ナンピンEAとは?ロジック・設定の意味と、ドル円21年で試した勝率と損益

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こんな疑問を持つ方へ
  • ナンピンEAとは?ふつうのEAやナンピンなしEAと何が違う?
  • ナンピン幅・ナンピンインターバル・ナンピンスキップとは?
  • ナンピンEAの損切りはどう決める?使って大丈夫?
  • ゴールドでナンピンEAを使うなら、幅はいくらが目安?

ナンピンEAとは、相場が逆に動いたら決めた幅ごとに自動で買い増し(売りなら売り増し)する自動売買プログラムです。平均の建値から少し戻ったところで、全部まとめて決済します。勝率は高くなりやすい一方、まれな大きな損切りで利益が消えやすい特徴があります。当サイトがドル円の1時間足21年分で試すと、勝率94.2%の設定でも合計の損益は−17,037円でした。この記事では、ナンピンEAのロジックと設定の意味、損切りの決め方、ゴールドで使うときの幅の目安を解説します。

ナンピンEAとは?逆行したら自動で買い増すEA

図1 ナンピンEAの基本の動き 逆行したら決めた幅ごとに自動で追加し、平均の建値から決めた幅だけ戻ったら全部決済する ① 新規 条件がそろったら 最初の注文を出す (例: 1,000通貨買い) → ② 逆行で追加 ナンピン幅だけ 逆に動くたびに 同じ向きで追加 → ③ 全部決済 平均の建値から 利確幅だけ戻ったら まとめて利益確定 → ④ 上限と損切り 最大ポジション数で 追加を止め、決めた 価格で全部損切り

図: ナンピンEAの基本の動き(hiro-fx.com作成)

EA(エキスパートアドバイザー)とは、MT4やMT5という取引ソフトで動く自動売買プログラムのことです。ナンピンEAは、その中でも「ナンピン」を自動でくり返すタイプを指します。ナンピンとは、持っているポジションが逆に動いたときに同じ向きで追加し、平均の建値を有利にすることです。

たとえば150.00円で買ったドル円が149.50円に下がると、EAが自動で同じ量を買い足します。平均の建値は149.75円になるので、150.05円まで戻れば全体で利益になります。人が判断すると迷いや先送りが入りますが、EAは決めた幅どおりに淡々と追加するのが特徴です。

ナンピンEAとナンピンマーチンEAの違い

ナンピンEAには、追加するたびの量を同じにするものと、少しずつ増やすものがあります。追加するたびに量を2倍、4倍と倍々にするものは、特に「ナンピンマーチンEA」と呼ばれます。量を増やすほど平均の建値は早く近づきますが、深く逆行したときの損も急に大きくなります。倍々の計算はナンピンとマーチンの違いで詳しく解説しています。

ナンピンなしEAとの違い

ナンピンなしEAは、1回の取引で持つポジションが1つだけで、逆に動いたら決めた価格で損切りするEAです。1回の負けは小さい代わりに、勝率は下がりやすくなります。当サイトの計算では、ドル円で利確0.3円・損切り0.5円のナンピンなしEAの勝率は、買い63.3%・売り62.6%でした。ナンピンEAかどうかは、パラメーターに「ナンピン幅」「最大ポジション数」などの項目があるかで見分けられます。

ナンピンEAのロジックと設定の意味(ナンピン幅・インターバル・スキップ)

設定の名前(例)意味大きくすると
ナンピン幅何円(何pips)逆行したら次を追加するか追加の回数が減り、深い逆行に耐えやすい
最大ポジション数最初の注文を含めて何本まで持つか耐えられる幅は広がるが、損切りの額も増える
ロット倍率追加するたびに前回の量の何倍にするか早く戻りやすいが、深い逆行で損が急増
利確幅平均の建値から何円戻ったら全部決済するか1回の利益は増えるが、決済までの時間が延びる
損切り含み損が何円、または何本目の先で全部決済するか損切りの回数は減るが、1回の額が増える
ナンピンインターバル前回の追加から次の追加まで空ける時間急落中の追加が減る(追加の価格はずれる)
ナンピンスキップ最初の何回かの追加を飛ばし、深いところから入る浅い逆行での追加がなくなる

