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米ベージュブック「経済活動は緩やかなペースで拡大」

日本時間3月9日午前4時にFRBは地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表しました。
全体的な経済活動としては「2023年初頭にわずかに増加した」と記載されました。

地区連銀経済報告(ベージュブック)とは?

アメリカの12の地区の連邦準備銀行がそれぞれの地区の経済状況をまとめた報告書のことです。
表紙の色がベージュ色であることから「ベージュブック」と呼ばれています。年8回開催されるFOMCの2週間前に発表されます。FRBが今後の金融政策を判断するための先行指標として注目されています。

ベージュブックの主な内容

今回のベージュブックに記載された主な内容は以下の通りです。

  • 全体的な経済活動は2023年初頭にわずかに増加
  • 6つの地区は前回のレポート以降、経済活動にほとんど変化がないと報告
  • 6つの地区は、経済活動が緩やかなペースで拡大
  • サプライチェーンの混乱は引き続き緩和
  • 消費者支出は全体的に安定
  • いくつかの地区では通常は低調な時期に小売売上高が中程度から大幅に増加
  • いくつかの地域ではクレジットカード債務の増加について懸念
  • 雇用はほとんどの地区で緩やかから適度なペースで増加
  • 多くの地区で物価の上昇が抑えられたものの、インフレ圧力は引き続き広範囲に及んでいる
  • 一部の地区は、企業がコストの増加を消費者に転嫁することがより困難になっていることに気付いていると指摘
  • 今後、価格上昇が年間を通じて緩やかに続くと予想

それぞれの地区によってバラつきはあるものの、アメリカ全体的には経済活動自体は堅調である印象です。
ただ、「多くの地区で物価の上昇が抑えられたものの、インフレ圧力は引き続き広範囲に及んでいる」「今後も価格上昇が年間を通して緩やかに続くと予想」とあるように、依然としてインフレ圧力は強いままと言えます。
経済活動が堅調であるのとは裏腹に、インフレ圧力は上がっていくことから、FRBにとっては難しい判断となりそうです。

3月22日FOMC利上げ織り込み

ベージュブック通過後の次回FOMCの利上げ織り込みは、「0.25%利上げが21.4%」「0.50%利上げが78.6%」となっています。ベージュブック公表前は0.50%の利上げが77.9%だったので、わずかに0.50%利上げの可能性が上昇しました。

SNSの反応

ベージュブックやADP雇用統計では、利上げを再加速させるほどの強さは感じませんでしたが、 雇用統計と来週のCPI次第ということになりそうですね

昨日今日のパウエル砲を上回る目立つトピックがないからか、4:00のベージュブックは無風

『経済は緩やかに拡大』『雇用は堅調』『インフレ圧力は根強い』と言ったところでしょうか

利上げ観測が一段強まったかな

景気の加熱を示す結果だね

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