回線が切れた 自動で決済される その間ずっと損が広がる 迷って切れないとき 迷っても決済される 含み損を抱えやすい 急変のとき 決めた値段より不利に約定も さらに不利になりやすい 手間・注意点 置く場所を決める手間 画面から離れられない hiro-fx.com 作成。逆指値は指定した値段に届いたあと実際の値段で決済されるため、急変時は滑ることがある(外為どっとコムの説明)

図: スキャルピングで損切りの逆指値を入れる場合と入れない場合の違い(hiro-fx.com 作成)

スキャルピングは数秒〜数分で決済するので、「画面を見ているから逆指値は要らない」と考える人もいます。たしかに、ふだんの損切りは成行のほうが素早く、自分の判断で切れます。

問題は「ふだんどおりにいかない場面」です。取引ツールが固まる、回線が切れる、損切りを迷って手が止まる、指標や要人発言で一瞬に数十pips動く。こうした場面で逆指値がないと、損がどこまで広がるか決まりません。逆指値は、その損の上限をあらかじめ決めておく注文です。

ポイント:ふだんの損切り=自分の判断で成行、逆指値=それが間に合わなかったときの保険。この2段構えが、多くのスキャルパーの使い方です。

秒スキャ(数秒で決済)でも入れたほうがいい?

数秒で決済する秒スキャでも、入れておくほうが安全です。次の章で見るとおり、ドル円は1分以内でも10pips以上逆に動いた場面が0.51%(約195回に1回)あり、最大は76.5pipsでした。1日に何十回も取引する秒スキャでは、その「たまに」に当たる回数も多くなります。

そもそも逆指値とは?成行・指値・IFD・OCOとの違い

図2 FXの主な注文方法と、スキャルピングでの使われ方 損切りの逆指値は「新規と同時に出す」のが基本 注文方法 どんな注文? スキャルピングでは 成行 今の値段ですぐ売買 新規・利益確定に多い 指値 今より有利な値段を指定 利益確定を置くときに 逆指値(ストップ) 今より不利な値段を指定 損切りの「保険」に IFD 新規が約定したら決済注文が有効に 新規と損切りを同時に OCO 2つ出し、片方が約定したら他方を取消 利益確定と損切りを同時に IFO IFDとOCOの組み合わせ 新規+利確+損切りを一度に 外為どっとコム・各社の注文方法の説明をもとに hiro-fx.com が作成(名前や細かい仕様は会社によって違います)

図: FXの主な注文方法(外為どっとコムの説明などをもとに hiro-fx.com 作成)

逆指値(ストップ注文)は、今より不利な値段を指定して出す注文です。買いを持っているなら「ここまで下がったら売って決済」、売りを持っているなら「ここまで上がったら買って決済」と出しておきます。反対に、今より有利な値段を指定するのが指値です。

スキャルピングでよく使うのは、新規の注文と同時に損切りの逆指値を出す方法です。IFD注文(新規が約定したら決済注文が有効になる)や、取引ツールの「新規と同時に決済注文を出す」機能を使います。OCO注文は、利益確定の指値と損切りの逆指値を2つ出し、片方が約定したらもう片方を取り消す注文です。新規と同時に出す注文ではない点に注意してください。

【データ】逆指値を入れないとどうなる?ドル円は数分でここまで逆に動く

図3 ドル円は入った方向と逆に何pips動く?(8/27〜9/30・30日の1分足) 毎分、買いと売りの両方で入ったとして、その後の逆方向への最大の動き(単位:pips) 持っていた時間 ふつう(真ん中) 10回に1回は 100回に1回は 期間中の最大 1分以内 1.2 3.5 8.0 76.5 5分以内 2.5 7.6 18.0 124.6 15分以内 4.1 13.1 31.5 139.7 出典:hiro-fx.com のドル円1分足の蓄積(Yahoo の配信値)。1分以内は34,452分ぶん、5分以内は32,919分ぶんを集計