※名前と細かい中身はEAごとに違います。各EAの説明書で確認してください(hiro-fx.com作成)

ナンピンEAのロジックは、「いつ最初の注文を出すか」「いつ追加するか」「いつ決済するか」の3つの決まりでできています。最初の注文の条件はEAごとにさまざまです。移動平均線などのテクニカル指標を使うものや、決済したらすぐ次を出すものがあります。追加と決済の決まりを数字で決めるのが、上の表の設定です。

ナンピン幅とは

ナンピン幅とは、最後に持ったポジションから何円逆行したら次を追加するか、という価格の間隔です。ドル円なら0.5円=50pipsのように表します。幅を値動きより狭くすると、1日のうちに何本も約定して量が一気に増えます。ドル円の1日の値幅からの決め方はナンピンのタイミングは何円下がったら?で解説しています。

図2 ナンピン幅・スキップ・インターバルで、追加する場所がどう変わるか ドル円を150.00円で買い、ナンピン幅0.5円・最大5本の例(hiro-fx.com作成) 150.00円 149.50円 149.00円 148.50円 148.00円 147.50円 147.00円 ふつうのナンピン 1本目 2本目 3本目 4本目 5本目 スキップ(最初だけ3倍) 1本目 2本目 3本目 4本目 5本目 インターバル(時間で待つ) 1本目 2本目 3本目 4本目 5本目 1・2回目の追加は飛ばす 急落中は時間を待つので 追加の値段がずれる

図: ナンピン幅・スキップ・インターバルを使ったときの追加の場所のイメージ(hiro-fx.com作成)

ナンピンインターバルとは

ナンピンインターバルとは、前回のナンピンから次のナンピンまで空ける時間のことです。たとえば「15」なら、価格がナンピン幅に届いていても、15分たつまで追加しません。急落で短い時間に何本も約定するのを防ぐための設定で、選べる時間は1分〜1時間などEAによって違います。

なお、EAによっては価格の間隔(ナンピン幅)を「インターバル」と呼ぶこともあります。設定画面の単位が「分」か「pips」かで見分けるのが確実です。

ナンピンスキップとは

ナンピンスキップとは、最初の何回かのナンピンを飛ばし、深いところから追加を始める機能です。EA販売サイトGogoJungleの解説では、1回目・2回目のナンピンを無視して3回目の価格から入る例が紹介されています。浅い逆行はすぐ戻ることも多いので、追加の回数を減らしたいときに使われます。デモ口座で動かしたEAが決めた本数に達したら本番の口座で入る仕組みを、ナンピンスキップと呼ぶ例もあります。

【データ】ドル円21年でナンピンEAを動かすと?勝率と損益

図3 ナンピンEAを21年動かしたときの損益の合計(ドル円・1,000通貨から) ナンピン幅0.5円・最大5本・同じ量・平均+0.3円で利確・5本目の次で損切り。2005年1月〜2026年9月の1時間足 −30万円 −20万円 −10万円 0円 +10万円 2006年 2009年 2012年 2015年 2018年 2021年 2024年 2007年6月 +8.1万円 買い −1.7万円 売り −26.0万円 買いだけのナンピンEA 売りだけのナンピンEA

図: ナンピンEAを動かしたときの損益の合計の推移(Dukascopy社のドル円1時間足・2005年1月〜2026年9月をもとにhiro-fx.comが計算)

当サイトでは、ドル円の1時間足(2005年1月〜2026年9月・135,746本)を使って、ナンピンEAを計算で動かしました。決済したらすぐ次の取引を始める動かし方です。ナンピン幅0.5円・最大5本・同じ量の設定(買いだけ)では、5,443回の取引のうち5,125回が利確で、勝率は94.2%でした。

