レートチェックから介入までの期間は?過去の一覧と日数、介入しなかった回

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こんな疑問を持つ方へ
  • レートチェックのあと、為替介入までは何日くらい?
  • 過去のレートチェックはいつあった?前回はいつ?
  • レートチェックがあっても介入しないことはある?いきなり介入することは?
  • レートチェックは何時ごろ、ドル円が何円のときにあった?

レートチェックから為替介入までの期間は決まっておらず、同じ日のこともあれば、97日後のこともあります。当サイトで報道と財務省の公表を突き合わせると、2022年9月は8日後、2024年7月と2026年7月は同じ日、2026年1月は97日後でした。一方で、2022年以降の円買い介入7回のうち、数日前にレートチェックが報じられていたのは1回だけです。この記事では、過去のレートチェックの一覧と介入までの日数、介入しなかった回、時刻と水準を解説します。

レートチェックから介入までの期間は?同じ日から97日後までばらばら

図1 レートチェックが報じられてから、円の介入までの日数 レートチェックの報道日から、財務省が公表した次の介入日まで。2010年は円売り介入、ほかは円買い介入 2010年8月12日 34日後(2010年9月15日)に介入 2022年9月14日 8日後(2022年9月22日)に介入 2024年7月12日 同じ日に介入 2026年1月23日 97日後(2026年4月30日)に介入 2026年7月30日 同じ日に介入 2026年9月18日 9月28日までは介入なし(10月30日に次の公表)

図: レートチェックの報道日から次の介入までの日数(介入日は財務省「外国為替平衡操作の実施状況」。2026年7月30日は報道による介入日。hiro-fx.com集計)

「レートチェックの数日後に介入」というイメージがありますが、その形だったのは2022年9月の1回です。9月14日にレートチェックが報じられ、8日後の9月22日に24年ぶりの円買い介入がありました。

2024年7月と2026年7月は、レートチェックと介入がほぼ同じ時間帯でした。準備の段階というより、介入とセットで行われたとみられます。逆に2026年1月23日は、その後3か月以上介入がなく、次の介入は97日後の4月30日でした。

【データ】過去のレートチェック一覧:いつあって、介入はあったか

図2 ドル円の日足(2022年1月〜2026年9月)とレートチェック・介入 橙の▼はレートチェックが報じられた日、青の▲は円買い介入の日(終値の位置に表示) 110円 120円 130円 140円 150円 160円 170円 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年

図: ドル円の日足とレートチェック・円買い介入(Dukascopy社のドル円日足、介入日は財務省の公表と報道。hiro-fx.com作成)

日付(日本時間)主体直前のドル円その後の介入
2010年8月12日日銀85円台34日後の9月15日に円売り介入
2022年9月14日 13時半ごろから日銀144.35円8日後の9月22日に円買い介入
2024年7月12日 8時半ごろ日銀(ユーロに対して)159.38円前日11日と同じ12日に円買い介入
2026年1月23日 16時40分ごろ日本の当局(観測)159.02円介入なし。次の介入は97日後の4月30日
2026年1月24日 1時20分ごろNY連銀(米国)158.00円介入なし。米国は2月にレートチェックを公式に記録
2026年7月30日 22時半ごろNY連銀(報道)162.76円同じ時間帯に日本が円買い介入
2026年9月18日 23時50分ごろ日銀157.64円8月27日〜9月28日の介入は0円

※主体・介入は報道(ロイター・時事通信・日経新聞・共同通信)と財務省「外国為替平衡操作の実施状況」による。2010年はロイターの報道。2016年6月・2020年3月などの報道や噂は、裏付けが取れないため除いた。直前のドル円はDukascopy社のドル円1分足(売値)でhiro-fx.comが集計

大手の報道で確認できたレートチェックは、2010年8月と、2022年以降の5回(2026年1月の日米を分けると6回)です。前回は2026年9月18日の深夜で、日銀がレートチェックをしたと共同通信や日経新聞が報じました。

2022年のレートチェック

2022年9月14日は、前日の米国の物価指標で円安が進み、ドル円が145円に迫っていました。13時半ごろから円高が進み、14時20分に時事通信がレートチェックを報じています。その後、ドル円は再び上がり、元の水準(144.35円)に戻った9月22日に、政府・日銀が円買い介入をしました。

2024年7月のレートチェック

2024年7月12日の朝、日銀がユーロに対してレートチェックをしたと日経新聞が報じました。前日11日の夜には、米国の物価指標の発表直後にドル円が急落しており、財務省の公表では11日と12日の両日に円買い介入がありました。ドル円での介入に続き、ユーロ円でもけん制した形です。

レートチェックがあっても介入しないことはある

日付その後の動き介入
2026年1月23日1週間で最大6.93円の円高。3月12日まで直前の水準に戻らず97日後の4月30日まで介入なし
2026年9月18日1時間で0.90円の円高。3.6日で直前の水準に戻る9月28日までは介入0円(財務省の月次)

※値動きはDukascopy社のドル円1分足(売値)でhiro-fx.comが集計。介入は財務省「外国為替平衡操作の実施状況」

2026年1月は、日本とNY連銀のレートチェックが続いたことで、介入しなくても約7円の円高になりました。お金を使わずに急な円安を止められたので、介入の必要がなかったと考えられます。財務省は1月30日、2025年12月29日〜2026年1月28日の介入は0円と公表しました。

2026年9月18日深夜のレートチェックのあとも、財務省の月次の公表では、8月27日〜9月28日の介入は0円でした。9月29日以降の分は、10月30日の19時に公表される予定です。レートチェックは「介入の予告」ではなく、それだけで終わることもある「けん制の手段」でもあります。

