ナンピン(買い下がり・売り上がり)をしたあとの平均レート(平均取得単価)、含み損益、建値まで戻るのに必要な値幅、ロスカットになるレートをまとめて計算します。計算はブラウザの中だけで行い、入力した数字はどこにも送信されません。複利・pips損益・適正ロット・必要証拠金の計算はFX計算機セットにあります。
ナンピン計算機の使い方
- 「売買」で買い(ロング)か売り(ショート)か、「ペアの種類」でクロス円(ドル円・ユーロ円など)かドルストレート(ユーロドルなど)かを選びます。
- 「ポジション」の表に、エントリーした回ごとのレートと数量(万通貨)を入れます。行は「+ 行を足す」で増やせます。
- 「現在のレート」を入れると、今の含み損益と、建値まであと何pipsかが出ます。
- 口座資金・レバレッジ・ロスカットの証拠金維持率を入れると、ロスカットになるレートが出ます。
これからナンピンする計画を試すときは、「等間隔のナンピンを表に入れる」に1回目のレート・ナンピン幅(pips)・回数・数量を入れて「この条件で表を作る」を押します。数量の倍率を「2倍ずつ」にすると、マーチンゲール(ナンピンマーチン)の計算になります。
ナンピン後の平均レートの計算方法
平均レートは、エントリーごとの「レート×数量」を全部足して、数量の合計で割ったものです。
平均レート =(レート1×数量1+レート2×数量2+…)÷ 数量の合計
たとえばドル円を150円で1万通貨、149円で1万通貨、148円で2万通貨買った場合、(150×1+149×1+148×2)÷4=148.75円になります。数量の多いエントリーほど、平均レートはそのレートに近づきます。
| 回 | レート | 数量 | 累計数量 | 平均レート | この時点の含み損益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 150円 | 1万通貨 | 1万通貨 | 150.000円 | 0円 |
| 2 | 149円 | 1万通貨 | 2万通貨 | 149.500円 | −10,000円 |
| 3 | 148円 | 2万通貨 | 4万通貨 | 148.750円 | −30,000円 |
この例で現在のレートが148円なら、建値(148.75円)まで75pips戻れば損益がゼロになります。1回目の150円のまま持っていたら建値まで200pips必要なので、ナンピンで戻りに必要な値幅は短くなります。ただし数量が4倍になっているので、ここからさらに1円下がると含み損は4万円増えます。
ドルストレートでも計算方法は同じです。ユーロドルを1.1000で1万通貨、1.0950で1万通貨買えば、平均は1.0975になります(1pip=0.0001ドルで、円の損益はドル円レートで換算します)。
建値まで戻るのに必要な値幅と含み損の計算
- 建値まで必要な値幅(買い)= 平均レート − 現在のレート
- 建値まで必要な値幅(売り)= 現在のレート − 平均レート
- 含み損益(クロス円の買い)=(現在のレート − 平均レート)× 合計数量
クロス円では1万通貨あたり1pip(0.01円)動くと100円の損益になります。ナンピンで数量が増えるほど、1pipあたりの損益も大きくなります。
数量を倍々に増やすマーチンゲールでは、この増え方が急になります。150円から1円ごとに1・2・4・8万通貨と買い下がると、147円の時点で合計15万通貨・平均約147.73円・含み損約11万円です。建値までは約73pipsと近くなりますが、ここからもう1円下がると含み損は15万円増えます。
ロスカットになるレートの計算方法
国内のFX会社では、証拠金維持率(口座の純資産÷必要証拠金)が決められた水準を下回るとロスカットになります。この計算機では、次の式が成り立つレートをロスカットのレートとして求めています。
口座資金 + 含み損益 = そのレートでの必要証拠金 × ロスカットの維持率
クロス円の買いなら、ロスカットのレート =(平均レート − 口座資金÷合計数量)÷(1 − 維持率÷レバレッジ)です。口座資金100万円・ドル円を平均149円で3万通貨・レバレッジ25倍・維持率100%なら、(149 − 100万÷3万)÷(1 − 1÷25)≒ 120.49円です。売りの場合は(平均レート + 口座資金÷合計数量)÷(1 + 維持率÷レバレッジ)で、同じ条件で平均151円の売りなら約177.24円です。
ロスカットになる維持率(100%・50%など)や、必要証拠金をどのレートで計算するかはFX会社によって違います。実際の水準は、お使いのFX会社の説明で確かめてください。
計算の前提と注意
- スプレッド・スワップポイント・取引手数料は含めていません。実際の損益は、売買のたびのスプレッドの分だけ不利になります。
- 相場が急に動いたときや週明けの窓開けでは、ロスカットのレートより不利な値段で決済されることがあります。
- ドルストレートの円換算は、入力したドル円レートで一定として計算しています。
- このページは計算のための道具で、ナンピンをすすめるものではありません。投資の判断はご自身で行ってください。