ところが、1回の利確の平均は463円、1回の損切りは平均−7,515円です。1回の損切りで、利確16.2回分が消える計算になります。損益の合計は2007年6月に+8.1万円まで増えたあと、損切りが重なって21年では−17,037円でした。同じ設定の売りだけのEAは−259,795円です。

設定(幅・最大本数)勝率損切りの回数1回の損切り(平均)21年の損益
0.3円・5本89.3%837回−4,540円−151,557円
0.5円・5本94.2%318回−7,515円−17,037円
1.0円・5本97.5%83回−15,015円+15,708円
0.3円・10本96.1%225回−16,564円−215,569円
0.5円・10本98.2%74回−27,530円+66,728円
1.0円・10本99.4%15回−55,030円+226,821円
0.5円・5本・1.5倍ずつ95.6%275回−14,821円−249,881円
0.5円・10本・1.5倍ずつ99.3%39回−160,335円−278,881円

※買いだけのナンピンEA。ドル円1時間足(Dukascopy社・2005年1月〜2026年9月)でhiro-fx.comが計算。最初は1,000通貨、平均の建値+0.3円で利確、最大本数に達した後は次のナンピン価格で全部損切り。1回の新規ごとに0.3銭のコストを引き、スワップは含めない

売りだけのEA(損切りあり)勝率損切りの回数21年の損益
0.5円・5本93.5%332回−259,795円
1.0円・10本99.3%16回+62,792円
0.5円・10本・1.5倍ずつ99.2%40回−735,825円

※条件は上の表と同じで、向きだけ売り

表のように、幅を広げたり本数を増やしたりすると勝率は上がりますが、1回の損切りは大きくなります。21年の損益がプラスになった設定もありますが、ほとんどは買いだけのEAで、同じ設定の売りはマイナスかわずかなプラスでした。勝率の高さと、最後にお金が増えるかどうかは別のことです。

損切りなしは勝率100%でも、何年も抜けられない回があった

同じ0.5円・最大5本で損切りをなくすと、決済した取引の勝率は100%になります。ただし、買いだけのEAでは2007年7月9日に始まった取引が、2015年5月26日まで約8年決済できませんでした。その間の含み損は最大−235,185円です(5,000通貨)。売りだけのEAでは、2012年2月1日に始まった取引が2026年9月末でも決済できず、含み損は−400,235円です。

ポイント:「損切りなし」のナンピンEAの勝率100%は、負けを確定していないだけです。決済できない取引の含み損と、その間に動かせないお金も合わせて見る必要があります。

インターバルとスキップで変わったこと

0.5円・5本に足した機能勝率損切りの回数1回の損切り(平均)21年の損益
買い:なし94.2%318回−7,515円−17,037円
買い:インターバル4時間94.9%246回−8,065円+76,398円
買い:インターバル24時間96.2%133回−9,837円+86,452円
買い:スキップ(最初だけ1.5円)96.0%144回−8,529円+83,936円
売り:なし93.5%332回−7,523円−259,795円
売り:インターバル24時間95.2%166回−9,142円−126,776円
売り:スキップ(最初だけ1.5円)95.3%162回−8,536円−152,671円

※インターバルは前回の追加から指定の時間がたつまで追加しない設定。スキップは最初の追加だけ幅の3倍(1.5円)逆行してから。その他の条件は上の表と同じ

インターバルやスキップを足すと、買いの損切りの回数は318回から133〜246回に減りました。浅い逆行や急落中の追加が減るためです。ただし、1回の損切りの平均はかえって大きくなり、売りだけのEAは損益のマイナスが残りました。機能で損が消えるわけではなく、損の出方が変わると考えるのが無難です。