レートチェックなしでいきなり介入した回のほうが多い

円買い介入の日その前のレートチェックの報道
2022年9月22日8日前の9月14日に報道あり
2022年10月21日報道は確認できず
2024年4月29日報道は確認できず
2024年5月1日報道は確認できず
2024年7月11日報道は確認できず(翌12日の朝に報道)
2026年4月30日報道は確認できず
2026年7月30日同じ時間帯にNY連銀の報道

※介入日は財務省の公表(2026年7月30日は報道)。レートチェックの報道は、時事通信・日経新聞・共同通信・ロイターなどを当サイトが調べた範囲

2022年以降の円買い介入7回のうち、数日前にレートチェックが報じられていたのは2022年9月の1回だけでした。2022年10月、2024年4月・5月、2026年4月は、レートチェックの報道がないまま介入がありました。

たとえば2026年4月30日の夕方には、片山財務相が「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と発言しました。三村財務官も「最後の退避勧告だ」と述べ、その夜に介入がありました。レートチェックを待たずに、発言から介入へ進んだ形です。「レートチェックがないから介入はまだ」とは言えません。

レートチェックは何時・何円で?時刻と水準の一覧

日付円高が始まった時刻直前のドル円時間帯
2022年9月14日13時30分ごろ144.35円東京の午後
2024年7月12日8時28分ごろ159.38円東京の朝
2026年1月23日16時43分ごろ159.02円東京の夕方(日銀総裁の会見後)
2026年1月24日1時20分ごろ158.00円NYの昼(日本の深夜)
2026年7月30日22時31分ごろ162.76円NYの朝(日本の夜)
2026年9月18日23時50分ごろ157.64円NYの午前(日本の深夜)

※日本時間。円高が始まった時刻と直前のドル円はDukascopy社のドル円1分足(売値)でhiro-fx.comが集計

時刻は、東京の朝から深夜まで決まっていません。日本の当局は、日銀の会見のあとや、日本の連休の前の深夜にも動いています。NY連銀の回は、ニューヨークの取引時間で、日本では夜から深夜にあたります。

水準は、2022年9月が144.35円、2024年以降は157.64〜162.76円でした。介入と同じで、何円になったらレートチェック、という決まった線はありません。2026年は157〜163円の間で起きています。

レートチェックの次に備えるには

図4 レートチェックの報道が出たあとに見ておくこと 介入までの日数はばらばら。日付ではなく条件で考える ✓ 当局の発言が最も強い段階か 「断固たる措置」「あらゆる手段」が続いているか ✓ 元の高値に近づいているか 2022年9月は、元の水準に戻った日の夕方に介入があった ✓ 日米がそろっているか 2026年7月は、NY連銀のレートチェックと同じ時間帯に日本が介入した ✓ 月末19時の財務省の公表 月次の総額で、その期間に介入があったかを確かめる ✓ 自分のポジションの量 介入は予告なしに来る。損切りとロスカットまでの余裕を先に決める

図: レートチェックの報道が出たあとに見ておくこと(報道と財務省の公表、hiro-fx.comの集計をもとに作成)

介入までの日数で次の介入を予想するのは難しい、というのがデータの答えです。それよりも、当局の発言、ドル円が元の高値に近づいているか、日米がそろっているか、という条件を見るほうが参考になります。

介入が近いかを点数で示す指標として、当サイトでは為替介入の警戒メーターを毎日更新しています。過去の介入の前に点数がどう動いたかは、別の記事で検証しています。

あわせて読みたい:円買い介入は事前に察知できるのか?警戒スコアを9,184営業日バックテストした

よくある質問

Q1. 前回のレートチェックはいつですか?

A. 2026年10月7日時点で、大手の報道で確認できる直近のレートチェックは、2026年9月18日の深夜から19日の未明です。ドル円は157円台後半から156円台後半まで約1円下がりました。

Q2. 2024年4月の介入の前にレートチェックはありましたか?

A. 当サイトが調べた範囲では、2024年4月29日と5月1日の介入の前に、レートチェックの報道は見つかりませんでした。

Q3. レートチェックの翌日に介入することはありますか?

A. 大手の報道で確認できた回では、翌日の例はありませんでした。同じ日(2024年7月、2026年7月)か、8日後(2022年9月)、97日後(2026年1月)でした。

Q4. レートチェックは土日にもありますか?

A. 為替市場が閉まっている土日にはありません。2026年1月24日(土)未明のNY連銀の回は、ニューヨークでは金曜日の昼でした。

Q5. 9月18日のレートチェックのあと、介入はありましたか?

A. 財務省の公表では、9月28日までの介入は0円です。9月29日〜10月28日の分は、2026年10月30日の19時に公表される予定です。

まとめ:レートチェックから介入までの日数に決まりはない

  • レートチェックから介入までは、同じ日・8日後・97日後とばらばらで、介入しなかった回もある
  • 大手の報道で確認できたのは2010年8月と2022年以降の5回。前回は2026年9月18日の深夜
  • 2022年以降の円買い介入7回のうち、数日前にレートチェックが報じられていたのは1回だけ
  • 時刻は朝から深夜までさまざま。水準も144〜163円と決まった線はない
  • 日数より、当局の発言・元の高値・日米の足並みという条件を見るほうが参考になる

過去の全介入とその日のドル円は為替介入データベースで、介入の時間帯は為替介入の過去の時間帯一覧で確認できます。

※この記事の情報は2026年10月7日時点のものです。主な出典: 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(日次・月次)、ロイター、時事通信、日経新聞、共同通信、みんかぶ、ザイFX。ドル円の値動きはDukascopy社のドル円1分足(売値)と日足をもとにhiro-fx.comが集計したものです。過去の値動きは将来の値動きを約束するものではありません。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。取引はご自身の判断で行ってください。