図: ドル円1分足(2026年8月27日〜9月30日・30日)で、毎分「買い」と「売り」の両方で入ったとしたときの、その後の逆方向への最大の動き(hiro-fx.com 集計)

ドル円に適当な1分で入ると、5分以内に逆へ動く幅は真ん中で2.5pipsでした。ふだんはこの程度ですが、10回に1回は7.6pips以上、100回に1回は18.0pips以上逆に動いています。期間中で最も大きかったのは、5分以内に124.6pips(約1.25円)の逆行でした。

図4 逆方向に◯pips以上動いた割合(ドル円・2026年8〜9月) 適当な1分を選んで入ったとき、そうなった割合 0% 10% 20% 30% 40% 50% 1分以内に5pips以上 4.1% 1分以内に10pips以上 0.5% 5分以内に5pips以上 21.9% 5分以内に10pips以上 5.1% 5分以内に20pips以上 0.8% 15分以内に10pips以上 16.7% 15分以内に20pips以上 3.8% オレンジ=10pips以上の逆行。hiro-fx.com のドル円1分足から集計(業者の値段とは数銭ずれることがあります)

図: 逆方向に5・10・20pips以上動いた割合(hiro-fx.com 集計)

5分以内に10pips以上逆行した割合は5.1%、20pips以上は0.75%でした。割合は小さく見えますが、30日のうち26日は、どこかで「5分以内に20pips以上」の逆行が起きています。毎日たくさん取引するほど、いつかはこの場面に当たると考えておくのが自然です。

自分の取引数量なら、いくらの損になる?

逆行した幅1万通貨10万通貨30万通貨100万通貨
5pips500円5,000円15,000円50,000円
10pips1,000円10,000円30,000円100,000円
20pips2,000円20,000円60,000円200,000円
最大125pips12,500円125,000円375,000円1,250,000円

※ドル円の場合。1pips=0.01円なので、損失額=取引数量×逆行したpips×0.01円。スプレッドや滑りは含みません。

1万通貨なら10pipsの逆行で1,000円です。10万〜100万通貨で取引していれば、同じ10pipsが1万〜10万円になります。逆指値は「この取引で最大いくら負けるか」を、数量と幅から先に決めておく道具だと考えるとわかりやすくなります。

大きく逆行したのは、指標の時間だけではない

図5 5分以内の逆行が大きかった8回(2026年8〜9月・日本時間) オレンジ=予定された発表・会見の時間帯、青=それ以外 0pips 40pips 80pips 120pips 9/2(水)22:23 124.6pips 9/4(金)21:48 110.6pips 9/7(月)17:06 83.1pips 9/18(金)23:47 76.1pips 9/18(金)15:42 75.7pips 9/18(金)11:54 73.0pips 9/28(月)16:57 63.8pips 9/22(火)17:38 61.9pips hiro-fx.com のドル円1分足から集計。1時間以内に重なった場面は大きいほう1つだけ数えた

図: 5分以内の逆行幅が大きかった8回。予定された米国指標・日銀総裁の会見の時間帯はオレンジ(hiro-fx.com 集計・発表時刻は当サイトの経済指標DBと要人発言DB)

大きく逆行した8回のうち、予定された米国の指標発表や日銀総裁の会見の時間帯と重なったのは2回でした。残りの6回は、当サイトが記録している予定の発表・会見の時刻とは重なっていません。ニュースや要人の発言など、事前に時刻の分からない材料でも大きく動くため、「指標の時間だけ避ければ逆指値は要らない」とは言えません。

図6 5分以内に10pips以上逆行した割合(入った時間帯別) ドル円1分足・8/27〜9/30・日本時間 0% 2% 4% 6% 8% 10% 早朝(5〜9時) 1.7% 東京の午前(9〜12時) 6.1% 東京の午後(12〜16時) 4.2% 欧州の時間(16〜21時) 6.1% NYの前半(21〜翌1時) 9.8% 深夜(1〜5時) 2.1% hiro-fx.com のドル円1分足から集計。夏時間(米国・欧州)の期間のデータです