ナンピンEAの損切りはどう決める?最後まで追加したときの損を計算

ナンピン幅最大本数量の増やし方合計の量損切りしたときの損必要な証拠金(25倍)
0.3円5本同じ量5,000通貨約4,500円約31,512円
0.5円5本同じ量5,000通貨約7,500円約31,512円
1.0円5本同じ量5,000通貨約15,000円約31,512円
0.5円10本同じ量10,000通貨約27,500円約63,024円
1.0円10本同じ量10,000通貨約55,000円約63,024円
0.5円5本1.5倍ずつ13,188通貨約14,781円約83,116円
0.5円10本1.5倍ずつ113,330通貨約159,995円約714,251円

※最初の量は1,000通貨。損切りは「最後の建値−ナンピン幅」で全部決済した場合(スプレッド・スリッページは含めない)。証拠金はドル円157.56円(2026年9月30日の終値)・個人のレバレッジ上限25倍で計算。量を10倍にすれば損も証拠金も10倍(hiro-fx.com作成)

ナンピンEAの損切りは、「最大ポジション数まで追加したあと、どこで全部やめるか」で決めます。同じ量で追加する場合、損切りしたときの損は「ナンピン幅×(1+2+…+本数)×1回の量」で計算できます。0.5円・5本・1,000通貨なら、0.5円×15×1,000通貨で7,500円です。

量を1.5倍ずつ増やすと、同じ5本でも損は大きくなり、10本ではさらに急に増えます。自分の口座で使うときは、表の金額を「自分の量÷1,000」倍して、払える額かどうかを先に確かめます。ナンピンの平均の建値や含み損はナンピン計算機でも計算できます。

損切りの決め方の手順

  • 口座のお金のうち、1回の取引で失ってよい上限の額を決める
  • ナンピン幅と最大本数から、最後まで追加したときの損を計算する
  • 損が上限を超えるなら、1回の量を減らすか、本数を減らす
  • 最大本数まで持っても、証拠金維持率がロスカットの水準に近づかないか確かめる

損切りを金額で指定できるEA(「含み損が◯円で全部決済」など)なら、上の上限額をそのまま入れられます。損切りの設定がないEAは、上限を超えたら手動で止める決まりを自分で作っておきます。

ゴールドでナンピンEAを使うときの、ナンピン幅の目安

図4 ゴールドとドル円の1日の値幅(値段に対する%・年平均) 1日の高値と安値の差÷始値。ゴールドはNY金先物(Yahoo!ファイナンス)、ドル円はDukascopy社。2026年は1〜9月 ゴールド ドル円 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 3.0% 1.1 0.8 15年 1.2 1.1 16年 0.7 0.8 17年 0.7 0.6 18年 0.8 0.5 19年 1.7 0.7 20年 1.4 0.5 21年 1.5 1.0 22年 1.3 0.9 23年 1.4 0.9 24年 1.8 0.9 25年 2.8 0.7 26年

図: ゴールドとドル円の1日の値幅の年平均(NY金先物はYahoo!ファイナンス、ドル円はDukascopy社の日足をもとにhiro-fx.comが集計)

ゴールド(金・XAUUSD)は、ドル円より値動きがずっと大きい銘柄です。2025年10月〜2026年9月の1日の値幅は、ゴールドが平均約120ドル(値段の約2.7%)でした。ドル円は平均約1.04円(約0.66%)です。値段に対する割合で、ゴールドはドル円の約4.0倍動いています。

このため、ドル円と同じ感覚で幅を決めると狭すぎます。たとえばドル円の0.5円幅は、1日の値幅の約半分です。ゴールドで同じ割合にすると、2025年10月〜2026年9月の値動きなら約58ドルになります。値動きの大きさは年によって大きく変わるので、幅は使う時期の値幅に合わせて見直します。

逆行の大きさ買って5日以内買って20日以内売って20日以内
50ドル以上53.3%68.0%89.7%
100ドル以上32.1%47.1%75.4%
200ドル以上11.8%28.1%48.3%
300ドル以上5.4%16.7%33.3%
500ドル以上2.0%8.3%11.0%

