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ドル円は1日のうち何時に動くのか?過去1年の1時間足で時間帯別の値幅を調べた

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FXを始めたばかりの頃によく聞くのが「ドル円は夜(ニューヨーク時間)によく動く」「昼間はあまり動かない」という話です。では実際に、1日の中でいつ・どれくらい動いているのでしょうか。このサイトで毎時自動更新している値幅・ボラティリティ統計のデータ(Yahoo Finance の1時間足ベース)を使って、日本時間の時間帯ごとの平均値幅を調べました。対象は過去1年分の1時間足と、直近60営業日(2026年6月1日〜8月21日)の日別データ、集計は2026年8月23日時点のものです。

この記事でわかること
・ドル円が1時間あたり平均何pips動くのか、24時間分の時間帯別データ
・「東京・ロンドン・ニューヨーク」の3つの時間帯で、動きの大きさがどれくらい違うのか
・直近60営業日で「その日いちばん動いた時間帯」がどこに集中していたか

まず「値幅」と「pips」の意味

この記事の「値幅」は、ある1時間の中での高値と安値の差のことです。ドル円では1pipsは0.01円(1銭)なので、値幅28pipsなら「その1時間のあいだに高値と安値が0.28円離れていた」という意味になります。時間帯は日本時間(JST)で、「22時台」は22:00〜23:00の1時間を指します。

結論:いちばん動くのは22時台、いちばん静かなのは6時台でした

過去1年の1時間足を時間帯ごとに平均すると、値幅が最も大きかったのは22時台の平均28.0pips、次いで23時台(26.7pips)、9時台(26.2pips)でした。反対に最も小さかったのは6時台の12.4pipsで、7時台(13.6pips)、5時台(14.5pips)と続きます。最大と最小の差は約2.3倍、24時間の平均は19.7pipsです。

大きく分けると、東京時間(9〜14時台)の平均が19.4pips、ロンドン時間(15〜20時台)が20.9pips、ニューヨーク時間(21〜翌2時台)が23.4pips、早朝(3〜8時台)が14.9pipsという順でした。「夜のほうがよく動く」という話は、この1年のデータでは数字として確認できた形です。ただし東京時間の中でも9時台だけは全体3位の26.2pipsと目立って大きく、「昼間は動かない」と一括りにはできませんでした。

検証の中身:時間帯別の平均値幅

24時間分の平均値幅(過去1年)をグラフにしたものです。夜の21〜23時台と、朝の9時台に山があり、早朝の5〜7時台と昼の12時台が谷になっています。

0 10 20 30 0時 3時 12.4 6時 26.2 9時 12時 15時 18時 21時 28.0 26.7 pips 過去1年・JST時間帯別の平均値幅(オレンジ=上位3時間帯)

期間を「過去1年」「過去3ヶ月」「過去1ヶ月」の3つに分けて、時間帯ブロックごとの平均値幅を並べたのが次の表です。どの期間でも「早朝<東京<ロンドン<ニューヨーク」の順番は変わりませんでしたが、直近1ヶ月はニューヨーク時間の値幅が29.9pipsと他の期間より大きくなっています。

時間帯(日本時間)過去1年過去3ヶ月過去1ヶ月
早朝(3〜8時台)14.9pips12.7pips16.3pips
東京時間(9〜14時台)19.4pips13.8pips18.7pips
ロンドン時間(15〜20時台)20.9pips15.8pips20.8pips
ニューヨーク時間(21〜翌2時台)23.4pips19.4pips29.9pips
最大の時間帯22時台 28.0pips22時台 24.1pips22時台 42.8pips
最小の時間帯6時台 12.4pips6時台 10.2pips6時台 10.9pips

出典:値幅・ボラティリティ統計(2026年8月23日 22:25集計)。各ブロックの値は、含まれる6つの時間帯の平均値幅をさらに平均したものです。

直近60営業日では「NY時間がその日の最大」が26日

平均は大きく動いた日に引っ張られることがあるので、直近60営業日(2026年6月1日〜8月21日)について、1日ごとに4つの時間帯ブロックの値幅を合計し、どのブロックがその日いちばん動いたかを数えました。

時間帯ブロック1日あたり合計値幅の平均中央値その日の最大だった日数
早朝(3〜8時台)75.0pips56.7pips5日
東京時間(9〜14時台)85.8pips69.9pips13日
ロンドン時間(15〜20時台)98.6pips77.4pips16日
ニューヨーク時間(21〜翌2時台)120.2pips77.5pips26日

出典:同上。対象60営業日、1日は日本時間6時区切り(前日21時〜翌2時台は同じ日として集計)。

ニューヨーク時間が最大だった日は60日中26日(43%)で、東京時間より値幅が大きかった日は60日中40日(67%)でした。ただし中央値を見るとロンドン時間(77.4pips)とニューヨーク時間(77.5pips)はほぼ同じで、ニューヨーク時間の平均が大きいのは、一部の日に特に大きく動いたことが効いている面もあります。

秒スキャ視点のポイント:短い時間で値幅を取りにいく取引では、「動く時間帯に集中する」だけで、同じ手法でも取れるpipsの期待値が変わります。このデータでは9時台(東京オープンと仲値9:55を含む)と21〜23時台(米国の経済指標発表とニューヨーク株式市場のオープンを含む)が値幅の山で、6〜7時台は谷でした。6〜7時台は値幅が小さい分スプレッドの比率が重くなるため、初心者のうちは「動く時間帯だけ見る」と決めるのも一つの考え方です。

注意点:値幅が大きい=勝ちやすい、ではありません

値幅はあくまで「どれくらい動いたか」であって、「どちらに動くか」は分かりません。動く時間帯は利益も損失も大きくなりやすく、特に21〜23時台は米国の経済指標(雇用統計・CPIなど)が重なると1時間で1円以上動く日もあります。直近1ヶ月の22時台が42.8pipsと他の期間より大きいのも、こうした指標日の影響が含まれていると考えられます。指標の日程はFXイベントカレンダーで確認できます。

また、ニューヨーク時間の時刻は夏時間と冬時間で1時間ずれます(米国の経済指標は夏時間で21:30、冬時間で22:30発表)。過去1年の集計は夏と冬の両方を含んでいるため、「22時台が最大」は両方が混ざった結果です。冬時間に入ると山が1時間後ろにずれる可能性があります。

統計は値幅・ボラティリティ統計で毎時自動更新され、期間の切り替えや日付ごとの時間帯別値幅、ドル円以外の通貨ペアも確認できます。自分の取引する時間帯がどのペアで動きやすいかを見る使い方もできます。

※本記事は公開データに基づく情報提供を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。