図: 入った時間帯ごとの「5分以内に10pips以上逆行した割合」(hiro-fx.com 集計)

10pips以上の逆行が最も多かったのはNYの前半(21〜翌1時)の9.8%でした。最も少なかったのは早朝(5〜9時)の1.7%です。値動きが活発な時間ほどチャンスも大きいぶん、逆指値なしで持つリスクも大きくなります。

為替介入のときは、数十分で数円動いた

介入の日時(急落が始まった時刻)始まった時の値その後の安値安値までの時間下げ幅
2022年10月24日 8時30分すぎ149.55円145.39円約15分416pips
2024年7月11日 21時30分すぎ161.53円157.41円約38分412pips
2026年5月6日 13時20分ごろ157.82円155.03円約34分279pips

※財務省が公表した円買い介入の日のうち3回。時刻は報道とドル円1分足(Dukascopy の売値)から確かめた目安で、FX会社の値段とは数銭ずれることがあります。

円買い介入の日には、2022年10月24日のように約15分で416pips下がった例もあります。買いを持ったまま逆指値がなければ、10万通貨で約416,000円の損になる値動きです。こうした場面では逆指値も滑りますが、入れていない場合よりは損を抑えやすくなります。

あわせて読みたい:為替介入の過去実施時間まとめ!介入を警戒すべき時間帯とは

億トレーダーはスキャルピングで逆指値をどう使っている?

図7 億トレーダー2人の逆指値の使い方(本人の書籍・連載より) どちらも「入れたうえで、その前に自分で切る」 ジュン氏 ぶせな氏 スタイル スキャルピング中心 1分足スキャルピング 実績(紹介文) FXで17億円の利益 累計1億7,000万円超(2024年1月) 逆指値の幅 「6〜10銭にする人が多い」 15〜20pipsを目安 位置づけ シートベルト(発動は事故) 万が一の保険 ふだんの損切り 逆指値の前に自分で切る 毎回5pipsなどの固定は勧めない 出典:ザイFX!(ダイヤモンドZAi 2026年6月号の連載)、幻冬舎ゴールドオンライン(ぶせな著『最強のFX 1分足スキャルピング』抜粋・2018年)

図: 本人の連載・書籍で確かめられた2人の使い方(出典は図の下)

FXで17億円の利益を上げたと紹介されているジュン氏は、ダイヤモンドZAi(2026年6月号)で連載を持っています。その回で、損切りの遅れを防ぐ方法として挙げたのが「自動逆指値」です。エントリーと同時に損切りの逆指値を自動で出す機能で、幅は6〜10銭にする人が多いだろうと述べています。

ただし、ジュン氏はこれをシートベルトにたとえ、発動するのは「事故」で、その前に必ず自分で損切りするよう勧めています。損切りが難しくなるのは含み損が4銭、5銭とふくらんだとき、という指摘もあります。

1分足スキャルピングの著書があるぶせな氏は、累計利益1億7,000万円超(2024年1月時点の紹介)のトレーダーです。逆指値は「保険」として、15〜20pipsを目安に設定していると書いています。一方で、毎回5pipsのように狭い自動損切りを決めてしまうことは勧めていません。相場に合わせて自分で切る力が身につかないためです。

2人に共通するのは、逆指値は入れる、ただし日々の損切りは逆指値より手前で自分で行うという考え方です。逆指値の幅は、ふだんの損切りより少し外側に置かれています。

スキャルピングの逆指値はどこに置く?入れ方の手順

図8 スキャルピングで逆指値を入れる手順 注文の前に決めておく4つのこと 1 1回で負けて よい金額を決める → 2 取引数量から 逆指値の幅を 逆算する → 3 新規と同時に 逆指値を出す (IFDなど) → 4 ふだんは 逆指値の前に 自分で損切り

図: スキャルピングで逆指値を入れるときの考え方(hiro-fx.com 作成)