※NY金先物の日足(Yahoo!ファイナンス)で、2024年10月1日〜2026年9月の各営業日の始値で買った(売った)とき、その後5日・20日のうちに安値(高値)が何ドル逆に動いたかの割合。件数は5日499日・20日484日(hiro-fx.comの集計)

2024年10月からの約2年では、ゴールドを買った日から20日以内に200ドル以上逆行した日が28.1%、売った日では48.3%ありました。この期間は上昇が続いたため、売りのほうが深く逆行しています。2026年1月29日の高値5,586.2ドルから、6月30日の安値3,955.4ドルまで1,631ドル(約29%)下げた時期もありました。

ゴールドの「pips」は業者やEAで数え方が違う

ゴールドのナンピン幅を「200pips」のように書く例がありますが、1pipsを0.1ドルとする説明と、0.01ドルとして数える例があります。同じ200pipsでも20ドルと2ドルで10倍違うので、ナンピン幅はドルで確かめるのが安全です。損益は、1オンスあたり1ドル動くと1ドルで、ドル円157.56円なら約158円です。ゴールドの値動きは金価格ウォッチで毎日確認できます。

ナンピンEAの作り方と、使う前に確かめること

図5 ナンピンEAを作る・使う前に確かめる7つ 1つでも答えられないなら、少額かデモ口座で動かしてから判断する □ 最大ポジション数は何本か 上限なしのEAは、相場が戻らないと量が増え続ける □ 損切りの設定はあるか 何円の含み損で全部決済するか、金額で言えるか □ 最後まで追加したときの損はいくらか 幅×本数で計算し、口座のお金で払える額か □ ロット倍率は何倍か 1倍より大きいと、深い逆行で損が急に増える □ バックテストに急変の時期が入っているか 2008年・2020年3月・2024年8月など、一方向に大きく動いた時期 □ ナンピン幅は値動きに合っているか 1日の値幅より狭いと、1日で何本も約定する □ 証拠金維持率に余裕があるか 最大本数まで持っても強制ロスカットにならないか

図: ナンピンEAを作る・使う前のチェックリスト(hiro-fx.com作成)

ナンピンEAは、MT4ならMQL4、MT5ならMQL5という言語で作ります。どちらも取引ソフトに付いているMetaEditorで書いて、ストラテジーテスターで過去の値動きを使って試せます。

ナンピンEAのロジックを組み立てる順番

  • 最初の注文を出す条件を決める(時間・テクニカル指標など)
  • 持っているポジションの本数と、最後の建値を数える処理を作る
  • 最後の建値からナンピン幅だけ逆行し、インターバルの時間もたっていたら追加する
  • 全部のポジションの平均の建値を計算し、利確幅だけ戻ったらまとめて決済する
  • 最大ポジション数に達したら追加を止め、決めた価格か金額で全部損切りする

作ったあとは10年以上の期間でバックテストをして、一方向に大きく動いた時期の成績を確かめます。2008年の金融危機、2020年3月のコロナショック、2024年8月の急落などです。EAの自作で大事なことはFXのEA自作は儲かる?で解説しています。

販売されているナンピンEAを使う場合も、図のチェックリストは同じです。成績のグラフが右肩上がりでも、最大ポジション数と損切りの設定が分からないEAは、どこまで損が膨らむかを判断できません。

ナンピンEAの注意点とリスク

注意点何が起きるか対策
一方向の大きな相場追加しきって損切り、または長い含み損最大本数と損切り額を先に決める
急変・窓開け決めた価格で損切りできず、損が増える量を小さく、週末・指標前は止める
スプレッドの広がり早朝や指標時に不利な価格で約定時間帯で止める機能を使う
スワップポイント長く持つほど、マイナスのスワップが積み上がる向きごとのスワップを確認する
過去の成績バックテストの好成績は将来を約束しない期間を変えて試す・少額で始める

※hiro-fx.com作成

ナンピンEAは、相場が行ったり来たりする時期には小さな利益を積み重ねやすい仕組みです。その反面、一方向に大きく動く時期にまとめて損を出しやすくなります。この記事のデータも過去のドル円・ゴールドの値動きで計算したもので、将来の成績を約束するものではありません。

計算にはスワップポイントを入れていません。長く持つほど、向きによってはマイナスのスワップが積み上がります。また、急変時はスプレッドが広がり、決めた価格で損切りできないこともあります。「勝率99%」「月利◯%」のような宣伝だけで判断せず、少額やデモ口座で動き方を確かめてから使うのが無難です。

よくある質問

Q1. ナンピンEAは儲かりますか?

A. 設定と相場の向き次第で、どちらにもなります。当サイトの計算では、ドル円で勝率が9割を超える設定でも、21年の損益がマイナスのものが多くありました。小さな利益が続いても、まれな損切りで消えることがあるのがナンピンEAの特徴です。

Q2. 勝率99%のナンピンEAは安全ですか?

A. 勝率だけでは分かりません。今回の計算で勝率99.9%だった設定(1.0円・10本・1.5倍ずつ)は、1回の損切りが−320,330円でした(最初1,000通貨)。勝率と一緒に、1回の最大の損と最大ポジション数を確かめてください。

Q3. 含み損が大きくなったナンピンEAは止めたほうがいいですか?

A. 止めるかどうかは、最初に決めた損の上限を超えたかで判断します。上限を超えても「戻るまで待つ」を続けると、損切りなしのEAと同じ状態になります。一部だけ決済して量を減らす方法もあります。止めたあとにEAをそのまま動かすと、また新しいポジションを持つ点にも注意してください。

Q4. ナンピンEAにはいくらの資金が必要ですか?

A. 「最後まで追加したときの損」と「その量の証拠金」を合わせた額に、さらに余裕を持たせるのが目安です。上の損切りの表で自分の設定の損と証拠金を確かめ、量に合わせて何倍かしてください。

Q5. ナンピンEAは両建てと何が違いますか?

A. ナンピンEAは同じ向きのポジションを増やします。両建ては、買いと売りを同時に持つ方法です。両方を組み合わせて、買いと売りそれぞれでナンピンするEAもあります。仕組みは両建てナンピンとは?で解説しています。

まとめ:ナンピンEAは勝率より「最後まで追加したときの損」で判断する

  • ナンピンEAは、逆行したら決めた幅ごとに自動で追加し、平均の建値から少し戻ったら全部決済する自動売買
  • 主な設定は、ナンピン幅(価格の間隔)・最大ポジション数・ロット倍率・利確幅・損切り。インターバルは追加の時間の間隔、スキップは浅い追加を飛ばす機能
  • ドル円21年の計算では、0.5円・最大5本・損切りありで勝率94.2%でも、損益は−17,037円だった
  • 損切りなしは勝率100%でも、買いで約8年・売りで14年以上抜けられない取引があった
  • ゴールドは値段に対してドル円の約4.0倍動く。幅はpipsでなくドルで、使う時期の値幅に合わせて決める

ナンピンそのものの考え方はナンピンとマーチンの違い、幅の決め方はナンピンのタイミングで解説しています。平均の建値と含み損はナンピン計算機で計算できます。

※この記事の情報は2026年10月4日時点のものです。データは、Dukascopy社のドル円1時間足・日足と、Yahoo!ファイナンスのNY金先物の日足をもとにhiro-fx.comが計算したもので、スプレッドは一定、スワップは含めていません。主な出典: OANDA証券「ナンピンマーチンとは?」、GogoJungle ラボ「ナンピンスキップ機能について」、埋蔵金EAパラメーター説明書。過去の値動きは将来の値動きを約束するものではありません。この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。取引はご自身の判断で行ってください。