逆指値の幅は、先に「1回の取引で負けてもよい金額」を決め、取引数量から逆算すると決めやすくなります。たとえば1回の損を1万円までにしたいなら、10万通貨では10pips、30万通貨では約3.3pipsが上限です。幅が狭すぎるとふだんの値動きで何度も決済されるので、その場合は数量のほうを減らします。

今回のデータでは、5分以内の逆行は真ん中で2.5pipsでした。分単位で持つスキャルピングで、これより狭い逆指値を置くと、方向が合っていても途中の揺れで決済されやすくなります。何pipsに置くかの考え方は、後半の「スキャルピングのストップロスは何pips?」でまとめています。

秒スキャと分スキャでの違い

スタイルふだんの損切り逆指値の役割
秒スキャ(数秒〜数十秒)ほぼ成行で即決済固まった・急変したときの保険。ふだんの損切りより外に置く
分スキャ(数分〜十数分)成行か、逆指値で途中で目を離すこともあるので、入れておく意味がより大きい

※hiro-fx.com 作成。どちらも、逆指値の幅と取引数量から「最大でいくら負けるか」を先に確かめておきます。

「逆指値は刈られる・滑る」は本当?使うときの注意点

図9 逆指値で損をしにくくするチェックリスト 「滑る」「刈られる」と感じたときに見直すこと ✓ 指標発表・日銀会合・要人の会見の時刻を、取引前に確かめる ✓ 逆指値は「決めた値段で必ず約定する」注文ではないと知っておく ✓ キリのいい数字(○○.00円など)のすぐ外側に置きすぎない ✓ スプレッドが広がる早朝や発表の直前は、新しく入らない ✓ 滑っても困らない取引数量にしておく(損の上限は数量で決まる) ✓ 約定の記録を見て、注文した値段とのずれを時々確かめる

図: 逆指値を使うときに見直したいこと(hiro-fx.com 作成)

逆指値は、指定した値段に届いたあとに、そのときの値段で決済される注文です。外為どっとコムは、相場の変動によっては指定した値段から制限なく離れた値段で約定することがあると説明しています。これがスリッページ(滑り)で、急変時ほど起きやすくなります。

「逆指値を入れると業者に刈られる」という話もあります。客に不利なときだけ滑りを反映する扱いは、金融庁の監督指針に沿わないとされています。実際に2015年1月、金融先物取引業協会は、有利な滑りを反映せず不利な滑りだけを反映していた会員会社を処分しています。

一方で、キリのいい数字の近くに損切りが集まり、そこを抜けると値動きが速くなる、という市場の動きは起こりえます。置き場所を少しずらす、スプレッドが広がる時間に入らない、といった工夫は有効です。

あわせて読みたい:「ストップロスが控えている」の意味は?損切り注文が集まる場所と理由

あわせて読みたい:スリッページとは?発生する原因や仕組み、対策方法をわかりやすく解説

スキャルピングのストップロスは何pips?利確幅と勝率の関係

スキャルピングのストップロス(損切りの逆指値)に、誰にでも合う「何pips」という正解はありません。決めるときは、エントリーした理由が崩れる値段、ふだんの値動きの揺れ、1回で負けてよい金額の3つを合わせて考えます。

1つ目は、たとえば直近の安値を割らないと見て買ったなら、その安値の少し外に置く考え方です。2つ目は上の【データ】の節のとおりで、ドル円は5分以内に真ん中で2.5pips、10回に1回は7.6pips以上逆に動いていました。これより狭いと、方向が合っていても揺れで決済されやすくなります。3つ目は取引数量から逆算し、幅が足りなければ数量を減らします。

もう1つ見ておきたいのが、損切り幅と利確幅の比率です。損切り幅を利確幅より広く取るほど、損益がトントンになるのに必要な勝率は上がります。

損切り幅利確幅必要な勝率(スプレッド0.2pips)必要な勝率(スプレッド1.0pips)
2pips2pips55.0%75.0%
5pips5pips52.0%60.0%
5pips10pips34.7%40.0%
10pips5pips68.0%73.3%

※hiro-fx.com の計算。必要な勝率=(損切り幅+スプレッド)÷(利確幅+損切り幅)。滑り(スリッページ)は含みません。

損切り10pips・利確5pipsなら、スプレッド0.2pipsでも68.0%勝ってようやくトントンです。2pipsずつのように幅が狭いほどスプレッドの重みが増え、スプレッドが1.0pipsに広がると必要な勝率は75.0%まで上がります。

小さな利益を重ねたあとに大きな損で失う「コツコツドカン」は、損切りを先延ばしにしたときに起きます。実際の損切り幅が、利確幅よりずっと広くなってしまうためです。新規と同時に入れた逆指値を、不利な方向へずらさないことが、この比率を保つことにつながります。

よくある質問

Q. 逆指値と損切り(ストップロス)は同じ意味ですか?

A. 損切り(ストップロス)は「損を確定して決済すること」、逆指値はそれを自動で行うための注文の名前です。手動で成行決済しても損切りですが、逆指値を使えば値段に届いた時点で自動で決済されます。

Q. 逆指値を入れたのに、指定した値段より悪い値段で約定しました。なぜですか?

A. 逆指値は値段に届いてから決済されるため、急変時やスプレッドが広がっているときは、次に付いた値段で約定します(スリッページ)。発表直前に入らない、滑っても困らない数量にするなどで備えます。

Q. スキャルピングで逆指値を入れると、利益確定の邪魔になりませんか?

A. 損切りの逆指値は不利な側に置く注文なので、利益確定を妨げません。利益確定は成行か指値で別に行えます。2つを同時に出したいときはOCO注文が使えます。

Q. 損切りの逆指値はスマホアプリでも出せますか?

A. 国内の主なFX会社のスマホアプリでは、逆指値・IFD・OCOなどの注文が出せます。新規と同時に損切りを出す機能の名前や設定方法は会社によって違うため、使っているアプリの説明で確かめてください。

Q. ストップ狩りが怖いので、逆指値を置かずに手動で切るのはだめですか?

A. 常に画面を見ていられて、迷わず切れるなら手動でも損切りはできます。ただ、固まる・回線が切れる・急変するといった場面では手動は間に合いません。ふだんは手動で切り、逆指値は外側に保険として置く方法が両方の不安を減らします。

まとめ:スキャルピングでも逆指値は「保険」として入れておく

  • スキャルピングでも、損切りの逆指値は保険として入れておくのが基本。ふだんの損切りは自分の判断で成行でよい
  • ドル円1分足30日分では、5分以内に10pips以上逆行した割合が5.1%、最大は124.6pipsだった
  • 大きく逆行した8回のうち、予定された発表・会見の時間帯は2回だけ。指標の時間以外にも急変はある
  • 億トレーダーのジュン氏・ぶせな氏も、逆指値を入れたうえで、その手前で自分で損切りしている
  • 逆指値の幅は「1回で負けてよい金額」と取引数量から逆算する。急変時は滑ることも覚えておく

まずは今の取引数量で「逆指値の位置まで動いたらいくらの損か」を計算し、新規の注文と同時に損切りの逆指値を出すところから始めてみてください。何pipsに置くかは、上の「スキャルピングのストップロスは何pips?利確幅と勝率の関係」で解説しています。

※この記事の情報は2026年10月1日時点のものです。出典:外為どっとコム「ストップ注文とは」「OCO注文とは」、金融先物取引業協会「会員に対する処分について」(2015年1月29日)、ザイFX!「17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略」(ダイヤモンドZAi 2026年6月号)、幻冬舎ゴールドオンライン(ぶせな著『最強のFX 1分足スキャルピング』日本実業出版社の抜粋)。ドル円の値動きは hiro-fx.com が毎分記録しているドル円1分足(Yahoo の配信値・2026年8月27日〜9月30日)と、為替介入日の1分足(Dukascopy)を集計したもので、FX会社の値段とは数銭ずれることがあります。この記事は過去のデータと公開情報の紹介で、投資の助言ではありません。取引の判断はご自身でお願いします。